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Twilog、1年分の投稿ログ消失 DB復旧作業中にミス 「スタッフ一同、かなり意気消沈」

» 2025年07月31日 13時01分 公開
[ITmedia]

 X(旧Twitter)関連サービスを運営するトゥギャッターは7月31日、Xのポストをブログ形式で保存するサービス「Twilog」(ツイログ)について、約1年分の投稿ログが消失したと発表した。原因はデータベースの復旧作業中に発生したオペレーションミス。最新のバックアップで復旧しても、1年近く前にデータが巻き戻る見込みという。

photo 同社の発表

 30日午後4時ごろから同社サービスにアクセスできない障害が起こり、詳細を調べたところ、Twilogのログ保存用データベースが原因と判明。復旧に当たったが、そこでミスがあった。ただし、ユーザー情報や課金データなどは別のデータベースに最新のものを保存しており無事という。データの漏えいなども発生していないとしている。

 同社は今後、(1)ログデータが消失している状態でも、ユーザーが自身のページなどを見られるよう仕様を修正、(2)バックアップデータからの復旧、(3)最新のX投稿を取得できるようするための修正作業、(4)本来有料機能として提供している、Xからダウンロードしたアーカイブデータをインポートする機能の無償開放、(5)Xにおける「いいね」や「ブックマーク」履歴データの再収集、(6)Xからダウンロードしたいいね・ブックマーク履歴データをインポートできる機能の過去利用分データ再収集──の順で復旧や事後対応を進める。どの程度時間がかかるは不透明としている。

photo 復旧や事後対応の手順(画像は同社のnoteから引用)

 「当社としてはサービスの復活を目指すつもりではいる。が、スタッフ一同、かなり意気消沈している状態。心を入れ変えて復活に向けてステップを精査して、ミスの無いように進める」(同社)

 トゥギャッターは1月、Xが提供するAPIの仕様変更などに起因する収益性悪化を理由に、ポストのまとめサービス「Togetter」の提供形態を変更。4月にはTwilog有料プランの料金も改定するなどして収益性の改善を進めていた。一連の施策によってTwilogの運営は安定に近づいていたものの「今回の障害をシステム面、及び収益面でも乗り越えられなかった場合、Twilogの存続自体が再度厳しい状態に陥ることもまた事実」としている。

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