会津若松市の竹田綜合病院で2023年、胃がん患者の手術中に起きた医療事故を巡り、会津若松署は31日までに、業務上過失致死の疑いで医師や院長ら複数人を書類送検した。書類送検は6月17日付。
関係者によると、患者は80代男性で、手術から約4カ月後に死亡した。
事故発生後の病院の公表によると、内視鏡を使って胃の一部を切除する手術中、鼻から胃に通した管を抜き忘れた状態で胃を切除したため、開腹して胃を全て摘出する方法に変更。手術後12日目に食道と空腸をつなぐ部分に縫合不全が見つかり、治療が必要になった。
遺族は24年1月に同署に刑事告訴していた。遺族の男性は取材に「二度と同じことを繰り返してほしくない」とし「民事提訴も検討している」と話した。病院の担当者は「亡くなられた患者と遺族の方には本当に申し訳なく思っている」とコメントした。