ロシアのキーウ攻撃による死者31人に ゼレンスキー氏、対ロ制裁強化求める
画像提供, Reuters
ロシアが7月30日深夜から31日未明にかけてウクライナの首都キーウに対して行った大規模攻撃で、8月1日朝までに確認された死者は31人になった。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が明らかにした。159人が負傷したという。ゼレンスキー氏はこの事態を受けて、ロシアに対する国際的な制裁の強化を求めた。
ゼレンスキー氏によると、死者の中には2歳の子どもを含む5人の子どもが含まれる。負傷者159人のうち16人が子どもだという。
「クレムリン(ロシア大統領府)がいくら制裁の効果を否定しようとも、制裁は機能している。そして、制裁はさらに強化されなくてはならない」と、ゼレンスキー氏は述べた。
キーウでは、攻撃によって集合住宅が崩壊したほか、病院、学校、保育園、大学が損傷を受けたことを受け、翌日を追悼の一日とした。
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ウクライナ空軍によると、ロシアはこの攻撃で300機以上のドローンと8発の巡航ミサイルを発射したという。今回の攻撃は、2022年2月にロシアのウラジーミル・プーチン大統領が大規模侵攻を開始して以来、キーウが経験した中でも最も死傷者の多いものの一つ。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は、ロシアのウクライナでの行動を非難し、モスクワに対する新たな制裁が近く発表される可能性を示唆した。
「ロシアがやっていることは、おぞましいと思う。おぞましいと思う」とトランプ氏は記者団に語った。
トランプ氏は7月、プーチン氏に対し、戦争を終結させる期限として50日間を提示し、それに応じなければロシアの石油やその他の輸出品に対して厳しい関税を課すと述べていた。訪英中の7月28日にはその期限を「10日か12日」後にすると述べ、最終的にはその期限は8月8日だとした。
アメリカ国連代表部の上級外交官ジョン・ケリー氏は7月31日に、国連安全保障理事会で、ロシアとウクライナは「停戦と持続的な平和に向けて交渉しなくてはならない」、「今こそ合意の時だ」と述べた。
ウクライナ当局は8月1日、アメリカからロシアへの新たな制裁、特にロシア産石油や二次市場を対象とした制裁について「前向きなシグナル」を受け取ったと明らかにした。
ウクライナのアンドリー・シビハ外相は、トランプ氏が「寛容で忍耐強い」姿勢を示してきたものの「今こそモスクワに最大限の圧力をかける時だ」と述べた。
一方、ドイツは1日、アメリカ製のパトリオット地対空ミサイルシステムを追加で2基、近日中にウクライナに供与すると表明した。
ゼレンスキー氏は、7月だけでロシアが滑空爆弾5100発以上、シャヘド・ドローン3800機、ミサイル260発(うち128発は弾道ミサイル)を発射したと述べた。
「毎日が肝心だ」、「これを止めるには、アメリカ、ヨーロッパ、そしてその他の世界の関係国による、共同の取り組みしかない」とゼレンスキー氏は強調した。