わたしたちが活動することになった経緯
いま、私たちのまち、印西市では、三井物産などの大手企業による、駅前データセンター建設計画が進み、生活環境や地域の景観が大きく変わろうとしています。
印西市は、これまで「データセンター銀座」と言われるように、データセンターと共存してきました。それは、電力や水資源等を整備し、計画的にデータセンターを誘致してきたからです。ところが、今般、千葉ニュータウン駅前の商業地に、マンション20階建相当のデータセンターの建設計画が、突然公表されました。
これまでは、計画的にまちづくりを進めてきましたが、今回の駅前のデータセンターの建設は、住民や利用者にも様々な影響をもたらす他、景観を含めてこれまでの印西市が長年にわたって、計画的に進めてきたまちづくりのための努力を、水泡に帰す計画となっています。
とりわけ、ニュータウンの生活圏の中にデータセンターが入ってくることが問題です。立地場所は、土地利用計画における「商業地域」にあり、住宅や病院が隣接しています。1学年6クラスのマンモス小学校も近隣にあり、通学路を、重油を入れ替えるタンクローリーや、大量のサーバーを運ぶ全長12メートルのトラックが、たくさん通ることになるのです。
他にも、騒音、火災、爆発、排熱、電磁波、電波障害、等さまざまなリスクが隣り合わせであるため、海外では、ごみ処理施設のように、住宅エリアとは離れた地域に建設されていることを、ご存知でしょうか。
こうした中、「このまちの未来を私たち自身の手で守りたい」という思いから、160名以上の近隣住民が立ち上がり、考える会が発足いたしました。議論を重ねた結果、私たちは一地域を超え、日本全国の生活圏をおびやかす慣例を作ってしまわないよう、地域の声を広く届けることを決意いたしました。
この問題は、データセンターという施設の新しさに、法律が対応しきれていないことに端を発します。データセンターは今回の事例で、法的に「事務所」とされているのです。しかし、事務所を建てて良い場所であれば、どこにでもこのような施設が建てられるとなると、日本全国の生活圏の皆様が同じ思いをすることになり得るのです。実際に、白井市、流山市、日野市、昭島市、江東区など、多くの街で反対運動が起こっています。
今後、noteでは、これまでの経緯や取り組みについてご紹介していこうと思います。さまざまなご意見があると思いますが、あなたのお住まいの隣に、データセンターが建設されたらどう思うか、そのような目線で関心を持っていただければ、幸甚に存じます。
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