国会議員がもらう報酬はいくら? 「高すぎる」と批判されているけれど本当にもらいすぎている?
◆議員が本来の仕事をしていないように見える
百歩譲って、議員が本来やるべき仕事をしっかり行い、十分な成果を出してくれていれば、多少の議員優遇について国民も目をつぶるかもしれません。ところが最近、国会議員は仕事の成果よりもスキャンダルで話題を振りまくことのほうが多くなっています。 自民党旧安倍派を中心とした裏金事件もその1つです。 消費税が10%に値上げされ、そこに円安と物価高騰が加わり、ただでさえ生活が苦しい国民に対し、インボイス制度を導入し、1円たりとも税逃れは許さない態度の裏で、自分たちはせっせと裏金作りをしていたことに国民はだまされた気分になり、批判の声を上げました。 それが下火になるのと入れ替わるように批判の対象となったのが議員報酬ですが、ここで1つ気になることがあります。数ある政治課題の中で、なぜ議員報酬がやり玉に挙げられたかです。
◆権力に対して意見が自由に言えなくなったから?
議員報酬が高いのは今に始まったわけではありません。何十年も前から国会議員の報酬は国民とくらべてはるかに高く、むしろ議員年金が廃止された現在のほうが、議員が手にするお金は少ないくらいです。 ならばなぜ、今さら議員報酬に批判が向けられるのでしょうか。他の政治課題と議員報酬の間にはどんな違いがあるというのでしょうか? このところの政治を取り巻く状況から、それは“言論の自由”に関係している可能性があります。
◆権力にもの申すことの怖さを植え付けられた?
近年、権力に対して意見を言うことの怖さを感じさせられる出来事が起きています。 例えば第2次安倍政権以降、与党の街頭演説でヤジを飛ばした人が拘束されたり、SNSで政権批判をした人が攻撃の対象にされるなど、権力に対して意見を言うことの怖さを感じる出来事が起きています。 中には救済を求める声を上げた弱者にまで批判が集中するなど、権力批判とも取られる発言はリスキーな行為となりました。 一方で、そうしたリスクをほとんど伴わないのが議員報酬に対する批判です。 なぜなら議員報酬は国会議員全員が対象ですし、全員一律でもらうため与党も野党もなく、何か言っても特定の党や議員を指すことにはならないからです。 つまり議員報酬を批判しても、言った人の身は安全というわけです。 同じ理由で議員宿舎の問題も各党に共通しますから、議員報酬への批判が止めば、次は議員宿舎が批判の対象として取って代わるかもしれません。