📚知里幸惠ノート

更新 2025-08-03

※元々怠惰で酷く乏しい私 (渡邉隆之) の気力が尽きてしまった上、他のことをやらなければならなくなってしまった為、残念ながらアイヌ語部分の大半が手付かずになってしまった。また余裕が出来れば内容の補完と改善をしたい。とは言え、自分にとっても他の誰かにとっても最低限必要な情報は概ね網羅できた様に思う。もし改善案などがあれば、それを私が採用するかはともかく、いつでも気軽に教えて頂きたい。


凡例

  1. このページについて
  2. ノートの整理番号と時系列について
  3. 文字列等について
  4. 利便性に関わる工夫について
  5. 口承文芸の性質に関する引用

1. このページについて

アイヌ神謡集』の著者あるいは伝承者である知里幸惠1 (1903–1922 著作権切れ) が筆録したノート 1 ~ 6 の内、金田一京助 (1882–1971 著作権保護期間中) が採録した文章の複写2である 4 と 5 を除く 1, 2, 3, 6 の写真が北方資料デジタルライブラリーで公開されている。また、同様の影印本に軽い解説等の 1冊を加えた計 5冊のセットが復刻版3として藤田印刷エクセレントブックスから出版されている。

しかし、これらの文献は草書旧仮名遣などを使って手書きされている為、現代の日本語話者が理解するにも、知里幸惠の言語 (アイヌ語も日本語も) について分析するにも、多少の困難が伴う。そこで、自分なりに解読4した結果をこのページに載せる。解読と言ってもアイヌ語の翻訳や現代仮名遣への変換などはせず、資料や教材として利用し易くするに過ぎない。

既にその様な資料が世にありそうな気はするが、軽く探してみた限りでは見つけられず、仮にあったとしても解読という作業はパズルの様に楽しいものである為、構わず腕試し気分でやってみる。ついでに誰かのお役に立つ様なことがもしあれば幸いである。✌️

アイヌ語の読み方ついては国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブで “アイヌ語辞書について” の「Ⅴ 表記と発音5や “アイヌ語の基礎 (アイヌ語沙流方言略説)” の「1 音韻」などを読むのが手軽で良いと思われるが、これらが知里幸惠の幌別方言ではなく沙流方言を中心に書かれているという点にご注意。

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2. ノートの整理番号と時系列について

各ノートに与えられた 1 ~ 6 の番号は北海道立図書館での整理番号であって、ノートの使用順ではない。例えばノート 1 は、その表紙 [📖12] の右上に「其 2」とあり、さらに 1b-i [📖17] の注に「前の atuika toma tomaki kun tute he ashi hm hm のカムイカㇻにありましたやうに」という記述もあることから、実際にはノート 3 の次に使われたノートだと思われる。また、ノート 2 はノート 6 の続き (それでも未完結) とされる。

これらの他、金田一京助から知里幸惠に送られた葉書に見えるとされる「アイヌ伝説集其二及其三6」という言葉などから存在の示唆される未所蔵のノートや、『アイヌ神謡集』及び未刊のままの「アイヌ語民譚集」なる本7の出版用原稿が存否不明とされる。

北道 2005 (参09) によればこれらの執筆順は次の通りである。8

第一: ノート 3 (執筆 1921-04-??) [📖69142]
第二: ノート 1 (執筆 1921-09-??) [📖140]
第三: 未所蔵ノート (執筆 1921-09-??)
第四: 既刊『アイヌ神謡集』出版用原稿 (序の執筆 1922-03-01)
第五: 未刊「アイヌ語民譚集」出版用原稿 (執筆 1922-??-??)
第六: ノート 6 (執筆開始 1922-05-17) [📖143240]
第七: ノート 2 (執筆 1922-??-??) [📖4168]
第八: ノート 4 (執筆 1922-07-??)
第九: ノート 5 (執筆 1922-07-??)

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3. 文字列等について

  1. 何も書かれていないページや手書きのページ番号は扱わない。
  2. Segsyoxafu の原則は適用せず、基本的に原文の文字列に従う。仮名遣踊り字にご注意。送り仮名は現代の一般的なものより一字少ないことが多い。
  3. 旧字体新字体の両方を持つ漢字は、判別できる範囲でどちらか近い方とし、判別困難な場合は新字体とみなす。
  4. 異体字変体仮名は一般的な字体や仮名に直すが、「 (事)」や「𬼀 (為)」はそのまま使う。
  5. 誤字と思われる漢字も出来る限り忠実に記述するが、機械上では記述し難い独特な漢字は、その構成要素となっている複数の漢字を漢字構成記述文字に続けて書くことで示す。
  6. 大文字か小文字かやスペースの有無の判別が困難な場合、主観恣意的に判断する。単一の形態素の内部にスペースを置いてしまうこともある。
  7. 神謡9に於いて物語の内容から明確に区別して記述されている折り返し (sákehe) は斜体で書く。
  8. 『アイヌ神謡集』では折り返しの挿入箇所が 2つ分のスペースで示されているが10、ノートでは判然としない為、スペースは常に 1つずつ使う。11
  9. 和文中のアイヌ語の音節末子音を担う仮名は、イ, ウ, ン を除き小書きにする。
  10. 和文中のスペースらしき隙間は基本的に削除し、句読点の類は最低限の範囲で補う。原文では句点が使われないことも多い。
  11. 原文に読み仮名等がある場合のみ、ルビを振る。
  12. 書き損じも打ち消し線と共に斜体で書くが、読めないものは「*」とする。ある書き損じがより大きな範囲での書き損じに内包された場合、その小さい方を太字にする。
  13. 書き直しは、漢字や仮名なら書き損じに続けて書き、ラテン文字なら書き損じを含む文字列からスペースで分離してから書く。ルビは使わない。

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4. 利便性に関わる工夫について

  1. 時系列や内容の纏まりを重視し、ノートは 3, 1, 6, 2 の順番で扱う。
  2. このページ内での区切りを示す番号には📚や🔖を、北方資料デジタルライブラリーでのノートの見開きの番号には📖を添える。各ノートに対しては📚を、物語等の各纏まりに対しては🔖を使う。
  3. 仮に『アイヌ神謡集』の13個の神謡を書籍版、それらと同源でノートに書かれた神謡をノート版と呼び、ノート版に対しては🔖ではなく🪶を使う。さらにその近くに書籍版の収録番号と青空文庫の該当箇所へのリンクを 🦉?? {ア|日} という形式で示す。「??」が収録番号、「ア」がアイヌ語、「日」が日本語を指す。
  4. 題名らしきものの書かれていない物語等もあるが、総目次では必ず題名かそれに準じるものを示す。その際、出来る限り和文中に存在する文言を使い、原文にある題名は “ ” で囲む。踊り字は使わない。同じアイヌ語からでも和訳が揺れるのでご注意。
  5. 総目次を扱い易くする為、ノート 3 [📖69142] のみ上中下に三分割する。
  6. ノートや物語等の各纏まりに於ける見開きの番号と総数をローマ数字で示す。番号は小文字、総数は大文字にする。
  7. 対訳の関係になっている文章は基本的に左右に並べる。必ずしもノートの見開きの左右とは対応しない。ただし、🔖3s [📖113121] では問題と解答、🔖6b [📖152163] の最初 [📖152 左] では奇数番目の句と偶数番目の句を左右に並べる。
  8. 見開きの番号や原注の位置など、ノートに於ける位置を示す情報は [ ] で囲む。原注は位置の情報を省略することもあるが、その場合は行末に [] を置き、その後に書く。
  9. 文脈や書き癖などから金田一京助などの他者による書き込みと思われる場合、その近くに👀を置く。12
  10. 解読に自信の無い箇所や不審な箇所は赤色で示し、行末に🚩を置く。
  11. 知里幸惠の言語の理解に役立つ箇所は黄色で示し、行末に⭐を置く。赤色より黄色を優先し、🚩と⭐は常にこの順番で記述する。
  12. 理解を助ける為、適宜コトバンクアイヌ語アーカイブ13等へのリンクを文字列に埋め込む。 現在正しいとされる歴史的仮名遣14一般的なアイヌ語の表記との異同も是非確認して欲しい。
  13. 切りの良い場所に手軽に移動できる様に、総目次や「{ } 🔙戻る」という欄などの文字列にページ内リンクを埋め込む。

※このページの作成期間中に絵文字に関する仕様変更があり、少なくも一部の環境では絵文字を対象としたページ内検索が出来なくなってしまったが、ページのソースに於いては問題なく検索でき、絵文字の見た目が変化したことも確認できる。

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5. 口承文芸の性質に関する引用

  • 北道 2000 (参07), p. 1. “解題”:
     大正12年 8月10日初版発行の『アイヌ神謡集』(郷土研究社) は、その後も弘南堂書店発行の補訂版や岩波文庫本が刊行されて名高いが、ノートの神謡本文に接する人は少ないのが現状である。しかし、このノートの神謡は単に原稿とか礎稿とかいうにとどまらず、独立した別伝承の作品としての価値を有するものと考えられる。本来、アイヌの口承文芸は同じ話者に同一話の複数の伝承があれば、それはそれぞれが独立した伝承としての価値をもつものであって、一方が他方のとなるべき性質のものではないはずである。
  • 北道 2005 (参09), p. 132. “三つの神謡「この砂赤い赤い」解題”:
     文字によらない口承文芸としての叙事詩は、そっくりそのまま暗誦して謡うものではなく、訓練された常套句の技術によって、同じ物語を独自の表現によって聴衆の面前で即座に謡い語る芸術なのである。
  • 萩中 1986 (参05), p. 2. “解題”:
     釧路八重九郎さんが私に人間のユーカㇻ (この地域ではサコㇿベ sa-kor-pe といった) を語るときは、語り残すことが少なくなかった。理由を聞くと「わかるだろう」と言っていたずらっぽく笑った。人間のユーカㇻは、死者のためには心残りのないように、きっちり終りまで語り、熊を送るまつりなどのときは、終りまで語らない。「このあとをお聞きになりたかったら、また、どうぞいらしてください」という祈りがこめられている。
     八重さんが語り残すときは来訪を願うときであったが、幸恵にはどんな理由があったのだろうか。

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参考文献

科学技術情報流通技術基準 (SIST) などを参考にしつつ、扱い易くなる様に試行錯誤中。却って扱い難くなっていたら申し訳ない。

  • 初出の人名には CiNii Books へのリンクを埋め込む。
  • 書名には国立国会図書館サーチへのリンクを埋め込む。
  • 出版社自前の商品の販売ページがある場合、出版社名にそこへのリンクを埋め込む。e-hon日本の古本屋などの通販サイトなどでも購入し得る。
  • 1 ~ 13 の文献ではノートの各物語との対応を示す。このページで 参01 ~ 参13 とあればこれらの文献を指す。
  • 内容の纏まりを重視し、時系列や五十音などとは無関係に並べる。

⚠️当然ではあるが、参考文献推薦図書は異なる。何を読み何を読まないか、「渡邉による注」や信頼できる人間の意見などを参考にしつつ、目的精神状態などに基づき、ご自身や保護者責任の下で落ち着いて判断して頂きたい。その限りに於いて、どの様な選択であっても私 (渡邉) はそれを尊重し、互いの幸運を祈る。15 👈


  1. 萩中 美枝 (訳16). 知里幸恵ノート 昭和56年度 アイヌ民俗文化財調査報告書. 北海道教育庁社会教育部文化課 (編). 北海道教育委員会, 1982, (口承文芸シリーズ, I).
    • 🔖3a → p. 20–37. “1. シノッチャ Shinotcha (歌)”.
    • 🔖3b → p. 38–43. “2. ウパㇻパッテ u-par-pakte (口くらべ)”.
    • 🔖3c → p. 44–47. “3. ウグイとカジカとカレイ”.
    • 🔖3d → p. 48–53. “4. 呼吸くらべ”.
    • 🔖3e → p. 54–55. “5. ねずみが自分のことを語る”.
    • 🪶3f → p. 56–71. “6. 神々のユーカラ”.
    • 🔖3g → p. 72–92. “7. ペナンベとパナンベ”.
    • 🔖3h → p. 94–111. “8. レプンメノコとキムンメノコ”.
    • 🔖3j → p. 112–113. “9. 先祖の名”.
    • 🔖3k → p. 114–116. “10. オイナカムイの犬の呼び声”.
    • 🔖3l → p. 118–119. “11. コタンカㇻカムイのイム”.
    • 🔖3n → p. 120–125. “12. 女神が言い聞かせた言葉”.
  2. 萩中 美枝 (訳). 知里幸恵ノート 昭和57年度 アイヌ民俗文化財調査報告書. 北海道教育庁社会教育部文化課 (編). 北海道教育委員会, 1983, (口承文芸シリーズ, II). (国立国会図書館デジタルコレクション, https://dl.ndl.go.jp/pid/12572469.)
    • 🔖3s → p. 8–23 (1118/59). “1. なぞなぞ”.
    • 🔖3q → p. 24–45 (1929/59). “2. 石狩の河口にいるニㇱパが自分の体験を物語る話”.
    • 🔖3u → p. 46–93 (3053/59). “3. ききんを司る神が自分の体験を物語る話”.
  3. 萩中 美枝 (訳). 知里幸恵ノート 昭和58年度 アイヌ民俗文化財調査報告書. 北海道教育庁社会教育部文化課 (編). 北海道教育委員会, 1984, (口承文芸シリーズ, III). (国立国会図書館デジタルコレクション, https://dl.ndl.go.jp/pid/12572468.)
    • 🔖6c (ixxiii) → “Omanpesh un mat”.
      • ivii → p. 10–32. 1. プロローグ.
      • viixii → p. 32–50. 2. ふるさとに帰る.
      • xiixvi → p. 50–62. 3. 旅立ち.
      • xvixxi → p. 62–77. 4. ひそかにおとなう.
      • xxixxiii → p. 77–83. 5. おとめとの出会い.
  4. 萩中 美枝 (訳). 知里幸恵ノート 昭和59年度 アイヌ民俗文化財調査報告書. 北海道教育庁社会教育部文化課 (編). 北海道教育委員会, 1985, (口承文芸シリーズ, IV).
    • 🔖6c (xxiiixlvii) → “Omanpesh un mat II”.
      • xxiiixxxiii → p. 12–42. はじめて身の上を知る
      • xxxiiixxxvii → p. 42–53. カムイオトプㇱと、いいなずけを見る
      • xxxviixlvi → p. 53–81. エサンノトゥンマッとシラㇻペトゥンマッのトゥス
      • xlvixlvii → p. 81–85. 神のようなひとの来る気配がする
  5. 萩中 美枝 (訳). 知里幸恵ノート 昭和60年度 アイヌ民俗文化財調査報告書. 北海道教育庁社会教育部文化課 (編). 北海道教育委員会, 1986, (口承文芸シリーズ, V). (国立国会図書館デジタルコレクション, https://dl.ndl.go.jp/pid/12572470.)
  6. ポン・フチ17. アイヌ語は生きている 改訂版 ことばの魂の復権18. 第 3刷, 新泉社, 1993.
    • 🔖6c, 🔖2a → p. 144–234. “ポンヤウンペ・ユーカラ「オマンペシ・ウン・マッ」”.
  7. 知里 幸惠 (著). ノート版 アイヌ神謡集 [改訂版]. 北道 邦彦 (編). 第 2刷, 弘南堂書店, 2000.
    • 🪶1a → p. 18–32. “1. kamuykar (kamuy cikap kamuy)”.
    • 🪶1b → p. 33–43. “2. kamuykar (cironnup)”.
    • 🪶1c → p. 44–53. “3. kamuykar (cironnup)”.
    • 🪶1d → p. 54–61. “4. kamuy yukar (isepo)”.
    • 🪶1e → p. 62–68. “5. kamuykar (nitatorunpe)”.
    • 🪶3f → p. 69–74. “6. kamuy yukar hotenao”.
    • 🪶3p → p. 75–84. “7. kamuykar kamuycikap kamuy yayeyukar konkuwa”.
    • 🪶3r🪶3t → p. 85–101. “8. atuyka toma toma ki kuntute he asi hm! hm!”.
    • 🪶3v → p. 102–105. “9. kamuykar tororo hanrok hanrok”.
    • 🪶3w → p. 106–108. “10. kutnisa kutun kutun”.
    • 🪶3x → p. 109–113. “11. tan ota hure hure”.
    • 🪶3y → p. 114–117. “12. kappa rew rew kappa”.
    • 🪶3z → p. 118–121. “13. tonupe ka ran ran”.
  8. 知里 幸惠 (著訳), 北道 邦彦 (編注, 補訳). 知里幸惠のウウェペケㇾ (昔話). 北海道出版企画センター, 2004.
    • 🔖3g → p. 7–24. “1 (パナンペ・ウウェペケㇾ) Pénampe newa Pánampe ペナㇺペ ネワ パナㇺペ 川上の人と川下の人”.
    • 🔖3q → p. 25–49. “2 (人間のウウェペケㇾ) Iskarputu un Nispa itak イㇱカㇻプトゥ ウン ニㇱパ イタㇰ 石狩河口のニㇱパの話”.
    • 🔖3u → p. 51–95. “3 (神のウウェペケㇾ) Kemram kamuy nō-tonoho itak ケㇺラㇺ カムイ ノートノホ イタㇰ 飢饉を司る神の話”.
  9. 知里 幸惠 (著訳), 北道 邦彦 (編, 訳). 知里幸惠の神謡 ケソラㇷ゚の神・丹頂鶴の神. 北海道出版企画センター, 2005.
    • 🔖6a → p. 34–67. “神謡「ケソラㇷ゚の神」(ケソラㇷ゚ カムイ ヤイエユカㇻ)”.
    • 🔖6b → p. 68–109. “神謡「丹頂鶴の神」(カムイユカㇻ “トー フ ウォー”)”.
    • 🪶3x → p. 136–161. “本文 神謡 三つの「この砂赤い赤い」”19.
  10. 金田一 京助. “アイヌの昔話二篇 : 知里幸恵集拾遺”. 民族學研究. 日本民族学会 (編). 日本民族学会, 1957, vol. 21, no. 3, p. 148–157. J-STAGE, https://doi.org/10.14890/minkennewseries.21.3_148.
    • 🔖3g → p. 148–152. “ペナンベとパナンベ”.
    • 🔖3q → p. 152–157. “石狩びと”.
  11. 松井 恒幸, 其田 良雄. “故知里幸恵嬢遺稿”. 旭川郷土博物館研究報告 (5). 旭川郷土博物館 (編). 旭川郷土博物館, 1968, p. 35–49. 国立国会図書館デジタルコレクション, https://dl.ndl.go.jp/pid/2208678/1/22.
    • 🔖3b → p. 35–37 (2223/31). “「年寄鳥はどうした」に始まるイタク・ウコラムヌカラ”.
    • 🪶3x → p. 38–45 (2427/31). “カムイユーカラ「此の砂は赤い赤い」(小さいオキキリムイの自伝物語)”.
  12. 知里 真志保20. アチックミユーゼアム彙報 第 8 アイヌ民俗研究資料 第 1. アチックミューゼアム, 1936. 国立国会図書館デジタルコレクション, https://dl.ndl.go.jp/pid/1461518.
  13. 知里 真志保. アチックミユーゼアム彙報 第17 アイヌ民俗研究資料 第 2. アチックミューゼアム, 1937. 国立国会図書館デジタルコレクション, https://dl.ndl.go.jp/pid/1461550.
    • 🔖3s → p. 3–40 (625/78). “urekreku (謎)”.
    • 🔖3d → p. 41–45 (2527/78). “repunkur ipishki (外國人の數へ方)”, “utashkar (息競べ)”.
    • 🔖3b → p. 47–53 (2831/78). “uparpakte (口競べ)”, (1).
    • 🔖3k → p. 55–57 (3233/78). “Oina-kamui seta hotuyekar (傳承神が愛犬を呼ぶ)”.
    • 🔖3m → p. 59–61 (3435/78). “Kotan-kar-kamui eshna (國造神の)”.
    • 🔖3l → p. 63–66 (3638/78). “Kotan-kar-kamui imu (國造神のイム)”.
    • 🔖3e → p. 77 (43/78). “erum yayeyukar (鼠が自ら唄つた唄)”.
    • 🔖3i, 🔖3o → p. 83–104 (4657/78). “upopo (熊祭り唄)”.
“urekreku (謎)” の詳細 (参13 での順序)
“urekreku (謎)” の詳細 (📚03 での順序)
“upopo (熊祭り唄)” の詳細 (参13 での順序)
“upopo (熊祭り唄)” の詳細 (📚03 での順序)

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関連文献等

  • 国立アイヌ民族博物館
    • 国立アイヌ民族博物館 (ホームページ). 国立アイヌ民族博物館, 公益財団法人 アイヌ民族文化財団. https://nam.go.jp/.
    • 国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ. 国立アイヌ民族博物館, 公益財団法人 アイヌ民族文化財団. https://ainugo.nam.go.jp/.
    • アイヌと自然 デジタル図鑑. 国立アイヌ民族博物館, 公益財団法人 アイヌ民族文化財団. https://ainugo.nam.go.jp/siror/index.html.

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平成27年度 口承文芸視聴覚資料作成事業
cf. 🔖3g, Pánanpe, Pénanpe, パナンペとペナンペ; etaspe, komuy

平成25年度 口承文芸視聴覚資料作成事業
cf. 参11, 🪶3x, 🦉11 {|}

※本来「この砂赤い赤い」は神謡だが、この動画では折り返し (sákehe) が使われていない。

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総目次


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🦉00 {}


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📚03上 [📖6988] (ノート 3 📖69142 より)

↓ 03 表紙 [📖69, 70 右]

Ainu Itak🚩

Chiri Yukiye🚩⭐

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↓ 03 アイヌ語 6行 [📖71 右]

yaioshkor keutum ayaikorpare.
Ananka konna rapnatara

chipo ko nanpe akohokush kane

1 Aikap samta otutek numtek oretek numtek🚩
akosanke kar nei korachi kani pirakka
hopuni nittom terke nittom aeniukeshte

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🔖3a [📖7274]

↓ i/III [📖72 右]

Otteeta wen nittne nitne-kamui
(Oina-kamui) koramnukar kusu
tusapa eush Ichaniu ne yaikar wa
oina-kamui kar Urai oro ush wa
an, korka Oina-kamui wayashnu
kusu Shinotcha ari ne Ichaniu
iwakte wa nitna-kamui keutumu hu
oyakun enoye kusu orowa no
anakne nep nitne-kamui ka
somo irara,
(ne Shinotcha)
Ichaniu-Shondak
Ichaniu-Teinep
ku itak chiki pirka no inu,
Shimoshirpata
Ichaniu-Keushut, Ichaniu-Unarbe
utom nukar wa
iwan okkayo
iwan menoko🚩
uko sapte,
arikorachi
shimoshirkeshta
Ichaniu-keushut, Ichaniu-Unarbe
utomnukar wa

大昔、悪魔が
(オイナカムイ) を試るために
両頭のマスにばけて
オイナカムイが作ったウライ (魚をとる仕掛)
ってゐました。けれどもオイナカムイ⭐
⿰忄好ですから🚩
歌をうたって其の鱒をすてゝ
悪魔の心を
外へそらしましたからそれから
は、何の悪魔も悪戯を
しなくなりました。
(其の歌)
鱒のぼっちゃん
鱒の赤ちゃん
私の言ふことをよくおきゝなさい。
東の方に
鱒の小父さんと小母さんが
夫婦いっしょになって
六人の男の子と六人の女の子とを
うみました。
それと同じく
西の方に
鱒のをぢさんと鱒のをばさんが
いっしょになって

[上端「すてゝ」に対して]👀
送ッテ?

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↓ ii/III [📖73]

六人の男の子と六人の女の子とを
あげました。
みんな無事に🚩
暮してゐましたが
ある時に
東の方の
三人の兄さんと三人の姉さんとが
言ひ出でますには
退屈ですから
此の世界を
太陽と一しょに引繰りして見ませう。🚩
さうしたら此んな面白い事は
無いでせう。と。
三人の弟と三人の妹とが
反対して申しますには
此の世界は
人間ばかりが
居るのではありません。
大昔から
世界を
守護らせるために
天国から
降ろされた神様が

澤山
世界に棲んで
ゐるのです。それだのに
此の世界を
神様も人間も
みんな一緒に
ひっくり返してしまったらそのあとに
私たちばかりが
何うして生きてゐる事が出来ませう。
そして何が面白いでせう。
何うして運よく
暮されませう。それだのに
何故そんな事を言はれるのでせう。🚩
といふ事を言争って居ります。
其の
西の方でも
同じく
六人の大きい人たちと⭐
六人の小さい人等が言争ってゐて
東でも
西でも
夜もも🚩

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↓ iii/III [📖74]

其の激しい争ひを續けてゐます。
はずかまはずにおいたならば🚩
大変な事が
起きるだらうと思はれますから
鱒のぼっちゃんよ
鱒のあかちゃんよ
かういふ難しい事には適任者は🚩
あなたをおいてほかに誰が
ありませう。
今これからあなたが
此の私の歌を歌って
踊ったり舞ったりしながら
行ったならば
此れ程
面白い事はありませんのです。
喧嘩をしてゐる人たちも⭐
あなたの歌をきゝ
あなたの踊りを見たならば
大そう面白がって
退屈な事を無いから
世界を引繰返すなどといふ
悪いもおこさないし⭐
兄弟けんくゎもせず⭐
何も彼も悪い事はスッカリ忘れて

平和なよい心を
持つでありませう。ですから、
さあ、さあ、早く
𩹖ぼっちゃんよ、鱒のあかちゃんよ🚩
此の私の歌をうたって精を出して
踊ったりはねたりしながら
行くのですよ。

これはフチがよく歌って聞かせてくれますが大変、その節しが複雑で私には🚩
中々眞似が出来ません。私は今けいこをしてゐます。

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🔖3b [📖7475]

↓ i/II [📖74 右]

年寄り烏は何處へ行った?
麥花かうじをとりに行った。🚩
其の糀を何うした?
酒に造ってしまった。
其の酒は何うした?
飲んでしまった。
飲んだのを何うした?
糞になってしまった。
其の糞何した?🚩
犬が喰ってしまった。
其の犬は何うした?
殺してしまった。
殺したのは何うした?

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↓ ii/II [📖75]

烏が喰ってしまった。
其のからすは何うした?
殺してしまった。
殺したのは何うした?
矢に作ってしまった。
其の矢をどうした?
それで樹を射てしまった。
其の樹を何うした?
伐ってしまった。
きったのを何うした?
火にくべてしまった。
火にくべたのはどうした?
白い灰になってしまった。
その白い灰は何うした?
あくになってしまった。
その灰は何うした?
火の側を片附けて塵埃ごみ
一緒に捨ててしまった。
其の捨てたのは何うした?
苔になってしまった。
其の苔は何うした?

舟にしてしまった。

其の舟は何うした?
海が荒れてずーっと人の目に
見えるところと見えないところとの
間*へはいりこんでしまった。

これはよく私どもの小さい時分に問答したものです。出来るだけ🚩
口早に問ふものも答へる者もまご◦◦つかないやうに氣を注けていふのです。🚩
そして間違った者はひどい目にあはせらされます。

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🔖3c [📖7576]

↓ i/II [📖75 右]

うごひ と かじか と ⿰魚葉
Shupun newa chimakani newa Samambe

うごひとかじかと
⿰魚葉とが一緒に住ってゐました。處が
ある時にうごひが火を焚いた
いくら吹いても吹いても燃えつきません。🚩
それをかじかがをかしがって
大口あいて笑ひました。するとそれを
⿰魚葉が氣の毒に思って
横目でもって、かじかを
にらみつけました。
それで今居るうごひは
おこって火を吹きつけてゐるものの様に
が尖ってほそくなってゐるの
です。

[題名の右]
🚩

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↓ ii/II [📖76 左]

それからかじかは大口あいて
笑ったので、頭が大変
大きくなって⿰魚葉は
横目をつかってつかって目が
一ツ所へ集ってってゐるの🚩
ですとさ。

Shupun は日本語で何といふのか私はよくわかりません。
うごひといふ人もありゆぐひといふ人もありいぐひといふやうにも
きこえますが何方が本当なのかわかりません。

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🔖3d [📖7677]

※語句に付けられた番号は省略。

↓ i/I [📖76]

Utashkar (呼吸くらべ)

Itanini otuyekur hachirkuni nayetuni
tunikawa tukuku taanbe humbekur🚩⭐
sakekur toyo

shinenna tunna renna yupi nekur
koratun ratun hananga piya hanjiki⭐

Tan-hekachi
Kusapa ha
Kuruye he
nekona
anwa, eeyukar-a
taanda
Kushitukei Kushitukeri anna⭐
sange.
Ku ushtek kusoinetek
hepashi heperai
Kuhoyuptek⭐
shine ponyuk⭐
Kuraiketek
Ashuyetek
A etek ikeshui

此の子供
私の頭や
私の足跡が、
何う
なってゐて、御前は眞似をするのです。
其處
私の履物 (シトケㇾ) があるから
出しなさい。
私はそれをはいて、外へ飛出し
川の上や下下や上を
走り廻って
一匹の小さい鹿を
殺して
それを煮て
食べてから行ってしまは

よく私達は此の呼吸くらべをやったものです。途中で決して息を切っては
いけないのです。一番おしまひのなどは大分長いのですが、けいこしてるに一息に
てしまはれるやうになります。此のにも種〻なのが澤山御座います。
此の ikeshui といふ言葉は、怒って行ってしまふといふ意味ですが
日本語でこれに当る言葉はいくら考えても思ひ浮べる事が出来ません。

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🔖3e [📖77]

↓ i/I [📖77 左]

Erum yayeyukar

Intok Intok Iyuta ash
Inrap Inrap Ituituye ash
Inrim Inrim Ape are ash
Inrim shu oro wakka chio
Inrim Inrim shuchihoka otte
Inchopopō shu oro wakka chio
Inpot Inpot shu pop
Inrim Inrim shu chiyange
Inhorop Inhorop ipe ash
Inrim Inrim soyotereke ash🚩⭐
Inpatatāt osoma ash
In chayayā okuima ash

こんなやうな何といひませう。野卑でせうか。
んだか*キタナイやうな事を言ったものは🚩
たく山にありますけれども私は何だか知ら
氣おくれがして、こんな事を書くのが嫌なので
御座います。で、なるべくさういふキタナイやう
なのを書かないやうにしたいのですけれども、どうも
そんないゝ事ばかりのが少ないので、何でも
思ひついたものを書いてゐます。

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🪶3f [📖7780]

🦉06 {|}

↓ i/IV [📖77 右]

Kamui yukar

Hotenao


或る日に
退屈だから
へ出た。
遊んで
ゐたら
一人の小男が
やって来た。それで
の方へ来ると🚩
自分も川下へ行き
川上へ来ると
自分も川上へ来て
道をさへぎった。スルと
川上へ六回
川下へ六回になった時
小男は
非常な怒を顔に
あらはして言ふには


此の悪い小僧め。
御前はそんな悪戯をするなら
此の岬の

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↓ ii/IV [📖78]

昔の名称と今の名とを
言って見ろ、

私は聞いて
*笑ひながら
言った。

誰が
此の岬の
昔の名と今の名を
知らないものか。
昔は昔は尊いえらい神様や
人間が沢山居ったから
神の岬と
称へたものだが
今は時代が衰へたから⭐
イナウの岬と
よんでゐるのさ!

といふと
小男は

此の小僧め、
本当に御前は
そんな事をいふなら
此の川の
前の名と今の名とを
言って見ろ。

私はきいて
いふには

誰が此の川の
前の名と今の名とを
知らないものか。
昔のえらかった節にハ?🚩
此の川を
流れの早い川と
いったが
今は世が降って🚩
流のおそいと
いってゐるのさ。

すると

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↓ iii/IV [📖79]

小男は言った。


本当か。
それではお互の🚩
素性の解明しをやらう。

私は言った。

誰が
御前の素性を知らないものか。
🚩
大昔、オキキㇼムイ
山へ行って
狩獲カリ小屋を建てた時に
榛の木をつけたが其の
爐椽が火に当って乾いて
カラカラになって
片方を踏むと
片方が上がる。
それを
オキヽㇼムイはおこって其の
爐椽を川に持って行って

投げてしまったのだ。
それから其の爐椽は
川から流れていって
海までいって
彼方の岸此方の渚に
打つけられつゝ流れてゐるのを
神様等が御覧になって
偉らいオキヽㇼムイが
手づくりのものがその様に
つまらなく何のやくにもたゝずに
海水とともに腐ってしまっては
勿體ない事だから
神様たちから
其の爐椽は魚にされて
イヌンベベチェッポ (爐椽の魚) と
なづけられたのだ。
處がそのイヌンベベチェッポは
自分の先祖が何であるかわから
ないので人間にばけてブラブラうろ
ついてゐる。
そのイヌンベベチェッポが
御前なのさ。

といふと

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↓ iv/IV [📖80]

小男は
顔色を変へ変へ
きいてゐたが


御前は
狼の子孫
なのさ

言ふか言はない中に
海に飛込んでしまった。
後見送ると
一匹の赤い魚が
ひれを動かしながら
ずーっと沖の方へ
泳いでいってしまった。
と、小さい狼の神様が
物語りました。

御存じで御座いませうが此の kamui yukar といふものは大概
オキヽㇼムイの事を物語ったもので御*座いまして、ユカㇼポンヤウンベ🚩
オイナはオイナカムイ主人公であると同じ様なもので御座います。🚩
オキヽㇼムイとオイナカムイとは同じ人であるといふ人と違ふといふ人

とありますが何方が27かわかりません。地方によって (の地方) はオキヽㇼムイでなく🚩
サマクㇽ28とかサマユンクとかを尊んでゐるところもあります。そして、オキヽㇼムイを⭐
の浅いあはて者のやうに言ひますが私の方では反對にサマユンクルを🚩
鹿者として居ります。私の地方のが間違ってゐるといふ人もありますが🚩
何うかわかりません。

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🔖3g [📖8084]

↓ i/V [📖80 右]

Pananbe newa Penanbe⭐

Pananbe an, Pananbe an🚩
shine antota Pananbe pishta san🚩
wa hotuipa hawe ene ani hi
Repun-ekashi ek ekomui anro,
aike horepashi Repun-ekashi yan🚩
wa Penanbe temkoro enunnui,
orowano

パナンベ (下の人) とペナンベ (上の人)

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↓ ii/V [📖81]

Penambe newa Panambe

上の人と下の人 (川の)

ペナンベとパナンベとが居りました。
或日にパナンベが濱辺に出て
大聲ました。曰く⭐
沖のお爺さん陸へ御出で頭をかいて🚩
上げませうと、すると沖の方から大層
体の大きい海のお爺さんが上って来て
パナンベのしました。🚩
それからパナンベは海のおぢいさんの
首の處をとっては食べ取っては食べして
ゐます。けれども海のおぢいさんは
なんにも知らずにたゞ自分の頭を撫でて
貰ってゐるのだとばかり思って大層
がってゐました。もう日もくれかゝって
太陽が西に入らうとする前にはパナンベ⭐
はスッカリお腹が一ぱいになったので、
もうよろしいからさあ海のおぢいさん
お帰りなさいと申しました。
海のお爺さんは大層有御礼を言ひながらって
あくびをしながら起きて脊のびをして
ずっと行かうとしましたが

何だか私の首があついやうだと
申しました。
パナンベは、
私の爪があまり鋭かったからでせうと言ひま🚩
した。それから海のお爺さんはずーっとまた
海へ行かうとすると、パナンベは大へん
をかしくなったので小聲で、
うなじの取れた奴、気を注けて行けぇ
と言ふと海のおぢいさんにきこえたと
見えて後ふりかって、⭐
何です?といひました。パナンベは
なほをかしくなったので、🚩
大きな聲で
うなじのもげた奴、を注けて行けー🚩
と申しました。それで海のお爺さんは自分の
うなじをさはって見ると成程、喰はれた
らしく、肉がとれてゐました。大層おこって
パナンベをうんと追かけました。

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↓ iii/V [📖82]

それからパナンベは逃げて逃げて
もう今にもつかまりさうになった時🚩
そこに廣いうねと*うね🚩
とがあって其の堺に樹が
あって其の上にカケスが一羽
とまってゐて
広いうねから、せまいうねから
ひろせまいうねから、ひろいうねから🚩
と歌ってゐました。
パナンベは考えました。
これは、峽い方からいったなら海の爺さん
からだが大きいから通られないだろうと、🚩
峽い方から逃げました。すると案の如く
海のおぢいさんは峽いものですから
そのうねにはまりこんで
前の方へ進む事も出来ず
後の方へ引返す事も出来ないで
うとう両方から*死んでしまひました。⭐
それからパナンベは自分の妻と
一緒に海のお爺さんの肉をとって
自分の家へ運んで運んで
家は内も外も一ぱいに
肉をかけてその後はパナンベは

大層裕福に暮して
妻と共に暮して
居りました。
處が其所へペナンベがやって来て

同じく貧しい暮しをしてゐたのに
我がパナンベさんは何うしてこんなに
おかねもちになったんですか?
と申しました。パナンベは
さあおはいりなさい。一緒に食事
をしながら御話しますから。私のした様に
あなたもやって、お金持ちにおなりなさい。と
言ったら、ペナンベはきいてゐましたが
えゝパナンベのくさ・・・者め。🚩
私が先にしとした事を⭐
先抜けしやあがって
と言ひながら其の足で濱辺にゆき
海のおぢいさあん、へ上っておいで。頭を🚩
撫でて上げませう。といふと沖の方から
海のおぢいさんがあがって来てペナンベの
膝をしました。🚩
それからペナンベは頭をくふり🚩
して、海のおぢいさんのうなじの肉

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↓ iv/V [📖83]

をとってどっさり食べてもう
日が沈む前に
さあもういゝよ。海のおぢいさん
お帰りなさい。
と云ひますと、海のおぢいさんは
起上ってあくびしたり脊伸びを
しながら、
何うしたんだらう。わたしのうなじが
熱いなあ。
と申しました。すると、ペナンベは
私の爪があまり鋭いからでせう。
と答へました。
それから海のおぢいさんはお礼を
いひながら海へ行かうとしました。
ペナンベはをかしくて堪らないので
海のおぢいさんの後へ
うなじのとれた奴、を注けて行け・・🚩
と云ひました。すると海のおぢいさんが
え?と問返したのでまた
うなじのとれた奴、気を注けて行け。
と大聲で申しましたところが
海のおぢいさんは自分で自分のうなじ
觸ってとほんとうにうなじが🚩
喰べられたと見えて一ぱい肉が

そがれてゐるので海のお爺さんは🚩
大層怒ってペナンベを追かけました。
ペナンベは逃げてゆくと前方に
峽いうねとひろいうねとがあって
その堺の樹の上にカケスが一羽
とまってゐて、ひろいうねから、せまい🚩
うねからひろいうねから….と
歌ってゐます。ペナンベは考えきいて考え
ました。
ひろい方は逃げやすいから逃げるのに
何もつゝかゝるものがないから走りやすい
なと思ったので、ひろい方へ
逃げた處が、ひろいものですから
海のおぢいさんの大きな体も
何のじゃまものもなく追かける事が
出来たので、直ぐにペナンベ
はつかまってしまひまして、
海のおぢいさんに押し壓し潰さ
れて、ペナンベは*犬じにのたれ
死をしてしまひましたとさ。

解譯する時、私にもよくわからない日本語があります。アイヌ語ならば自分にも意味が
なのですが、さて日本語になほさうとすると適当言葉を見出せませんので真的29に困る🚩
事が一ぱいあります。このペケㇾにもいふところがずいぶんたく山御座いますから何卒🚩⭐
先生御らんになって御添削下さいます様御願申上げます。

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↓ v/V [📖84 左]

Pananbe Penambe は Paniumbe Peniumbe が短くなったもので⭐
あります。Panambe はいつでも悧⿰忄好な人で Penambe はいつでも馬鹿者⭐
根性の悪い*人、軽率な人なのであります。これは全道何の地方でも同じらしう
御座います。今でもつまらないをかしな人間をペナンベだなどゝ申します。
ペナンベパナンベのウヱペケㇾは随分沢山あって殆んど無数であります。
Repun-ekashi といふのは鯨の事です。okshutu を取って食べたといふ
のは、先生も御存じで御座いませう。私共は、あの鯨の赤肉の白いかたい
肉でせうか油でせうか、あれを生のまゝ食べます。リカ◦◦と申しますが、私🚩
あれは Repun 大好物で御座います。okshutu は shisam
何と申しますか。それも私は知りません。それでウナジとしておいたので御座🚩
ます。それから日本語の中に発音の私にわからないのがあります。が🚩⭐
本当かが本当か。シとスヒとシなどといふのはきいてゐて何方が⭐
本当かわからないのです。違ってゐるのが沢山あるでせうと思はれます。

[15行目]👀
okushutu ハエリクビでせう。うなじハ雅語で結構です。🚩

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🔖3h [📖8488]

↓ i/V [📖84 右]

Repun-menoko newa Kimun-menoko
Hukaya hutenterao

海の女と山の女 (トヾと熊)

海の女と山の女といふ二人
の妻を私は持ってゐます。
海の女にも一人の男の子
があり
山の女にも一人の男の子
がありました。
或日に
海の子と、山の子が一緒に
遊んで居りましたがその中に
喧嘩をはじめました。
山の子供が申しますには

何だ、鍋やお碗には
貝殻を使ひ
昆布を着物や帯にし
寄上った木片を刀にしたり
刀のつばにはオタセッパを使ひ
エトニㇷ゚には巻貝を使ふ奴等🚩
*やーい。と。スルと
海の子供はそれをきいて

[下端]30

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↓ ii/V [📖85]

[右ページ下端 eruriki raye に対して]👀
コレハ鉢巻スルアリマセカ?🚩
pash pirakka ナラバ eush ナドヽイフ語ガ来ルベキデハアリマセンカ🚩

なあに?鍋や (ひしゃく)
にはふきの葉をつかひ
刀にはの枝で
シンドコトキにはドングリの
笠を使ひ
木の葉を着物に着てゐる
奴等が何をいふんだ。
と申しました。
お互にそんな事を言合って
言合ってお終ひには何方も泣きながら
自分の家に帰りました。
海の子供は自分の母様に🚩
告げました。
あの山の子がこんな事を言って
私をばかにしたんですよと
いひますと、海の女が申しますには、
小さい人等はよく
少しの事で直ぐに喧嘩をして
種々な悪口をいふものです。けれども
何んなに言はれても決して
私共はおこらずに、これからは
ちょっした事で喧嘩をしたり悪口を🚩
したりせずに仲善く

遊ぶものです。
すると🚩
大きくなってからも何んな
やさしい事も難かしい事も互に力に
なり合って一緒にする事が出来て立ぱ
人になられます。ですから、明日からは
決して喧嘩などしないでまた山の
子と一緒に遊ぶのですよ。と

種々善い事を
教へてやりますと
海の子は (はい) と言ってまたずーっと
遊びに出てしまひました。
山の子は母さん處へ行って🚩

あの海の子こんな事を言ったのひました
告口をしましたところが🚩
山の女は非常に
おこりました。そして直ぐに
の時の手袋を手にはめて
戰の時の*被り物を被り
同じく下駄を*はいて
抜身の刀を手に

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↓ iii/V [📖86]

海の女の處へ押掛けて行って
戸口へ入って
こら海の女
何こに私等が
蕗の葉をひしゃくや鍋につかひ
萩の枝を
刀にしドングリの笠を
トキやシンドコにしたのを
御前等の子供が知って
そんな
悪口を言ったのだ。御前の
教へ方が悪いからだ。さあ戰をしませう。
勝負をしやう。と
非常に悪口を言ひました。
海の女は
刺繍をしてゐたのですが
突然
そんな事をきいたので
非常にビックリしたけれど、
山の女がおこると
にこにこして

子供といふものは種〻

飛んでも無い事をよく
言ふものです。
うして子供等といふものは⭐
遊び上でちょっと喧嘩して🚩
お互に悪口を言合っても
子供ですから何もふかい悪気
でそんな事をいふのでは
ありませぬ。
直ぐにまた仲が善くなって
遊ぶでありませう。
私達は大人のくせに
小さい人達の喧嘩に
口を入れても
何にもなりません。
一人の男につかへてゐる
私等ですから、何うか、いさかなどせずに⭐
仲善くして私等の子供達を
お互ひに大事にしてしたなら🚩
此んないゝことはありますまい。
と、いろいろ
言葉を盡し海の山の女を
なだめました。けれども
山の女はいた子も無く🚩⭐

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↓ iv/V [📖87]

それには耳も傾けません。
その上に言ひつのって
地團駄踏みながら
勝負を挑みました。そして
圍爐裡傍まで踏込んで
来ました。すると
そこではじめて
海の女はサッと顔色を
変へておこりました。
何です。山の女
何をするのです。
子供の喧嘩の為に私等が
勝負をしたって何にも
ならないと先刻から言って
きかせてゐるのにお前は何處に
耳がついてるのです。きこえないのか。
私が何の悪口を言ひました。
それにその上にそんなに
人を*殺したいのか。
お前の子が先に悪口を
言ったのではないか。
そんなにしたい戰なら
さあ早く喧嘩をしませう。

もし原因が御前がよか
ったならば、私は何も戰の仕度
をしてゐないのだから、一刀のもとに
私を斬ってしまふでせう。もし私が
よかったならば、何んなに御前は
スッカリ仕度をしてゐても
私の剣に倒れなければ
ならないだらう。
さあ来い。と
いふいはぬ中にパッと起上ると
海の女も山の女も
おもてへ飛出しました。
さあそれから激しいいくさが
はじまりました。
何方もまけずに
のには驚きました。🚩
掴み合たり突き合たり🚩
そんな事をしてる中にあんなに
威張りをした山の女は
瞬く間に着てゐた衣物
きれぎれに引さかれて
あたりに飛散り
らだもあちらこちら突かれて🚩

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↓ v/V [📖88 左]

肉片がそがれてあたりに飛びました。🚩
今は山の女は⭐
殺されさうになった時、
山の女はもう叶はないと感じたので
らしくのでらしく
大きな聲で泣きながら
自分の家をさして逃げて行きました。
そのあとで、海の女は
それ見た事かと
家の中へはいって自分の受けた少しづつ
の傷の手当をしてゐます。
そのうちに山の女は
もう死にさうに苦しみながら🚩
うなりながら自分の傷の手当をしゐます。🚩
女たちのありさまを見て
私は、あきれもし、また
をかしくもあるので
おはなしするのです。
とワリウネクㇽが物語りました。

海の女はトヾ
山の女は熊

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📚03中 [📖88105] (ノート 3 📖69142 より)

🔖3i [📖8890]

↓ i/III [📖88 右]

upopo 1.

1
Opta teshke puru purke⭐
pennutapka choshipini ho⭐
hakina… kone kone mui sange

[choshipini に対して]👀
okimunpe
chi-o-shipuni
中から出タ🚩

[hakina… kone の下]👀
キナ粉ネシテ🚩

[mui に対して]👀
mun か

[sange の下]👀
流レタ


?👀

2
matnau rera apesam osan
oshma urar nishi kando ko
rikin


北風が急に、圍爐裡ばた
へ吹いてきて、灰が雲のやうに
そらに上る。

3
kani pon kuto shintoko
ita so kashi kata etunun tunun🚩
etunun raye


金のたがのはまったシントコを⭐
床板の上へ置くと、非常な
美しい音をたてた。

4
Hutat kambe nusato⭐
hutat kanrariya hoi


hutat 笹ノ葉👀

5
Otuye kando ononosh Ononoshオノノㇱ hu! he!
kamui shinda Otuye taneto🚩
Fumbe.⭐

[5 の上]👀
otuye tando humbe / ononosh hu he? / Kamui shinti🚩


嗚呼うれしい事
神様が乗物シンダにのって御出でになった。
鯨がより上った。🚩

6
Kamui omanna okotongi🚩
echiu hoi okotongi echiu

[okotongi の上]👀
* ke


『神様が御帰りになった。
御きゝなさい
あの美しい音をたてて…

7
Chupkawa kamui ran
iwa tuisam oran iwa tuisam
kanimai ne chinu


太陽の上から神様お降り🚩
岩のそばへお降りになりました。
私等は岩の側の美しい
音をききました。

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↓ ii/III [📖89]

8
Karapto Atui riri paya riri
soya utankurka utan rariya hoi
kani ponpon kanipon chorka (sayasa
sopuni)

[soya に対して]👀
宗谷

[utankurka に対して]👀
utar イッパイ
utar rari

[paya の上]👀
番屋🚩


ape enkata🚩👀
chorka トイフ所アリ🚩👀

9
Karapto Atui riri payariri
Atui sama chiu yan
kani ponpon kani pon chorka
oranrani kotan kaki sorari kata
sopuni

10
Shinokorhumbe Shinotorhumbe chinekusu🚩
mindar kawa🚩
arusartashkor
Arusarrera
unkohopuni

[Arusarrera の一つ目の r の上]
n


私は大層大きな鯨ですから
うちのにはから
冷い空氣や
風に
吹上げられる。

11
Sirokani pepesh katapepesh
konkani pepesh kata pepesh aa
nishkur kata chari aa
mindar kata chari

[1つ目の aa の直前]👀
h

[2つ目の aa の直前]👀
h

12
Chupl Shupkarsammat
atte shinda shinda atkan
hauwo o hauwo

[12 の上]👀
Kamui menoko chunke upopo

輪唱 13
Hiashkotan heyou ho
Opsarkese heyou ho
kesomare heyou ho
kese wakte heyou

[12 の 3行目末
13 の Apsarkese に対して?]👀
弟ノ末

[heyou ho の右]👀
kese omare
kese wakte

ewakte ソコヘ止マ🚩

14
Ekoikaun he chipashte
Ekoipukun he chipashte
*nokan kaipe he nununge
Kayutur he chipashte⭐

[1つ目の chipashte の上]👀
chip ashte

[nununge の上]👀
ブルブルト non タイニ🚩
ワク


私は東の方へ泳ぎ
西の方へおよぎまはりました。
さゞなみがたってます。
波の間を私はおよぎまはりました。

15
Ayoro kotan mindar kashi
Oshinotrange kaye kaye
Karapto kotan mindar kashi
Oshinotrange kaye kaye

uwoshiro huwo hae
huwo shiro huwo hae

[1つ目の kashi に対して]👀
cake🚩

[2つ目の kashi に対して]👀
lake🚩

[uwoshiro の前]👀


あよろ村の廣い運動場に
神様が天降って遊んでぶ為に天降りまして、🚩
あれピカピカ光る。
からふと村の運動場に
神様が遊ぶ為天降りました。
あれ光る光る。

[印 縦書き]
知里

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↓ iii/III [📖90]

[左ページ上端]👀
ha ha ho heō ha ho
hekūri sarana🚩
ha ha heo
ha ha heo
hekuri sanna

16
Ashpetun chashi anrashkashi
ketunge hau wotpungar hauwotpa
Pesh kur kashi shorarpa⭐

17
Kando horikashi Kamueranmat
hu ene ko hapingo


あゝ尊い。貴女は天上の
神様から降れた方です。🚩

18
soroku he i kandor ho iya ho

19
Shupki tom Kamui tom
makuntusa ka oran🚩
makuntusa ka etone mau anu🚩


神様がかや原の面が光る。
神様が
後の丘へお降りになりました。
そして後の丘の美しい處へお休みになりました。

20
Atuisokata hu ara o
pinne chirpo hu ara o
tepaakan tepaakan tepakan tepaakan hu ar a o🚩
Sanota kata hu arao
matne chirpo hu arao
rimimse rimimse hu. arao.


海の上で
雄の小鳥の舟が
今にも沈みさうになってゐる。
濱の磯の砂の上で
小鳥の雌は
泣叫んで助けを求めてゐる。

21
ohussa o ohoiya ohoiya o hoiya

22
hussarumbe ha a ho⭐
iyeparo ha a ho
ukoturi ha a ho

[hussarumbe の上]👀
中?ar🚩

23
Tukushish toshirahoita
pekoitangi ko hum

[23 の右上]👀
Tukushish ta harta

24
Tukushishta hoita hoi hoitangi
tunungo tununrap u shirahoita🚩
menguri tangi airu
futate e futate futtate airu rari.⭐

25
Emush ipe tushpet rera repun
rera kayun.


光る。トㇱペから来た
風が刀を吹く。そして光る。

26
Emush ekaita nunge hoi
Emush ekaita nunge oshi
orussa.

27
Shumrera nishkumna ha e
nishkumna

[Shumrera の上]👀
木枯し

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“upopo 2.” {28–37} → 🔖3o


🔖3j [📖91]

↓ i/I [📖91 左]

麻縄をしごいてパッと一はしを
むか投げてやるやうに、私の先祖は⭐
雄辯家でした。
一昔前の祖父の名は
カシタヱです。次の祖父の
名はイヨッタフンデです。
次の祖父の名は
カニイナウニです。
カニイナウニのふところから🚩
出た女の名は
イナウエサンマッです。イナウエサンマッの*
懷から出た女の名は
イクエサンマッです。イクエサンマッの
懐から出た女の名は
イコノイレマッです。
以上

[「祖父」の「父」3つに対して]👀

自分の先祖の名を代々の名をならべて
そのをあげます。(これは私等の先祖の事ださうです。)
これは人はし初對面の人にをする時とか
カムイノミをする時とかに男がいふのださうです。

[最後]👀
非常ニ面白イ。何トイフ立派ナ言葉ヲ御
持チデセウ。

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🔖3k [📖91]

↓ i/I [📖91 右]

これは一匹の犬の名ださうです。
オイナカムイの飼犬の中に一番い犬なので⭐
こんな長い名をつけたのださうです。

1 Tana tunike* tunike
2 Tokikarpo*
3 Asar*
4 Ororincho*
5 Bincho*⭐
6 Anbatamakeuka*
7 Yuktamakeuka*
8 Anahūte*
9 Ana sorenpo*
10 Ana*
cho cho cho……….

これはオイナカムイが十匹の飼犬を一息に
呼んだのださうです。

オイナカムイが犬を呼ぶ。

片側には鹿のケトン
片側には熊のケトンヂの模様があり
脊すぢには鹿の足跡があり🚩
耳の間へ鹿が飛上った模様が
ついてゐて
尾が立ってゐる牡犬
ココ….。

[描かれた絵の説明 縦書き]
ケトンヂ
枠木
毛皮

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🔖3l [📖92]

↓ i/I [📖92 左]

眠ってゐる鯨を蓬の串で焼いた處
が、其のが折れてしまった。🚩
海にゐる神様の名は
フレカムイで、山にゐる神様の
名はシパシパだ。
その二人の神様の間に出来た子供の
名は、リクトナハイトナだ。
村の後に大きな湖があって
海から水を汲みに来る神様の
乗物を
山から水汲みに来る神様の
乗物
あゝびっくりした。

[「乗物を」の右]👀
chirutu🚩

[上記の書き込みに対して?]👀
レプシツ゜と近い。🚩

[「あゝびっくり」の下]👀
岩ノ足🚩
アヨロ🚩

これは Kotan kor ko kar kamui
Imu で、その時にしり餅をついた
そのおしりの跡が Osorkot と言って私の村の
近所にあるさうです。その凹地に今は家がたく山
たってるさうです。それからその折れた蓬の串は
大きな名のになって今も室蘭の沖か何處かに
あるさうです。Imanit

[最後]👀
非常ニ面白イ。

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🔖3m [📖92]

↓ i/I [📖92 右]

Kotan kor kar kamui Eshna
Shirokanipe soya soya
Konganipe soya soya

Kushunpera reuke reuke
Humn Kaniruika payekane
Humna Shitu pui o kane

kutna kutna ha eshna

Kushunpera/ reuke reuke/⭐
Shirokani pe soya soya/ konkanipe/⭐
soya soya/, kani ruika/ paye kane/
fumna shitu/ pui o kane/⭐
kutna kutna/ ha Eshna

Kotan kar kamui の Eshna ですが
よく形容したものだと思ひます。
けれども何う解譯したものか私は
困ってしまひます。

[上記の悩みに対して]👀
和語ニ飜訳出来ヌ時ハ、一語一語、註
ヲ書クガイヽ。面白サウデスガ私ニ pesoya
soya ダノ hutna hutna ダノガワカリマセン。

[右端上段]
ハッハッ
ハックショイ

[Kushunpera に対して]👀
向ヒヘラ

[kutna kutna/ ha Eshna の下]👀
ハッハッハックショイ

[右端中段の絵の下]👀
スーット断ッタラ*
hum* 断ッタラ*
etunankar 見タ

赤ン坊風邪引ケバ*イ
shi ko patchi
shi konchi kor
chi eshiyorpa
= chi shi kotachi

[chi eshiyorpa に対して]👀
eshikopatche
🚩

[]
*か eshnap = 飛ビカヽッタ

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🔖3n [📖9394]

↓ i/II [📖93]

menoko kamui ko itak


これきつゝよ。
私のいふ事をよくおきゝ。
昔から
女は
神様に祈る事が出来ないものだ
けれど、
ずーっと前から傳はった話を
きいてゐます。それによると、
此のアイヌの世界にも天神の世界に🚩
沢山ある、たゞの神様でも
もっと尊い神様でも
人間が祈をしてゐる神様は
たく山あります。けれども
お前だけは昔から
拝む事の出来ない神だ🚩
いふ事です。
神様たちがイナウや酒を
澤山持ってゐるのをあなたは
大層羨しく思って
大和の国へ行って見たい
と、
出かけて来たのだけど
風の吹きやう雲の廻りやうで

私のやうなつまらない女

たった一人の
住居に
あなたは休息んだのでせう。
私は女ですから
何うしたらよいのか
わからないけれども
昔から傳はった人の話を
きいてゐますから
古いけれども
このイナウイナウサンから🚩
抜いてありますから来ましたから、
このキケチノ31を⭐
舟にて乗り🚩
此のホㇿカケㇷ゚32を🚩
帆柱にして
海を越えて

やまとの国へ
あなたが行ったら
あなたは
やうす

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↓ ii/II [📖94]

見惚れる程
きれいなのですから
**日本人シサㇺ達は
あなたをとる為に
競走をして、あなたを
殿様の處へ持っ
て行くと
殿様も
非常によろこばれて
𡱒様の神棚に🚩
あなたはのせられて
何時でも
日本のお酒や
日本の米を
あなたの側へあげられて
何處までも
なたは、たのしく暮されして🚩
アイヌたちの拝む神様の
イナウや
酒を
羨しく思ふ事もないでせう。
さあ、さあ早くお
行きなさい。

オイナカムイの妹が一人で
ゐるところへきつゝき
女を惑はさうと思って、鼻や口から血
を出して死んだ真似をして
天窓から家の内へ落ちまし*て
ゐました。處がその女は悧好なので
其のきつゝきの思ひを飜へさせて
古いイナウと一緒に海へ
流しました。それで、其の後は、何の
悪魔いたづらをしなも無く🚩
なりましたと。

Esoksoki といふあのきれいな鳥は随分
アイヌに嫌はれてゐます。Oina kamui の妹が
死んだ時に Oina kamui は悲嘆のあまり、
赤や白、黒黄や青と、あらゆる色の sarambe
ふさを作って墓につけましたがそのふさが風に
吹飛ばされて、其所をさまよてゐる中に鳥に🚩
なって、それが Esoksoki なのだと云ふ話も
あります。其他まだ Esoksoki の嫌はれる
理由が沢山あります。

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{🔖3i, 3i-iii} 🔙戻る

🔖3o [📖95]

↓ i/I [📖95]

upopo 2.

28
kanikokka sorarpa
kanikokka sorari🚩

👀
hurere hurere hurer heiya
him him

29
nishkayamau ho chiu
hu ha hochiu

huushro huwo ha a e*🚩
huwo haa🚩👀

k
kanipon kuto shintoko🚩

👀
aukouppe🚩

30
wa oi wa oi satchepshike
iwan shike teta an awa
nen eikka ya ワオイワオーイワオーイワオイ.

[satchepshike に対して]👀
atat shike

👀
shinot upopo

31
ヘテケヘ shururke ハヽヘ
shururke.

👀
フラフラスル🚩
he teke he shuruke h🚩
ha he shururke

32
otuye kando ononosh hu he
kamui shinda

[kando の k に対して]👀
t

33
mindar ushkur shururke
ha a shururke

34
horepashi Kamui hetui kurka
horepashi Kamui itak
he tuikurka hā horepunka hā.
horepira hā

k
沖の方で神様が仰った
その御言葉はずーっと海の上を傳はって
ひろがって、何處までもひろがってゆく。

35
I. i i hā i ha tonoto pirka🚩
e pacho pacho

👀
hacho 神様ヲオソルヽ言葉🚩

36
he tunup he karkar
he kannishpo he shuye

37
Apka topa hm ko chish no
Oropinne hm. ko chishna

upopo や Rimse はたく山ありますが、
何の訳かわからないのがう御座います。🚩
とにかく、これは、みんな神を讃美する
一つの美しい詩であると私は思ひます。
私達先祖は本に詩人であったと🚩
思ひます。

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🪶3p [📖96101]

🦉07 {|}

↓ i/VI [📖96]

Kamuikar
Kamui-chikap kamui yaeyukar⭐
konkuwa ……sake he
Teetakane
Itakash hawe




昔👀
私の云ふ詞ハ🚩👀
皮を巻いた弓の👀
弓把ユツカの央👀
鳴り渡らす👀
が如くに👀
私は云ったの。🚩👀
今は衰へたのだ⭐
けれども
誰か
雄辯な人があって
談判の使者として
自信のあるものが
ないかしら、
天国へ
五ツ半の談判🚩
天国へ🚩👀
使者にたてたいのだが…。と、🚩
たが付きシンドコ
蓋の上をはたきながら

私はいった。すると、
戸口
🚩
誰かが
私をおいて🚩誰が
使者として
雄辯でせう。と
言ふものがあるので
見ると🚩それは
鴉の者であた。🚩
それから
たがつきのシンドコのの
上をはたきながら
使者の鴉男に
その談判の内容を言ひきかせると、
まだ三日しかたたないで
三つの用向だけしか言はを言ひ
ながら、見ると、
烏男は
圍爐裡ばたで居眠りをしてゐる。
腹が立ったので私は
烏男を羽ぐるみ
引ぱたいて

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↓ ii/VI [📖97]

殺してしまった。
それからまた
シンドコの蓋の上を
はたきながら
「誰か
使者として
自信のある者は無いかしら。
天国へ
五ツ半の談判用事の
使者にしたいのだが。」と
言ふと、
誰かが戸口方へ🚩
私をおいて誰が
辯で🚩
天国へ
使者に行く者がありませうと
言ふ者があるので
見ると
山のかけす・・・であった。
それからシントコのふたをはたき⭐
ながら
五ツ半の談判を

言ひきかせると
まだ四ツしか言はぬ中

山のかけすは
居眠りをしてゐた。
私は腹が立ったので
山のかけすを
羽ぐるみ
叩き殺してしまった。
それからまた
ントコの蓋の上を⭐
たたきながら
「誰か
使者にたって自信のある者が
あれば
五ツ半の用件の為に🚩
天国に
使者に遣りたいのだが。と
いふと、
誰かが
愼深い態度で静かに
って来たので⭐
見ると

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↓ iii/VI [📖98]


カッケンの若者であった。
美しい姿をして
下座に座をとった。⭐
それで私は
また
クトシンドコの蓋の上を
たゝきながら
五ツ半の用件を
言ひつけました。
晝夜
数へて六日に
なった時に残らず言ってしまった。
見ると
カッケンの若者は
ちっとも疲れた色も無く、
私がをはると直ぐに
天窓から🚩
天上へ上ってしまった。
其の使者をたてた用件は
アイヌの国に饑饉があって
アイヌ等はもはや餓死
*しやうとしてゐる。それで⭐

何うしてさうなったかと
調べて見たら
天国で
鹿を司る神様と
魚を司る神様とが相談して
鹿も魚も出さない様に
てゐるのでからであった。その為に🚩
神様等🚩
何んなに言はれても
知らん顔をしてゐる。
私は
もう年も老衰へた🚩⭐
ので
天国へ
行かうと思ってゐたが
アイヌたち
困る事があるのに
知らぬ顔で
行く事もならないので
天国へ
使者を遣はしたのである。
ある。それから
幾日とたってから

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↓ iv/VI [📖99]

天の空の方に微か
音がきこえてゐたが
誰かが
って来たので⭐
見ると、
カッケンの若者であった。
前よりももと美しく🚩
いかにも勇者らしい顔色

使ひの返事を申述べた。
天国では
鹿を司どる神様も魚を司る神様も
これからは
鹿も出す、魚も出す事にした。
今日まで鹿も魚も
出さなかった
理由は、
アイヌたちが鹿を捕るきは、🚩
木で鹿の頭をたたいて殺し🚩
皮をはぐと、鹿の頭は
その捨てて置く。

魚をとるときは🚩⭐

腐れ木で
魚の頭をたゝき殺すので
鹿たちは裸で泣きながら
鹿をつかさどる神様のもとに帰り🚩
魚たちは
腐れた木片を
くはへ
泣きながら
魚を司る神様のもとに帰る。
それで
鹿の神様も*魚の神様も
怒って
相談の上
魚も出さず
鹿も出さなかったのだ。
けれども
これから
アイヌたちが
鹿や魚を
ていねいに取扱ふといふならば
鹿も澤山出すし魚も沢山出すといふ
事を鹿の神様も魚の神様も

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↓ v/VI [📖100]

言った。と、いふ事を
カッケンの若者が話をした。
私はカッケンの若者の
労を謝して後、
見ると、
成る程、
アイヌ等が
鹿や魚の
とりかたが
悪かったのだった。
それから
以後は決してそんな事を
してはならないといふ事を
アイヌたち🚩
眠ってゐる時、夢で
知らせよく教へてやった。
それから後は
アイヌたち🚩
魚をとる時は
イナウのやうにきれいに作った
道具で
魚をとる
やうになり

鹿をとる時は
鹿の頭も
ねんごろ
祭るやうになった。
魚は ()
大そうよろこんで
りっぱなイナウをくはへて
魚の神様の所にゆき
鹿は
よろこんで
きれいに頭を飾って
鹿の神様の所へ帰る
ので、
鹿の神様も魚の神様も
よろこんで
たく山
魚や
鹿を出すやうになった。
アイヌたちも、
何の困る事も無く
食べたい物もなく無事に暮してゐ
るので、私は安心して
もう年も老たのだから🚩⭐

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↓ vi/VI [📖101 左]

大層えらい強い若者を
自分の後継者として
アイヌの国を守らせて
私は今天国へ行く
ところです。

と、国の王様国の王神様
のえらいおぢ年寄神様が🚩
物語ってから
昇天してされましたと。🚩

Kotan kor kamui といふのは
では第三位に位するカムイだと
申してゐます。第一が熊で第二が狼
で、Kotan kor kamui は鳥の王様
で、日本ではふくといふのが⭐
それかと思ひます。

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🔖3q [📖101105]

↓ i/V [📖101 右]

Shino nishpa ane hine okayan,
Shine anita

Ishkarputuun nishpa ane wa
okai an



私は石狩の川口に
ゐる者であります。
ある時に
石狩の水源の方に大層
難かしい事が出来たので其用事
ために重用をおびて石狩の川傳ひ
出発致しました。
*あるいてあるいて日が⭐
暮に近い頃一軒の家の
る所に着きました。🚩
まだ早いけれどもこれから
近い所に泊る家も無い様ですから
其の家の前へ行って
御めん下さいと
言ってから家の内へはって⭐
見ると
夫婦者らしい
男と女とが居って
其の女はたった今大急ぎで
パッと座ったやうな様子です。
入りながら見ると

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↓ ii/V [📖102]

其の女の後の方に🚩
今火から下したばかりらしいシケㇾベ
った鍋がかぎにかかってゐて⭐
ゆれてゐました。
珍らしい御馳走を煮たのに其處へ
私が来たものですから私に其を喰べ
させたくないのだといふ事がわかりました。
本当にあきれてしまひました。けれども
何も見ないふりをして
上座に就いて
主人にをすると🚩
主人はいかにもいやな顔をして
オンガミをしました。それから
種〻な話をしてゐると
主人が云ひますには
何方へ御出でですか。
何所へ御とまりですか。
問ひました。🚩
見ると大へんにかういふ働く事の🚩
嫌ひな人らしく
その側にある木の枕

眞中引込んでゐるのを

[左ページ上端「はいった鍋が」に対して]👀
自在から卸して
ゆれてた⭐

[「かぎにかかってゐて」に対して]👀
から卸して

さっきから見てゐたので
『引込んだ處を超えて
湯氣のたってゐる處へ泊る
のです。
と答へると、主人は
しばらくてゐたが⭐
自分の傍を見たり
自分の妻の後に
湯気のたってゐるシケㇾベ鍋を
見たりしてから
ふーむ』と言って
それぢゃ駄目だ。シケㇾベ鍋を
出せ。
と言ふと女は
澁々口の中で何かつぶやきながら
シケㇾベ鍋を出して一緒に食べました。
其の夜は其所に泊って翌暁
暗い中に起きました。
それからまたあるいてあるいて
もう*夕方、一軒の家に
着きました。
って見ると、⭐
一人の男と一人の女其の人の妻らしい🚩

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↓ iii/V [📖103]

女とが居りまして
上座にいて🚩
家の主人に拶をすると🚩
主人もオンガミをしました。
それから世間話をして
ゐる中に家の女は
大きな鍋で鯨の肉を煮て
鍋は火にかけた儘ニマに肉を
あげて、私の側へ置きました。
私は御禮をいひながら食べると其の
すぢ (腱) がかたいので🚩

私は自分の小刀を出してそれで
肉を切って食べました。すると主人は
私のマキリを見て
ゐましたが
『今日、えらい方が御出になるから
で、先刻家の屋根に🚩
鳥がとまって
マキリリッ!マキリリッ!
と鳴いたので不思に思って⭐
ゐましたが、其所へ貴君がいらっしゃ
らっしゃいました。』と申します。

て見ると⭐
私のマキリの先の方がかけて
ゐたのです。それを
ばかにしたのでした。
さっきから家の婦が
被って居るかぶりものが
黒い33と赤いを継合わせて🚩
ある。それから火にかけてある
大きな鍋の横面に穴があいてゐて
其處へハイ (麻) の栓をしてあるのを
見てゐたので直ぐに
私は
『ふーむ、今日は何うして鳥などや🚩
が種〻な事を言ふのでせう。
が物を言ふのでせう。
先刻私があそこへ
かや原があって其の中を通って
一つの小さな丘の上へ出ると
私の前方を
一匹の小鹿が飛出しましたから
射とらうとしましたら、その鹿は
ずーっとかや原へ逃込む時

[右ページ左下角]👀
🚩

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↓ iv/V [📖104]

おしり黒!おしり赤!
麻の継ぎ!
といひました。何うしてけものが
あんな事を言ふのかと
思ってゐましたが、此處でも
鳥がそんな事を言ったのですか。
と申しますと、其の男は
考へてゐましたが自分の妻の
頭を見たり鍋を
見たりしてから
「ふーむ成程」と言ったまゝあとは
黙って居りました。するとお内儀さん🚩
は、を尖らしてゐました。私はをか🚩
しくて堪りませんでした。其のは泊って🚩
次の日にまた、朝早くから
かけてあるいてあるいて、日暮頃🚩
また一軒の家へ着きました。
今度は小さい家で
家の前に一人の若者が
を割ってゐましたが遠くから
見ると、大急ぎで🚩
家の内へ飛込んで、少したった
ら、さっきの人が、裸になって

出て来て、また薪を割ってゐます。
不思儀に思ひながら家へはって⭐
見ると、圍爐裡の側に一人の
女が座ってゐます。見ると、さっき
おもてで男が着てゐたアツㇱ
たった一枚を肌につけてゐます。
家の中を見廻すと、何も
着物らしいものもありません。
其の中に先刻の裸男が
はいって拶をしました。🚩
見ると、大へん心のよい
夫婦らしいけれども
何も持たない貧乏者
らしい。なんでも
たった一枚のアツㇱがあって一人が
外へ出る時にそれを着て
家に居る者は裸になって
ゐるらしい。私は非常に
かはに思ひました。それから🚩
やはらかい⿲米白弓をその若い女が🚩
たいて、みんなで食べました。二人共
大層叮寧に親切にして呉れます。
その夜は圍爐裡ばたで
私は帶剣の儘

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↓ v/V [📖105]

眠りました。
次の朝まだ暗い中に
起きて目的地なる
石狩の川上水源へ
其の日に着きました。無事に用を
達して、たく山の寶物
償品*として受取って帰途にきま🚩
そして、あの若い夫婦の所に
立寄って御禮を言ひ
自分の着てゐる着物を二三枚脱いで遣り、
宝物もいゝのを沢山に
やりますと、若い夫婦は
泣いて私を拝み、礼をいひまし。🚩
其の晩は泊ってそれから次の
朝其の人達に別れを告げて
来ました。そして、前の二軒の家*
寄って、宝物を一つづつ
御禮として出しますと、みんな
大層びっくりして
私を拝みました。一夜づ🚩
泊ってそれから
自分の村へ帰って来ました。
それで子供等に道中の事を
物語り

遠い所をすると、🚩
道中種々な事が
あるものです。魂性のきたない者も
あり、種〻人をばかにしたりするもの
もあります。けれども、私等は、何事にも
早く気が付き、⿰忄好であったら、何も
おそろしい事は無いものです。それから
貧乏者でも大層心の善いあるもので。🚩
と言ふ事を自分の子等に
教へました。
と、石狩河口のえらい人が
申しました。

シケㇾベは先生、御あがりになった事
ありますまいと思ひます。
大変苦いものですがそれに
などを入れて、ドロドロと柔らかになった
昆布を入れて、シケㇾベは本の二粒三粒
ぐら交ってゐるのですが、日本人内地人には⭐
とても食べられない事でせう。私は大好物
で御座います。今では、豆 (金時) など
栗の代りに入れますが、本当に珍しい
御馳走の中にはります。⭐

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📚03下 [📖106140] (ノート 3 📖69142 より)

🪶3r [📖106113]

🦉08 {|}

↓ i/VIII [📖106]

Atuika toma toma ki
Kuntute he ashi hm! hm!



長い兄様が六人と
長い姉様が六人と
短い兄様が六人と
短い姉様が六人と
育てられて居りました。
私は
宝物を積んである前に
高床しつらへ👀
その高床の上にすわって👀
を刻み🚩👀
を彫り🚩👀
それのみを👀
事として暮して居た。👀
毎日明るくなると
兄様たちは
矢筒を脊負って
姉様等と一緒に
出て行って、夕方になると
何も持たずに
空の矢筒をせおって
疲れた顔色で

帰って来て
姉様たちは疲れてゐるのに
食事拵へをして私にお膳を出します。
兄様たちは
矢を作るのに忙しく手を働かして
矢筒が一ぱいにると🚩
みんな疲れてゐるものですから
寝て、高いびき
をかいてあたりに響かてゐます。🚩
さうして、其の次の日になると
暗い中から起きて
姉様たちが御飯をたいて
私の處に膳を出すと
また行ってしまひます。
と、また夕方にはいかにも🚩
疲れたやうす
何ももたずに来て
矢を拵へるのにいそがしくしてゐます。
そして、姉様たちは食事拵へをする
といふ風に、何時でも
そんな決まってゐました。
ある日にまた
兄様や姉様たちは

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↓ ii/VIII [📖107]

矢筒をせおって

出てしまひました。私は
宝物の彫刻をして
ゐましたが
高床の上に起上がって🚩
金の小矢と金の小弓
とを手に
戸外へ出ました。
見ると
海はひろびろと凪ぎて🚩
彼方にも此方にも
鯨たちがしぶきを
飛ばして遊んでゐます。すると、



十二人の兄様たちが
矢を持って
十二人の姉様が
手をてわをつくり

六人の姉様が手を連てわをつくる
他の六人の姉様がそのわの中へ🚩
鯨を追込みます。
其處へ
十二人の兄様が
鯨をねらって矢を射つと
矢は鯨の下を通ったり
上を飛んだりしてゐます。
毎日こんな事をしてゐたのでした。

見ると、
むかの方に⭐
非常に大きな親子の鯨が
上へ下へとおよいで
遊んで居ります。
私は
遠い處からねらひを定めて
矢を射放しました。すると、
一本の矢で一度に
親子の鯨を射殺しました。
一つの鯨の半分を
姉様たちのわの中へ
投入れました。

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↓ iii/VIII [📖108]

それから
一つ半の鯨を
尾の下において🚩
アイヌの国の方向へ
行きました。そして
アイヌの国へ着いて
一頭半の鯨を
オタシュッ村の浜へ
押上げてやりました。
それからまた
帰りました。
海の上を
ゆるりゆるりとおよいで

来ますと、
誰かが
私の側を
息せききって走りながらるものがあるので
見ると、
ごめでありました。
喘ぎあへぎ申しますには、
『トミンガリクㇽ、カムイカリクㇽ、

勇ましい、そうして
尊い大神様、
あなたは何の為に
あんなつまらない
悪い人間アイヌたち
に鯨を
おやりになったのです。
人間たアイヌたちは
マサカリや鎌で
あの鯨を
突っつくやら削るやら
いろいろな事をしてゐます。
御強い尊い神様よ、
さあ早く
あの鯨を御取返しなさいませ。
あんなに澤山
海幸ウミサチをばおやりになっても🚩
悪いアイヌたちはちっとも
有難いとも思ませんはずこんな事をします。と🚩
申しますので
私は笑ってから、
云ふことには🚩

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↓ iv/VIII [📖109]

アイヌたちに
呉れた物だから
すでに⭐
アイヌ等の
物なのだ*。
自分の物を
鎌で削らうが、
まさかりでつゝつかうが
それが何うなのだ。
アイヌが自由に何うでも
して、食べたらそれでいゝでは
ないか。と
言ふと
ごめは

知らぬ顔で構はずに
もう日が暮れやうと西にはらうと⭐
する時私は夕日を浴びて
海の上をゆっくりと
およいで来ました。そして、
前方を眺めると、
二人の兄様と、
十二人の姉様とが

あの半分の鯨を
持って行く事が出来ないで
みんなで掛聲しながら🚩
海の中央に

私はあきれてしまひました。


アイヌモシㇼの方を見ると

私が陸へ上げた
一ツ半の鯨の
まはりを取かこんで
りっぱな男や
をんな
着物をかえて⭐
タㇷ゚カㇻ
リㇺセをして大喜をしてゐます。
うしろの砂丘の上には
りっぱな敷物をしいてその上に
オタシュッ村の酋長が
六枚の着物を着て
六枚の着物を羽織

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↓ v/VIII [📖110]


りっぱな冠をいたゞい
頭に頂き
りっぱな剣を

沖の方を向いて拝んでゐます。
アイヌたちはみな
涙をこぼして
よろこんでゐます。
何を👀
ごめが
まさかりや鎌で
鯨を

けづゝてゐると
言ひましたのにそれは嘘で
村長をはじめ
村中の
人たちは⭐
昔からその家に傳はってゐる
宝刀を出して
よくといで
それで鯨の肉を切って

自分の家へ
運んでゐます。
悪魔たちは、
私がアイヌ達を
憫んで
よくしてやるのを、
ねたんで
邪魔をし
私にざんそ
したのでありました。
それから
兄様や姉様たちは
いつまでたっても帰って来ません。

二三日たったある日
窓の方に
何か見える様なので

ふりかへって見ると
第一の窓の
敷居の上に
金のトキ
溢れるばかりに

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↓ vi/VIII [📖111]

酒がってゐて⭐
キケウㇱパシュイ
のってゐました。そして
キケウㇱパシュイは窓の上を
行きつ戻りつ
使者としての口上を述べはじめました。
曰く『私はオタシュッ村の
卑しいアイヌで御座いまして🚩
尊い誠におそれおほい事で御座い
ますけれども大神様の御許
つゝしんで
この酒を差上げまする。』
と、
オタシュッ村の酋長が
村中の人たちを⭐
代表して
私に感謝するといふのです。
トミンカリクㇽ
大神様でなくて
誰がこんなに
私たちの村を

[トミンカリクㇽの右]👀
大神様の
トミインカリクㇽ
イソンゲクㇽ🚩
勇マシイ神サマ🚩
ナラデ誰ガ

救って
下されませう。
嗚呼有難う御座いました。
此の間から私たちの村は
饑饉で、う私等は⭐
何うしたらばよいか本当に
困ってゐましたが
これからは
尊い大神様の御慈悲に
よりまして、大きな鯨をいたゞいて
裕福に暮す事が出来ます。
大神様に感謝のあまり
私等は小さい少しばかりの酒を造り
ました。そして、それと、少しのイナウ
御禮のしるしとして差上げます。』といふ
事を、キケウㇱパシュイは
行きつ戻りつ、申しました。
それで私は
窓の上の
金のトキ
とって
押いたゞき

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↓ vii/VIII [📖112]

窓の前の
六つのシントコの蓋をとって
酒を少しづゝ入れて
トキを
窓の上に置きました。

彫刻をして
ゐてふと見ると

先刻のトキはう其處にはありません⭐
でした。家一ぱいに
りっぱなイナウがあって
家の中はイナウの光がピカピカ光り
白い雲が一ぱいになってゐました。

それからまた
二三日たったら、
家の外へ
兄様たちや姉様たちの
はやしがきこえました。
今やっと、半分の鯨を
引張って来たのです。
家の内へ引ぱって

来て、
見ると、
様たちや姉様たちは🚩
ひどく疲れたらしく力の無い顔して

青い顔してゐます。
私はあきれてしまひました。
みんなはって来て
家の中を見てびっくりして
しきりにオンガミをしてゐます。
その中に
六ツのシントコの酒は
れるばかりに満ちて、🚩
神様たちの好物の
酒の芳香は家一ぱいにたゞよ🚩
ゐます。それから、私は、🚩
遠近の神様たちに使者をやって
招待、家の内部はイナウで🚩
りっぱに装飾しました。家の中は
宝物の光とイナウのの🚩
白い光とが交ってまるで🚩
いなづまのやうに光ってゐます。
神様たちは大そうかしこまって
ゐました。

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↓ viii/VIII [📖113 左]

それから長い姉様や短い姉様
が鯨を煮て
神様たちに出しました。
さうして、大そう盛大な
酒宴が開かれました。
になった時
私はアイヌモシㇼ
饑饉があってアイヌたちがかはいさう
から、一頭半の鯨を陸に上げて🚩
やった處がごめが
それをねたんでじゃまだて
した事や
オタシュッ村の村長が
斯々云々の言葉をもって私に感謝し、
キケウㇱパシュイが
使ひに来たありさまを
物語りますと、
神様たちは
大層感心して
成程成程、と
私をほめました。
それからまた
さかもりをはじめました。

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続き → 🪶3t


🔖3s [📖113121]

※ここでは左側に問題、右側に解答を書く。

↓ i/IX [📖113 右]

Uekreku Urekreku

1.
Oman aine shiturip
行って行ってのびるもの


Tar
荷縄

2.
Oman aine enitomoshmap
行って行って木にぶつかるもの⭐


mukar

3.
Omanteksama koritenritembe🚩
海辺に行ってやはらかくなるもの

4.
Oman aine sekuke sekukkep
行って行ってふくれるもの

[sekukkep の上]👀
sekukkep


saranip
かご

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↓ ii/IX [📖114]

5.
Iwan kotan kama rek shuyep
六つの村をこえてむかまでげをふるもの🚩⭐


Inau
イナウ

6.
Iwan kotan kama hawe anup
六つの村をこえてむかふへ聲のきこえるもの

7.
Iwan kotan kama kipetukkap
六つの村のむかふから光の見えるもの


Chup

8.
Iwan kotan kama matko iwakpe
六つの村をこえて妻もとへゆくもの🚩

9.
Iwan kotan kama rekuchi shuyep
六つの村をむかふで首をふるものもの🚩


mososhpe
蛆虫

10.
Iwan kotan kama opninip
六つの村をこえて

11.
Atuitoki Atui34 kari
海にトキ、海にカリ (廻る)
シトキは胸飾り。
ニンガリは耳輪。


shitoki ningari
トキ ニンガリ

12.
Utu utu Ban Ban Ran Ran
ウト ウト ラン ラン


utukani Banko Ranko

13.
sei kora kora Pesh kora kora

14.
Apaseramup Atope ramup
此の四ツは何とも説明の仕方が難しいので困ります。

15.
Bini Rini kata kani kamputo
iyeunu
高い樹の上にかねのかぶとを冠ってゐるもの


yam Baita Raita
栗のいが栗

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↓ iii/IX [📖115]

16.
wenno wenno yashke wa
mak makoterkep
サラサラと顔をそまつに洗って直ぐに
隅ッコへ引込んでしまふもの



Bui🚩

と石

17.
usoita okai korka
ueramishkarep
隣合ってゐるけれも🚩
互にお隣の人を知らないもの



Shik

18.
Shitteksamta hauko tantarkinbe⭐
海辺をあはて大聲で叫びながら走るもの
秋、風が吹くと枯落葉が音をたてゝ
クル廻って走るのをよくいったものだと思ひます。


Komham
枯葉

19. Armoisama ochipshike yangep
村から少しれた海辺に船の積荷を下すもの。🚩
よく村はづれに犬の糞が山になってる處があります。⭐

Setashi nupuri
犬の糞

20.
Atui asama oshiktokokop
海の底を大きな目でにらんでるもの⭐


Ya.🚩

21.
Atuiasam koamkokomop
海の底を爪で引かいてゐるもの


Kaita
いかり。

22.
Hattar enga eshikarinbap⭐
深い川の上にクルクル廻ってゐるもの
Hattara Hattar 川の處々に深いところがありま⭐
す。それを言ふ🚩


Shuputa
鍋のふた。

23.
Rupa chiu Rupa kem


amip chingi
着物の

24.
Bupishkani onupe chikkap🚩
路傍へ涙をこぼすもの


niatush
水桶

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↓ iv/IX [📖116]

25.
sanne pokor aramu korka
nishpa kouwekarip
棚の様だけれど、よくえらい人等の
集る處は


Inausan

イナウサン

26.
Kapne pokor aramu korka
nishpa kouwekarip

27.
Toshir chorpoke chorpok oapekesh shuyep

28.
Otui cheppo rikekattap


Puraiotpe

[Puraiotpe の上]👀
窓ノ🚩

29.
Okimun nata ehotuipap
山から鉈を呼ぶもの


chimakina
うど

30.
Sange Sange ninga ninga
tukka tukka

31.
Hayoki tanne Hayoki takne
短い衣を着たり長い着物を着たり


shirar pesh, shirar ha
潮の満干

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↓ v/IX [📖117]

32.
Pell Petetok okani kikpe
川の上で金をたゝいてゐるもの

33.
* Kenashkata iwan mour
heuship uworunup
丘の上に六枚の襦袢を重ねて着てゐる
もの
プクサは筍の様に皮が何枚も重なってゐます。


Pukusa

プクサ

34.
Petetoko orapirasasap🚩
川の上に羽をひろげて川の上を
ゐるもの
葉のひろいものです。


Turep

ツレプ

35.
Kunnep furep uwoush
黒と赤がつゞいてゐるもの


Shu, Ape
鍋, 火

36.
** Kiu kiu Tai tai woi woi

Yū Yū chikap Ipe Ipe chikap
ma mā mā chikap
Ish Ish chikap


Shikiu, shatai shirawoi



Yūpur Ipechi
mamachi Ishkar

37.
Samam ni kata Hoinu apkash
iyeunup
*木の上をてんの様にあるくもの


Teuna

もった。

38.
chise okari uohai noshpap
家のまはりをかけっくらをしてゐるもの


Ikushpe

39.
Iwanrerko setursesekkap
apehosep
六日、背中を炎炙あぶってゐるもの


Inumbe

🚩

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↓ vi/IX [📖118]

40.
Iwan rerko etusesekap
六日鼻をあぶってゐるもの🚩

41.
Retarseta ukoikirep
白い犬を喧嘩さてゐるもの🚩


nimak

42.
Pettomotuye uhashekoikip⭐
川を隔てゝ枝つきのまゝの木でなぐり合ってゐるもの

42.🚩
Eukot-Pōru shisoi omarep
*一対の穴を家の前へ出し🚩
家の前に一對の穴のあるもの


Etupui

鼻の穴

43.
Charange aine kapnep

談判しておしまひにから・・になってしまふもの🚩
アツシを織る時の玉は使ってゐる時はだんだん
内側からなくなってゆき中が空になってしまひに
外側がなくなります。

[「から」の上]👀


katak

絲玉

44.
Ponkorka iperuipe
からだは非常に小さいがよく沢山食べるもの

45.
Bupush Rupush shumtak ekupap
白く凍った油の魂をくはへてゐるもの

[「魂」に対して]👀
かたまり (塊)


Ekaini kata upash
an.
樹の切株の上に雪が積ってゐる。

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↓ vii/IX [📖119]

46.
atui kurka opocishte opochite🚩
海の水をかき廻すもの


Kanji
かい。

47.
chikir ka sakkorka atuipa un
Atui keshun hoyupup
足も無いけれど海の上を彼方へゆき
此方へ来たりするもの


chip

48.
Iwan chikirushkorka
Ohumnani ushpe
六本の足があるけれども何處へもゆかず
一ツ處に立ってゐるもの


Po Pu

49.
Anepinnai kari hoyupup
細いうねを走るもの


Apushta

50.
Kushuri o ponshu ratkise wa
enkashiketa tokap rachichip
薬鍋を火にかけてその上で乳をぶら下
げてゐるもの


Kushur, Tokapchi
釧路, 十勝

51.
Shupishkan kouwekarip
鍋のまはりへ集るもの

[「ま」に対して]👀


Itanki
お碗

52.
Penata panata uworokutap
水ヘドンブリ入ルモノ🚩👀

53.
Pena Petnoshketa uruiruyep🚩
川のまん中でをしてゐるもの🚩

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↓ viii/IX [📖120]

54.
Repta yata ukorekorpe


Shirkap, shituker,

55.
Kunne hene tokaphene tokap
nishpa hene wenkur hene
kouwekarip
いゝ人でも悪い人でも
よく其處へ集るところ


Ashinru
便所

56.
Inumbe oshmakun hotuipap


Opke

[Opke の右]👀
オナラ

57.
Atui asamta opnimba
海のに戈を引くもの🚩

58.
lun sattek kane okai wa tunne wa🚩
ponnupuri ourip
やせてゐて二人して小山を崩して
ゐる者


pashui

59.
uyuike uyuike shitteksam oyan be
ふるふるえ磯辺へあがるもの⭐


Koishum
水泡

60.
naka naka chiu chiu


nakairi, chiukaukap

[nakairi に対して]👀

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↓ ix/IX [📖121]

61.
ika humrakot ika opnini

Futtonkoro Futtonpiya

62.
Kando nish otta Ainu otta
ukorekorbe


nishutur, keputur

63.
Kimta Repta ukorekorbe

64.
Asange ranke Anoye range⭐


asangara, noya

[右下]👀
%🚩

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{🪶3r, 3r-viii} 🔙戻る

🪶3t [📖122]

🦉08 {|}

↓ i/I [📖122]

Kamui utar

神様たち
あちらでも此方でも
タㇷ゚カㇻの音リㇺセの音が
美しく響きました。
姉様等は
口の提子35を持って🚩⭐
御酌をして廻りました。
女神たちは
美しい聲でウポヽをしました。
二三日たって
酒宴は終りました。私は
神様たちに
イナウのいゝのを、
二ツ三ツづゝ上げました。
神様たちは
大そうよろこんで
何度も何度もを云って
自分の家へと帰ってしまひました。
そのあとはまた
長い六人の長い兄様と🚩
六人の長い姉様と
六人の短い兄様🚩
六人の短い姉様と

暮してゐます。
アイヌたちは
酒を造るに🚩
私の處へイナウを送って
呉れました。
見ると、
今は
アイヌ等も
何も困る事も
心配な事もなく
平穏にしてゐるので🚩
私は安心をしてゐます。

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🔖3u [📖123132]

↓ i/X [📖123]

私は饑饉の神様で
伯父さんと二人でして🚩
居ります。
私の伯父さんは何時
でも圍爐裡ばたに寝てゐて
背中あぶりをしてゐます。
私は宝物を積んである側に
アㇺセッの上にゐて
宝物の彫刻を
仕事にして居ります。
居りますさうして暮🚩
或日に伯父さんは
めづらしく
起上がって外へ出ました。
暫くたって入って来て、また
背あぶりをして寝てゐます。
それから一月程
たった或日また
伯父さんが起きて出て行きました。
私は不思に思ったので伯父⭐
さんの後から出て見ると、
ずっと浜へ出る道の
ところに伯父さんは

海の方を向いて大口て🚩
立ってゐて片袖をしきりに
振ってゐます。
見ると、ずーっと浜邊
大きな村があります。そしてその
村の東端から村の中央まで
の間にある、食物のがみんな🚩
空の方へ後から後から舞🚩
上ってそれがみんな
伯父さんの口の中へあとからあとから
って下りて来ます。🚩⭐
何でも此の間出た時は
村の半食物の霊を🚩
とって、今日はまた残りの
村の半の食物のを取って🚩
ゐるらしいのです。私は本当に
驚きました。何も知らぬ顔で
居りますと、悪い伯父は
食物の精を食べて満腹
して、非常に元気な顔色
ではって来て、それからまた⭐
脊中あぶりをして寝てゐます。
二三日たってから

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↓ ii/X [📖124]

或日に私は外へ出ました。
さうして、濱邊にある
村へ参りました。
村中の家々は煙の
たってゐないのもあり、細い🚩
煙をたてゝゐるもあります。🚩
村の中央に大きな家が
たってあります。私は
その家の前へ行って御下さい🚩
と申しますと、家の中から誰かゞ
出て来ました。見ると、それは何
と言ったらよいかわからない後🚩
がさすやうな美しい若い娘で
私を見ると敬虔な態度で
ってゆきました。そして小聲
咡いてるのが私にはハッキリと
きこえます。
外にりっぱな神様の
若い男の方が
来て居られます。
といふと、老人の聲らしく
娘を叱って

をかしな娘だ。神様でも
私の家へはる為に⭐
来られんだもの、黙って
御案内したらいゝではないか。
しまないでそんな事をいふ。』🚩
といふのがきこえますと、何か
敷物をしいたやうな音がして
先刻の娘がていねいに私を
案内しました。私ははって、上座⭐
、家の主人と🚩⭐
した。見ると🚩
酋長さんもその夫人も
みな大層りっぱな
人たちで並んで座ってます⭐
けれども何方もお腹が空い
てゐるものですから、身体はやせて
顔は真青です。娘さんも
本当に美しいのに、やせて力も
無ささうなのを見ると私は
伯父36悪いために🚩
かはいさうにアイヌたちが
食物が不足して、酋長さんも🚩
村民を助ける為に

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↓ iii/X [📖125]

もってゐるものをみなわけてやって
自分*も食べ物もなくて🚩
ゐるありさまになったのを思って
気の毒でなりません。
それから、その御老人と
いろいろ世間話をしながら
左座に慎ましくしてゐると👀37
少女に法38を施して
やると、少女は起って39
小さな鍋にかけた🚩
そのなかに干魚
半分と椀一杯の🚩
米があるのが見えた故
少女に法を施し
てやるとの少女ハ起
って只それきりの米を鍋へ
入れて粥を煮た。
さて自分したことに気がついて🚩
どうしてこんなことをしたのか
と思って泣いて居た。
邑長
その夫人も
心の内に

どうして娘がこんなこと
するのか、たったそれだけ守りに
持ってた米を炊い🚩
えらい神様へ捧げる為に🚩
つもりかしら
と思ってゐても口には
とも云ひかねてる🚩
それから又この家の主人

法をかけてやると
泣いてたのが起きて
その小さな鍋を下げて
代りに亦外の小鍋を
爐へかけその中へ干魚半分
入れて煮立たして塩加減をした。
又法をしてやると🚩
その鍋をも
上げてその下座に🚩
てひとりのみ干魚
コマクサク (?) *粥につく***🚩
尊い尊い
みた*尊い翁ハ
私ヘ云はハとするけれど🚩

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↓ iv/X [📖126]

心の中で泣いてる。
尊い媼下座に🚩
てなみが🚩
。🚩
まことわが娘
までよく育て🚩
て来たのにこんな不孝して
子等も山*へ🚩
て🚩労れて帰ると
一口づゝばかりもクハせ
るものを、くされ娘こん事🚩
するんだなあ。それなら尊神🚩


と考へてるけれど私に憚り
て*娘へ
どなりちらしも得せず。
その時家の外へ人の
来る音あり何者🚩
入って来る。
我見るに、
男子二人にて
労れた顔いろ*🚩

しほれ食事も食べず
故干してしまって
るもの入って🚩
つゝましく我に礼をした。
左座へ並んで坐った。
はなしのみを🚩
ってと尊い翁も🚩
たちも🚩
よろこびて調子を合せて🚩
そのときその少女
汁ノ鍋粥ノ鍋🚩
も底をねぶりねぶり40
それから気がついて🚩
それから小声で泣いてた。
又我云ひて歯ノ間🚩
我ひろげるとその少女

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↓ v/X [📖127]


悪娘ハホイ何とした🚩
ことだ。
ひとりで食事して



と老夫婦考へると
男子だちハにもすぐ🚩
ぶったたかかと🚩
考へたけれど我憚り🚩


してゐると、娘も

『どうしたんだらう。
私かたべなく🚩
っても父さん母さん
にたべさせ兄たちにたべさせ
たくてったの今日ハ🚩
尊い神が我家へ🚩
訪づれ給ふ間🚩
惡神我に憑いて🚩

うしたことらう。』🚩
と考へてて👀

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↓ vi/X [📖128]

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↓ vii/X [📖129]

次の日、若い人たちは⭐
暗い中に起きて
村の人たちの中で、元気の⭐
ある人だけを集めて私と
一緒に大勢の人達を
引連れて山へ行きました。
さうして、
ずーっと山の奥の深の🚩
上へ着きました。私は
の上に腰を下して
『私は此處に居りますから
あなた達は鹿を此方へ
追ってよこしなさい。
と申しますと、人等は
二組にわかれて
行ってしまひました。
暫くしてずーっとの方から🚩
西の方から
牡鹿のめ鹿の郡が🚩
たく山ならんでやって来ました。
見ると、その郡の一端に
ペポソインガㇻ (水を透視する悪魔) が
ついてゐて

もう一端にはイワポソインガㇻ (岩
を透視る悪魔) がついてゐます。🚩
私は蓬の小さい弓🚩
同じく蓬の矢をつがて⭐
イワポソインガㇻを射ますと
イワポソインガㇻはの場で白骨🚩
になって落ちました。それからまた
ペポソインガㇻを射ますとそれも
白骨になって落ちました。
それから、私をじかめ鹿の郡
を、端から端へと
ふうふうと吹きつけると
みんな崖の上から谷間へ
落ちてしまひます。尚も吹いて吹いて
一匹も残さず崖から
落してしまひ、私はそのまゝ自宅
へ帰って居りました。さうして
後を見ると、あの若い人たちは⭐
一人は東の組を一人は🚩⭐
西の組指揮して🚩
両方から
鹿を追て、私のゐた⭐
崖の上で落ひました🚩

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↓ viii/X [📖130]

が、私も居ないし、鹿も
一匹もゐせん。🚩
崖の下をのぞいて見たら
鹿が山になって
ゐますが、何も人の跡も🚩
無いので、崖から下へ下りて
鹿の山の側に集り泣きな
がら、天を仰いでしきりに
拝んでゐます。
みんな、脊負へるだけ
脊負って村へ帰ると、村中
大よろこびです。
私は酋長さんに夢で
いふ訳で私は🚩
アイヌからをがまれる神様で
ないけれどもアイヌ達がかはい想
だから、
オタシュッ村を助けたのだ
といふ事や伯父が悪い為
にかうなった事も知らせた
しゅう長さんは泣いて
感謝してゐました。
山にある鹿は山に

狩小屋を建ててアイヌが総
出で皮をはぐやら、村へ
運ぶやらで大多忙し。春まで🚩
かかって、終りました。
それから、「私はアイヌに拝まれる
神ではない」と言ったのでしたが
オタシュッの村長さんはあまり私が
有難いので酒を造りました。
或る日に窓の所に
大きなトキに溢れるばかりの
酒が入ってゐてその上に
キケウㇱパシュイがのってゐて
行きつもどりつキケウㇱパシュイ
がオタシュッ村からの村長さん
からの御禮口上
申述べました。イナウもりっぱ
に作ったのが、美しいのばっかり
窓から沢山って来ました。⭐
私はそのトキを押いたゞいて
六ツのントに少しづゝ⭐
分入れてトキを
返しました。
それから二三日たつと

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↓ ix/X [📖131]

酒の芳香が🚩
家中に漂ひました。
家の中はイナウで飾り付け
ました。白い雲が家の光ってゐます。
一番先に岡の神様を
招待し国中の
神様方を招待して
盛大な宴を開きました。
席上『私は
アイヌから拝まれない神で
あるけれども斯々いふ
譯でイナウや酒を
持ってゐるのだといふ事を
話すると、神様達は大🚩
私に感謝されました。
『私共はちょっと気を附け
ずにゐましたので自分が守護して🚩
ゐるアイヌの国にさういふ事故
があった事を知らずにゐました。
と申されました。
二三日酒をのんで、から、
帰る神様たちには
一ツ二ツづゝ

イナウを上げて
神様たちはみな帰りました。
それから私は一人で暮して
ゐます。アイヌの国の方を見ると、
アイヌたちは、今はもう
何の心配もなく暮してゐます。
オタシュッの村長さんたちは
『たゞのおそろしくない
神様であったなら、こんなこんな
不束な娘でもむさくるしい私たちの家に御出で
になってお泊りにまでなったりさへなされたのだから、こんな、ふつゝか
なみにくい娘だけれども
あの神様に差上げるのに….
と、思ってゐるのが
私にはよくわかります。
私もあの娘なら、あんなに
美しいかはいゝ娘だから、
たゞの神であったなら
自分のへ呼よせてもいゝけれ
ども、何も仕方がありません。🚩
それから、私は相変らず無事に
暮してゐますがオタシュッ村の
人等は祝宴のある度毎に
私にを送って呉れますし🚩
私も

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↓ x/X [📖132 左]

オタシュッの人等を蔭ながら
守って居ります。
かうして、私はアイヌからイナウ
を受ける神ではないのですが
かういふ原因で私もイナウ
を持ってゐる事をお話するのです。
それから、あの悪い伯父は
大層おこってずーっと
ケㇱ (はこだて方面) の方へ行って⭐
しまひました。あの悪い伯父は
饑饉の悪魔なのですから
これから後は、しアイヌの国🚩
饑饉があれば、キッと
ウㇲケㇱの方から
饑饉が始まって来るでせう。
と、
饑饉を司る神様の一番
えらい方がされました。🚩

nimak uturu ako turi tek といふのを、日本語に何う
なほしたら当るかといくらても言葉を思べることが出来ません。🚩⭐
催眠術とでもいふのでせうか。

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🪶3v [📖132134]

🦉09 {|}

↓ i/III [📖132 右]

Kamuikar
sake he Tōrorō hanrok hanrok.

或日に私は
草原を飛まはって
あそんで居りました。
さうして、

一軒の家の戸口へ
行って
のぞいて見ると、
内の🚩
宝を積んである側にアㇺセッ
があって、そのアㇺセッの上に
一人の若者がうつむいて
キリをつかってゐます。🚩

私は悪戯をしてやらうと思って🚩
敷居の上に
座って
トーロローハンロㇰハンロㇰ
と歌ひました。スルト
物者者は🚩
小刀持つ手を上げてやめて

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↓ ii/III [📖133]


にっこり笑って
申しますには
『まあそれはユーカㇻかえ?
サケハウなの?
もっともっときゝたいねえ。🚩
と。
トーロローハンロㇰハンロㇰ。
ともう一度歌ふと、
若者は
『まあ、きれいなだ。
ユーカㇻかえ
それともサケハウかえ?
もっと近くできゝたいね。』
と申しました。
私は大そう
嬉しかったので
ずーっと戸口の方のの上に🚩
ピロンと飛上り
トーロローハンロㇰ….
と歌ひました。スルと
若者はまた、
『あゝ面白い事。

もっと近くで聞いて見たい。』
と申しますので
私は本当に嬉しくて
今度はズッと上座の椽爐の角🚩
のところへ飛んで行って
トーロローハンロㇰ….
と歌ひました。ところが、🚩
突然
あの若者は
パッと起上るが早いか
大きな薪の燃さしり上げて🚩
私の上へ投げつけました。
私はハッとして
そのまゝ何うしたか
わかりませんでした。
ふっと
気がついて見ると、
の大きな家が🚩
あって、その
芥捨場に私は
一匹の大きなふくれた
蛙が死んでゐてその蛙の
耳と耳の間に居りました。(蛙の霊)🚩

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↓ iii/III [📖134 左]


よく見ると此の家は
オキヽㇼムイ様といふ
えらい勇者の
家なので、其處へ私が行って
ただの若者だと思って
いたづらをしたので🚩
オキヽㇼムイ様に
ありました。
オキヽㇼムイは
たゞの若者のやうに自分を
見せたのです。
私は
もう今はこの様に🚩
悪いみにくい死方
をしたのです。
これからの
蛙たちは
決して
アイヌたちにいたづらを
するのではありませんよ。と、
ふくれた蛙が
申しました。

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🪶3w [📖134135]

🦉10 {|}

↓ i/II [📖134 右]

Kut nisa kutun kutun

或日に
私は遊ばうと思って
川の水源の方行きました。🚩
が水源の方に
一人の年増の小男が🚩
ネㇱコウライをたてゝ
ウライを打つ為にしきりに
腰を曲げまげ
してゐます。
私を見ると、
かう申しました。

『私の甥よ、
私に手傳っておくれ。』
と申しました。
見ると、
ネㇱコのウライですから
ネㇱコのが流れて🚩
たく山の鮭たちは
河を上って来ると
ネㇱコの水飲んで🚩
泣きながら戾ってゆきます。

[右上角]
ネㇱコシサㇺで何といふ樹か
知りません。あのクルミのなる
木です。クルミ木といひませうか。🚩

[上記の注に対して]👀
さうです。

[本文最初の「ネㇱコ」の上]👀
胡桃

[本文最初の「ウライ」の上]👀
簗 (やな)

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↓ ii/II [📖135]

私は腹が立ったので
年増の小男の持ってゐる
ウライを打つつちを🚩
引たくり
小男の
腰骨を
ウンと力をこめて
打ってやりました。
小男の
腰骨は
ポッキリと折れて
小男をスッカリ殺してしまひま
した。さうして、地獄の国へ
落してしまひました。それから
あのネㇱコのウライ木を
動かして見ると
六ツの地獄の底まで
とほってゐます。私は
ありったけの力を出して
そのウライニ
根のところから
ポッキリ折ってしまって
地獄の底へ踏落し

しまふと
水源から
清い風が吹いて来てて🚩
きれいな水が流れてきて
鮭たちは嬉しさうに
大笑して遊びながら
ズッと
河をのぼって
ゆきました。
私はそれを見て
安心をして家へ帰りました。
と、
*小さいオキヽㇼムイ
物語りました。

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🪶3x [📖136137]

🦉11 {|}

↓ i/II [📖136]

Tan ota fure fure

或日に
遊びに
*岸を傳って川上の方へきました🚩
が、悪魔の子に
出會ひました。
何時見ても
悪魔の子は
顔が美しいやうすが美しい。
小さいネㇱコの矢と
小さいネㇱコの弓を
持ってゐました。
私を見ると、
オキヽポンオキヽㇼムイ
遊バう。
さあ今私が
魚をスッカリなくして見せ。』⭐
と言って
小さいネㇱコのマレで⭐

水源を突きました。
スルと水源からネㇱコ水**が流れ🚩
ネㇱコの風が吹いて

ネㇱコの風が吹いて来て
鮭たち🚩
河を上って来ると
泣きながら帰ってゆきます。
腹が立ったので
私は自分の持ってゐる銀の
小さいマレㇰで水源を突く⭐
と、水源から銀色の風が
吹き、清い水が湧いて来て
鮭たちはふたゝび
嬉しさうに遊びながら
河を⿺辶欮って来ました。🚩
悪魔の子は
大層おこって

『生意気な。それでは
私が鹿をスッカリなくして
しまふから…』と言って、
ネㇱコの小弓に
ネㇱコの矢をつが
空の方へ
矢を射放しました。
スル其處ネㇱコの風が吹いて来て🚩
山の原から

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↓ ii/II [📖137]

を鹿
め鹿が🚩
天上さして
上ってゆきます。
悪魔の子は得意さうに
笑ってゐます。
私はそれを見て大層腹が
たったので、銀の小弓に
銀の矢をつがて⭐
鹿のの方へ🚩
矢を射ました。スル🚩
銀色をした清風が
天上から吹いて来て
を鹿やめじかたちは
また引返して戾って
まゐりました。
ところが、悪魔の子は
おこるまいことか
『やい生意気な。本当にお前
はそんな事をするなら、相を🚩
とって見。と、言ながら🚩⭐
上衣を脱いでぎました。🚩
私も薄い下衣だけ

になって
掴み合って相をはじめまし🚩
た。悪魔の子大そう🚩
力が強いのにはきました。🚩
それから、下🚩
上になりしてゐるに、
私は
ありったけの力を
出して悪魔の子を
肩の上まで引擔いで
大きな岩の上へドシンと
ぶっつけて殺してしまひました。
さうして地獄へ踏落し
しまひました。それから見ると
鹿たちはを鹿め鹿たちは
うれしさうに遊んでゐます。

河には魚たちが
嬉しさうに大さして⭐
遊びながら上ってゐます。
私はそれを見て
安心して帰りました。と、
オキヽㇼムイの子が
物語りました。

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🪶3y [📖138139]

🦉12 {|}

↓ i/II [📖138]

Kappa reu reu kappa

或日に
れに沿て泳いで🚩⭐
遊びながら川を下ってりまた。🚩
さうしてサマユンクㇽの水汲場
へ来ますと、
サマユンクㇽの妹が
美しい姿をして
片手に手桶を持ち
片手にの束を持って
ました。それで私は🚩
岸の近くへ
頭だけを出して、
『御父さんがありますか?
御母さんがありますか?』
と申しましたところが
サマユンクㇽの妹は
びっくりして、キョロキョロ
たりを見廻してやっと🚩
私をつけと🚩
顔色を変へて怒り
『まあにくらしい。此の扁平頭が。

[左ページ下端縦書き]
アイヌは
死亡した
人の事を
言ったり
または名
前を言っ
たりする
事を大
層厭ひ
ます。
もしそん
な事を
口に出すと
イオカ
プㇱパと
言って
おこります。

犬たちコヽヽヽヽ🚩
といふと、
大きな犬たちが
駈けて来て
私を見ると
飛かゝって来ました。
私は直ぐに川の底
潛りこんでその
ずーっと逃げてくだって
来ました。さうしてズッと下の方に
オキヽㇼムイの水汲場が
あって、そのから🚩
オキヽㇼムイの妹が
神様の様に気高い美しい姿に
なっ、片手に手桶🚩
片手に蒲の束を持ってゐました。
私は頭だけを出して、
『御父さんがありますか?
御母さんがあますか?
といひますと、
娘さんはあたりを見廻して
私を目つけると、
『まあにくらしい扁平頭が。

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↓ ii/II [📖139]


犬たちコヽヽヽヽヽ🚩
と言ひました。ところが
大きな犬たちがたくさん
飛出して来て私を見ると
一齊に飛かゝって来ました。
私は先刻の事を思出して
可笑しく思ひながら
河の底へ潛り込みました。
まさか犬達がそんな
事をしとは思はなかったに⭐
みんな水の中へ飛込んで
きば鳴らす音凄じく
飛付いて陸へ引摺り🚩
上げました。さうして、の頭と🚩
身体も噛むやら裂くやら
その私は何うしたかわからなくなりました。
ふと、気が附いて見ると
私は、大きなの耳耳の🚩
間に居りました。
サマユンクㇽもオキヽㇼムイも
父母がゐないのを私は
知ってゐてあんな

[最初の行]41👀

いたづらをしたので、オキヽㇼムイ
の犬たちに殺されて
しまったのです。
これからの獺はけっして
いたづらをしてはなりません。

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🪶3z [📖139140]

🦉13 {|}

↓ i/II [📖139 右]

Tonupe ka ran ran

非常に強烈な日光に
私たちのゐる
スッカリ乾いてしまひました。
もう今は死にさうです。
水よ水よとき叫び🚩
なたか水を飲ませて🚩
下さればいゝ。そして助けて下さると
いゝ。』と言ひながってゐますと、
一人の女がサラニㇷ゚を脊に
して来てゐましたが、私たちの側
を通りながら『何だらう。ピパ (沼貝)
の奴がうるさい事

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↓ ii/II [📖140]

いで……と⭐
言って、私たちを踏にじり
私たちふみつぶしてから
ズッと山の方へ行ってしまひました。
渇いてって🚩
ゐたのにつぶされて私等は🚩
『あゝ痛い痛い。水よ水よ。
と泣いてゐました。スルと
また一人の女がサラニㇷ゚
を背に来てゐます。
誰方か水をのませて下さいな。
助けて下さいな。と、大き🚩
で泣きたてした。42🚩
何と言ったらばよいかわからぬ程の
美しい娘さんが、私達を見て、
『まあ、かはいさうに、あまり暑くて
ピパたちも渇いたの
だね。何うしたのでせう。何だか
あちこち、つぶされた様になって
るぢゃないか。』といひながら、
の葉に私たちをみんな
拾ひとって、大そうきれいな湖に
入れて呉れました。私たちは
きれいな水を飲んで冷い水で、

身体を冷して、大そう元気に
なりました。私たちは大よろこびで
さっきの女等の後を見送ると43
先に来て私達を踏つぶした
女は
サマユンクㇽの妹でありました。
私たちを助けて呉れた女は
オキヽㇼムイの妹でありました。
サマユンクㇽの妹はにくらしいので
それの畑はスッカ🚩
枯してしまひ
オキヽㇼムイの妹は御蔭
助かったので、て有がたいので🚩
その畑はよく
実らせました。
オキヽㇼムイの妹は大層くの🚩
收穫をしました。
私のだといふことを⭐
大層有難がって
ピパの貝殻で粟のを切りました。
それから後は毎年豊作の時は🚩
アイヌの女たちがピパの貝殻
で、粟の穗を切る摘むやうに🚩
なったのです。
と。

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📚01 [ノート 1 📖140 より]

↓ 01 表紙 [📖1, 2 右]

其 2

Ainu upashkuma

[中央]👀
神謡集原稿

yukiye

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↓ 01 目次 [📖6 左]

[全体]👀
目次
10 Kamui yukar (kamui chikap kamui)……
20 kamuiyukar (Chironnu p kamui)🚩
“Towa towa to”……
30 kamui yukara (chironnu p) “Hai kun terke🚩
hai koshitem turi”……🚩
40 Kamui yukar (isepo)
Sam baya terke”🚩
5 kamui yukara (nitat orumbe) “Harit kunna”……🚩

[nitat orumbe の下]👀
谷地魔神🚩

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🪶1a [📖716]

🦉01 {|}

↓ i/X [📖7]

kamuikar (kamui chikap kamui)

『あたりに降るふる銀の水
あたりに降る降る金の水..』
といふ歌をうたひながら川に沿て⭐
アイヌ村の方へとまゐりました。して⭐
アイヌ村に着きました。
此の大きな村、廣々とした村を
見ますと、昔の貧乏者が今は金持になってゐて
昔のニㇱパが今はヱンク44になってゐるやうです。⭐
海ばたには、子供たちが
おもちゃの矢とおもちゃの弓とをとって
遊んで居ります。
あたりに降る降る銀の水が
あたりに降る降る金の水
といふ歌をうたひながら
村の上を通りますと、
子供等は私を見つけて
一せいに申しますには
鳥、神様の鳥。⭐
あれを射て一番先にあのかはい鳥🚩
神様の鳥をとった人は
本当の勇者、本当の猛者
だ。
と。

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↓ ii/X [📖8]

金の小弓に金の小矢をつが
私の方へみんなで矢を射はなします。見ると、
子供たちの中に一人の貧乏人らしい
子供ですけれど、眼つきを見ると
いゝ人の子らしいのがまじってゐて
普通の (木で造った) 小矢と普通の小弓とを
持って居ります。スルと、
(昔ヱンクㇽ) で今金持の人たちの⭐
子供たちはその貧乏な子供をみんなで
打ったり蹴ったりして
いぢめてゐます。
私それを見て、
非常にかはいさうに思ひました。
あたりに降る降る銀の水
あたりに降る降る金の水
と歌ひながら、私は
(昔貧乏者であった人) の子供たちが射つ
金の小さい矢
自分の上を通したり
下を通したりいたしました。其の
*あの貧乏な子供は
木の小弓に木の小矢をつがえて
私をねらひました。すると、

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↓ iii/X [📖9]

(*もと貧乏人) の子等は大笑ひをして
『私たちが黄金の矢で射てもあの
神様の鳥、美い鳥は
取らないものを
お前のやうな貧乏者の子の
木造りの矢なんかあの美い鳥、
神様の鳥が取るものか』
と申します。
貧しい子供は
んな事にはちっとも構はず
下唇をきっと噛みしめて
しかとねらひを定めてから矢を射放しました。
「あたりに降る降る銀の水
あたりに降る降る金の水…..」
私はおほ空*ゆうゆう🚩
私は大空をゆうゆうと舞って
輪をがいて居りますと⭐
此の小さい矢が私の方へ飛んで来ます。
私は身構へをしてその小さい矢を手に
受けて
大空から風を切って舞下りました。
するとそれを見た
子供たちはみんな
走して私の方へかけて来ました。⭐

[右端]👀
🚩

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↓ iv/X [📖10]

[下端 ra un ruke の n に対して]👀
i ヂャアリマセヌカ

ikkeu 私が土の上へ下りると同時に
貧しい子供は番先に🚩
走りついて私を取り上げて
しっかりと私を抱きしめました。すると
もとの貧乏人の子等は
『やーい貧乏人のくせに
私たちが取るのに
先がけしやがって…。』
と言ひながら石や寄木 (海辺の) をっつけますけれど
貧乏な子は
ちっとも構はずに
私を抱きしめたまゝ
足音高く走り出しました。
そして、一軒の小さい家の頭窓第一の窓から
私を内へ入れて*喘ぎ喘ぎ
今までの一什終始
物語りました。
家の内から大そう年寄りの夫婦ですけれど
ニㇱパらしい風貌をそなへ人たちが⭐
小手をかざしながら
私の所へ来て、
私を見ると、

[右ページ左端]
ニㇱパらしい
{上品な, ***金持らしい, 紳士らしい

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↓ v/X [📖11]

ビックリ、恐縮して
たゞして
お爺さんは私を拝んで

國を守る神様、尊い神様
私等のやうな貧しい者のこんなむさくるしい家へ
来て下さいまして、本当に有難う御座います。と、
何度も何度も
拝みました。
今日は晩いから🚩
勿体ない事ですが、尊い神様をお泊め申して
明日は、たゞイナウだけででも
神様をお送り申しませう。と
言って、第一の窓の下に
りっぱな敷物をしいて、私をへ置いて🚩
老夫婦も小さい子もみんな
慎しんで*床に就くと直ぐに
高いびきで寝てしまひました。
やがて真夜半頃に
私は起上って
「あたりに降る降る銀の水
あたりに降る降る金の水」
いふ歌を歌ひなそっと口吟みながら🚩

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↓ vi/X [📖12]

[左端 noshki に対して]👀
直譯カ注シテ下サイ🚩

[左端 kutkor に対して]👀
直訳カ注𬼀下サイ

[左端]
×〔kotan kor kamui〕×
〔kamui chikap kamui〕
といふのは和語で
ふくらうの事とかいふ⭐
鳥の事でございます。
アイヌではこれを鳥の王様
として、kimun-
kamui
(山の神熊)

nupuri kor kur
山の神 (熊)〕
それから
nupuri pa un kur
狼〕
***の次の位に
ふくらうをおきます。
*** kor kamu
nupuri kor kur

nupuri pa un kur
と違って
kotan kor kamui
は、大そう***🚩
沈着いた神様で
よっぽど大変のある時
でないと眼を開かない
と云ってゐます。

此の小さい家の中を
右座へ飛んだり左へ飛んだりして
美しい音をたてました。⭐
りっぱな神の宝物を
美しい音をたてながら造りはじめました。
して瞬く間に此の小さい家を⭐
大きな金の家に作りかへました。
家の中はりっぱな宝の山で飾りつけ、
りっぱな美しい衣物
一ばんいゝのを大急ぎで拵へて
普通のお金持の家よりももっと
りっぱに此の大きな家を飾って
大急ぎで作りました。
そうして、もう夜の終りに近い頃すっかり出来上がって
私はもとの通りに
私の骸の耳と耳のにとまってゐて、🚩
もうが来ました。
あの年老の夫婦と供は🚩
一度にみんな起上がって、
『私たちの様なつまらない貧しい者が
尊い神様と御一緒に泊って
本当によく眠った事
これも尊い神様のおかげ様です

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↓ vii/X [📖13]

ありませう。』と言ひながら
目をこすりこすり圍爐裡ばた出て来て🚩
家の中を見てみんな床の上に腰を抜かしてしまって
誰も顔を上げるものもなく
しばらく泣いてゐましたが
やがてお爺さんが
起上がって
私を何度も何度も拝み🚩

『あゝ、貧しつまらない私達の家へ尊い神様が
来て下さる、それだけでも有難い事ですのに
神様は私達をあはれみ下すって、
こんなにしていたゞいて、私たちは何と言って、
何うしたらばよろしいでせう。
あゝ有難う座います。と、🚩
泣きながら私にを言ひました。
それからお爺さんはイナウの木を𣏾伐って来て
イナウをお媼さん供と🚩
一しょに、酒を造って、 ちょっとのに🚩
六つの酒をりシンドコが横座に竝べられました。
私の骸はきれいな
イナウで飾りつけられて私は
それから、火の神様と

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↓ viii/X [📖14]

いろいろ世間話をしてゐました。
その夜、家の人等が床について
ねむった時に
是々で、アイヌのニㇱパが運悪くて
貧しい暮しをしてゐて、もと貧しかった人たち
に、ばかにされ、いぢめられてゐるのを
私がかはいさうに思って
自分は身分の軽い普通の神ではないけれども
アイヌニㇱパをよくして上げたのだ、といふを🚩
知らせました。次の日になると、アイヌのニㇱパはまた
あらためて、私にお礼を言ひました。
それから、あの子供をわざと
悪い衣ものを着せ*て父の使ひにし、昔貧乏だった🚩
人達を招待する為に行きかけました。
見てゐると、村中の (昔の貧乏人) たちは、招待されると
大わらひをして
『まあ、あんな貧乏人のくせに、
何んなお酒を造ってそのために
人を招ぶのでせう。一つ何んな風になってる
か、行って見て、笑ってやりませう。』
と、言ひながら、
大勢で

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↓ ix/X [📖15]

やって来てたゞ遠方から家を見ただけで
ainu pito utar uwe ue katarotke shiri🚩
ch 腰を抜かすものもあり、途中から
戻って行くものもあり、おそるおそるやって来て
家の前に来て腰を抜かしてゐるのも
あります。スルと、家の主婦かみさんが
出て行って外にゐる人みんなの
手を取って家の内へ入れると、みんなは
四ツ這ひになっていざり入りました。そして誰も
顔を上げるものもありません。
女たちも涙を啜ってゐます。
やがて、家の主人が起上がってチャランゲをはカッコウ鳥
の様な朗らかなでチャランゲをはじめました。
そして、
一什始終を話しますと
人は皆何度も何度も手を合せて拝み
私を拝み、
家の主人にはを言って🚩
これからみんなで仲よくする事を
話合ひました。
それから、な宴が開かれました。🚩
いろいろな女達の舞踊など私は非常に愉快を🚩
感じました。そして、酒宴は閉ぢられました。

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↓ x/X [📖16]

アイヌ達*の仲が善いのを見て
私は、安心をしたので
火の神様に別れを告げました。
それが済んでから、我家へと帰りました。
アイヌニㇱパが御にと言ってくれた美しいイナウ🚩
や美味しい酒で私は大そう豊かにおりました。
遠近の神様達を招待して
そのイナウや酒を御馳走しました。
それからは相変らず何事もなく暮してゐます。
そして見ますと (透視)
あのアイヌコタンは今では大そう
平和になって、あのアイヌニㇱパが村の
長になってゐて、あの子供はもう大きく
なって妻も迎へ子もまうけまし*て
その父や母に孝養盡してゐます。
*いつでも祝酒をつくった時は、必ず
先にいろいろなイナウだの酒だのを
私の所へ送ってよこします。
私もまた、アイヌ達をいつも守護って居るのです。

と、神鳥神カムイ チカㇷ゚ カムイが物語りました。と。

[右ページ左端]
此の歌は非常に、
聞いてると優しい
美い感じが
*致します。
このふし
私は大好きなので
ございます。

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🪶1b [📖1722]

🦉02 {|}

↓ i/VI [📖17]

kamuikar (Chironnup)

towa towa to

[左端]
前の
atuika toma
tomaki
kun tute he
ashi hm hm
のカムイカラに
ありましたやうに
鯨が寄上るのは
repun kamui
がアイヌに
下さるものと
信じてゐますから
鯨が岸に
*寄上った時は
みんな
おもだった人が
先づ盛装して
沖の神様に
お礼を云ったものださうです。

Chi ramu rokpe
或る日*、食物を探すために🚩
浜の方へ出かけました。
石原の中や
木原 (木片) の中をガラガラと音をさせて走りながらって
来ながら自分の行手を眺めますと、むかの⭐
海邊に鯨が上って岸に寄りあがって
人間たちがりっぱに盛装して
肉をきるもの、それを運搬するものが行ったり来た
り*してゐるのが真黒くなって見えます。
見え私は大そうよろこびました。
「あゝ早くあそこへ着けばよい。そして
少しでもいゝから貰ひたいものだ。と、
思って、ばんざーい!ばんざーい!と
叫びながら
石の中や木片の中を
ガラガラガラと音をさせて
飛ぶが如くにかけて来て
ずっと近くに行き着いて
見ると、こは如何に

鯨が上ったのだと

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↓ ii/VI [📖18]

思ったのに、海辺に
犬達の便所があって
その大きな犬の糞の山が鯨のやうに
見えたのでした。
人間達が盛装して肉をきりとってゐる
のだと思ったのは
鴉たちが犬の糞をつゝついてゐるのが🚩
さう見えたのでした。
『えゝくもりまなこ🚩
悪いまなこ
尾の下の臭い奴
尾の下の腐れた奴
お尻からやにの出る奴
お尻から汚い水の出る奴
を見たのだらう、といふ物の見方なんたをするんだらう。』
それからまた、
石の中、木の中を🚩
ガラガラガラと音をさせて
磯渚を海岸近くをあるきながら
見目を上げて見ると、私の行手に⭐
人間が二人
舟の中で〔ウニンデ〕をしてゐます。⭐
おやおや何の急変が

[右ページ左端]
〔ウニヱンデ〕は
大水害のあと、
火災のあと、
火山の破裂のあと、
その他いろいろな
天災のあったあと、
人間が****
何が🚩
など、それから
人間が海に落ち
たとか、川に落ちたとか
熊に喰はれたり
その他何でも
変った事で
負傷したり死んだり
した場合に
その災難にかゝった
村に近い🚩
村々から代表者
澤山集って
おくやみを申す
時の儀式で
あります。
非常にな🚩
ものださうです。
たった二人か三人で
でもやります。

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↓ iii/VI [📖19]

[左端]
hokokse
何か大変がある時は、
男は〔hokokse〕をします。
これは、村または山や野にゐる人たちに⭐
知らせるために、
また、天地に在す
神々に、その聲を
ひゞかせて
こふために🚩
やるのださうです。
フ!オホホーイ
といふ聲は実に
勇ましくきこえます。
それが
ウニヱンデの時に
大勢が聲を揃へて
やるホコㇰセをして、🚩
それにつれて
足踏をすると
ほんとうに、
天地もゆるぐ
やうだといひます。
ウニヱンデの時に
女は男のあとに
いてくさうです。🚩

あったのだらう。
誰かが舟から落っこちたのでは
あるまいか。
あゝ早く近くへ行って
その変り事をきゝたいものだ。』
と思って
自分も大聲で叫びながら
石の中、木片の中を
ガラガラガラと音をさせて
走って行近い所へ🚩
行着きました。見ると、
舟だと思ったのは
磯の岩で、岩の上に大きな〔ウリㇼ〕が
二羽、嘴で首をのばしたり縮めたりして
羽毛の間をつゝ突いてゐるのをが
壮者たちがウニヱンデをしてゐる
のだと思ったのでした。
『悪い眼
曇り眼
尾の下の臭い奴
尾の下の腐*れた奴
尻からやにの出る奴🚩
尻からきたない水の出る奴🚩

[右ページ左端]
こゝにある悪口は
和語になほすのに
何うなほしたらいゝか
わかりません。
狐が、ありったけの
悪口をならべて
自分の視力の45🚩
ない眼を
叱りつけたので
ありませう。

[右ページ左端]
ウリㇼは
鳥の名ださう
ですが、
日本語で何と
いふか
誰も知りません。
バチラーニㇱパの
アイヌ語辞典でも
見たら、わかる
事と思ひます。

[右ページ左端]👀
トアリマス。
ウガラス トモアリマス。
烏ニ似て黒く水クヾッテ
魚ヲトル鳥デセウ。

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↓ iv/VI [📖20]

[左端]
uchishkar
これは女の挨拶。
長く別れてゐて
久しぶりでった時、
人が死んだ時、
誰かゞ何か大へんな
危険にあってやっと
まぬかれた時、
病氣がなほった時
などに、女同志で
手をとったり
とりあったりや肩を
抱き合ったり
するのです。

[左端]
ashur ek
ashur は変った話。
ek は来る。
村から遠い所に旅に
出た人が病したとか🚩
死んだとかした時に
其の所から、その人の
へ使者が、その🚩
変をもたら知らせに
来るとか、
外の村で誰々が病
しましたとか、
不思儀
*何か変った事が
ありましたとか云って
村へ知らせに
来る事をいひます。
その ashur をもって
来た人は村の近く
へ来て大聲を
あげて (ホコㇰセ)
女なら (ペウタンゲ) をします。

何といふ物の見方なんだらう。』
それから
石原の中、木片の中を
ガラガラガラと
飛ぶやうに川に沿沿ふて山の方へ帰り乍ら🚩
行手を眺めたところが⭐
ずーっと川の上に女が二人
浅瀬に立って手をとり合って泣いてゐます。
私はビックリ
『まあまあ、何の悪い事があったのでせう。あの女が
何の悪い話をもって来*て、あんなに*泣いてるのでせう。
早くあの近くへ行って
その変り事をきゝたいものだ。と、
思って
小石の中、木片の中を
ガラガラガラと走って
行って、其所へ着いて
見ましたら、
二人の女だと思ったのは
二本のくいで、浅瀬に立ってゐる
ウライ〕の杭が強い流れのために
グラグラ動いてるのが、ちょうど
二人の人がうつむいたり仰向いたりして泣いてるやうに

[右ページ左端]
すると、村で、きゝつけた
人たちはビックリして⭐
やはり叫びながら
ashur kor kur
を*村まで🚩
出迎へます。そして
その変った事をいて🚩
から、その使者を
村に入れます。
この話では、
川をへだてた彼方の
村で何か変事が
あって其處から
使者が来たのを、
此方からた🚩
女がそれを出
迎えて河を
渉ってちょーど
浅瀬のところで
出會って
ウチㇱカㇻをしてゐる
のだと、
狐が思ったので
ございませう。

[右ページ左端]
〔ウライ〕
魚をとる仕掛

[右ページ左端]👀
ヤナ

[右端中段]
🚩

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↓ v/VI [📖21]

[左端]
peutange
rimimse
男のホコㇰセと同じで
人に急を告げ、
神様に急を告げて
救を求めるので
ホーイと細く聲を
上げます。
女の聲は男のホコㇰセ
よりも高くたつので
男よりも先に神様や
人の耳にはいるのだと
云ひます。それで
男の人も何か非常な
急変の時には先づ
二三度女のペウタンゲ
をやります。それから
男の太い聲でホコㇰセ
をやると、神様も早く🚩
hosari (ふりむく) する
と申してゐます。
此の物語りの主人公
も先に、mat rimimse
をしたの、さういふ🚩
訳でありませう。

見えたのでした。
『悪いまなこ
曇り眼
尾の下の臭い奴
尾の下の腐れた奴
お尻からやにの出る奴
から汚い水の出る奴🚩
何といふ物の見方をするんだらう。』
それから又
小石の中、木片の中
ガラガラガラと走って
帰って来ました。行手を見ると⭐
何うしたのだか
私のってる家が焼けて🚩
と煙が*炎炎と
空高く上ってゐます。
それを見た私は、もう自分のからだが有るか無い
かもわからない程ビックリして、〔女の聲〕でを叫び
ながらますと、むかふから、ながら飛んで
行きました。ところが、むかから⭐
私のおくさん妻が、大聲でさけびながら
『私のニㇱパよ、
何うしたのですか。』と

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↓ vi/VI [📖22]

私のそばへ飛んで来ました。
見ると、私の家は
ちゃんと、もとのになってゐて、
煙もなければ火もありません。
それは、私の妻が
搗いてゐる時に強い風が吹いてムイ簸デ
ふるってゐた𥳽テヰル46粟の𥻧ぬかが吹****煽られたれたの🚩
煙のやうに見えたのでした。私が大聲で救を求めた
ので、私の妻は大そう驚いて、に入れてゐた🚩
粟もと一しょに
投げ飛ばしてしまったので
今夜は、*御飯を食べる事が出来ません。
私はほんとうに馬鹿らしいやら、*腹*****立たしいやら
、寝床の底へ🚩
もぐり込んでしまひました。
『悪い眼
曇り眼
尾の下の臭い奴
尾の下の腐れた奴
からやにの出る奴🚩
お尻から汚い水の出る奴
何といふ物の見方をするんだらう。』

と、狐のかしらが物語りました。

[右ページ左端]
ainu の
itui tuye を
日本語で
何と云ふのか
私はいくら
考へても思ひ付
ませんので🚩
そのまゝにしておきました。

[右ページ左端]👀
御尤デス。
(ヒ)るト申シマス。

[右ページ左端]👀
𥳽
𥳽

[右下角]👀
𫂣

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🪶1c [📖2329]

🦉03 {|}

↓ i/VII [📖23]

kamuikar (Chironnup)

haikun terke hai koshitem turi〕⭐

或る日
戸外へ出て見ると
いゝお天気でいゝなぎ海はひろびろと
なぎてゐます。さうして、オキヽㇼムイとシュプンラㇺカと
サマユンクとが三人乗りで⭐
海猟に行っ出かけるうすです。⭐
それを見た私は
此のモシㇼエサニ・カムイエサニ*崎の上で🚩
足どり軽く
腰をふりふり踊り出しました。
さうして此の川の水源の方を
見見しながら
かたい木片をポキリポキリと折るやうに〔パウ!パウ!*〕と、
叫んで暴風シケの魔神を呼びました。
すると呼ぶにつれて水源の方から
強い風が吹き出しました。
其中に
オキヽㇼムイの舟は
海の中程の
ところ
すべるやうに行ってゐます。
私は、一層精を出して

[右ページ左端]
パウ
シサㇺでは狐は
コンコンと*なく
さうですが
私たちの方では
パウーパウー
といふのださうです。
*暴風の魔の
名ではありません。

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↓ ii/VII [📖24]

モシㇼエサニ・カムイエサニ崎の上を
ずっと川上へ*ずっと川下へと、
足取軽く腰をふりふり飛あるきました。
さうしてる忽ち


強い風が
海の面に吹いて来て
*上の水底の方へ🚩
底の水上の方へとかきまはすやうに海が荒れてきました。
オキヽㇼムイの小舟は、
海の上に
木の葉が散るやうに吹飛ばされます。
オキヽㇼムイ、シュプンラㇺカ
サマユンクㇽは
ビックリしてかけ聲*共に舟を勇ましく
舟を漕いでゐます。
けれども
この高いは山のやうに
舟の上へ落ちかゝって来ます。
今にも此の小舟が
くつがへりさうになりますが🚩
人間たちは

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↓ iii/VII [📖25]

大変に勇気があり
力が強くて
小舟は波の上をいつもすべる様に走ります。
オキヽㇼムイは
大きな聲で指圖をしてみんなを勵ましてゐます。
それを見た私は
憎悪**感情の念がむらむらと胸に湧いて来ます。
それからまた
足取軽く精出して飛あるきました。
さうしてとうとう
サマユンクㇽは手の上から
手の下から濃い紅い血が🚩
流れて
ふれ死にしてしまひました。🚩
私はそっとをうかべました。そして
かたい木をポキリポキリと折るやう🚩
聲で叫びけました。その中にシュプンラㇺカも🚩
同じく疲れてたふれてしまひました。けれども
オキヽㇼムイはちっとも疲れた様な様子が見えません。
私は
また悪い心がムラムラとおこりました。そして、
見るとかたい木を折るやうな聲で叫びつゞけました。
見るとオキヽㇼムイは

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↓ iv/VII [📖26]

たった一人で
肌ぬぎをして
勇ましく舟をこいでゐましたが
その𣑮かぢがしまひに
ポキッと折れてしまひました。すると、
オキキㇼムイはたふれてゐる
サマユンクㇽの所へ飛んでいって
サマユンクㇽ舵を*もぎ取って
それからまたそれで
こいでゐましたがその舵はまた折れてしまひました。
シュプンラㇺカの舵を使ひましたが
それも折れてしまひました。
私はそっと笑をうかべました。
足取軽く腰をふりふり飛まはり
かたい木を折るやうに叫びつゞけました。
其所でオキヽㇼムイは
舟の中に直立した儘身動きもしません。
まさかアイヌが
そんな事をしとは思がけなかったのにオキヽㇼムイは🚩
モシㇼエサニ・カムイエサニ崎の上の
私を見出しました。
そして (きっ) と私をにらみつけて、今までやさしかった其の
顔にあらはし

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↓ v/VII [📖27]

[左端]
pushtotta
は、
鞄のやうな形をしたもので
火打*火打や狩に使用🚩
する毒薬やその他
海や山に出かけた時に
必要な (魔除けの薬)
種々な細かいものを🚩
入れます。
熊の皮、あざらしの皮
その他の毛皮で製します。
同じ様なもので
piuchi op〕といふのが
karop
ありますが、これは
火打火打🚩
前のと𨒗用途は🚩
同じですが
キナattush など
で作ってあります。
pushtotta は
水がとほりませんから
海に出る時は
これを持って行きます。

しばらく立ってゐましたが
小さい鞄の中から
よもぎの小矢と蓬の小弓を
取出して
今にも引くりかへりさうな
舟の中に立って
下唇をかみしめずっと沖の方から
私をねらって矢をました。

私はたかのしれた
アイヌなどが何をしたって、怖い事があるものか
と思ってと可笑しく思ってゐました。
蓬の小矢はを切って飛んで来ました。🚩
そしてちょーど私の首っ玉にずぶっとさゝりました。
たゞのアイヌなどが射た矢に
こんなに苦しめられやうとは、ちっとも
思ひまうけませんでした。
それからは私の頭の先から
足の先まで
何うしたのかまるで
雁皮の皮の焦げついた様に痛くて痛くて
七轉八倒
しんでみに苦しんでみを、かさねました。

[右ページ左端]
蓬の弓矢は
悪魔のもっとも
恐れるものだと
云ってゐます。

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↓ vi/VII [📖28]

同時に
あの風もパッとなくなって
いゝお天気になりました。
然し私は
何處をも見る事も出来ず
モシㇼエサニ・カムイエサニ崎の
上を轉がりまはって泣叫びながら
夜でもでも苦しんで苦しんで、
何かの音に気がついたり、気が遠くなったり
してゐました。
或日
誰かゞ足音高く
私の方へ近づいて来るやうでしたが
私のそばに、オキヽㇼムイが大そうりっぱな顔して🚩
にっこり笑って立ってゐました。申しますには
『まあモシㇼエサニ・カムイエサニ崎を守ってる*狐の神様
あなたは大へんよい心を持たっ事をされたから🚩
いゝりっぱな死に方をされたものだ。』と
云ひながら
私の下顎を取って屍の
下顎を取って🚩
自分の妻の
便所の

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↓ vii/VII [📖29]

[左端]
昔からアイヌは
男便所
okkai esoineru
と、
女便所
menoko esoineru🚩

別になってゐま。🚩

どだいにし、
上顎をとって
自分の便所のどだいにしてあとの
私の骸はすっかり切って切って
国中にふり撒いてしまひました。
それからは
夜でも晝でも
オキヽㇼムイ達に
大小便をかけられて
私はほんとうに悪いつまらない死に方をしました。
さうして、何にもならなそのまゝ⿰火烕びてしまったのです。🚩
私は身分の軽い神様ではなかったのですが
*心が悪かった為に
こんなつまらない死方をしたのです*、から、
これからの狐たちよ、
してそんな悪い心を持たない様になさい。』
と、モシㇼエサニ・カムイエサニ崎の上の守護神、
狐様が
しました物語りました。

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🪶1d [📖3035]

🦉04 {|}

↓ i/VI [📖30]

kamui yukar (Isepo)

Sambaya terke

澤山の溝を
飛越え飛越え
遊びながら私は山へ*行った先に行った
私の兄様の處へ行きました。
行きました毎日兄様の後を追て行って
見ると
人間が (わなおとし) をかけて置けていてあるのを
兄様がそれをこはしてしまひます。
それを見て私は非常に
面白がって居りました。
今日もまた
行って見ましたら
思ひがけなく

兄様がそのわなにかゝっ*はまって
大きな聲で泣いて居ます。
私はビックリして
兄様の側に飛んで
行きますと
兄様は泣きながら
『これ、私の弟よ
これから大急ぎで

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↓ ii/VI [📖31]

村の後へ行って
『兄様が (おとし) にかゝりましたよー。助けてー。』
と大聲でよぶのでよ。』と申しますしました。🚩
私は〔はい〕と答へて
それから
溝を飛こえ飛こえ

あそびながら来て
私達の村の
うしろにへに着きました。そして🚩
兄様のお使ひに来た事を
思ひだして、
大きな聲でその用事を云はと思ったら、
兄様が使ひに私をよこしたその用事を
スッカリ忘れてしまひました。
それからまた後戻りをして
溝を飛越え
飛*越え遊びながら
兄様の所へ行って見ましたら
先刻の所には
たゞ
兄様の血だけが落ちてゐて
には誰も居ません。』

と、これでかはって🚩
(今は兄さんの方)🚩

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↓ iii/VI [📖32]



毎日私は山へ行って
アイヌの拵へて置いた (おとし) を
こはしては
面白がって居りました。
すると
或日に又
以前の所にわながありまして
その横の方に小さい蓬のわなが
あります。
『なんだこんなもの、何になるものだらう。』と
思って
私は笑ひたくなったので
ちょっとさは*だけさはりました。すると、
こは如何に

私は、そのわなにはまってしまって
逃げとすれば🚩
する程きつく、締つけられます。
私は泣いて居ますと
其所へ
私の弟が来たので

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↓ iv/VI [📖33]

村へ知らせるやうにと
使ひにやりましたがそれから
待っても待っても何の音沙汰もありません。
私は泣いてゐますと
そこへまた
誰かゞ来たので見るとそれは
神の様に立派な
アイヌの若者でありました。
私を見ると
ニッコリ笑って
私を取上げ
何處かへ私を持って行*ました。
見ると其所は
大そう大きな家で
宝物が一ぱいあります。
私は非常に感心しました。
其の若者は
大きな鍋を火にかけて
******て小刀を抜いて
私の体を皮の儘
ブツブツ切って鍋一ぱい入れました。
そして鍋の下を*焚きはじめました。
私は何うかして

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↓ v/VI [📖34]

逃げたいものだと思って
はじめから努力したのですけれど
アイヌの若者は私を見守ってゐるので
何うしても逃げる事が出来ません。
さうしてとうとう鍋の中にいれられてしまったのです。
此うして私が煮えてしまったら、
何にもならない。
悪いつまらない死方をして⿰火烕びてしまはねばなりません。🚩
私はさう思って
その若者の隙をねらって
一片の肉に自分のからだを
なって一片の肉にして
に立つ湯気と一しょに
鍋のに上ってりました。さうして、🚩
アイヌの若者の
隙をねらって下座の方へ飛下りると直ぐに
戸口から飛出しました。
それから飛んで
逃げて
自分の家へ
帰り着きました。
見るとそして、よく見ると
普通の人間だとの若者だと思ったのは

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↓ vi/VI [📖35]

の様に*強い🚩
オキヽㇼムイでありました。私は🚩
たゞの人間だと思って
毎日
いたづらをしましたので
オキヽㇼムイが大そうおこって
私を殺さうとした
のですけれど
私を見て可哀想に思って
私が、一片の肉になって
逃げたのに、追かけなかったのでありました。
には兎といふものは
*鹿程
大きかったのですが
此の様に私がいたづらを
したのでかうして
あなたあなたたちもが小さいのです。🚩
これからは
決してそんないたづらをしなさるな。
と、一匹の兎が自分の子供たちに物語り
誡しめて死にました。
それからの兎は
オキヽㇼムイのおつけの実なのですから
あんなに小さいのださうです。
と。

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🪶1e [📖3638]

🦉05 {|}

↓ i/III [📖36]

kamuikar (nitatorunbe)⭐

Haritkunna

ある日好いお天氣なので
私の住んでゐる泥地の面に眼と
口だけ*を出して
ゐますと、の方から
人の話聲がきこえて来ました。
見るとそれは二人の若者で
先に来た方はいかにも
強さうな
たいそう美しい人で後の方のは弱々しさうな
人で、二人話ながら私の泥地の前へ来て🚩
ちょーど私の前へ差かゝった時に
あとから来た弱々しい男が、鼻をおほひながら
『あゝ臭い。何のにほひだらう。
こんなきたない泥田だからずいぶん臭い事。』
と申しました。
私はそれをきくと、自分を忘れて
非常に腹が立ちました。
私は泥の中から飛出して
飛んでゆきますと、地が割れ裂けます。
ありったけの速力
前の男たちを追かけました。
追かけました先頭の男はそれと見るや
**魚のやうにすばやく身をひるがへすと🚩

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↓ ii/III [📖37]

やせた男のわきをくゞって逃げてしまひました。
やせた男は二三追かけると直ぐに
追ついて
頭から丸呑にしてしまひました。
でこんどは先の美しい男を
うんと追かけてやりました。アイヌ村の方へ
追かけて行って行って一ツの村へ
着きました。すると、むかから⭐
火の神様 (おばあさん) が真赤な着物を六枚に
帯をしめて、同じく六枚の羽織を
着て赤い杖をついて
私の側へ飛んで来ました。
『これ、お前は何しに
このアイヌ村へ出て来たのだ。
さあ早くお帰り。早くお帰り。』
いひますけれど私は知らぬふりしていって私を杖でなぐりなぐりますけれど
私は知らぬ顔して
きばをならしながら
前の男を追かけました。すると、
男は一軒の家へ飛込んでしまひました。
後について飛んでゆきますと、
地が裂け土がわれて、村中の人たちは⭐
泣叫ぶものもあり逃げるものもあって

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↓ iii/III [📖38]

かなへ湧くやうに大さはぎです。
火の神様が私をたゝくと
私のからだから火が*パッパと飛散ります。🚩
私は土煙をたて吹雪のやうに
土煙をたてゝ
前の男がはいって行った家の
外**まで行きましたら
家の内から
前の男が飛出して
蓬の小さい弓矢を持って
ニッコリ笑ってゐます。
私は
『何だ。そんな蓬の小さい矢でうたれたっ*て
何の痛い事があらう。』と
思って
笑可可笑しく思ひながら🚩
きばを鳴らして
その男を頭から呑んでやらうと
しますと
その中に男は
にむけて矢を射はなしました。
それが私の首ッ玉に當ったかと思ふと
私はそれっきり何うなったのかわからなくなりました。

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📚06 [ノート 6 📖143240 より]

↓ 06 表紙 [📖143144 右]

Yukie

[印 縦書き]
知里

[右端 縦書き]
十一年五月十七日より書きはじむ🚩

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↓ 06 目次 [📖145 右]

nupe ran nupe” keshorap tono ……1
to hu wō” “achiu achiu tori kanchiu” ……13🚩
Omanpeshunmat” yukar ……37

[2行目の点線の上]👀
Sarorun tono🚩⭐

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🔖6a [📖146151]

↓ i/VI [📖146 左]

Nupe ran nupe Keshorap kamui yaieyukar.⭐
Chikor-totto tapan-kenash kenashshopa ta⭐
shi kotan kon-ni rikun teke he nitek kashi e horari🚩
kunne hene tokap hene upshor pone un e reshu⭐
ramma kane katkorkane okayash awa
shine an to ta too opishun ainu kutkesh sara kane
tanpe kushu inkarash a wa Samayunkur nekane okai⭐
un-nukar awa un kopakun apkash shirkan
niwen niwen kurkasike itak omare ene okai
“Tan keshorap wenkeshorap e kor ponpe⭐
un tekshama e oraye e ki wa ne yakne e kor ponpe⭐
pirka reshu tomte reshu a ekar kar wa shine rapu hu🚩
a e uimam yakka tu penchai omap re penchai omap⭐
a e hoshipi enuki kiwa tono-ku sake pirka tonoto🚩
e enomi an ki ko anakne neita pakno newa ne yakka
e eyai kamui nere kunip ne ruwe tapan
keke hetak e kor ponpe un tekshama oraye yan.”⭐
hawash chiki chi kor-totto shimuya muya
Samayunkur tek turi ko am ko saye tokpa tokpa
shirki chiki Samayunkur otu sat nan kap
ore san satnan kap ukaikire tek pora pora tek tari tari
kor wen puri e nan tui kashi e parsere tu wen pa kamui
re wen pa kamui oshinotatpa tu wan ipakkar

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↓ ii/VI [📖147 左]

re wan ipakkar oshirotatpa too hoshipi wa🚩
oarar-isam,
orowa no shui ranma kane katkor kane okayash awa⭐
shine an ta shui too opishun ainu kutkesh sara sara
tanpe kushu inkar ash awa Okikurmui⭐
kamui shiri ne arki wa un nukar awa oripak tura
un teksham ta arki wa ama kirpo uwe okte tekriki kur🚩⭐
puni kane un ko onkami chi-kor-totto ko onkami⭐
kurkashi ke itak omare ene okaii
“inkar kushu Keshorap kamui kamui katkemat⭐
itak ash chiki pirka inu oripak ash yakka
e kor ponpe kamui ponpe un tekshama e oraye⭐
ki wa ne yakne e kor ponpe pirka resh reshu a e karkar
e kor k ki kushne na eepaketa e kor ponpe
shine rapu hu a e uimam yakka tu pen chai omap
re penchai omap a e hoshiki ki ru ki e ashkai.
newa neyakne tono ku sake pirka tono to e e nomi
an ki kushne na e-kor ponpe kamui ponpe
un tekshama oshiraye wa un kore yan”
hawash chiki chi-kor-totto yaiko tuima shir am shuye
okai rokine un henkotpa un chop chop sekar
kurkashi ke tunupun-nupe re nupun-nupe ranke kane⭐
ene itaki

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↓ iii/VI [📖148 左]

“inkar kushu chi-kor ponpe chi-kor tennep
itak an ash chiki pirka inu eki kushne na
ainu ari aporse yakka a e orip ak pe
Okikurmui kamui rametok ne rok awa tan korachi
itak ne yakka pirka ike un e kar kar
chi e yai raike kushu Okikurmui chi kashnukar
wa. tekshama ha e oraye ash ki shiri ne na
pirka no pirka no kamui puri pase puri
e kor kushne na.” itakkane shotki asam⭐
un e ante kar kamui nish kashi ko rik oshma
urar o hanto ko omukukke oarar isam
shirki chiki totto ohai chi rai ko tenke awa⭐
Okikurmui chi riki puni shotki orun un uin awa
shi upshor sam un omare totto ohai chi rai ko tenke ko
Okikurmui chi sapa ha raruipa kane tu pirka-
kunip repirka kunip un-epakashnu.
chi yai ko tuima shir amshuye “neptapore
chi k ot totto ye hawe an awa tan korachi chish
patek chiki yakun chi kot totto ante-itak
chi kashi shiri ne ne” Ari, yainu ash kushu🚩
yai shi porore ash, orowa no Okikurmui unchise he ta
a un tura wa ko Okikurmui kottureshi kamui-
shiri ne un e yairenka,🚩

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↓ iv/VI [📖149 左]

orowano Okikurmui ainu-michi ari a porse
Okikurmui kottureshi ainu hapo ari a porse wa
ramma kane katkor kane okayash ko Ainu michi
Ainu hapo shisak chi reshu kamui chireshu
un ekarkar tu shukup ram kur re shukup ram kur
chi unoshpare, Okikurmui chi kani rapu
shine chirapu euimam yakka tu-penchai omap
re-penchai omap e hoshipi pishno pishno Okikurmui
kanto orun chikottotto pirka sake pirka tonoto
e nomi kar.
okayash aine tane ne kushu iyom antechup
chiepare ko Ainu-michi ainu hapo sake etokoiki
u kotan epitta okai utar use-nishpa use-katkemat🚩
tushmak kane. shirk aine irukai tomta
iwan shintoko ror oraipa,
tutko rerko shir an kiko sake pirkawa
kamui e katnup nepne kushu pirka hura kamui hura chise upshor*
*e e tushnatki. tata otta nishpa utar katkematutar
uwekarpa. chise erupshi pirka mintar chi shireanu.
mintar kurka a un sanke wa inkarash ko
mintar okari katkematutar u shiyuk ko turpa kane
rimse hawe tununi tara. Ainu-hapo kamui shiri ne

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↓ v/VI [📖150 左]

rimse atpa yupu kane, shirki chiki chi e yai kiror
ante kane. mintar tapka chi ra ko teshu
chi ra ko rewe noye chiki kane rapo kita
Ainu hekattar pirka hekattar toonta tanta
un chorpoke e hoyuppa un tukan ko chi tomte pon ai
chi ara pon ai chi peka peka chi eshikari kane
ainu pito utar un e kiroro ante kane. shirki aine
Ainu-michi kamui shiri ne herikashi otu henkuror
ore henkuror un ko anu kurkashike itak omare
ene okai i “inkar kushu chireshu kamui itak ash-
chiki pirka inu e ki kushne na, tane pakno
wen ash shiri o tui ash shiri e reshu ash wa okayash
a korka kamui puri ene okai i nepne kushu
tan an to otta kamui-moshir e orura ash ki shiri tapan.🚩
kamui e ne kushu tan tewa no kanto otta kamui e kor-
totto tekshama ke e ko hoshipi ki kushne na.”
itak kane pirka ku po pirka ai po u we unu
un ko tu shura shirki chiki Ainu-michi kor pon ai
chi peka peka peka. chi eshikari inau san pake
chi yai pekare chi ko yayoshura, ikichi ash awa
Ainu-michi un uina wa chinetopake pirka inau
kamui inau e tomte kar rorun purai kari un ahunke,🚩
orowano utar opitta u e sopki shisak tonoto

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↓ vi/VI [📖151 左]

e uko ante chi okai anak kamui-huchi tura
kamui orushpe chi e uwe neusar kor inkar ash ko
chise upshor pirka inau kamui inau a e tomte kar
ikor nupek inau nupek shi ukopoye imeru kunne
chise upshor eshimaka an ramashu chi uwe shuye.
chikpshopa chikupshopa ta chikup sho kesh ta nishpa-utar
kal tapkar humi seppa rar kan tununi tara.
sake hawe he kamui riwakne uwe tununse🚩
katkemat utar. upopo hawe ronroratki, Ainu-michi
sake sanke uturu an ko ki sake hau tununi tara
Ainu-hapo ani puntari anpa kane chikupsho utur
e rututke utur an ko hechiri at pa yupu kane.
an ramashu chi uwe shuye,
ki aine no iku okake chi shiturire. tata orota
kamui huchi chi e tutkopak tap orowa Ainu michi
usa inau usa shito un e hopunire. tane anak ne
inau san ka wa kanto orun rikip ash kushne kushu ne
ruwe ne, ari keshorap tono upen kamui isoitak.

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🔖6b [📖152163]

↓ i/XII [📖152]

kamui yukar “tō hu wō

Tō hu wō

Tapan nupuri
nupuri pake
henpara nakka
shirka nuye
okayash aine
nishmu kerai
tampe kushu
tam tur a no
chi e ante kar
soi wa samne
chi ewak chashi
chi yayoushi
chi uwanpare
ainu moshir
teshna tara
pirka neto🚩
neto kot tori
sai pake wa
sai kese wa
sai uturu
e chikurure

[下端]👀
トホリ

kamui nupuri
chi e horari
kepushpe nuye
chi ko kipshirechiu
shine an to-ta
chi yay korpare
chi kar shirka
iyoikir kurka
tap orowa
chi oshiraye
yakura kurka
moshir kurka
ingarash ko
moshir so kurka
atuiso kurka
chi shire anu
neto kot chikap
makna tara
homar kane
repa chip utar
ko chopopatki

[下端]👀
ハタハタ47

an ramashu
chiuwe shuye
kimun iworsho
iworsho kurka
maknatara
iworsho pa wa
iworsho kesh wa
ainu menoko *
utar orke he
nitai uturu
echikurure
ratashkep ta
e umonpok
tushmak kane
kamuishinotcha
pirka shinotcha🚩
e uweneusar
kenashsho kenash rapok
ko ronroratki
an ramashu
chiuwe shuye.🚩
on ramkashu
chie yai chi e katu ka
chi e yai katu

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↓ ii/XII [📖153]

chak akse kushu
tan rui wōse
chi okani mai
kotpa kane
moshir kurkashi
chi ko hawoshura
tap orowa
chise upshoro
chi ko shikiru
amset kashi
chi osorushi
enu ki awa
kan anta no kane
yainu ash kushu
inkar ash awa
nupuri kesh ta
nupuri keshun kur
toyara sarush
wen ara sarush
heshu mokor heshuipa
ko oteitek wa
okai aan ko
rapoki ta

[3, 4行目]👀

wōse ash wa
e ramu tui kushu
oan nokpuye
ko rikoshma
newa anpe
rushka kushu
un ko chorauki
ki kuni etoko
e emushruike
ki kor okai.
chi nukat chiki
chi enushi kari
nep wenpuri🚩
chi kor kushu
hawokai ashi
newa kushu
toyara sarush
wenara sarush
katkor shiri
okai ta an
yainu ash kane
soi wa sam ne
chi oshir aye

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↓ iii/XII [📖154]

toi ar asarush
wen ara sarush
un chise ta
paye ash wa
apa sermak a
chi kotuk kane
itak ash hawe
ene okai
“Usaine tapshui
Toyara sarush
wen ar asarush
katkor shiri
chi oyamoktena
nep wenpuri
chi korkushu
chi ki wōse
newa kushu
e e ramutui
ki ap kushu
e rushkap hean”
itak ash awa
Toyara sarush🚩
Wen ara sarush

hopuni humi
shiu kosanu
chisoyekatta
un nukat chiki
“hup sar! hup sar!
neptap teta
nupuri pa unpe
Wose wenkur
ye hawe anna
e renkap kushu
chi oar nokpui
un ko rikoshma
chi rushka kushu
e ko chorauki ash
ki kushne awa
e ek shiri an.
shiknu ihomap
tusa i homap”
itak keseta
yupke tamkur
un ko terke re
shirki chiki
turush kinra ne

[下から 6, 7行目]👀

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↓ iv/XII [📖155]

un ko hetani
nep wenpuri
chi kor kushu
iki ash ika
shom one awa
nep wen itak
chi ki wa kushu
Toyara sarush
Wen ara sarush
katkor shiri
okaichiki
chi okai nakka
chiko yai sana
sapte kane
orowano
tapan kenashsho
kenashsho paun
kenashsho keshun
uko terke ash
a e uko kur🚩
upshne upsh ne
kipne korka🚩
ape samta
chimip takupi

hayok sakkunip
chi nep ne kushu
irukai tomta
chi tumam kata
chi rupne kamnochi
chi nokan kamnochi🚩
ohau not charke
shiko payar🚩
tane anakne
chi ane uchi
a un ko kekke
yaiwennukar
chi ki kane
yai oshkor keutum
chi yai kore.
ari an ko oyakta terke🚩

“Achiu achiu
tori kanchiu”
chi tuye amset
amset kashi
chi ororushi
ikorka nuye

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↓ v/XII [📖156]

Tomi ka nuye
chi ko kip shirechiu
okayash awa
shine ani ta
chi un chise he
chise kashi ke
Pashkur okkayo
e horari
itak hawe
ene okai
“ingar kushu
Pase kamui
shinupur kamui
itakash chiki
pirkano nuyan
anpe tapne
ainu-moshir
moshirsho kata
nupuri pa un kur
kamui rametok
nishmu kushu
soita soine wa
ainu moshir

moshirsho kashi
uwanpare wa
onram kashu
katu chakakke
ki wakushu
tan rui wose
ko hawoshura awa
* newa anpe
nupuri keshunkur
ehomatu wa
oan nokpuye
rikoshma kiwa
rushka katu
om an ikiri
nupuripa unkur
nupuri keshunkur
tapan ukoiki
e uko ashi
kiruwene.
nupuri kesh un kur
yupke tara
tumi eshiyuk
tumi e hayok

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↓ vi/XII [📖157]

kip nekushu
nep echiu ruwe
a erampeutek
kip ne korka
nupuri pa un kur
pase kamui
shisak ramet ok
iki korkai ki
hayok sak shiri
rutekne shiri
ki iko ash
nepne kushu
tane anakne
pasekamui🚩
a yai wen nukare
ki ko tomno
shirki kina
Ainu moshir
moshirsho kata
pase kamui
utar orke he
u watte yakka
hosarpa kamui

shinen ka isam
ki wa kushu
kanto otta
shipase kamui
kamui rametok
chi ko ashuranu
ki hawe nena
oro tunash no
nupuri pa unkur
pase kamui
kashi opash kunak
ramu kiyan”
hawash chiki
“pashkur okkayo
nep ye ki ko
so ne he ki”🚩
yainu ash kusu🚩
senne ponno
chi ekottanu
ikorka nuye
tomi ka nuye
chi ko kipshirechiu
okayash ki ko

[ashuranu の二つ目の u に対して]👀
i?

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↓ vii/XII [📖158]

Pashkur okkayo
ye setak pe
newa ne yakne
kotom korkaiki
tomota newa
chi un chise he
penetu poki
panetupoki
tokpa tokpa
itak ne ki kushnep
chish ne oman
“tane anakne
senne pirkap
an kotom no
iramu ash na
pase kamui
ouse hosari
inkar poka
ki wa un kore.”
ari okaipe
e chish ko itak
o le o tu itak na🚩
ore itak na

shipi kane
onramkashu
hawokai kushu
chi tam tarara
ainu-moshir
moshir-sho kashi
chi ko he kiru
inkar ash awa
senne kashui
inkar ash kuni
chi ramu a i
sonno ka un
nupuri-pa un-kur
chi ak tono ke
hayok sak kunip
nep ne kushu
nupuripa nupurikesh unpe
toyara sarush
wenara sarush
shi anno karar
moshirsho kata
retarpone he
chi shine anu

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↓ viii/XII [📖159]

chi nukar chiki
chi konram konna
turushi tara
“pashkur okkayo
shirun okkayo
un ko unpirma
ki shiri ne yakun
na a tunashno
chi ko ashuranu
un e kar kar
ki neshki ne.”
yainu ash kane
chi matke humi
shiu ko sanu
chi e hayokpe
kamui hayokpe
upshor orke
chi ko shikiru
shoi wa sam wa
chi oshikiru
rikun kanto
kanto apa
chi yai posore

ranke kanto
chi yai posore
nochiu o kanto
urar o kanto
shine ikin ne
chi yai posore
ainu moshir
moshirsho kashi🚩
chi or anke ash
nupuri keshun pe
un chise he
chi ko shirepa
apa sermaka
chikotuk kane
itak ash hawe
e ne okai
“Toyara sarush
wenara sarush
nep ikkewe
e onepare
nupuri-pa unkur
chi ak tonoke
e un ko raike

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↓ ix/XII [📖160]

ki ruwe taan.
i kemnu kunip
i kau ikatchiu kunip
tanepo konna
e attom sama
ko yaitek ani
ki shiri tapan
hetak soine
hokure soine
ukoiki an ro.”
itakash awa
chise upshor wa
Toyara sarush
chi shoye katta
shirki chiki
Apa enkashi🚩
ko chi ko shi et aye🚩
okayash awa
Toyara sarush
tekkaki po
rikuiruke
ra unruke

“hup sar! hup sar!
neptap teta
hawe ash apkor
inu ash awa
nepka isam”
itak kane
rikkush chikap
mauko seru
ra kush ch tori🚩
mau ko reru
tap orowa
au o terke.
shirki chiki
apa sermak
chi kotuk kotuk
kanna ruino
“Toyara sarush
wenara sarush
hokure soine
ukoiki an ro”
itak ash orowa
apa enkashi
chi ko shie taye ko

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↓ x/XII [📖161]

Toyara sarush
Chisoye katta
rikkush chikap
mau ko seru
rakush tori
mauko seru.
ari an iki
tuno iwan shui
e yai ramshitne
im akake ta
apa enka un
un ko shikraye
“hup sar! hup sar!
neptap teta
kokka tokse
kokka reuke
ye hawe ana
shiknu ihoma p
tusa ihomap
katkor shiri
okai pe neya”
itak kese ta
yupke tam kur

un ko terere
shirki chiki
ikemnu kunip
chi ne p ne kushu
tam kur etok
peken rera ne
chi e char arse
toyara sarush
wenara sarush
tum am shirkashi
o tu op sakir
o re op sakir
chi e okte kar
ne i kor achi
op etoko
toyara sarush
otu kam nochi
o re kam nochi
chi e kotpa kar
toyara sarush
humse tura
shi enka un
un ko tam shuye

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↓ xi/XII [📖162]

kip ne korka
irukai ne ko
a ne uchi hi
chi ko kekke kar
kenashsho kashi
retar pone he
chi hor akpare
hum okake
chak ko sanu.
tap orowa
nupuri-pa un kur
ouse pone he
chi um omare
pone netopa
chi un renkare
chi ak tono ke
tuima ramachi
hanke ramachi
chi ko noshpa kar
kor neto pa kewe he.
chi ko hoshi pi re
teeta shirka
teeta nanka

chi ko e kar kar.
yuppo ari
ak po ari
u ek apash
tap or owa
teeta kor achi
nupuri pa ke
chi ak tono ke
e horari ruwe
chi eramushinne
Ainu moshir
moshirsho kashi
chi ra ko teshu
chi ra ko chupu
kanto orun
chi un chise he
chi ko hekomo.
ramma kane
katkor kane
okayash ruwe ne.
e epakita
kamui otta
shino rametok

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↓ xii/XII [📖163 左]

shino a o tuwaship
chi numke ki wa
ainu moshitta🚩
nupuri kese
chi epunkinere
ki ruwe tapan,
ari
Sarorui tono
pase kamui isoitak.

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🔖6c [📖164238]

↓ i/LXXV [📖164]

Nekoniki wa
shiko kunip
paro kunip
ane nankora
tapan tumunchi
tumunchi hontom
a ko or am at o []👀 物ゴトワカッテ来タ🚩
chi kai hekachi
chi kai teinep
a nep ne kushu
ainu nishap
nish ap hontom o
a ko tam ani
iki an chiki
nish ap sak ainu []👀 スネキッタ人🚩
uko karkarse []👀 コロンソフ🚩
tu wenpa ka mui
re wenpa kamui
oshir o tatpa
enu ki kane
ponno poro an ko
Ainu om tom []👀 モモ i マカ🚩

a ko tam ani []👀 キル
a inu penram
a ko tam ani
u wepaki ta
por o an ki ko
sonn o tam ani
ainu pen rekut
a ko tam etaye
enu ki kane []👀 ソー来タ ソーテ🚩
tumunchi patek
rorumpe patek
monraike ne
a ki kane.
tumi turashi
wenpe turashi
toi repunpe
utarorke he
a ko tam ani
tane tui kushne
kotpoke ta
tuwenpa kamui
rewen pa kamui
oshiro tatpa

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↓ ii/LXXV [📖165]

ene ha wokai
Ponya unpe
e iki awa
a o kai ut ar an ak
hapur kin a nep
ha pur mun nep
a ne kushu
e at chi raike []👀 一ペンニコロス
e iye kar kar
ki shiri ne y akka
sone ohonno []👀 ナガイ
e iki i he an []👀 ?ソーイフ風ニデキルデセウカ🚩
Om an pesh un kur
kamui rametok
yairwaki kor
shine tureshnu
Okkayo sama
kon ramet ok
kor shinetok
moshittui kata
e petturaship
isam ruwe ne,
men oko sam a

kor ituren
kor shinetok
kamui otta ka
ainu otta ka
aritek sakka
kiruwe ne
huipa kita []👀 イツカ
ne pakita []👀 ナンドキカ
moire tunash
iki yakkaiki
O m anpesh un kur
kamui rametok
eyaitunankane []👀 デアフ
enu ki ki wa
Omanpesh un kur
an rapoki []👀 マケタラ
e kari yakne []👀 生厓バカニシテ🚩
shukup nur auk ot []👀 テヤル
shukup chipiyep
e kor kushne na
ha wokai chi ki
ta anpe mashkin
tumi kinra ne

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↓ iii/LXXV [📖166]

wenpe kinra ne
a e keutum konna
turushi tara
kunne hene
tok ap hene
tumi ne kunip
a e keutum konna
shin ochit ara []👀 アソビノヤウ ユカイニオモフ
ki aine no []👀 (元気ツイ)🚩
hun ak pake ta
a koiki kunip
seta kikiri
toi kikiri
a ko kerkeri.
tata oro ta
kamui nish kashi
a ko rikoshma
tanep o konna
tumi shuikere
wenpe shuikere
a ki ki wa
a kor kot an
a ko hekomo

nep keu ka ta
nep kashit a
nekon iki wa
shi ko kunip
paro kunip
a ne wa tap ne
shukup tur ashi
rorunpe pa tek
tumunchi patek
a e ritne shikup [ne の上]👀 ne
nep ikkeu ne
ne p motone
toi repunpe
wen repunpe
utarorke he
chi tuye rushui
chi raike rushui
iye kar kar
emko sam a
chi ko shomo kur
yai ka tanu
i ye kar kar
shukup tur ashi

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↓ iv/LXXV [📖167]

tumi tui kata
neta an kot an [neta に対して]👀 neita
neit a an moshir
re kor katu
Omanpesh ne wa
Omanpesh unpe
kon rametoki
kor shimoye
e i shit omare
kihawe
ok ai a wa
iyunin nemanup
nikap ne manup
a ki humi okai kushu
a e ishitom are
Omanpesh kot an
tuk ari ke he
a tuye shiri
okai chi ki
tu ok keutum ne
re ok keutum ne
a e nan ka konna
rapna tar a

rapoket a
a hushko piri
a ashir piri
pir pake wa
pir kese wa
tat kar arse
sem kor achi shi ko pa yar
nei kor achi
a ekeutum konna []👀 わカ心
haukepaye []👀 今ニキゼツスルヤウ 弱フナソロ🚩
turush paye.
tomota wenko
atui tumu
a ko ra woshma
o tu ma kai kai
o re ma kai kai
a u ta sare
kaparpe kasa
kasa sho kashi
chi u kururu
e tor kot imi []👀 キモノ
a mi kosonte
otu sashi pechi

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↓ v/LXXV [📖168]

ore sash pechi
ipish kani ke
chi utasare
a pir pake he
a pir kese he
shippo chiu humi
a e keutum konna
tat kararse []👀 マカサル48ヤウニ

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↓ vi/LXXV [📖169]

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vii/LXXV [📖170]

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↓ viii/LXXV [📖171]

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↓ ix/LXXV [📖172]

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↓ x/LXXV [📖173]

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↓ xi/LXXV [📖174]

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xii/LXXV [📖175]

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↓ xiii/LXXV [📖176]

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↓ xiv/LXXV [📖177]

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↓ xv/LXXV [📖178]

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xvi/LXXV [📖179]

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↓ xvii/LXXV [📖180]

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↓ xviii/LXXV [📖181]

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↓ xix/LXXV [📖182]

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↓ xx/LXXV [📖183]

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xxi/LXXV [📖184]

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↓ xxii/LXXV [📖185]

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xxiii/LXXV [📖186]


Oma Omanpeshunmat🚩
e oshikkur🚩
koteki kotpa kane🚩

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↓ xxiv/LXXV [📖187]

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↓ xxv/LXXV [📖188]

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↓ xxvi/LXXV [📖189]

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↓ xxvii/LXXV [📖190]

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↓ xxviii/LXXV [📖191]

iwatarappe []👀 ?

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↓ xxix/LXXV [📖192]

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↓ xxx/LXXV [📖193]

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↓ xxxi/LXXV [📖194]

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↓ xxxii/LXXV [📖195]

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xxxiii/LXXV [📖196]

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↓ xxxiv/LXXV [📖197]

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↓ xxxv/LXXV [📖198]

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↓ xxxvi/LXXV [📖199]

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xxxvii/LXXV [📖200]

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↓ xxxviii/LXXV [📖201]

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↓ xxxix/LXXV [📖202]

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↓ xl/LXXV [📖203]

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↓ xli/LXXV [📖204]

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↓ xlii/LXXV [📖205]

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↓ xliii/LXXV [📖206]

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↓ xliv/LXXV [📖207]

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↓ xlv/LXXV [📖208]

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xlvi/LXXV [📖209]

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xlvii/LXXV [📖210]


okkayo shone
tunpa maikan
tununitara

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↓ xlviii/LXXV [📖211]

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↓ xlix/LXXV [📖212]

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↓ l/LXXV [📖213]

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↓ li/LXXV [📖214]

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↓ lii/LXXV [📖215]

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↓ liii/LXXV [📖216]

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↓ liv/LXXV [📖217]

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↓ lv/LXXV [📖218]

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↓ lvi/LXXV [📖219]

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↓ lvii/LXXV [📖220]

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↓ lviii/LXXV [📖221]

{凡例, 総目次, 📚06, 🔖6c, 6c-xl} 🔙戻る

↓ lix/LXXV [📖222]

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↓ lx/LXXV [📖223]

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↓ lxi/LXXV [📖224]

{凡例, 総目次, 📚06, 🔖6c, 6c-l} 🔙戻る

↓ lxii/LXXV [📖225]

{凡例, 総目次, 📚06, 🔖6c, 6c-l} 🔙戻る

↓ lxiii/LXXV [📖226]

{凡例, 総目次, 📚06, 🔖6c, 6c-l} 🔙戻る

↓ lxiv/LXXV [📖227]

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↓ lxv/LXXV [📖228]

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↓ lxvi/LXXV [📖229]

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↓ lxvii/LXXV [📖230]

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↓ lxviii/LXXV [📖231]

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↓ lxix/LXXV [📖232]

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↓ lxx/LXXV [📖233]

{凡例, 総目次, 📚06, 🔖6c, 6c-lx} 🔙戻る

↓ lxxi/LXXV [📖234]

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↓ lxxii/LXXV [📖235]

{凡例, 総目次, 📚06, 🔖6c, 6c-lx} 🔙戻る

↓ lxxiii/LXXV [📖236]

{凡例, 総目次, 📚06, 🔖6c, 6c-lx} 🔙戻る

↓ lxxiv/LXXV [📖237]

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↓ lxxv/LXXV [📖238]

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続き → 🔖2a


↓ 06 アイヌ語 9行 [📖239 左]

👀
kurehe ne-wa he? オレノ本名ヂャナイ🚩
tusup (和人shisamノ tusup) ハ神職🚩

👀
Remanda rera Chire kara humi🚩
Chise ash poka emen kane.
= penut Kuru kan isamitura.🚩

👀
新年🚩
ari ashiri pa a uk kusu ashiri erauketupa🚩
akomau kopirika kuni ne utashpapakno🚩
yaiomompe kare an kusu ne.🚩

Uwomonpe kare yan! = yaieyam 大事ニナサイ。🚩

[akomau に対して]👀

[a uk の a に対して]👀
チ⭐

[erauketupa の上]👀
ナンデモ一パ49🚩

{凡例, 総目次, 📚06} 🔙戻る


📚02 [ノート 2 📖4168 より]

↓ 02 表紙 [📖41, 42 右]

[上端]👀
幸恵 ノート 神謡集原稿

I

ノート ブク🚩

Yukiye

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{🔖6c, 6c-lxxv} 🔙戻る

🔖2a [📖4366]

↓ i/XXIV [📖43 右]

{凡例, 総目次, 🔖6c, 6c-lxxv, 📚02, 🔖2a} 🔙戻る

↓ ii/XXIV [📖44]

{凡例, 総目次, 🔖6c, 6c-lxxv, 📚02, 🔖2a} 🔙戻る

↓ iii/XXIV [📖45]

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↓ iv/XXIV [📖46]

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↓ v/XXIV [📖47]

{凡例, 総目次, 🔖6c, 6c-lxxv, 📚02, 🔖2a} 🔙戻る

↓ vi/XXIV [📖48]

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↓ vii/XXIV [📖49]

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↓ viii/XXIV [📖50]

{凡例, 総目次, 🔖6c, 6c-lxxv, 📚02, 🔖2a} 🔙戻る

↓ ix/XXIV [📖51]

{凡例, 総目次, 🔖6c, 6c-lxxv, 📚02, 🔖2a} 🔙戻る

↓ x/XXIV [📖52]

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↓ xi/XXIV [📖53]

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↓ xii/XXIV [📖54]

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↓ xiii/XXIV [📖55]

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↓ xiv/XXIV [📖56]

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↓ xv/XXIV [📖57]

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↓ xvi/XXIV [📖58]

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↓ xvii/XXIV [📖59]

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↓ xviii/XXIV [📖60]

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↓ xix/XXIV [📖61]

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↓ xx/XXIV [📖62]

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↓ xxi/XXIV [📖63]

{凡例, 総目次, 🔖6c, 6c-lxxv, 📚02, 🔖2a, 2a-x} 🔙戻る

↓ xxii/XXIV [📖64]

{凡例, 総目次, 🔖6c, 6c-lxxv, 📚02, 🔖2a, 2a-x} 🔙戻る

↓ xxiii/XXIV [📖65]

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xxiv/XXIV [📖66]

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↓ 02 裏表紙 [📖68 左]

[上下逆さま 縦書き]
1—5
2—1 *
3—3
2—2
0—1🚩
10—5
須内み🚩

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渡邉による注

※以下では ↩ と似た矢印によって注の対象となっている箇所に戻れる。

  1. 新字体の「恵」か旧字体の「惠」かで表記の揺れが見られるが、参考文献の書誌に関してはそれぞれの表記に従い、それ以外は知里幸惠本人の記述に基づいて基本的に旧字体を使った。ただし、金田一の記述と思しき 📚02 の表紙 [📖4142 右] のものは新字体とみなした。
    cf. 3f-iv [📖80] 智惠, 3z-ii [📖140] 穗
    ↩︎
  2. 参09, p. 28 に「1922 (大正11) 年 7月に、平取平村コタンピラが金田一宅へ寄りユカㇻを演じたとき、金田一のとった各句頭のメモをもとに、いっしょにじっと聴いていた幸惠が、あとで一週間ほどかけて完全復元したというもの」とある。ノート 4, 5 には二冊を跨いで完結している「蘆丸の曲 (Shupne Shirka)」の別伝が含まれているらしく、日高沙流郡鍋沢ワカルパによる未完結の本伝と共に金田一の『ユーカラ集 : アイヌ叙事詩 第8』に収録されている。知里幸惠のアイヌ語が幌別方言とされるのに対して、これらのアイヌ語は沙流方言とされる。
    ↩︎
  3. この文献の良さは「解説や書誌の存在」や「紙の本であること」が主と思われる。視認性を⾼める為であろう色調の加工はむしろとなって、特に⽇本語部分に於いて解読が困難になっている箇所が散⾒される。また、解説や書誌はこのページを作る際の助けになったものの、この解説は主に知里幸惠や折り返し (sákehe) に関するものであり、解読や読解の助けになる様なものではない。どちらかと言うとコレクター向けに思われるが、このページや他の⽂献などと照らし合わせながら読むつもりであれば、実際に手に取って読めるこの文献を買ってみるのも良いかも知れない。
    本を収める為のエメラルドグリーンの箱は個人的に好みだ。👍
    ↩︎
  4. 基本的には解読用の字典/辞典や書道にも使われる書法字典などと見比べながら文脈に沿って解読していくことになるが、今回は参考文献の 1 ~ 10 もあるので、少なくとも日本語部分に大きな誤読は無いと思いたい。ちなみに、簡体字対応の手書き入力も解読のヒントに成り得る。
    ↩︎
  5. 4 ローマ字表記上のきまり」に「一語であっても二語のアクセントで発音される語はハイフン[-]を入れて書く。」とあるが、これは見出しでの表記についてであって、それ以外でのハイフンはアクセントではなく語構成や語源を示す為に使われていると思われる。
    ↩︎
  6. 念の為自分の目で原文を確認したいが、ネット上には公開されていない様だ。ところで 参07 の “解題”, p. 3 には「さてあとで送られた 2冊のノートのうち、残りの 1冊には、1行が 5音節や 4音節等で 1 ~ 47 までの章節に分けられた韻文が訳文なしで筆記されている。」とあり、ノート 2 のことを言っている様に思われる。当時はその様な認識だったのだろうか。表紙 [📖4142] に「神謡集原稿」と書かれているからか?
    ↩︎
  7. 弟の一人である知里真志保による『アイヌ民譚集』とは異なる。
    ↩︎
  8. 旭川市博物館 (旧称 旭川郷土博物館) に所蔵されているという、1920年から1921年にかけての冬に書かれたとされる遺稿をここに加えるなら、「第零」もあるということになる。また、金田一 1959 の “自序” で彼が「一冊は私の四十年間書き入れたユーカラ語彙いっぱいのもの、一冊は知里幸恵手沢本で、全面的に誤りを是正した無二の参考書だった」と言う 2冊の「バチラーのアイヌ辞典」が、終戦直後に盗難・売却され、送られた製紙工場で仙花紙にされてしまったらしい。
    ↩︎
  9. ノートでは 🪶1a, 🪶1b, 🪶1c, 🪶1d, 🪶1e; 🪶3f, 🪶3p, {🪶3r, 🪶3t}, 🪶3v, 🪶3w, 🪶3x, 🪶3y, 🪶3z; 🔖3e, 🔖3h; 🔖6a, 🔖6b が神謡とされる。🪶3r🪶3t は繋がっている為、17個の神謡が書かれているということになる。この内、🪶1a🔖3e では折り返し (sákehe) が明示されていない。
    細かく分けると、🪶3w, 🪶3x; 🔖3h は人文神謡 (oyna) であり、他は自然神謡 (kamuyyukar, kamuykar) である。
    🔖6c, 🔖2a の英雄詞曲 (yúkar) などと同じく、🔖3e; 🔖6a, 🔖6b には知里幸惠による和訳が無い。
    ↩︎
  10. 青空文庫では語句の間のスペースは常に一つずつとなっている。
    ↩︎
  11. 神謡に限らずアイヌ語の韻文に於けるの長さとしては 5音節が最も好まれ、次に 4音節が好まれるとされ、折り返しは句の境界に挿入される為、ある程度は挿入箇所を推測できる。
    ↩︎
  12. 文字の薄さ、熟れた筆跡、比較対象の少なさ、内容の専門性など、解読を難しくさせる要素が特に多い。単に知里幸惠が筆記用具を変えただけというものも混ざるかも知れない。
    ↩︎
  13. 「単語を探す」という機能で「辞典から」のみにチェックを入れた場合の検索結果へのリンクを共有したい場合、下記のURLの「XXX」を書き換えて検索したい文字列にすると良い。
    https://ainugo.nam.go.jp/search/word?word=XXX&typeDict=on&person=&matCd=&minLineCd=&maxLineCd=
    ↩︎
  14. このページでは、現代で行われなくなった古い仮名遣正誤の区別なく全て含める場合に「旧仮名遣」と言い、その中でも語史やその扱い方などに基づいて決められた正しさに従う仮名遣のみを指す場合に「歴史的仮名遣」と言う。後者では、現代語で同音価となった文字や文字列は自由に使えるという訳ではなく、英語等の綴りや漢字と同じく、正しい仮名遣を覚えるまでは辞書などで逐一調べる必要がある。例えば歴史的仮名遣に於いて「居る」は「いる」や「おる」とはならず「ゐる」か「をる」となり、「通る」は「とおる」や「とをる」とはならず「とほる」となる。
    ところで、あらゆる辞書は使い始める前に凡例を読んでおくことをお勧めする。凡例を読んだことのある人間と無い人間とでは、辞書を引いた時に得られる情報の質や量に大きな差が出る。
    ちなみに、Windows 11 のローマ字入力に於いて「ゐ」は wyi で、「ゑ」は wye で打てる。
    ↩︎
  15. 先ず銀のしずく記念館の “知里幸恵とは” や『ユーカラ鑑賞 アイヌ民族の叙事詩』の “神謡とその背景” 、中川裕補訂の『アイヌ神謡集』の p. 159–211 などを読んで、知里幸惠の家庭環境や『アイヌ神謡集』出版までの経緯、自然神謡 (kamuyyukar, kamuykar) と人文神謡 (oyna) の違い、神謡と同じく韻文である英雄詞曲 (yúkar, sakorpe, yayrap, haw, hawki) や散文である酋長談 (uwepeker, tuitak) に示唆される民族の歴史、神謡と他の物語を決定的に分ける折り返し (sákehe) の特徴カムイの序列などを大まかに把握しておくことをお勧めする。
    野田サトルの「ゴールデンカムイ」からの抜粋である「アシㇼパごはん」で文化の一端を垣間見ておくのも面白いかも知れない。🐿️🧠
    (時に深刻な、抜粋故のネタバレにご注意。)
    cf. asirpa, hinna
    ↩︎
  16. 参01 ~ 参05 に於ける和訳は全て萩中美枝 (知里真志保の 3人目の妻) によるものだが、そのことについて 参01 と 参02 それぞれの “幸恵ノートに関する覚え書” に次の様にある。

    参01, p. 1–2:
    幸恵自身の訳も随所に見られるが、文化課の意向にしたがって私が訳した。ただし、原文のローマ字と、幸恵の覚え書きは忠実に写し取って載せた。

    参02, p. 96:
     幸恵の訳も随所に見られるが、文化課の意向にしたがって私が訳し、註を添えた。第 3項目の「ききんを司る神が自分の体験を物語る話」には、まん中あたりの 7ページほどが全く訳がなく、金田一京助博士の手による訳と覚え書きのメモが、わずかに見えるが、原文のローマ字と幸恵自身の手による覚え書き以外は省いた。
    ↩︎
  17. これはペンネームであり、本名は野上ふさ子という。1972年にアイヌ語を学び始めたらしく、北海道各地を旅する中で出会った多くのおじいさん (エカシ) やおばあさん (フチ) の一人、静内の農村で一人暮らしをしていた福嶋コハナ (福島小花) という、出会い当時79歳のアイヌ語話者の女性からこの名を与えられたらしい。特に断り無く「フチ」や「ポロ・フチ」と書いてある時はこの女性を指す様だ。“改訂版への追記”「アイヌ文化は未来に生きる」の p. 254–255 に次の様にある。

     私が本書の第一章を書いたときは、フチと出会って一年足らずの二十四歳の時だった。たちまちアイヌ語を覚えてしまった〝物識り〟だというので、フチからポン・フチ (年下の・おばあさん) というあだ名をもらった。フチとポン・フチといえば、姉と妹のおばあさんきょうだいという意味になる。年は孫ほどもかけ離れているがまるで姉妹のようにアイヌ語の話が通じあうというわけである。アイヌの社会では、年よりは知恵の豊かな人という意味もあり、敬いの念がこめられている。私は有難くこのあだ名を頂戴し、ペンネームに使わせて頂くことにした。

    ところで彼女は「アイヌ」という言葉を、特定の民族を指す言葉としてだけでなく「侵略者」以外の全ての人間を指す言葉として、自身のことも含めて使っている様だ。その「侵略者」のことは主に「シサム」や「シャモ」と呼び、「和人」や「日本人」をその自称とし、これらの言葉を自身のことは含めずに使っている様だ。ただ、上記の通りアイヌ語は彼女の母語ではなく、彼女の他の著書を出版している彩流社の紹介文には「新潟県南魚沼市生まれ」などとある。また、p. 245 の「原住民アイヌの世界に向かうことを決意」や p. 249 の「アイヌの人々の役に立つこと、喜こび楽しんでもらえることから始めようと決心」、p. 252 の「アイヌ語を学ぶことは、アイヌの世界観、人と自然とが溶けあい、主客が合一する世界へと入って行くこと」、彩流社の紹介文の「アイヌの生き方に共感」など、彼女が「アイヌ」との間に自他境界を認識していた時期の存在を示唆する表現も散見される。さらに福嶋からは「シサムの話でもいいから、何でも語んなさい!」と言われたらしい。親族の民族や母語などの不明な点は残るものの、この様に事実としての素性にも彼女自身の認識にも、解釈次第ではアイヌ語話者からの認識にも、大和民族であるかの様な特徴が窺える為、おそらく変更不能な属性として「アイヌ」や「侵略者」などの言葉を使っている訳ではないのだと思われる。
    ちなみに、北海道アイヌ政策推進局アイヌ政策課の “令和5年 北海道アイヌ生活実態調査” に於ける「アイヌ」という言葉は「地域社会でアイヌの血を受け継いでいると思われる方、また、婚姻・養子縁組等によりそれらの方と同一の生計を営んでいる方」と定義されており、その該当者は11, 450人とされる。また、“人口推計 各年10月1日現在人口 令和2年国勢調査基準 統計表” によれば令和 5年 (2023年) 10月の日本人 (国籍) の人口は全国で121,193,000人、北海道で5,041,000人と推計され、“在留外国人統計テーブルデータ(国籍・地域別 在留資格別 都道府県別 年齢・性別)” によれば同年12月の北海道にはベトナム人が12,313人、中国人が9,755人、インドネシア人が5,555人いたとされる。
    cf. enciw, エゾ, エミシ, エビス; 内地人 (3q-v [📖105]); 主客合一, 純粋経験, 自認;
    注の次項👇
    ↩︎
  18. この本には 🔖6c, 🔖2a の英雄詞曲 (yúkar) “Omanpesh un mat” の他、福嶋コハナ (福島小花) による短編が 3つ、他者の文献からの短編が 9つ載っているが、和訳は全てポン・フチによるものとなっており、アイヌ語は全て縦書きのカタカナとなっている。
    また、他の参考文献が民俗学言語学などの学問を軸として思想や感情を殆ど込めずに書かれているのに対してこの本は、近代的な文明 (文字学問を含む) や神仏を崇める宗教 (神道, 仏教, キリスト教, イスラム教) を否定する形で、ポン・フチという個人の思想あるいは彼女によって代表された「アイヌ」という集団の思想を軸として、日本や日本語などに対する怒り蔑みなどの感情を強く込めて書かれている。“第二刷への追記” の p. 244 に次の様にある。

     アイヌモシリアイヌプリ-アイヌイタックの復活と実現に向けて、この文明奴隷制帝国の解体に向けて、アイヌモシリの闘いは更に深化・発展していく。

    cf. 原始共同体, 原始共産制;
    注の前項👆
    ↩︎
  19. 参09 では旭川市博物館所蔵の遺稿のものを A、ノート 3 の 🪶3x を B、『アイヌ神謡集』のもの (🦉11 {|}) を C として、同名の神謡を呼び分けている。
    ↩︎
  20. 真塩」や「真潮」を歴史的仮名遣で書くと共に「ましほ」となる為、ひょっとしたら「真志保」もこれらと同様にハ行転呼を適用して読むべきなのではないかと疑ってしまったが、金田一京助との共著である『りくんべつの翁』のはしがきを見ると、現代仮名遣の文章でありながら「眞志保」に対するルビが「ましお」ではなく「ましほ」となっている。歴史的仮名遣も現代仮名遣も正しく理解していたであろう彼らが、名前に間違ったルビの付いたままで出版を許したとは流石に考え難い為、やはり「真志保 (眞志保)」はハ行転呼を適用せずに読むべきなのだろう。
    ↩︎
  21. 初版の復刻本登別市の書店で買えるらしい。
    ↩︎
  22. 情報提供者 @okokkoituren に感謝。
    cf. situmpe, okokko, ituren; oha; 白老, mokor, túnas
    ↩︎
  23. 北海道アイヌ政策推進局アイヌ政策課の “令和5年 北海道アイヌ生活実態調査” の報告書 p. 51 によれば、有効回答数472人のアンケートに於ける「アイヌ語についてどの程度できるか」という質問に対して「会話ができる」と解答したのは全体の 0.8% で60歳以上のみ、「少し会話ができる」と回答したのは全体の 8.9% で全ての年齢層だった様だ。母語話者が含まれていたかはわからない。
    アイヌ語に限らず何らかの言語を非母語話者として学ぶ場合、何を重視するかは人によって異なるが、もし母語話者らしさを重視するなら、母語話者の音声を聴く必要がある。余裕があれば、学習対象の言語だけでなく自分の母語の特徴も学んで、自分の癖を把握しておくことをお勧めする。
    ↩︎
  24. 国会会議録 (第131回国会 参議院 内閣委員会 第7号 平成 6年11月24日) に「私は、アイヌの国、北海道沙流川のほとり、二風谷に生をうけた萱野茂というアイヌです。意気地のない者、至らない者、私なので、昔のアイヌのようにアイヌの言葉を上手には言えないけれども、(以下略)」とある。また、彼のアイヌ語音声をある程度聴いてみた所、下記の点が印象に残った。

    (a) 破裂音有声無声の対立が無いというよりも、その対立を持つ言語の話者が無声音だけ使っているかの様な印象を受ける。
    (b) 小書きの ㇻ, ㇼ, ㇽ, ㇾ, ㇿ の音価となる音節末子音の存在をなかなか感じられず、ただの ラ, リ, ル, レ, ロ の音価との区別が非常に難しい。少なくとも音声学的な意味での母音の有無で対立している様には聞こえない。
    cf. 樺太方言, 母音重複 (full vocalization), 入聲; アクセント
    (c) 沙流方言について一般的に言われるアクセントの規則と合わない様に聞こえる例が多い。むしろ渡島方言の規則 (先行する閉音節か第三音節にアクセント) を感じる。
    (d) wV (V は母音字) の直前の Ci (C は子音字または文字無し) の音価がウ段拗音に聞こえる例がある。e.g. erampokiwen
    cf. poniwne, 歴史的仮名遣
    (e) t, s の音価が歯音に聞こえる例がある。e.g. imontasa

    これらはアイヌ語沙流方言の本来の特徴なのだろうか。それとも彼はアイヌ語の他の方言や日本語の影響を強く受けたアイヌ語沙流方言の話者なのだろうか。単に私が未熟なだけなのだろうか。識者の見解が知りたい。何にしても、本などの情報からは得難い母語話者らしさの様にも感じられる (c), (d), (e) の特徴を持つ彼が全くの非母語話者だとは思えないし、『萱野茂のアイヌ語辞典』のCD-ROM版の凡例 h_hanrei.ebk や書籍版のはしがきにある「母語として使っていたアイヌがつくったアイヌ語辞典」という言葉を出来る限り信じたい。ひょっとしたら (a), (b) は「アイヌ語を全く知らない初心者の方々に」という意識で丁寧に発音した結果なのかも知れない。
    ↩︎
  25. 箱裏面に「必要なハード及びソフトウエアの環境」として次の様にある。

    [Windows]
     CPU: Pentium 166MHz以上
     メモリ: 64MB以上 (推奨)
     CD-ROMドライブ: 8倍速以上
     ディスプレイ: 640×480ドット、256色以上表示可能なモニター
     使用OS: Microsoft Windows 95/98

    [Macintosh]
     CPU: PowerPC
     メモリ: 64MB以上 (推奨)
     CD-ROMドライブ: 8倍速以上
     ディスプレイ: 640×480ドット、256色以上表示可能なモニター
     使用OS: 日本語版 漢字Talk 7.5 Mac OS 7.6以上

    ちなみに私のパソコン (Windows 11, x64) ではインストールできない様だ。とは言え、CD-ROM に収録されている8144個の萱野茂の音声ファイルは iTunes でもそのまま問題無く再生できるし、凡例の書かれたファイル h_hanrei.ebk や様々なテキストファイルも、読み難さはあるものの大事な部分は何とか理解できる。音声ファイルは見出し用の XXX_YY_s.aif (X, Y は数字) が8038個、なぞなぞ用のものが問題 nazo_qXX.aif と解答 nazo_aXX.aif でそれぞれ31個、ことわざ用の koto_XX.aif が44個ある。見出し用の XXX_YY_s.aif の音声は、国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブのスマホ用辞書検索で「*」と検索した時に表示される8750件から『萱野茂のアイヌ語辞典 増補版』の補遺編529件などを除いた分の音声に当たると思われるが、この検索結果ページのソースに見える XXX_YY_s.m4a という音声ファイルは再生が出来ない。ウェブサイト上で音声を聴きたい場合はパソコン用のページで検索する必要があるが、こちらでは「*」と検索すると「読み込み中」のまま結果が表示されない。また、CD-ROM にある他のファイル (QTVR画像 84点, ビデオ映像 27点, 挿し絵 143点) も今のところ開く術が見当たらない。
    ↩︎
  26. 無料で問題無く便利に使えると感じるが、アプリ内でお金を払えばさらに内容を充実させられる様だ。ただ、このアプリに於ける「¥」は日本円ではなく人民元を指す様なので、支払い額にご注意。
    日本では明治時代に「両 (兩)」から「円 (圓)」に単位が変わり、中国では元々「円 (圓)」が使われていたが、中国語の音韻変化によって「円 (圓)」と「元」の担う字音から対立が失われ、共に拼音 yuán に対応する字音を担う様になったことで、示される語義は「円 (圓)」のものからほぼ変わらぬまま、使われる漢字だけが「元」になったということの様だ。
    cf.
    Nixongo: 円 (圓) vén (ヱン), 元 gwén (グヱン)
    Tyuŋ Kág Ym: 円 (圓) gwyen, 元 ŋwyan
    1a-i [📖7] ヱンクㇽ (wenkur)
    ↩︎
  27. 参01, p. 70 では「真物」、参07, p. 74 では「真個」とされている。
    ↩︎
  28. cf. 1a-i [📖7] ヱンクㇽ (wenkur)
    ↩︎
  29. 参01, p. 90 では「真当」、参08, p. 24 や 参10, p. 152 では「真個」とされている。
    ↩︎
  30. 太い円筒形の部分とそこに付いた細い取っ手か注ぎ口の様な部分とを持つ何かの絵が描かれた後、その半分ほどが線で潰されている。
    ↩︎
  31. cf. 1a-i [📖7] ヱンクㇽ (wenkur)
    ↩︎
  32. 参01, p. 123 でもチェとされているが、語源からするとチエとすべきかも知れない。
    ↩︎
  33. 参08, p. 38 では「布」とされている。
    cf. 3q-iv [📖104] 親切, 3s-vi [📖118] 切株, 3z-ii [📖140] 切りました; 3q-v [📖105] 昆布
    ↩︎
  34. 文頭が明確に大文字の A とわかる形で書かれているのに対して、Atuitoki と kari の間では「大きな a」の様な形で書かれており、Atui なのか atui なのか判然としない。
    ↩︎
  35. 両口の提子の絵が描かれている。
    ↩︎
  36. 「が」の変体仮名として「可」に濁点の付いたものが使われている。変体仮名としては非常によく使われるものだが、知里幸惠のノートでは少ない。誤って書いてしまった「の」の形を活かす為の工夫と思われる。
    ↩︎
  37. この👀から 3u-v [📖127] の👀までの和訳は金田一によるものと思われる。
    ↩︎
  38. 仏教用語になってしまうが、「法力」の様なものと思われる。参08, p. 64 では「方術」とされている。3u-x [📖132 左] の最後にある知里幸惠の言葉も参照せよ。
    ↩︎
  39. 参08, p. 64 では「立ち上がって」とされている。ただし、これはノートにそう書いてあると解釈してのものというよりも、「起って」を「たちあがって」と読むと解釈してのものと思われる。
    ↩︎
  40. ノートではくの字点を寝かせたものが使われている。
    ↩︎
  41. 対応する和訳が欠けていることを示していると思しき円が pushpa の上と共に描かれている。
    ↩︎
  42. ここでは「し」の変体仮名として「志」が使われている。変体仮名としては非常によく使われるものだが、知里幸惠のノートでは珍しい。必然性がある様には見受けられないが、ひょっとしたら直前の「ま」の書き方が特殊であることと何か関係があるのかも知れない。
    ↩︎
  43. 参07, p. 120 では「見返ると」とされている。
    ↩︎
  44. 「ヱ」はワ行エ段の片仮名である為、wenkur の we に当てるのは翻字として極々自然で妥当だが、日本語の中央方言の音韻史に於いて13~14世紀にはア行の「エ」と音価の対立が無くなり、共にいかにもヤ行的な音声 [je] になっていたとされる。
    ノート 1, 2 の表紙 [📖12], [📖4142] に yukiye, Yukiye と書いてあることから、知里幸惠の話す日本語もこの音韻変化を被った方言であったことが窺える。ただ、ノート 6 の表紙 [📖143144] では yukie とある為、アイヌ語の形態素境界に生じる渡り音と同様なのかも知れない。ノート 3 の表紙 [📖6970] では判読不能。
    ちなみに、「ヱ」は「惠 (恵)」の草体が元になっている。
    cf. 3f-iv [📖80] サマヱクㇽ (Samayekur), 3n-i [📖93] キケチノヱ (kikecinoye)
    ↩︎
  45. 参07, p. 42 では「視力の足らない眼」とされている。
    ↩︎
  46. 「簸」は「み」、「𥳽て」は「ひて」と読むのだと思われるが、同ページ左端では「簸る」を「ひる」と読ませている。また、片仮名の使い方や元の文字列を綺麗に残す修正の仕方からすると、これは金田一京助などの他者による修正かも知れない。
    ちなみに一般的に「簸 (み)」は「箕」とも書かれ、この漢字は上代特殊仮名遣のミ乙を担う訓仮名としても使われる。「ムイ」と「簸/箕 (ミ乙, 平安アクセント [低低])」の関係は「カムイ」と「神 (カ + ミ乙, 平安アクセント [低低])」の関係に近い様だ。ただし、そえぞれの組に於いてアイヌ語と日本語のどちらの単語が元になったのか、あるいは第三の言語などを介して別々に発生したのか、たまたま酷似しているだけで実は全く無関係の単語なのか、よくわからない。
    cf. Okikirmui (Okikirmuy), Okikurmui (Okikurmuy), Okikurmi
    ↩︎
  47. ノートではくの字点を寝かせたものが使われている。
    ↩︎
  48. 北海道方言の助動詞とされる「さる」を使ったものと思しき「捲かさる」という言葉が知里真志保の『分類アイヌ語辞典 第3巻 (人間篇)』にも見える。北海道以外では青森県でも似た用法で使われる様だが、この書き込みは岩手県出身で24歳の時に初めて北海道に渡ったとされる金田一によるものではなく、北海道出身の知里真志保によるものなのかも知れない。他の書き込みはどうだろうか。特に「ウ」の書き方の違いが気になるが、読み手がいることを意識しているか否かの問題かも知れない。確証がある訳ではないが、知里幸惠本人によるものではない様に思われる。
    知里幸惠: 3f-ii [📖78] イナウ, 3n-i [📖93] イナウ, etc.
    金田一京助: 3j-i [📖91 左] デセウ, 1b-iii [📖19] デセウ
    vs. 6c-ii [📖165] デセウ; 6c-iii [📖166] ヤウ, 6c-iv [📖167] ヤウ, 6c-v [📖168] ヤウ
    cf. ページ最下部の動画
    ↩︎
  49. 精一杯」のセイに「」を当てた上で、その一般的な草体よりもさらに省略して書いてあるということかも知れない。「切」にも見える。情報求む。
    ↩︎

あおぎり高校 @aogiri1027;
石狩 あかり @akari0415 (主演), 大代 真白 @mashiro0529 (出演).

栞葉 るり @ShiorihaRuri, ペコ @peco_35 (編).

※YouTube で見れば、各動画に対して送られたコメントも読める。VTuber に馴染みの無い人にとっては意味不明であろうものも多いが、「さる」のニュアンスなどに関して参考になるものもいくつかある。ちなみに、私💯は VTuber をアバターとする説は信じない。中の人などいない。ついでに言うと、(彼ら彼女らが何をしようと御本人にとって) 幸せならOKです👍

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