何時からでしょうか。彼の事が気になり始めたのは……
何時からでしょうか。他の子に嫉妬心を抱くようになったのは……
何時からでしょうか……彼を
『独占したい』
と思うようになったのは……
私は入学時の選抜レースで、キタちゃんに負けてしまった。悔しかった、苦しかった。親友に負けてスカウトは皆1着にしか興味はないのだろう……もちろん私の所にも来たが私の心を理解できる人は居なかった。そんな中、1人だけ
T「キタサンブラックちゃんと君はお友達…いや親友言った方がいいのかな?」
私は驚きました。そんな事を言った人など居なかったので。
サトノ「はい……確かに親友ですね、私とキタちゃんは……どうして分かったんですか……?」
T「いや、今日までの間で一緒に居るところをよく見かけたし、親友だからこそ2着なのにそれだけ悔しい、苦しいって顔してるのかなって思って、ね。」
若干不気味でしたが……
「何故不気味に感じたか」ですか?……有り体に言ってしまえば…あまりにもこの方は表情が変わらなかったので……
でも私は決心しました。
この方にトレーナーになってもらおう、と
サトノ「……私のトレーナーになってくださいませんか?」
T「もちろんそのつもりさ、その為に君の前に来た。」
これがトレーナーさんと私の馴れ初めです。
そこから私はトレーニングを重ね、レースを重ね、天皇賞・春では念願のキタちゃんとの対決にも勝利しました
私は……いえ、私とトレーナーさんは、ダイヤモンドよりも輝かしい成績を残しました。私の一生モノの宝物です。
未だに表情筋の硬さは治らないようですけどね、ふふ♪
もうこの時、気がつけばトレーナーさんのことが好きになっていましたね。でも私はこの思いを打ち明けませんでした。これからゆっくり距離を縮めて行く予定でしたから。
……しかしこれだけの成績を残していれば、トレーナーさんにも目がいく訳で、私が高等部に上がる時、トレーナーさんは担当を掛け持つことになりました。
トレーニング等はやはり私よりも、同期……とでも言いましょうか、の方が優先になってしまいます。私よりトレーニングが遅れていますからね。そのせいで私とトレーナーさんの時間は少なくなっていきました……
サトノ「……」
キタサン「サトちゃーん、そんなぶすくれてないでさ〜……しょうがないよ〜、あんなに活躍したトレーナーさんだし……」
サトノ「分かってますよーだ!……キタちゃんは良いよね〜、トレーナーさんと良い感じになれててー!」ブーブー
キタサン「あ、あはは……///」
サトノ「むー!何その反応!あーあ……私もキタちゃんみたいにグイグイ行けばよかったかなぁ……夏合宿の時にキタちゃんみたいにもっと攻めた水着着たりとか……」
キタサン「ちょ、ちょっとやめてサトちゃん!!///」
サトノ「ふふふ♪」
私は数少ない楽しみ、キタちゃんと一緒にお話をしながらショッピングをしていました。
そのとき
キタサン「あっ……」
サトノ「どうしたのキタちゃん?」
キタサン「い、いやなんでもないよ!こっち行こう!?」
サトノ「……??」
私は気になって覗いてしまった、見た瞬間キタちゃんが隠そうとした理由が分かった。分かりたくはなかった、その瞬間何かが崩れていくような、どんどん何かに沈んでいくような感覚に襲われる
サトノ「トレーナーお出かけしてたんですね……私だってお出かけしたい……もっとトレーナーさんに見てほしい、もっともっと触れ合いたいもっともっともっと一緒に居たいずっとずっとずっとずっと私は我慢してるのに!!!!!!!」
……ト…ゃん
サト……ん
キタサン「サトちゃん!!!」
私はハッとした
キタサン「サトちゃん……今日はもう帰って休もう、ね……?」
サトノ「うん…」
その日は眠れなかった。あの子と何をしていたのか何のためにそこにいたのか……
サトノ「私しか見ていない様な発言したくせに……やっぱり本当は何も思ってないんじゃ……なら……」
不安で不安で仕方がなかった
翌日、私はトレーナーさんを呼び出しました。
T「どうしたの?ダイヤ。」
サトノ「トレーナーさん、お話があります。」
サトノ「私に買われてください。」
T「えっ……とそれはどういう……?」
サトノ「ですから、買われてサトノ家で私専属のトレーナーになってください♡」
私はトレーナーさんの前に、お金を置きました。
サトノ「トレーナーさん、私少し貴方のことを調べさせて貰いました。大変ですね?奨学金の返済。」(にっこり)
T「……」(怯えた顔)
あ、初めて表情が出ましたね、かわいい♪
サトノ「もちろん、これだけではないですよ?サトノ家に来れば今より良い暮らしになりますし、お給料だってちゃんと出ますよ?あ、でもそれだと私は学園にいるときはどうしたら……あ、なら表向きにはサトノ家からの派遣としてトレセン学園に、という風にすれば大丈夫ですかね?」
T「なぁダイヤ……今日なんかおかしくないか……?俺を買うって……絶対おかしいぞ……?」
……?? トレーナーさんは何を言っているんでしょうか
サトノ「おかしくなんかないですよ?そ・れ・に♪私専属になれば、こんな自分で言うのもなんですけど……良い身体つき、むちむちボディのお嫁さんが貰えることまで確定するんですよ?♡」
T「……」
……少しだけ唾を飲み込みましたね♪私達にしか聞こえないような音ですけれど、想像してしまったんでしょうか♡
T「ダイヤ、俺は君に買われるつもりは無い、もちろん君のことも大事に思っているけど、恩もあるし、あの子だって放っておく訳には……」
それを聞いた瞬間飛びかかってしまいました。
ガッ!!
T「いっっつ!」
サトノ「あの子なんか!!!!どうでもいいじゃないですか!!!!私のことをもっともっと、もっともっともっと考えてください、ずっと私の隣に居ること、それが貴方のこれからの大きな仕事です。無理やりこのまま私の家に連行してあげましょうか?」
T「やめろ!!それに!!それ以上は学園が黙っちゃいないぞ!!」
残念本当はもう学園には話を付けてあるんです♡
サトノ「あぁ、トレーナーさんには隠していましたけど」
T「……なんだ」
サトノ「お父様がお話を通してくれて、トレーナーさんはもう私に買われる事が確定してるんです。もう学園はトレーナーさんから手を引いていますから。」
T「それって……」
サトノ「で・す・か・ら♡貴方はもうお金を受け取って私のものになるしか生きていく術はないんですよ♡」
T「……」(絶望した顔)
今日のトレーナーさんは色んな表情を見せてくれます♡かわいいですね♡
サトノ「そんな顔しないでください♪せっかくのカッコイイお顔が台無しですよ?そんなところも好きですけれど♪」
T「……俺はお前のことが嫌いだ、昔のお前は好きだった…」
サトノ「そうですか♪でも何も変わりませんよ?私は私、ある出来事によって少し変質しただけ、ダイヤと炭のお話と一緒です」
サトノ「さ、サトノ家の屋敷に行きましょう♪」
T「……」
もう少しお話してくれてもいいのに……
サトノ「さ、ここが私とトレーナーさんのお部屋です♡」
私はトレーナーさんに思い切りハグをしてベットに押し倒し
サトノ「早速」
サトノ「い た だ き ま 〜 す ♡」
あまり慣れていないので生暖かい目で見てあげてください
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