農林水産省によりますと、暑い日が続くと、キャベツなど葉物野菜の成長が止まったり、トマトの実がならなかったりとさまざまな農作物に影響が出るため、生産量の減少や品質の低下が懸念されています。
暑さに強い野菜の栽培方法を研究している理化学研究所・環境資源科学研究センターの関原明チームディレクターのグループは植物にアルコールの1種「エタノール」を根から吸わせたり、葉の上から噴霧したりすると気温が高い環境でも安定して成長することを突き止めました。
野菜に“エタノール”与え気温高い環境でも成長させる研究進む
記録的な暑さの影響で野菜の不作や品質の低下が問題となる中、理化学研究所の研究グループは野菜にアルコールの1種「エタノール」を与えることで、気温が高い環境でも安定して成長させる研究を進めています。
研究グループの実験では、ミニトマトに0.1%ほどに薄めたエタノール液を吸わせたあと、50度の気温に数時間さらして成長をみたところ、水だけを与えた場合と比べて、葉が大きく育ち、実の数も3倍以上になったということです。
さらにエタノールを与えたさまざまな植物を分析したところ、高温から細胞を守るたんぱく質の増加が見られたり、葉や実などに含まれる糖分が増えたりといった変化がみられたということで、研究グループは、エタノールには、厳しい暑さの中でも植物が育つ能力を引き出す効果があるとしています。
関チームディレクターは、「手に入りやすいエタノールを、希釈して与えるだけという簡単にできる方法なので、さらに研究を進めて世界に広めることで、異常な猛暑による農業の問題を少しでも緩和していきい」と話しています。
枝豆 エタノールを与えて栽培 生産会社は
静岡県菊川市で枝豆を生産する会社では、去年の夏の暑さの影響で7月下旬以降、7割ほど収穫量が減ったことから、ことしから希釈したエタノールを与えて栽培する新たな対策を取り入れました。
会社では、暑さが本格化したことし7月から枝豆を育てている畑に7%ほどのエタノール液を、10日おきにドローンで散布しています。
その結果、畑10アール当たりおよそ730キロの収穫があったということで、散布しないで栽培した場合と比べ面積当たりの収穫量は2倍程度になったということです。
また、収穫期までの期間も4日ほど短縮されたということです。
枝豆を生産する会社の深川知久社長は、「期待以上の結果が得られた。暑さに左右されることなく、計画的な栽培が可能となり、経営上も大きなメリットだ。今後、この暑さや乾燥と付き合いながら農業をする1つの答えではないか」と話していました。
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