吉野家が初の麺商品、コメ高騰にも対応 7月4日にまぜそば発売
牛丼チェーンの吉野家は25日、まぜそば商品の「牛玉スタミナまぜそば」を7月4日に発売すると発表した。特製のたれで煮込んだ牛肉や天かすなどの具材と麺を、魚粉ベースのつゆと混ぜて食べる点が特徴だ。吉野家が麺のメニューを扱うのは今回が初めて。
商品の品ぞろえを広げることで需要を喚起するほか、小麦が原料の麺商品を投入し、主要食材のコメの価格高騰にも対応する。
牛玉スタミナまぜそばの価格は店内飲食の場合で767円。牛肉や天かすのほか、青ネギや生卵が具材としてつくほか、別添えのにんにくソースで味わいを変えることもできる。牛丼と同様にとろろやキムチなど有料のトッピングも楽しめる。8月ごろまでの期間限定で扱い、200万食の販売をめざす計画だ。
25日に都内で開いた商品発表会で吉野家の成瀬哲也社長は「『うまい、やすい、はやい』という価値を守りつつ、メニューやサービスは時代の変化に合わせて柔軟に変わり続けていく」と強調。「客数拡大を実現するために新しい挑戦を続ける」と意気込みを語った。
コメの高騰を巡っては外食チェーンは対応を迫られている。吉野家はコメや牛肉などの原材料高を背景に、4月に牛丼のほか定食やサイドメニューを対象とした値上げを実施し、税別の本体価格を10〜70円引き上げた。
吉野家は足元では一部店舗で競争入札分の備蓄米と銘柄米、外国産米をブレンドして使っている。成瀬氏はコメの調達について「最適なブレンドを選んでいる」と述べた上で、2026年2月期分のコメは調達のめどがついているとして、随意契約の備蓄米については申し込みを見送ったことも明らかにした。
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(更新)- 志田富雄日本メタル経済研究所 特任アナリストひとこと解説
コモディティー(商品)市場では供給不足で価格が高騰すると需要が減り、バランスをとろうとするメカニズムが働きます。価格上昇による外食チェーンなどのコメ消費減退(コメ離れ)は東日本大震災後などでも見られました。 ウクライナ危機時にパン、麺などの小麦製品が大幅に値上がりした際に割安感のあるコメが見直され、消費が増えたのと逆の動きが起きています。 一方、供給面では4月末時点の意向調査で主食用米の作付けが昨年産よりも7万5000ヘクタールも増え(飼料米などが減少)、40万トンの増加が見込まれています。もちろん、今後の天候に左右されますが、消費減退と供給増で需給が緩和する可能性はあります。
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