前々回,前回に続き,3回連続でJR東海の列車無線設備更新に関する記事となってしまいましたが,今回は先日(19日),久しぶりにJR東海道線の蒲郡から豊橋まで乗車してきましたので,その区間の列車無線基地局の様子と,前回の記事で予告していた田原街道踏切(豊橋~二川間)に新設された基地局をリポートします。

蒲郡~豊橋間では,西小坂井と下地(下地は飯田線の駅ですが)の基地局を撮影しました。なお,通過中に車内から撮影したので,画質,構図等は期待しないでください。

まずは西小坂井。前回訪れたときにはなかったアンテナ本体が設置されていました。おそらく基地局の収容箱も設置されたと思われますが,車内からは見えず。アンテナは愛知御津と同じ,デジタルタイプのアンテナです。

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続いて下地ですが,こちらも以前はなかったアンテナ本体と収容箱が設置されていました。

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▲右側が新設されたアンテナです

そして,いよいよ,田原街道踏切横の基地局です。ちなみに豊橋鉄道渥美線の柳生橋駅からすぐの場所にあります。

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アンテナと基地局収容箱がありましたが,私が気になっていたのは,収容箱にある,GPSアンテナの支柱と思われる棒……。
その棒部分をアップにした写真です。

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う~ん………まだGPSアンテナはありませんが,嫌な予感しかしない……。
今後も観察を続ける必要がありますね。

ところで,JR東海は列車無線の更新について,なにも発表していません。
それでも何か情報はないかと思って検索したところ,こんな資料を見つけました。
有価証券報告書

最新版である「第34期有価証券報告書」の39ページ(ページ番号の印字は37ページとなっています)を見ると,「設備の新設,除却等の計画」という項目があり,そこに「在来線列車無線設備等取替」の文字が!!!

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なんともはっきりしない表現ですが,少し上の項目を見ると「東海道新幹線列車無線更新等」とも書かれています(ミリ波方式列車無線への更新のことでしょうか)。在来線に関しては「更新」ではなく「取替」………。どう捉えたらよいのでしょうか??
ちなみに令和10年(2028年)に完成するそうです。

JR東海の列車無線に関しては,今後も注目していきます。

(2022年3月24日 追記)
本日,「2022 年度重点施策と関連設備投資について」が発表されましたが,列車無線については何も記載されていませんでした。