桃山学院大(大阪府和泉市)は1日、併願入試で合格し、入学手続きをした受験生が入学を辞退した場合、入学金の約8割を返還すると明らかにした。私立大の入学金を巡っては、文部科学省が今年6月、入学金の負担軽減を検討するよう求める通知を出している。
桃山学院大によると、来年3月12日までに、理由を問わず入学を辞退した場合、入学金23万円のうち約8割に当たる18万円を返還するという。入学金の返還は美作大(岡山県津山市)が7月、国公立大に合格し、入学を辞退する受験生に限って、入学金を全額返還すると明らかにしていたが、桃山学院大によれば条件を設けずに辞退者全員に入学金を返還するのは珍しいという。
桃山学院大の担当者は「以前から学生の経済的支援の一環として、入学金の返還については学内で議論してきた」と説明。主に公募推薦で年内入試で合格し、すでに入学金を支払っている受験生を想定し、「確実に減収となるが、受験生の進路選択の支援につながれば」としている。