中学生の職場体験
今年も中学二年生の方に
職場体験をしていただきました
今回は、隣市の駅近くにある中学校で
全員女子生徒(4名)でした
・・はじめてです、女子ばかりは・・・
すこし戸惑いながら、仕事を手伝って頂きました
夏休み前の五日間、
初日は、野菜の収穫など炎天下の作業
「大丈夫、つらくないか?・・・」
気遣いながら
「何かやってみたい仕事ある・・・?」
生徒は元気よく
「たんぼの仕事がしたいです!」
私、
「・・た・・たんぼ・・?」
「君達にお願いできる作業は、・・・草取りかな・・?」
生徒、
「やりたいです、」
「おばあちゃん家で、たんぼ長靴かりてきます。」
水稲担当の社員に草取りを付き合うようにお願いしたら
職務多忙のご様子、圃場のみ教えられ
気の弱い社長の仕事となりました
・・炎天下の作業・・
(すこしは社長の体を気遣ってくださいよ~・・・)
ヒエと稲の見分け方をしかりと教え込み
みんな一列になり・・イザ出陣!!・・・
ジリジリと太陽が照りつけるなか
若いホッペを真赤にしながら
泥だらけになるのも厭わず
腰をかがめての、草取り
ぬかるむ土に足をとられ
・・しりもち・・・
恥ずかしそうに立ち上がり
「ごめんなさい!」
稲に謝っているのか、私にあやまっているンだか・・?
手を休めてみんなで大笑い ワハッハハ・・・・
畦にこしかけ、いっぷく
「シンドイ(えらい)か・・?」
「たのしいです!」
流れる汗をふきながら
「そうか、楽しいか・・????」
・・私・?? どこが・・?? 何で・・・??
・・訳ワカラン・・・・?
少女達のこころを突き動かす・・ナニカ・・が・・・・
おっさんの私には・・・・
理解不能、遠くの山を見つめて
それ以上は思考停止状態
ジェムス・ディーン主演の映画「理由なき・・・・」
人間としての、自己のこころを突き動かす
生きることへの魂の叫びに似た若いエネルギー
・・・生きるために食べものを作る・・・
根源的作業である農業に・・ナニカ・・が・・
今の日本社会に、若いこころが
本能的に大切な・・ナニカ・・を
感じ取っているの・・カモ
一日のつもりが二日間
お付き合いさせて頂きました
帰りは、スーパーのレジ袋いっぱいの
野菜をご褒美に、まだまだ小さな体を傾けて
駅まで徒歩でニコニコ帰る後姿に
「車で送ろうか?」
「ありがとう御座います・・・でも大丈夫です!」
「・・・いや、送って行くワ・・・」
そんな五日間の職場体験も無事に終えた日に
「また、親和に遊びに来てもいいですか・・?」
思いがけないお願いに、戸惑いながら
「・・・是非 ゼヒ 来てください 待っています」
夏休みになった、ある日の午後
約束どおり、ほんとうに訪れてくれました・・・!
ケーキ屋さんで買ってきた
シュークリームを
大切そうに携えて・・・・
「これ ! 皆さんで、食べてください。」
圃場で働く社員のもとへ届ける車中
私の顔を覗き込み
「親和って イイですネ・・・!」
言葉の意味を理解できないまま・・・
すこし・・・うれしくて
「ありがとう・・・?」
“この子達“ から“この娘達”へ
人格が形成される大事な時期
稲で例えるなら幼穂形成期
どうか、どうかこのまま、
やさしいお米になってください
神様、仏様、お天道様、・・・
彼女達をお守りください