太地町の国際鯨類施設で、夏休み特別企画「クジラ博士になろう」が開かれている。2日に行われた育成セミナーには子どもから大人まで12人が参加し、クロミンククジラの耳垢栓(じこうせん)を使って年齢の調べ方を学んだ。
昨年完成したクジラ専門の研究拠点で、今年初めて夏休みイベントを企画。仮想現実(VR)体験やスタンプラリー、かるた、絵合わせなどを通じて、子どもでも楽しみながら学べる内容となっている。
「クジラの年齢を科学する」と題したセミナーでは、日本鯨類研究所の安永玄太さんと井上聡子さんが講師を務めた。ひげクジラ類が季節ごとに回遊し、「摂餌期」と「繁殖期」を繰り返すことで耳垢に層ができ、その数を数えることで年齢が分かる仕組みを説明。耳垢栓の拡大画像を使って年齢を数える体験も行った。
安永さんは「捕獲した個体の年齢を調べることで、資源量の推定や利用可能な頭数の判断につながる」と話し、水晶体の成分分析といった新たな年齢査定法も紹介した。
大阪府から参加した久冨木杏奈さん(21)は「海の動物が大好き。耳垢から年齢が分かるなど、テレビなどでは分からない専門的な内容で、来てよかった」と語った。
イベントは8月10日(日)まで。開館時間は午前9時30分~午後4時。参加無料。3日にも「クジラの年齢を科学する」「クジラは何を食べているの」をテーマとするセミナーがある。9日(土)と10日には「クジラの頭数の数え方を学ぼう」「クジラを減らさない方法とは」と題した講座もあり、同館は参加を呼びかけている。詳細はQRコードから確認できる。
(2025年8月3日付紙面より)
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