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塩山芳明の漫画屋BLOG

編集プロダクション漫画屋編集長・塩山芳明(多分現役最高齢)の冥土みやげの戯言。

しおやま・よしあきの腰曲がり薄毛爺さん疫病街徘徊(その1979)

2024年03月01日 07時14分04秒 | 独り言

3月31日…昨日の上信線での読書は『楽屋の蟹/中村雅楽と日常の謎』(戸板康二・河出文庫)。本シリーズは2冊目(文庫の種類は異なるが)。前のより面白かった。蟹嫌いの歌舞伎役者が出てくるが、確か三島由紀夫がそうだったと。ちょっ小物すぎるが、南陀楼綾繁の蛙嫌いもごく一部じゃ有名。俺は別に特にはないが、能も無いのに血筋だけで日の当たる場所を歩いてる、萩原朔美的”世襲ブンカ人”かな。本家本元ほどじゃないけど。

 『バニシング・ポイント』に印象的な黒人DJが登場するが、『テルマ&ルイーズ』でのサイクリング黒人青年は、あの役回りに当たるのだろう。「ナチみたいな奴!」とスーザン・サランドンが呼んだ、やたらにエラソーな警官が、閉じ込められたボンネットの中で助けてくれと絶叫してるのに、銃創に煙草の煙を吹き掛ける様が最高。日頃虎の威を借りて威張り腐ってる官憲への対応としては理想的描写だが、邦画だとなぜか主権者ペコペコ。何のために映画館に来たのか分らなくなる。ハリウッド、韓国映画はそこらの基本的観客心理を心得てる(駄目な部分も多いが邦画ほどではない)。

 夕方、また雉がケンケンケン。姿は見えねど聞くたびに心が休まる。だが鳴く基準が良く分からない。基本的には晴れた日が多い。けど時間帯は気まま。人間様のために生きてる訳じゃないから当然だ。虫&雑草が一気に増えた。重い物を持った覚えもないのに、腰の左側がチクチクズキン。草けずりを使うのも鋭角的痛みで不快千万。このまま一生屁っぴり腰で生きるなて嫌だが…。

3月30日…グラフ誌メインにエロ本総体が粗大ゴミ(生ゴミ?)扱いされ、百科事典や美術全集の後継者視されてる各地の即売会。特に日本が先進国だった時代、栄華を極めた各種SM雑誌の哀れな姿は、手ぬぐい頭に巻いたひし美ゆり子が、おでんの屋台を引いてるのを見るような思い。由緒ある『奇譚クラブ』でさえ投げ売りなのに、1000円とかつけてる業者もたまに。いい時代の思いが消えないのだろう(増刊の写真集は別)。おかしいのは亜流誌、『風俗奇譚』の方がまだ人気がある点。内容もセンスも泥臭いが(『奇譚クラブ』は大阪で生まれたが、洒脱を極めてた)、本家よりゲイ(”ソドミー”と当時は呼称)関連記事&写真を強力に扱ってたせいだろうと推測。発行元の文献資料刊行会は、後に『黒の手帳』や『漫画大快楽』を出す、檸檬社の源流だと思う。

 檸檬社は当時で言う所のソドミー、つまりゲイに造詣が深い経営者だったせいか(遠山孝は差別的嫌悪感を隠さず。『さぶ』を出してたサン出版幹部にも。後者は東京三世社時代の同僚だろう)、男性社員も美形揃いだったのは有名。俺が当時住んでた西川口の隣、川口住まいの4コマ漫画家、加奈井ゆきおが「あの編集部は、こっちが恥ずかしくなっちゃうような色男揃いで…」と良く嘆いてたのを思い出す(確かに彼に比べれば多くが”色男”だろうが…)。中に亀和田武も居ただろう時期と重なる時代の話だ。

 「シネマテークたかさき」で『テルマ&ルイーズ』『瞳をとじて』を続けて。前者観客20人前後、後者8人。『テルマ~』がここまで官製度が高いとは思わなかった。公開時『バニシング・ポイント』は未見。20年後の同作は、ラジカルな反体制映画も捨てきれなかった、無意識な権威主義にも切り込んでたのだ。射殺されるレイプマン(中村格のダチ公?)も含め、吉岡秀隆や渋沢清彦は皆無(あるいは大杉漣は)。『瞳~』、尺(169分)には辟易させられたが、黒澤明やエリック・ロメールの遺作に比べればマシだった(勝手に遺作にすんな!)。

3月29日…斉藤正夫監督は一作で干されたかと思いきや、64年までに何本も撮ってる。松竹が大合理化に追い込まれるのも納得。怖いが他作品も観たい。『映画論叢』に当人の記事だかインタビューが掲載されてたらしい。当然読んでるはずだが記憶ゼロ。表紙の色からしてかなり古く、「東京堂書店」2階のバックナンバーコーナーにはありっこない。即売会でめっけたいが、同誌は佐藤重臣編集長時代の『映画評論』並に、500円前後する場合が多い(体験的平均値段。『キネマ旬報』100円『映画芸術』『月刊シナリオ』。ム』200円『映画批評』『~ジャポン』300円『映画論叢』400円『リュミエール』『FILM』『芸術倶楽部』500円)。

 高円寺。今週は昨日から開催してる模様。昨日知ってたら朝一番で回ったのに。帰宅途中、地元のセブンで時々弁当を。その度に思う。飯田橋の事務所付近の店舗に比べ、味もいいし量も多いような感じが(スぺゲティの量など露骨なくらい)。都心と北関東では製造業者が違うのか? あるいは気のせいか。接客も田舎の方が親切。外人さんも多くて、並ぶ順をニコニコ譲り合ったり。今度お話ししてみようかな。

 糞高崎映画祭が昨日で終了。やっと落ち着いた映画館日和が戻る。今日はタップリ働いたから、明日は『瞳をとじて』『テルマ&ルイーズ』を連続で観ようかと。後者は初公開時(91年製作だから帰郷直前)、浦和の「伊勢丹」裏にあった「浦和シネマ」で。粗男根主義者の俺でも感じ入るものがあった。30年後はどう思うだろうか(「大宮ハタシネマ」でだったかも)。「109シネマズ高崎」と違い、画面が小さいのがアレだが。

3月28日…”「大谷翔平を潰せ/米球界/違法賭博/FBI/謀略」”。この『女性セブン』の広告見出しが典型だが、日本のマスコミは通訳&米国官憲&同マスコミによる、冤罪被害者に大谷選手を仕立てる思惑で意見が一致してる模様(『日刊ゲンダイ』『週刊文春』も含む)。億の金の移動を知らぬ存ぜぬで通訳に責任を押し付けた大人を、彼らがなぜそこまでかばうのか(なら自民党の裏金脱税議員も批判するな)。既視感。真珠湾闇討ち攻撃は、ルーズベルト大統領の陰謀だとの珍説。もし万が一そうであっても、汚い闇討ち攻撃の事実は消えないし、陰謀を見抜けなかった大日本帝国中枢が大マヌケだったとの、シンプルな現実しか残らない。億単位の金だよ。菅、二階堂、茂木と言った連中と同じ階段に足を掛けてる男なのに、呆れた日の丸翼賛大マスコミ(あるいはサンケイ的”歴史戦”とやら?)。自分たちがせっせと作り上げたヒーロー像を(商売&国威発揚用で)、破壊したくない願望で視力思考喪失。自国兵の腹さえ満たせないのに、妄想的大東亜共栄圏実現の”願望”で、大戦争を闇討ちから始めた無責任国家の、あさましい末裔らしい痴態だが。

 上りの高崎線で『ナチ親衛隊(SS)』(バスティアン・ハイン・中公新書)『[新版]中東戦争全史』(山崎雅弘・朝日文庫)を交互に。いずれも好著だが、軍事もの2冊は工夫が足りなかった。ナチスと言えば相変わらずホロコーストの犠牲になった、ユダヤ人メインの映画ばかりがゾロゾロ公開。いくら映画界が彼らの天領だからって、ガザでのイスラエルの蛮行を目撃中の人間、特に子供は心が乱されるだろう。ユダヤ民族のみを永遠の被害者扱いし続ける映画は、映倫も成人向けに指定したらいい。

  ”ナンセンスコメディの傑作”と同館チラシの解説にはあったが、俺はよく松竹がお蔵にしなかったと呆れ果てた、「神保町シアター」の『明日はいっぱいの果実』(斉藤正夫監督・’60松竹)。観客25人前後。演出センス皆無の頭でっかちが、間とテンポが命のコメディに無謀にも挑戦すりゃこうなる。2度目だがほとんど記憶に無かった。意識的に削除したのだろう。帰りに『日刊ゲンダイ』『週刊文春』をを続けて。両者共に大谷から距離を置き始めている。取材&尊大な記者会見で悟ったのだろうが、遅いんだよ。

3月27日…昨夜の高崎線上野駅18時41分発のアーバン号で、『映画論叢』65号熟読。重政隆文、二階堂卓也、東舎利樹の3大強力連載をまず。これだけで値段の元は取ったと満腹してると、巻末に凄~い長文が。谷田景一郎の「『映画監督放浪記』の果てに」だ。関本郁夫に対する怨念大爆発。まず驚くのが、あんな無能退屈サンピン監督に、こういう崇拝者が存在してた事。あんた、世間や創作物を吟味するセンスゼロだよ。関本は『映画人列伝』だけの人(辰巳出版の某編集者とも去年夏にその点で意見が一致。今度一杯やりましょう)。自らの器をわきまえない妄想癖の創作者と、大根1本切れない座頭市が交われば、そこに悲喜劇が生まれるのは自然。こういう両者の恥さらし文を、平気で掲載する編集長は腹黒だが有能。鈴木義昭や浦崎浩實の手抜き連載を打ち切ってくれれば更に。

   自公維新犯罪者カルト政権の悪辣ぶりに、さすがに人がいいと言うより馬鹿に近い有権者も税金泥棒どもを見放したか、相対的に立憲の支持率がアップ。そこへ早速野田豚がしゃしゃり出て維新に色眼を。負けてはならじと泉”金太郎”健太は、超悪相の玉木率いる国民”自民”民主党に抱き着く。こいつら、自分らが人気者だと確信してるんだろうな。お前らの人気は自公維新、財界、連合の中だけ。関本郁夫的とでも言うか、全然鏡を見た経験が無いらしいのが怖い。そもそも連中宅の鏡は、物理的実像ではなく、希望する幻の容姿しか映し出さないのかも。じゃないと全員とっくに自殺してるはずだ。

 ますます楽しい『イエローストーン』。視聴率が良かったとはとても思えない気は。けどお金はかかってるし、安心して鑑賞出来る。謎がだんだん複雑に深まって来た。

3月26日…警視庁公安部の大川原化工機でっち上げ冤罪事件(土田邸ピース爆弾事件を連想)。当然ながら同社は主導した公安部職員2名を訴えたが(外事課の宮園勇人、部下の安積伸介だろう)、営業リベラルの『東京新聞』は両名を匿名扱い(病気治療をロクにされずに、殺された人は実名)。ムカついてたら『赤旗』までもが同じ扱い。こういう及び腰な姿勢が、各種ハレンチ犯罪警官の匿名での退職金満額ネコババ依願退職を招くのだ。性犯罪&ひき逃げ警官に、公費でご褒美を上げてる国は日本だけだろう(大手マスコミ共犯で)。桐生市の生活保護費スキャンダル。荒木恵司市長はまったくの無反省。第三者委員会に身内の人間を。軍事費拡張ヤラセ審議会に、最大の死の商人の三菱重工を加えてる腐敗国家に倣ったのだろう。

 古ツア青年こと小山力也、いやもうとっくに中年野郎か。みちくさ市や不忍一箱古本市にも当然参加。後者では恒例の審査員も勤めるとか。先の長いヤンガーゼネレーションがうらやましいね。路上対面商売は爺様にはもう無理。冷やかしに出かける意欲もない。映画館の片隅でブツブツ言ってるか、高崎線で読書と居眠りを繰り返してるのが一番落ち着く。安く出来てる人生だ。

  「神保町シアター」で『背くらべ』(大槻義一監督・’62松竹)。観客15名。予想外に楽しめた。高度経済成長時代に乗り遅れたと言うか、興味が無かったらしい木下惠介の暖簾で、脚本の山田太一が好き勝手を。島かおりのちゃっかりキャラも良かったが、男性描写が上手い山田らしく、若き日の常田富士男の川津祐介への”友情”は出色。餞別代りに非喫煙者の川津に、去年拾ったパイプを差し出す若き日の常田。「何かの符牒?」と誰もがいぶかる場面だ。その疑問に応じるかのように、寝転んだ川津が火も付けずにパイプを念入りにくわえてる場面がしっかりと。66分しかないが濃厚な1本。新藤兼人監督作ではないので、母親役の音羽信子も脱ぐ心配がないから、落ち着いて鑑賞できた。

3月25日…世間的には今日は給料日。無数に従事した学生時代のアルバイトを除けば、社会人になって以降は1度もこの日をときめく思いで迎えた記憶はない。漫画屋設立以前に長く勤務した遠山企画は月末払いだったし、スポンサーの各版元も同様。かく言う俺のギャラの支払いもだ(一時は非正規だが2名を雇用してた)。10日は今でも妙に楽しくなる事が。『噂の眞相』の発売日だったのだ。『文藝春秋』と同じだという点を、編集部が良く強調してたっけ。

 ケヴィン・コスナーに興味が無かったせいか、WOWOWの『イエローストーン』は最初は”ながら見物”。しかし回を重ねてくうちに、妹役(娘?難聴気味なんで)のケリー・ライリーのカッコ良さにビリビリ感電。今では毎回楽しみに。不思議なものでコスナーの重厚さも次第にいいなと。ライリーさんは英国の女優さんで、父親は警官で労働者階級出身と。印象的映画を観た記憶はないが(忘れてるだけかも)、今度物色してみよう。「嫌われ者の記」第293回目を副業という看板の本業の間に。エロ漫画業界の話題が縮小、ネット稼業繁盛記になりつつあるのは問題だ。それを面白がる奴がごく少数いるのは事実だが…。

 笹沢左保本。今はテレビ業界物の『炎の虚像』(講談社文庫)を。楽しめてる。幸い左保本は10冊以上のストックが。これでしばらく安心。心配なのは松本清張本がなかなか見当たらない点。たまに市に出てても既読分ばっか。新潮文庫辺りはもっと復刊して欲しい。同文庫は基礎部数が高いらしいから無理か。小学館の講談社文庫潰し用の、例のシリーズが頑張ってくれると助かるが。アガサ・クリスティの文庫もあまり見ない。人気者は今でも特価コーナーには出ないという単純な理由か。

3月24日…ゲッソリ。昨日から恒例の高崎映画祭が(月末まで)。「シネマテークたかさき」には財政面で大きく貢献してるらしいが、常連としては1日も早く終了して欲しい(人混みは大嫌い)。その好影響なのか、同館昨夜の『あずさと雨』も20人以上の入り。日本の若手映画人が、日頃何を考えてるかが良~く分かる1本。かくタイプの映画は無論あっていい。しかし体感で8割方が類似作品ってのが凄い。素人考えじゃ総額予算50万位で撮れて、どこからもクレームは付かず、映画人気分を満喫出切るのだろう。勝手だが、悪夢も含めて夢を与えるのが仕事。せめても少しいい男&いい女を出してくれ。渋川清彦の弟子みたいな髯アイス男と、村役場総務課の姉チャンのバイト風主演コンビの貧相顔を強制拝観させられてると(老人料金1100円払って)、「糞喰らえルッキズム批判!」と叫びたくなる。

 誰の文章かは忘れたが、”昭和残侠伝シリーズ”を初めて観た三島由紀夫が、池部良にいたく惚れこんで絶賛。所がある筋から池部良が、”スケベリョー”と言われる程の女たらしである事を知ると、パッタリ彼の名前を口にしなくなったと。類した経験を俺も。あれほど端正な推理小説を書く、日影丈吉の文章のエッセイ類のぞんざいさと言ったら…。伝聞した事をまるで自分が考え付いたかのように、断言調で書くのが一番不愉快だった。引用文献の記入も絶無に近いし。傲慢不遜な料理人作家。コイツの下で働くのは地獄だったろう。小説以外は絶対読んじゃいけない人物。でもそれは読まなければ分からない。また日影の小説だけを物色しよう。

 大西だか大沢だか知らないが、米国で大活躍らしい野球選手もある意味で被害者(成人ゆえ同情はしないが)。法治国家米国もその植民地日本国同様に、金さえあれば違法行為が通用する後進国だと思い込んでいたのだろう(大日本帝国はレイプマンのお助けマンが、警察トップに平然と就任できて、”一流大企業”日本生命に天下れる国柄だし)。スポーツ記者に限らず、自称この国の大手マスコミは権力者&有名人の幇間業一筋。馬鹿どものお追従に舞い上がってた、婚約者を巡る問題での彼の対応は傲慢不遜で中村格並だった。夫婦で皿洗いから始めればいんだよ。「秘書が…」を「通訳が…」に言い換えて恥をさらす手もあるが。

3月23日…法相時代の世界に冠たる”16人殺し”のスーパー殺人力で、女性宰相の声が高いと言われる(ナベツネやサンケーがはやし立ててるだけか)、上川陽子外相。その下品かつ知性ゼロの馬鹿面に既視感。謎だったが最近ようやく氷解。77~78年だと思うが、入社直後の遠山企画で、芸文社発注のB5判平綴じの総集編隔月誌、『コミックブック』を担当。ふくしま政美の『女犯坊』は、『漫画エロトピア』での連載は既に終えてたが、未単行本化状態(当時はエロ漫画のほとんどがそう)。まあまあの成績だったのだろう。それを2回くらい刊行。同作の主要登場人物で、確か大奥のボスだったお多恵の方(表記自信無し)が、殺人力女性宰相候補ソックリ。特にブ厚いたらこ唇が。それがどうしたと言われても困るが。

 『赤旗』『週刊文春』『日刊ゲンダイ』があれば、NHK朝日ナベツネ以下は要らないと言われて久しい。神戸学院大の上脇博之教授の昨今の獅子奮迅の活躍を見てると、東京地検特捜部は即刻解散すべきと素直に。上脇教授を検事総長にすれば、この3流腐敗賄賂国家も、少しは法治国家の体裁を取り戻せるだろう。公安調査庁、東京地検特捜部、警視庁公安部は、山口組や工藤会以上に国家に財政的かつ精神的害毒を。自公政権を下野させない限り、このゴクツブシ共に責任を問うのは無理。だから官房機密費フェイスナンバーワンの、”勝共連合”会長の芳野友子も必死。この馬鹿女の注文と逆の行動を取れば、政権は簡単に手に入るよ。

 小雪舞う仲、上州の果てから五反田に高崎線各駅停車で向かう70男ありき。熊谷を過ぎると高崎線は山手線通勤電車並(幸い始発駅高崎からなので座れてるが)。やっと品川にたどり着けば、巨大カート転がすアジア人観光客様に各所でサンドイッチ状態。ヨロつきビンボ徘徊老人、ただただグッと耐えるのみ。けど今日はまだ救われた。「古書トロワ」さんが200円でタップリとアングラサイケ時代のいい雑誌を。団塊老人の未亡人から買い付けたのかしら。高校時代に良く立ち読みした、右翼雑誌『全貌』が数冊あったのが特にうれしかった(今のネトウヨに比べれば、当時の右翼はロクでも無さは同じでも、外面は繕う羞恥心があった)。

3月22日…昨日はさくら祭りだそうで、靖国通りにポツリポツリ古本屋のワゴンが。冷え込んで人通りも少ないのにご苦労様。「盛林堂書房」の小野店長も神保町交差点寄りに出店中らしかったが、わざわざ行く気になれず。そういや2月の”嫌記棚”の売り上げは、7000円台と最近では悪い方じゃなかった。来月は昔世話になった、谷中の一箱古本市やみちくさ市も開催されるようだが、重い腰を上げる気になれるか自信なし。歯やドタマのメンテナンスもある月だし。北方人爺さんはまだ参加を?(鋼鉄老人)

   昨日の帰りからは『ミステリー食事学』(日影丈吉・ちくま文庫)。この人、小説以外の文章は全然面白くない。小林信彦の逆(なら2冊も読むな)。上信線最寄り駅は木造駅舎だが、窓部分だけアルミサッシに最近改築。ペンキで色合いがちぐはぐにならないように工夫してるが、やはり安っぽい。慣れるまでに大分かかりそう。物心ついた頃には既にこの建物だった。いつ竣工したのか、今度駅員に尋ねてみよう。

 はがし液で台紙から外した、映画の半券群の裏がまだ乾き切らない。もう3~4日は経つのに、ず~っと濡れた股、いやまま。人間には応用は効かないだろう。恐るべき執念の湿気力。湿気は古本の天敵だが、それが無いとシール類ははがせない。敵味方が入り乱れてる古本の世界。

3月21日…裏金脱税を還付金、あるいは山本太郎の国会質疑を打ち切って相撲中継。準税金で運営されてる自公政権の電通NHKが、受信料未払い家庭に倍学支払いを請求した裁判で、東京地裁の今井さやか裁判官はそれを認めたと(14日)。事実を捏造したり、国権の最高機関の審議を冒涜してまで、政権に滅私奉公して利益を得てるゴロツキ共の勝利(職員平均年収1千万台半ば)。田舎の土建屋が地方議員を賄賂漬けにしてるのと同じ。最近スラップ訴訟で幾らかまともな判例が出て、日本がまだ三権分立の国だと誤解してる向きもあるが、楽観的願望に過ぎない。幼児凌辱&ひき逃げ警官が匿名扱いで、満額の退職金をもらい野に放たれる国は、もはや法治国家ではない。でも投票率ほとんどの地域で50%以下。首吊りが趣味の赤子たち。

 ”大吉原展”の主催者として、連日の弁明が見苦しい限りの『東京新聞』。威光を借りようと東京芸大なんか巻き込むから。ミスコンと同じで民間でやれば、ここまでみっともない事態にはならなかったと(売春文化見物2000円)。”大西川口展”もヨロピク。上りで『ぜいたく列伝』(戸板康二・文春文庫)。なぜ読んでるのか分からないが(著者にも登場人にも特に興味はない)、プロの文章だけに飽きない。NHKの政治ニュース解説風の人物論(堀口大学の親の所業など匂いもさせない)。戸板は訴えられた経験も絶無だろう(竹中労の真逆)。この国でペン1本で喰う上での秘訣だらけ。ろくでもない人物しか登場しないが、花柳章太郎、内田百間」にのみは好感を。

 「神保町シアター」で『恐山の女』。観客20人チョイ。2度目だが、前回とほぼ同じあたりで寝込んだので(川崎敬三の登場以降)、全体の構成や筋は未だに不明(生涯解明したくもない)。こういう気の抜けた作品だと、池野成の重量感ある音楽がホント間抜けに聴こえてしまう。かく企画が通ったのも謎。65年か。松竹が凄い首切りをした頃かな。寺田農のみ新鮮だ。

3月20日…貴重な映画を安く見せてくれる、「シネマヴェーラ渋谷」や「ユーロスペース」(「シネマテークたかさき」と重なる上映作が多い)、「LOFT9」が入ってる「キノハウス」(渋谷区円山町)。官憲に媚びない独立系文化の発信地としての価値は限りない。しかし誰が設計者か知らないが、建物としては稀に見る完全失敗物件。最悪なのがシート。敗戦直後の映画館じゃあるまいし、座る側の都合を全然考えてない超詰め込め方式(建築当時から既に映画館はガラガラが普通)。前のシートとの間隔はゼロに近く(「ユーロスペース」は特にひどい)、仙台名物の笹かまぼこ土産にされたような気分。シートがひとつづつ独立しておらず、連結式でギーギ―鳴るのも実に落ち着かない。基本的に見てくれオンリー設計。「シネマヴェーラ渋谷」の階段のとっても、華奢過ぎて高所恐怖症の俺は怖い。旧映画美学校が入居してた、京橋の片倉製糸ビル時代のように撤去騒動が起きればまた…いやここは自社ビルか。

 森田芳光はここらで生まれたらしい。日頃世話になってて文句言ってすいません。でもバブル時代以降のビルとしては、考えられないレベルの利用者無視物件(身障者の存在などそもそも端から念頭に無い)。見てくれも近所の「松濤美術館」に比べれば、百姓センスまる出し。パリで若き日に林芙美子と浮名を流した、白井晟一設計物件と比べるのもアレか。72年上京後に初めて住んだのは渋谷に隣接した目黒区東山。当然渋谷にもしょっちゅう東急バスで出ていたが、どうにもなじめない街だよ昔も今も。後に長く住む川口や蕨は無論、池袋、御茶ノ水、飯田橋は溶け込み易かったが。何がどう違うのか不明。結局は商売に直接関係すると、街は身近に感じられる面が。超単純すぎる奴(北関東水飲み百姓スピリッツ?)。

 仕事柄、シールはがし液は必需品。スーパー「ヤオコー」に隣接するる100円ショップで買うのは、”シールはがしスプレータイプ”。製造元は大阪のモリトク。臭気にはやや困惑するが、色々と便利に使わせてもらっている。ただ臭気以外にも気になる点が。濡れ跡が3日以上経ってもきれいに乾かない。ジーパンだって1日あればカラカラ。ただの紙の湿気が72時間以上も…。不気味すぎるんですけど。素人の妄想であって欲しい。明白な科学的要因があればな。

3月19日…今朝の『東京新聞』群馬栃木版に、前大戦末期に日本海軍が開発した攻撃機、「連山」に関する記事を書いていた小松田健一。桐生市に次いで渋川市でも、違法な生活保護行政が取られてたとの検証記事を書いた記者だろう。税金に一切寄生してる、記者クラブがある同一建物内での公僕の犯罪行為に、気付かなかった記者の苦渋が感じられる内容だった。こういう優秀な記者も、中央に戻ると政治家に卑屈な愛想笑いを浮かべ始めるのか?

 上りで久々に笹沢左保御大の股旅小説に酔う。『地獄を嗤う日光路』(′82文春文庫)。紋次郎の2~3番煎じなのは事実。けどある域に達した作家のマンネリは、ファンにすれば愛嬌。それより気になったのは、主人公の新三郎と、探してる酌婦お染のキャラ説明が毎回くどい点。担当編集者が”前号より”で説明すりゃいいのに。書き手としては毎号同文説明で行数を稼げて便利だろうが。まとめたものを読むと、常にその部分で腰を折られて不快。「盛林堂書房」が臨時休業。やはり事前に電話を入れるべきだった。

 夕方、「ユーロスペース」(「シネマヴェーラ渋谷」の1階下)で『東京画』。観客約20人。初見。もっと早く観れば良かった。小津安二郎がA面で、バブル期の日本風俗がB面。このB面の方が実は面白い。ヴェンダースにヤコペッティスピリッツがあったとは。『ヴェンダースの残酷島国経済大国』。先進国だった頃の日本は、パクリを全然恥じてないしダイナミック。誰もが薄汚いのもカッコいい。

3月18日…象徴天皇制の存在自体を問うべきである。そういう趣旨の原武史の『朝日新聞』での発言を、山崎雅弘が引用していた。原は天皇明仁夫婦にひれ伏してた左翼も強烈に批判。天皇裕仁に触れる際は文章自体が直立不動(皇居遥中?)しちゃう、保阪正康あたりとは性根が違う(保阪は亡くなったら、お望み通り”立派な勲章”がもらえるだろう)。高橋源一郎、内田樹、町山智浩他の”宮内庁御用達左翼系自由主義者”は、これに堂々と反論すべき言論人としての義務が。王様の存在を積極的に認める自称自由ないし民主主義者(あるいは思想家)。道路の4分の1しかデモ行進が許されてない後進裏金警察国家に発生した、新たなるピンクの蝙蝠股肱集団。単なる馬鹿のネトウヨよりよほど不気味だ。

 昨日の『赤旗』1面に、またもやどでかい記者募集広告。真っ赤なブラック職場に違いない等の話をしてると、女房が興味深い提案を。「応募資格は?」「日本共産党員なら、国籍も年齢制限も一切無し!」「じゃあ一時的に党員になって、記者に応募してみたら。退職老人みたいなもんだし、いくら薄給でもやってけるよ」「な…なるほど。その手があったなあ。内情が良く知れて面白そうだ」「やっぱ内部に入ってみないと分からないよ」「けど問題なのは党員資格。あれ何人かの党員の推薦が要るはず。理由が記者募集に応募したいからじゃ…」「断わられそうね。日刊も日曜版も取ってやってるのにね」「ビンボな党員には、購読してない人も結構いるって話だが」「ふ~ん」

 車両で俺1人しか読んでない日が増えた『日刊ゲンダイ』。180円もするのに読むに耐えないヨタ連載も依然継続中。個性派志向で馬鹿の肥溜め温泉の室井佑月や、世間常識をゴミ取りで掃き集めたただけのラサール石井、自由主義者のはずなのに陛下の前じゃ赤子根性丸出しの保阪正康、当たった事の無い政界展望記事ばかりの高野孟(老齢年金連載?)等は、もう長い間読んでない。金持ちの道楽映画漫談の鈴木敏夫、量が多すぎて途中で何の話題か忘れちゃう松尾潔…。芸能界版高野孟のような吉川潮が、以前ほどは頻繁に顔を出さないのが数少ない朗報。義理人情にとらわれず、強力な正風運動を起こした方がいい(ついでに桧山珠美、早瀬久美もゴミ収集日にヨロシク)。そりゃそうと、いつから日本国じゃストリップショーがダンスショーになったの? 裏金脱税を、NHK朝日ナベツネ以下が還付金と言いくるめる以上に意味不明。俺は今後も断固として”プチ本番まな板ストリップショー”と呼ぶが。自称愛国者が自国語破壊しちゃおかしい。いくらアベシンゾーのような血統証付き国賊が、国葬に遇されるいかれた国でもだ。

3月17日…ある時期から、室井佑月がドンドン馬鹿になってて面白い。馬鹿深度を着実に深めてるから、行くとこまで行っちゃうのだろう。ただ立憲民主党から国民民主党に移動したとでも言うか、ブレ度が狭く小手先で馬鹿さにコクが無い。天才・笙野頼子に比べれば、凡才は誤り1つ取っても芸にならないのだと明瞭に。亭主の妄言擁護、及び自らの主張の個性化を目指して墓穴を重機で掘削中。前者はともかく、後者はラサール石井のようにただ世間の良識をまとめてれば落ちる穴ではなかった。彼よりは聡明で良心的なんだろうが…。付近の雉が久々にケンケンケン。ここじゃもう雉を撃つ人も居ないけどな。

 今朝の『東京新聞』1面下の書籍広告。鳥影社のもあったが笙野本はシカト。題名は別に杉田水脈してる訳じゃないし、入れてやればいいのに。日本国政府、人殺し兵器の輸出解禁で堂々の死の商人国家宣言。右手で文鮮明を拝み左手で銭を搔き集める自民党(銭にならない皇統など足蹴同様)、文鮮明が池田大作になるだけの公明党。自公拝み屋カルト政権にふさわしい選択だ。分からないのは、日本軍需産業が輸出できるような人殺し兵器が、本当に製造し得ると信じてるのかという点。死の商人筆頭の三菱重工でさえ、浮かぶ船も飛ぶ飛行機も作れなかった(最新型の)。各分野で敗退一方の日本メーカーが、人殺し商品だけ世界の先頭を切れるはずない。実は分かってるが輸出を建前に、国家予算を軍需産業と共に分け合おうとの魂胆だろう。政治家も経営者も、自らの任期中に金儲けできれば後は野となれ山となれ(子や孫への資産は確保)。小説や映画ならとっくに家族が見守る中、鋭利な刃物で時間をかけて殺されている。警察、検察、司法がグルの土人国家じゃそうならないが。

 「109シネマズ高崎」で『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』(脚本監督/満仲勤)。観客20人台後半。大根仁脚本監督の、モラリスト版しんちゃん以来の超愚作アニメ。忍耐力、諦め、自己賛美だけは10人前の、文部省教育の成果見本みたいな魅力なき類似キャラが互いにヨイショごっこ。エンドロールの手抜き振りにも呆れ果てた。それ以前に昔で言う所の、セル画枚数に手を抜いてるとでも言おうか、画面のギコチなさに糞ゲッソリ。60年代前半、大相撲中継の際には勝負後の画面再生が今ほど迅速でなく、”分解写真”という技法が用いられていた。文字通りの写真画面の連続。ギクシャクギクシャク。それを21世紀になって体験させてくれるとは。ありがとうクズアニメ関係者御一同様。

3月16日…最初は石井隆や能條純一が、印税が初期消費税並の水準で知られた、久保書店から本を出すようなちぐはぐなイメージがあったが、3冊目となると版元にすっかり溶け込んだ感のある『解禁随筆集』(笙野頼子・鳥影社)。ただ内容は相変わらずのワープ振り。古い読者として思い出せば、成田闘争巡礼、森茉莉ストーカー、『民主文学』執筆、藤枝静男崇拝、チンピラ営業フェミニスト心酔、日本会議所属議員への投票…全然一貫性はないがそこがいかれてて面白い。「東京堂書店」の一般棚で買ったが、サイン入り猫ポストカードが入ってた。ちゃんとサイン本コーナーに積んでで売ってやれよ。山谷えり子に加えて、青山繁晴、杉田水脈までもが同志になってしまった孤高の笙野御大。もはや24時間目が離せない。人や団体をやたらに信用。裏切られたと思った瞬間に反対側へ。その繰り返し。新興宗教中毒に多いタイプ。近親縁者でなくてホントに良かった(でも本は99%買ってます)。

 笙野本と併読中なのが、スカが少ないので知られるちくま学芸文庫の、『ナチズムの記憶 日常生活からみた第三帝国』(山本秀行)。副題は”家計簿からみた第三帝国”でもいい。分かり易くて説得力満点。著者は苦労人ですね。人間観察が鋭い。”歴史的必然”等の思考停止状態の戯言には絶対に頼らない。ヒトラー総統誕生寸前、村の社会民主党の旗が引きずり降ろされる下りでは、ボンクラ世襲ネトウヨ知事山本一太による、朝鮮人慰霊碑破壊テロの暴挙を連想した。

 左翼でも右翼でもなく反米一筋(自称)の笙野家の飼い猫は、代々若死になのだと。凄~く説得力のある話だ(「………」)。それはともかくこの際だから(うかうかしてるとまたどっかに飛んでっちゃうだろうし)、『月刊Hanada』あたりで杉田水脈と是非ロング対談を。歴史に残るスパーク舌戦になるのは必至。あ~あ楽しみだぁ!(勝手に決定するな)。

3月15日…麻生太郎、柴山昌彦、山口那津男、泉健太…こういう連中が呼びかけ人の、冤罪防止立法を目指す議員連盟に対し、「それは良かった!」と思う人が居るのか? 後ろ暗い連中が、盲腸インポ穴あきコンドーム検察に、更なる圧力をかけようとしてるだけに思える(本当の冤罪被害者をダシに)。100人以上が参加してるらしいが、共産党やれいわや社民党は? 一番大切な点だが、『東京新聞』や多くのネット記事は触れてない。まるごと飼い犬NHK化(餌は3食霜降り肉)。共産党と言えば、除名党員が訴えた件、まだ『赤旗』で見てない。ボケた俺が見過ごしただけか。でも報じたならそう小さな扱いなはずもないし。

 ”鶴の形の群馬県”(上毛かるた)を、”鶴の形のヘイト県”(新上毛差別かるた)へと引きずりおろし、”日本一の朝鮮人差別知事”として全国区、いや世界的に名を挙げた山本一太群馬県知事。馬鹿が調子こいて、和歌山県連ストリッププチ生板ショースキャンダルに対して、信じ難いと発言したと。お前の公費3000万(過剰警備に動員された機動隊の人件費等は別)使った、朝鮮人追悼破壊の暴挙に比べればずっと可愛い不祥事。売春宿作り自慢で有名な青年将校中曽根康弘の孫、中曽根康隆が会場に居ながら、テント張って息を荒げてるのみだったのを知り(一部推測)、ライバルの芽を摘んどこうとの思惑も匂う。世界的朝鮮人差別知事の山本一太。ガキの紙おむつまで政党助成金で買うドリル優子。爺さんは売春宿を設営、孫は股間テントピンピン建立の中曽根康隆。群馬のボンクラ世襲白痴政治家群がが照らし出す日本の明るい未来。

 「シネマテークたかさき」で『フレディマーキュリー』。観客6名。49分のドクズドキュメンタリー。「こ…これで終わり?」そんな声が聞こえてきそうな終了後のよどんだ空気。アホな音楽評論家やレコード会社関係者のヨイショ話を繋げただけ。使用料が高かったのか、熱唱場面はつまみ食い(加えて同一場面のくどい使い回し)。インタビューはミック・ロックだけにして(実に聡明)、より深く掘り下げればまだ救えたのに。チラシだけは及第点。

3月14日…「弁士中止!」戦前の政治集会での監視台上警官の台詞だが、21世紀の今は同じ役目を公共放送を自称するNHKが(山本太郎の国会質疑中継中断事件)。「受信料支払い中止!」を主権者が実行しない限り、このハレンチゴロツキ集団の不法行為は止まらない(時間が無いとの詭弁は、デモ隊の隣車線に車を走らせて参加者を危険にさらした上に、更にデモ隊を車を理由に歩道側に押し込む、裏金機動隊と同じ”犬の悪知恵”)。飼い犬の餌代に年収1千万代半ば。大阪万博の2億円トイレを笑えない(裏金警察の年収はやや少ないが、人を殺しても匿名で略式起訴、退職金満額支給の脱税自民党国会議員並のスーパー特権が)。『週刊新潮』、未成年だけでなくこういう犯罪警官の名前を報じろ。『週刊文春』にこれ以上部数差をつけられる前に。

 ”ガザ医療者拷問/襲撃イスラエル軍/BBC報道”(今朝の『赤旗』)。イスラエル軍のナチス化にますます磨きが。チェコでナチスの高官ハイドリヒが反独勢力に暗殺された際のように、イスラエル軍が1人殺されたら、ガザ住民を50人ないし100人殺してOKみたいな悪魔の政策が、既に取られてるのでは? 記者、大学、病院を標的消滅にするとはそういう事だろう。薄めない除草剤を大地にバシャバシャバシャ。

 午後、「シネマテークたかさき」で『ミツバチと私』。誠実かつ手間暇かけて製作された良心的映画だが、退屈。ただ撮影者は映画の官能性を心得ており、演出者の平凡さをあざ笑うような冴えた場面がしばしば。最終日観客10名。ロリ映画でもあるという一面の事実は、鈍感な監督も承知済みの様子。善悪と無関係な映像メディアの宿命だが。

3月13日…昨日、事務所近くのパン屋で買いもの。2500円弱とやたら高い。数はいつも通りなのに変(2000円になった事はない)。「悪いけど念のためもう1回計算してくれない」拘りなく姉チャンが再カウント。「すいませ~ん。1850円でした!」無邪気な対応に別に腹も立たなかったが、言ってはみるもの。以前、高円寺での古本の会計がやたら高い日があった。無精して黙って支払い、2~3日気分が悪かったのを思い出しつつ(さすが小物)。

 人質司法や冤罪&死刑天国振りから、日本の司法制度は中世並と蔑まされて久しい。その超後進国から国際刑事裁判所所長に、赤根智子裁判官が選ばれたって意味不明。まともな人間なら辞退するが、よっぽどいかれた婆さんなんだろう。電通共同通信は盛んに愛国心を煽ってるが、トボケてねえでたまには救援連絡センターの取材でもしろ。「更なる活躍を期待する」と、”永田町の16人殺し”こと、上川陽子”死刑大魔王”外相が談話を発表と。ギャグであって欲しいと思うがこれが日本国の現実だ。

 自室で寝転んで『海の見える風景』(早川義夫・文遊社)読了。文字がでかく行間がスカスカなせいか(後期の西村賢太級)、1時間もかからず。三浦友和や稲垣吾郎の演技に似たとでも言うか、読んでて次第に不愉快になって来るのがこの人の持ち味。マジで今時貴重だ。逆に嫌なのはやたらとアウトローを気取る点。こういう世界での同世代のオーソドックスな趣味の人だと(小林秀雄や吉本隆明をやたらに引用する頭の悪さも含めて)。常にウジウジしてる所は非常にカッコいい。縁を切った親族の話題ももっと書いて欲しかった。文遊社も一時ほど新刊を見ない気が。

3月12日…昨日「109シネマズ高崎」でカッコいい二つ折りチラシを。”不滅のマカロニ・ウエスタン3大傑作、日本初一挙上映”とかで、『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』やるらしい。洋画の退潮は著しいので、こういう企画は悪くないが、元手が安いんだし入場料も少しは下げろ。チラシでは特に触れてないので、また”世界一の料金”を強奪する気だろう。興行界も政界同様に融通が効かない。目先の利益だけで、絶対に種を撒こうとしない。管理費節約のために大切な樹木を次々に伐採してる、大阪市維新のゴロツキ行政を誰も笑えない。

  湘南新宿ライン小田原行きの、 反対側弱者用3人掛けシートに座って熟睡してた60歳前後のオッサンが、籠原駅で隣のおばさんに「高崎はまだですか?」「高崎は始発でこれは全く反対の新宿方面行きですよ」「えっ!?」オッサン、慌てて乗り換えるために降車。この10時14分発の列車は高崎駅で折り返し。駅員が良くチェックしなかったのだろう(グリーン車と違い掃除もロクにしないし)。上信線はちゃんと見回りに来るよ(俺も2~3度起こされた)。

  もう来るまいと思ってた、「シネマヴェーラ渋谷」のサッシャ・ギトリ特集に3度目の出撃(他館が冴えず仕方なく)。所が期待してなかった『ある正直者の人生』が、結構楽しめた(でも最初の方はやはり少し眠った)。観客20人前後。主役が前の2本と違うし(有名なミシェル・シモン。肌に合わなかった2本は監督自身の出演らしい)、脚本もキチンとしてた。ブニュエル的なオッパイサービスショットまで。

3月11日…出産時の女性受刑者には手錠。裏金自民党国会議員や、飼い犬の拘置者殺しの警官は匿名扱いの上に罰金80万で野放し(多分依願退職で退職金満額受給)。電通の都庁電飾18億ボロ儲けといい、権力者が公然と秩序破壊。越後屋が袖の下を用いた江戸時代よりひどい(当時は農民も百姓一揆を)。警察、検察、司法は裏金作り&天下り策動に邁進するだけで、上脇教授1人が私費で法治国家維持に汗だらけ(応援するのは『赤旗』『週刊文春』『日刊ゲンダイ』だけで、NHK朝日ナベツネ以下は妨害一筋)。生きてる間にこんな破壊的喜劇が体験できるとは。長生きはするもんだ。我が家の墓石を見たら、先祖の男はほとんどが40~50台で死んでる。高血圧系の宿命だ。ま、俺も昔なら58歳で死んでた。

 晩酌用に俺がカンよりビンビールが好きなのを知ってる女房は、時々麒麟を(普段はアサヒのスーパードライのカン)。痴呆学者もどきタレントを宣伝に起用してる、差別推進企業のビールは飲みたくない。冷蔵庫を開けてチェック。麒麟じゃないとすぐに判明(他社より細身)。アサヒを傾けながら、「サントリーと麒麟は、国民皆保険制度ぶっ壊して儲けようとしてるな」「老人の集団自殺、その何とかって人ホントに主張したの? なぜそんないかれた人がテレビに? 地上波は見ないから知らないけど」「いかれた連中が作ってるから、いかれた連中を出すよ」「……」

  「109シネマズ高崎」で18時5分からの『ドラえもん のび太の地球交響曲』。観客10人前後(子供連れは一組のみで女子高生ばかり)。音楽という素材のせいかやや観念的で、小さい子はつらいかも。あと台詞が全体にこもった感じ。でもそこらは手堅く、半ばから訓練されてしまう。東宝配給のアニメでは一番健全と、鬼畜エロ漫画誌の老編集者も太鼓判。2万年前の日本列島住民がアイヌ的過ぎると、人種差別主義者国会議員(ネトウヨ商事代表?)、杉田水脈が観たら難癖をつけてゴロを巻くかも。

3月10日…日本保守党のインチキ振りは適菜収が批判する通りだが、70年代の”革命”同様に安っぽく使用されるこの言葉を、終始本来の意味で具現化して来た1人がクリント・イーストウッドなのだなと、WOWOWで明け方『アウトロー』を見直して改めて痛感(田中角栄もかも)。ネトウヨトランプの登場で、アメリカでもそういう勢力は少数化してる感じだが、類した勢力が創価学会、統一教会、日本会議等のカルト勢力と結託、10年以上権力の座にある日本よりはまだマシなのかも(抗争中だし)。この狂気面だけは世界の先進国ニッポン。

 青空の下での無縁墓地の草けずりを約1時間。老いてすさんだ心も骨の芯からリフレッシュ。月見草が富士に似合うように、飛行機雲日和の上州の空。幸か不幸か何も飛んでないが、ブルーインパルスもすっかりストリッパーのバタフライ。踊り子さんの股間を覆うそれは風情があるが、悪政、失政、犯罪の隠ぺい役専門に堕したブラックブルーインパルス(同隊が赴くところ常に官憲の腐臭あり)。少しは怒った方がいい。チンパンジー扱いされてんだから。

 墓場の上品な静寂さを破るのが、石塔の高さ比べ。小学生のチンポの大きさ自慢大会の域。恥ずかしながら我が父親も参戦済みの証拠。強欲な石屋を儲けさせずに、低くする方法はないものか。

3月9日…昨日の上信線の行き帰りは、『ザ・流行作家』(校條剛・’13講談社)。まだ半分だが、昨年の『富士日記の人びと/武田百合子を探して』(河出書房新社)に比べ、くどい自己語りも少なく楽しめてる。作者、この10年でボケたんだろう。脱線部分も元の職場新潮社の内幕だったり、ネトウヨレベルの”憂国の発露”だったりで笑える。主に川上宗薫と笹沢左保御大を語ってるが、後者がおかずにならないのは昔から有名(富岡高校時代のオナニスト仲間にも不人気だった)。その面の具体的分析は鋭い。私見を付け加えれば、過程での女性の反応(言葉も含む)が少ないポルノ小説は退屈。そこらエロの天敵ユーモア過剰だった、宇能鴻一郎はけっこう飽きなかった(北原武夫、川上宗薫、富島健夫らに比べ)。純情な読者は、男の感情より女の反応に興味があるのかも(団塊世代以降の熟女志向の萌芽か?)。

 共産党を除名された例の元大物党員が、処分は憲法違反だと同党を訴えたとの記事は、確か一昨日の『東京新聞』で。民主集中的反論がいつ掲載されるかと、毎日期待してるのに未だに。昔だと吉本隆明真っ青な下品な罵倒が並べられるが常だったが、党勢並みに近頃は迫力不足。不破や志位にいつまでも義理立てしてると、更に各種選挙で負け続ける。現執行部の保身が維新や参政党を勢いづかせる悲劇。

 明日は映画見物ついでに、高崎城址公園である反原発デモに久々に参加をと考えてたが、数年振りで村の墓場掃除当番が午前中にあるのをすっかり忘れてた。1時間程度で終わるはずだが、ひと働き後に45分かけて高崎に出る意欲は湧かないだろうな。『ザ・流行作家』(校條剛・講談社)読了。営業面ではともかく、著者はよりによって池波正太郎と笹沢左保を比べてるが、『水戸黄門』と『非情のライセンス』を比較しても無意味。近くに居て人間性にウンザリしてたのは分かるが(可愛げのある川上宗薫はまだしも)、紋次郎シリーズの魅力が全然分かってない。脇役の造形なんてどうでもいい。主人公の世界観の魅力なのだ。大藪春彦に抒情を求めてもむなしい。副業の傍ら、『詭弁社会』(山崎雅弘・祥伝社新書)読了。同新書で適菜収が犯罪政治家の宝庫、維新を批判した新刊を出してるらしいが、書店で全然見ない。他の新書と勘違い?

3月8日…刊行直後の97年1月31日に「日本特価書籍」で購入後、27年も一番目立つ棚に積んだままだった『祭りよ、甦れ!』(佐藤重臣・ワイズ出版)。昨日ようやく意を決して着手。行き帰りで約200ページ読了(2段組み)。花田清輝への果敢な批判(大島渚を巡る)、ヤコペッティ、武智鉄二、石井輝男論と圧巻。なぜ積んだままだったかと言えば、この人の文章は『映画評論』や『映画芸術』他、雑誌の中で発見してそそくさと読んだ方が楽しいから(長尺気味な小川徹との違い)。大根なのに出たがりで、アングラサイケ時代の低予算映画に、結構三島由紀夫並の死んだ眼で出演。”役者/佐藤重臣映画祭”、「シネマヴェーラ渋谷」でやって欲しい(ついでに”役者/田中小実昌映画祭”も)。蓮實重彦関連特集ばっかじゃ飽きるよ。

 そのワイズ出版。店頭で新刊を見掛けないが、まさか日本出版社や東京三世社のように廃業した訳ではないだろうな(両社は暖簾を閉じた由緒あるエロ本屋)。ワイズの映画本は玉石混合だったが、造本と目方だけでハッタリかましてる、国書刊行会系の腐れ映画本に比べて愛嬌があり、つい買ってしまう場合が(時々後悔)。少なくとも彩流社の映画本より充実してた(連合赤軍、マーク・トウェイン以降の同社の混迷は長い)。国書刊行会、青土社、みすず書房、彩流社の映画本て、値段の割にロクなのない気がするが、爺様の偏見かしら。

 「シネマテークたかさき」で『風よ、あらしよ/劇場版』。初日2回目観客2名。太秦製作配給の俺が観る映画っていつもこんな入りだが、良く潰れないなと(俺の知らないドル箱でも?)。伊藤野枝役、吉高由里子の奇怪なメソッドに慣れるのに1時間を要したが、大杉栄を演じる永山瑛太の登場で次第に並の映画に(稲垣吾郎の嫉妬深い辻潤もまあまあ)。NHK製作だけに台詞も良く聴こえたが、役者の顔にはもう少し照明を当ててくれないと判別不能。同じNHK出資でも小器用なだけの『スパイの妻』比べ、ヤボで不器用だが将来性はあるいはあるかも(えこひいき?)。

3月7日…地方百貨店は次々に閉店してるのに、前橋や高崎に店舗を持つ「スズラン」は、高崎店を隣接地に新規オープン。日頃客などほとんど見かけないが、よっぽど金があるのか。高崎はマンション新築ブームだが、それと関連あるのかも。同デパートのかつてのスポーツ館も、今はそうなってるし。「シネマテークたかさき」の周囲は高層マンションの林状態。国際的学歴詐欺女性都知事のような悪党政治家が現れ、不動産屋と組んで追い払われないといいが。

 『東京新聞』。批判されてる「大吉原展」(同紙も主催者)のわざとらしい弁明記事を、法政大学学生運動の元弾圧最高責任者、田中優子に書かせたのはハレンチの極致だが(田中は記者クラブメディアの雇われ婆さん花魁か?)、「こちら特報部」の群馬県山本一太知事による朝鮮人追悼碑破壊の暴挙に関する記事は良かった。特に県糾弾派が考案したシン上毛かるたが。”三千万使ってネトウヨ喜ばせ””鶴の形のヘイト県”。俺も。”差別は古き貫前戦争神社”。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『トア』。観客30名前後。サッシャ・ギトリはまったく体質に合わないとみえ、また半分ほど寝る(面白いのに寝入る場合もあるがこれは別)。次の特集開始まで来館はお休み。「神保町シアター」の五所平之助にすべきだった。『週刊文春』。今週は能町みね子以外に読むトコ無し。世界にに冠たる国民皆保険制度破壊を企む反社会的テロ企業、サントリーの新浪剛史なんかを、巻頭特集トップに引っ張り出すんじゃねえよ。

3月6日…その存在は無論知ってたが、映画半券マニアの熱烈ぶりに驚く。ポスター、パンフ、台本、スチール写真…映画周辺には種々のコレクターが存在するが、一番クレイジーな感じ(しかも金持ち揃い)。手描き漫画原稿同様に、消滅寸前の稀少性がマニア心を刺激するのか。映画パンフレットマニアは、切手同様にもはや”とき"のような存在。ポスターは装飾的実用性があるせいか、未だに根強い人気が。チラシも次第にパンフ化(写真も)。そしてポスターもそれに…。

 『新版/西部戦線全史/死闘!ヒトラーVS英米仏/1919~1946』(山崎雅弘・朝日文庫)の後半500ページ前後を。モントゴメリー司令官の我がままで(皇軍の牟田口”インパール”廉也に比べれば遥かにマシだが)、米英降下部隊がオランダで地獄の目に遭う下り。それにしてもドイツ軍は強い。敗走中にもかかわらず、連合軍が隙を見せればたちまち結束、反撃、勝利。無論、万歳突撃だ等の類いの糞馬鹿らしい精神論的愚挙には走らず、執念深い戦いを(アルデンヌの戦いはまだこれから)。カエルや蛇、同胞の肉を喰らわざるを得なかった皇軍と異なり、最低限の食糧武器供給なされてたのだろう。兵站が確保できない国家に、そもそも戦争する資格はない(あってもだが)。

 午後から「シネマテークたかさき」で『彼方のうた』。観客7名。昔、ATG映画は予算1000万と言われてたが、本作は全部ひっくるめて100万円以内でアップしたのでは。それくらい物理的にも精神的にも安っぽい内容。トイレを素手で掃除すれば、何事か意味のあるがごとし気違い的精神論の臭気。監督、杉田協士。馬鹿の名前は記憶しとないと余生の無駄使いに。

3月5日…昨日は左保本を上信線で読了後、『新版/西部戦線全史/死闘!ヒトラーVS英米仏/1919~1946』(山崎雅弘・朝日文庫)に。煮え切らない駄題名だが、中身は血わき肉躍る名調子。650ページ近いが半分まで。ドイツ軍になす術もなかった、フランスのガムラン参謀総長(世襲軍人)って、乃木大将並の無能さだったのだね(奥さん道連れの自殺などせず、85歳まで生きたのは厚顔だが人間的)。バトル・オブ・ブリテンを今。種々の本や映画で体験して来たが、本書の縦横無尽な観点からの描写は、傑出した部類だと思う(数字データも凄い)。アジアの水飲み百姓、大日本帝国の思い付きめいたセコい立ち回りには赤面。

 『東京新聞』群馬栃木版。宇都宮南署の巡査がひき逃げ事件を起こし(12月)、送検されたのに匿名報道。先月も別の女性巡査がひき逃げ事件を起こし公判中(退職したらしいが、過去の例から言えば依願の形で退職金も満額ポッポに)。”官憲のみ匿名主義”が、連中の犯罪を誘発。万引き爺さんや婆さんの名前は平気で出すのに(特に『上毛新聞』はひどい)。県警監察課に、発言は控えるなどどの戯言を叩かせながら、愛想笑い(多分)。本社の記者は東京マラソン、宇都宮支局は裏金警察のケツ舐め。確かに『日刊ゲンダイ』『赤旗』『週刊文春』以外は読む必要がない。全部買って読んでるな俺。

 昨日「シネマヴェーラ渋谷」でもらったチラシの中に、”ボンクラ・ウィークエンドシネマ”なる団体の物が(割と上質紙を使ってる上に、裏が真っ白なぜいたくさ)。3月17日に『太陽への脱出』(舛田利雄監督・’63日活)をブルーレイ上映するのだと(会場は本郷)。同作が悪くないのは知ってる。けど入場料3500円はあんまりと良く見れば、石原裕次郎の相手役だった、岩崎加根子のトークショー付きと(定員25人じゃ儲からねえな)。実は俺は岩崎加根子の隠れファン。3分ほど迷ったがやはり断念。直前に7回目のコロナの注射だし。写真によれば髪は真っ白だけど、相変わらずの知的美人だ。

3月4日…高円寺や古書会館に、「杉波書林」が笹沢左保本を150円で出してくれるのを、もう15冊くらい買ってある。それで安心したせいか、最近あまり開いてなかったが、『愛人ヨーコの遺言』(’80集英社文庫)を。紋次郎以前の笹沢のイメージの本だが、ブーム後もこの畑もフォローしてたのだな。主婦之友社が親本らしいが、雑誌掲載ではなかったのか。左保研究本が出てもいい時期だ。

  『東京新聞』も東京マラソンの後援団体の一つらしく、今朝の紙面はそのチョウチン記事で満載(参加記者の馬鹿面写真まで)。なぜ普段のデモでは道路の4分の1しか使わせず、交通安全協会他の警察の外郭団体に大金を寄付する行事は、道路を目いっぱい使えるのか等の疑問を抱く記者、1人くらい現われろよ。交通行政を警察が独占的に支配してるのは日本くらいだそうだ。表現の自由の実践の場でもある公道を、裏金警察が利権の巣窟に。パチンコ屋、総会屋…暴力団等の反社会勢力やらを追い出し、後に十手持ちがヤクザ面して天下ってる腐敗土人国家らしいが。『東京新聞』、隣接する安中市でもマラソン大会の後援を。ますます裏金警察に頭が上がらない。

 「シネマヴェーラ渋谷」で『カドリーユ』。観客15~16人。サッシャ・ギドリ特集、興行的には苦戦中らしい(次回上映を待つロビーの人影は更に少なかった)。凝った映画だがいくら何でもネーム、いや台詞が多すぎる。その間テレビの討論会中継風の単調な画面に。木村聡志映画もだが、喋り過剰の映画は内容の上下と無関係に眠くなる。

3月3日…ようやくWOWOWで『パール』の前半を。字幕、ボケた父親(爆笑!)、欲求不満の極致の母親、そして妄想狂のイカレた娘。いちいち決まってる(特に字幕がカッコいい)。「早稲田松竹」あたりで通して見物したい。館の構造上、「シネマヴェーラ渋谷」より怖さがリアルに感じられそう。2月の映画見物本数は14本。一時のの20本は無理でも、15本はクリアしたいが。

 やっと心に静寂さを取り戻したというか、一安心。今朝の日刊『赤旗』に、久々に記者募集の広告が。民主集中的低待遇に、また耐え切れなくなった人間が出たって事だ。年収1千万台維持のためなら、官憲のケツもチンポもバター犬のNHK、朝日、ナベツネ以下の飼い犬記者に比べれば、ずっとやりがいはあるのだろうが。しかしやはり筆は1本箸は2本、家族を喰わせるのは大変。応募資格は党員である事(以前は党員歴1年が条件だったが撤回)。記者を辞めると地域の党組織で、白い眼で見られたりするのかしら。

 午後、「シネマテークたかさき」で『私はモーリーン・カーニー』。観客20名弱。歴代の東電労組委員長や同社社長も含めて、安心して見物出来る原発推進右翼反動映画(懐かしの阿宮美亜のエロ劇画をふと)。『アルジェの戦い』を、フランス官憲側の視点で描いた映画とも。無論、退屈はしない(河瀨直美のような無芸な激馬鹿を、プロパガンダに起用する官憲は日本くらい)。各種映画本によれば、最悪の評判だったイザベル・アジャー二を、イザベル・ユペールはカンペキに凌駕したのでは。雇用確保の大義の前に、善悪は存在しないという姿勢が出色。邦画の姿勢と共通する点があるが、ここまでは居直れない。

3月2日…「廣文館」の『日刊ゲンダイ』&『夕刊フジ』。行く度にスタンドにはさまれた部数が減ってる(我が額の髪の本数状態)。店番の女性コンビは、逆に年々若返ってる気も(見方によれば婆さんとおばさん)。高齢者客が多く、レジ前も常にとどこうりがち。昔はイラついたが、今はイラつかれる側に。ホント、弱者にはなってみねえと分からねえ。理解を絶してたフェミニズムや同性愛者の気持ちもホンの少しは。本来それじゃいけないのだが、死ぬ前に生半可に理解出来ただけでもいいよ(実感)。

 何か寂しい。『赤旗』に新人記者募集広告が全然掲載されない。地方選挙の結果を見れば、党勢衰退不改善は明白。待遇が飛躍的にアップされたとはとても思えない。募集媒体を変更? いや同紙に限ってはあり得ない(募集行為自体もプロパガンダ)。コネ中心のピンポイント人材募集手段に変更した可能性は。あんだけ頻繁に募集してちゃ、誰だってブラック職場と思うよ。こればかりは民主集中制でもどうにもならない。盲腸裏金組織警視庁公安部の、潜入調査官にはチャンス。

 ”永田町の16人殺し”こと上川陽子外相。稀に見る”殺人力”を買われて、有力次期首相候補に踊り出たと。金力より殺人力の方が立派な政治家…な訳ねえな。調子づいてガザでのイスラエル軍3万人殺しは(未だ激増中)、虐殺とは言えないとほざいたと。杉田水脈が裸足で逃げ出す知性ゼロの国辱的暴言。イスラエル軍にもっとガザの人びとを、つまり5万、6万と殺せと励ましてるに等しい。平時に躊躇なく16人殺せる人間(法相時代の上川陽子)からすると、戦争状態での3万人程度は当然との見方か。アベ、スガ、キシダと国賊売国総理が3代続いた後には、ジェノサイド推進殺人力爆発の上川陽子総理大臣? やっぱり日本には常に世界が驚愕するな。

3月1日…『日本の裸体芸術 刺青からヌードへ』(宮下規久朗・ちくま学芸文庫)。安っぽい題名だが読み応えあり(”の”が余計)。特に生人形に関してはまるで無知だったので興味深かった。同文庫、今スカ本率が一番低いような気が。折り返しの著者の顔写真はかなりのアジア的迫力。この風貌に加え半裸で街を徘徊されては(長年の裸趣味と)、裏金警官にチクる馬鹿が出るのも仕方ないかも。木下直之の解説は退屈。しばらく前に講談社文芸文庫の棚を廃止した高崎駅構内の「くまざわ書店」。同文庫だけは維持して欲しい。『東京新聞』にJR東日本の1ページイメージ広告。そんなに広告代理店喜ばせる金があるのなら(鉄道事業界のブルーインパルス?)、高円寺駅を筆頭とする駅の女子トイレ、及びゴミ箱を増やせよ糞馬鹿野郎。

 閑散とした「古書会館」。それなりの出品内容。久々にコミガレへ。月に1度程度だと割と3点すぐに揃う。「東京堂書店」で『電通マンぼろぼろ日記』(福永耕作太郎・三五館シンシャ)、「廣文館」で『日刊ゲンダイ』『週刊文春』を買い事務所へ向かう。その前に駿河台下の「日乃屋カレー」でカツカレー(950円)。ここ最近じゃ珍しく、客に座る場所をいちいち指図(うるせんだよ!)。結局途中の「神田珈琲」で一休み。年々神保町が遠くなる。

 夕方、「早稲田松竹」で『御法度』。30人台後半くらいか。公開時に観てるがかなり寝たので初見同様。思ったよりずっと良かった。大島渚は老いてもパワーがそうは衰えなかったな(作風自体はそう趣味ではない)。版元の信用ある同シリーズで最低最悪の部類。高崎線で斜め読みした、『電通マンぼろぼろ日記』(福永耕作太郎・三五館シンシャ)の事だ。『電通マンドヤドヤ日記』と改題すべし。殴り込みの無い東映仁侠映画と言うか、最後の最後までノーテンキな自慢話(万事に罪悪感ゼロ)。派手な新聞広告と、従来の同社の本のレベルを信用し過ぎた。今年屈指の胸糞の悪くなるドゲロ鼻糞本。アル中&離婚まで自慢してやがる。棺桶の中でも”栄光の日々”の語り部やってろって。


4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (匿名)
2024-03-01 12:18:07
JR東日本は傘下に広告代理店、ジェイアール東日本企画があるので、「喜ばす金」は違うと思います
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断言は出来ないが。 (塩山芳明)
2024-03-03 06:51:30
 JR東日本企画と言うのは、電車内、駅構内他の同社への広告を出したい、外部企業に対する代理店じゃ? 外部メディアへの出稿は、多くの紙面枠や時間帯を押さえてる、電通や博報堂に頼らざるを得ないのでは、と俺は理解してたが。伝聞知識だけなので断言は出来ないけれど。以上です。
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研究本ではないですが (TDC)
2024-03-04 13:53:48
笹沢左保研究本ではないですが、担当編集だった校條剛の
「ザ・流行作家」が晩年の佐保について、塩爺好みの私生活裏話を濃厚に書いてます。
ご存知でしたら失礼しました。
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早速買い込んで。 (塩山芳明)
2024-03-09 08:22:27
 ヤフオクで新潟の古本屋さんから300円で買い熟読中。帯付きの美本でこの値段。気の毒になった。しかも同書店、ウチで昔買っていただいてる。何か他人のような気がしません。でも他人ですね。
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