数字だけで戦う時代ではない? 低視聴率でも「ラヴィット!」打ち切り説が全く出ない理由
低視聴率を凌ぐ高評価
「打ち切りの噂すら全く出ていません。それほど朝のバラエティ番組として定着したと言っていいでしょう」 視聴者が少ないのに定着したと言えるのだろうか。 「一昔前は視聴率絶対主義で、世帯や個人の視聴率がとれない番組は打ち切りが当たり前でしたが、『ラヴィット!』はそんな常識を超える今時の番組となっているのです」 どういうことだろうか。 「『ラヴィット!』は確かに低視聴率ですが、話題性の高さからスポンサーがつきやすいのです。業界内での評判も良く、他ジャンルのゲストをブッキングしやすいのもメリットと言えます。また『ラヴィット!』関連グッズの売上も好調で、イベントなどの集客や収益も見込める。いまやTBSにとって優良番組となっています」 7月29日に放送された「第3回 視聴者vs出演者! ラヴィット! 間違い探し対決」はCM明けに出演者たちの変化を当てるという視聴者参加型のゲームで、この日はお笑いコンビ・かが屋の賀屋壮也がイラストレーターのみうらじゅんになりきって登場。それがCM開けには本物のみうらじゅんが賀屋になりすまして出演し続けたことがネットニュースにもなった。こうした企画が見事だという。
見つけたらXに投稿しよう!
「仕掛けはもちろんですが、『間違い探し対決』は“見つけたらXに投稿しよう!”と言っているように、視聴者はXへ投稿することで回答と見なされます。自然とXには“#ラヴィット”が増えますし、視聴者はCM開けに現れる変化を見逃すまいとCM中も目をそらさないのでスポンサーの受けもいい。回答するまでの時間制限はありますが、正解が放送されるのはエンディングですから、最後まで視聴者を離さない。実にうまいやり方で、後からTVerで見ようと言っている人も少なくありませんでした」 MCの川島明はじめ出演者の評判もいいという。 「川島の仕切りはもちろん、田村真子アナは昨年、オリコンの『好きな女性アナウンサーランキング』でトップになり、『好きな男性アナウンサーランキング』でもB'zの熱唱で知られる南波雅俊アナが2位、ゲームコーナーの赤荻歩アナも6位にランクインするなど勢いがあります。さらに、シーズンレギュラーの“ラヴィット! ファミリー”もそれぞれが自分のポジションを上手にこなし、担当企画などが定着するなど、ほぼほぼ全員の評判がいい。一人一人にスポットが当たる演出も見事にはまっています」 具体的には誰だろう。 「ニューヨーク、見取り図、おいでやす小田、相席スタート・山添寛と、芸人の名前を挙げるときりがありません。芸人以外だとギャル曽根や矢田亜希子、若槻千夏も評価が高い。隔週で火曜レギュラーを務めているSnow Manの佐久間大介と宮舘涼太は“バラエティ・アイドル”としての評価がうなぎ上りです」 それほど評価に高い番組に成長していたとは……。同じような番組は他にもあるのだろうか。 「フジの『新しいカギ』がそれに近いかもしれません。霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコがメインのバラエティですが、平均視聴率としては物足りないもののコア視聴率の高さと“学校かくれんぼ”などヒット企画の影響で、数字の割に好感度や話題性の高い番組になっています」 視聴率だけで戦う時代ではなくなってきたということか。
デイリー新潮編集部
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