外為起訴取り消し

大川原、警視庁捜査員の見方 外事増強の「いけにえ」 立件後、キャリア課長就任

大川原化工機事件に関する警察庁長官賞と警視総監賞の賞状。いずれも、その後に返納された=訴訟資料より
大川原化工機事件に関する警察庁長官賞と警視総監賞の賞状。いずれも、その後に返納された=訴訟資料より

 あの会社は、外事部門を増強するためのいけにえにされた――。違法捜査との司法判断が確定した警視庁公安部による冤罪(えんざい)事件「大川原化工機事件」について、立件に突き進んだ背景をある捜査関係者がこう説明した。

 警視庁公安部外事1課。海外への不正輸出を捜査するこの部署が、横浜市の化学機械メーカー「大川原化工機」を調べ始めたのは8年前にさかのぼる。

 当時の外事1課長は、幹部候補向けの警察庁採用試験をくぐりぬけたキャリアではなく、警視庁で採用された「ノンキャリア」。続く2代の課長もノンキャリだった。この3代の課長の下で捜査は進められ、大川原化工機は軍事転用可能な装置を中国と韓国に不正輸出した疑いをかけられることになる。

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