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【ふせったー】『近畿地方のある場所について』【考察メモ】

書籍化する前に書いてた考察メモ。
ふせったーに載せていたのを、こちらにも残しておきます。

▣呪いのシールについて

□2種類のシール

・鳥居の中に人がいて、四隅に文字が書いてあるお札シール。

文字が【女】と【了】の2種類ある。

・シールについての情報を書き出してみて、どっちのシールか判断してみると……

〈2000年カルト教団レポ〉
・2000年 信者が石のまわりで書いている→【女】
・2000年? あきら死後、家に貼ったり近所で配ったりしていた→【不明】

〈2008年7月号の記事〉
・編集部がすでに確認している情報のもの→【女】
・2003年 埼玉一家行方不明事件→【不明】
・警備員インタビュー→【不明】
・保険セールスレディ→【不明】
・2005年〜2007年 チェーンメール→【了】

〈お札屋敷凸スレ〉
2011年→【了】

〈小沢の友人〉
2019年 ビジネスサークル→【不明】

シールの話題はいくつも出るものの、意外と文字は【不明】な話が多い。

・あきらくん死後に「赤い女」が教団で使用してた儀式のテンプレートを流用して【女】を【了】に書き換えたものを広めているっぽい。

・埼玉の一家は布教のためのシール描きを仕事として割り振られてたのかも。
そして最後はアキラの食事として消えたのかな……

一家のお母さんも消えてるから、ましらさまの仕業ではないと思うんだよね。


□シールはなんのためにある?

・シールは “怪異と人間の縁を繋ぐもの”  なのではないかと推測。

Rさんの夫婦のように多くの枚数に触れると、より影響を受けやすくなる……とか。

□【女】バージョンのシールについて

・教団の儀式で描かれていた時点では【女】の札は「女性信者が高みに行くため」のつもりで描いていた。
また、布教にも使っていたとの話だった。

まあ、その「高みに行く」という行為は「ましらさまの嫁になって身投げする」という意味になるんだろうけど。

・絵の真ん中の【人と鳥居】は「ましらさまと神社」の意味だとして、四隅に配置されてる【女】は、生贄というか供物の意味合いではなかろうか。

身代わりの人形じゃなくて、本物の女の生命を捧げることで「ましらさま」は力を増している?


□【了】バージョンのシールについて

・「赤い女」が家に貼ったり、近所に配ってまわったシール。

その時のハイな様子から、アキラが蘇ったあとの話っぽいよね。

なのでアキラのために【了】バージョンを配ってたと推測。

・【女】バージョンでは、四隅に描かれたもの(女)が真ん中の存在(ましらさま)への供物になってた……と仮定すると。

もし、四隅の【了】の字が「息子のあきら」の意味で描いてたとしたら。

あきらくんは「真ん中の何者か」のための供物になっちゃってないか?
(読者からの手紙にある「あくま」?)

・あきらくんが最初の供物だったから、「息子の姿をしたアキラ」という怪異になったとか妄想。

・そんで四隅の【了】の字も、漢字の意味合いから「終わり=人生の終わり、死」と曲解すれば「生命」がアキラの食べ物……供物となるのも、一応うなずける。


▣赤い女&アキラ 

□時系列

※ジャンプ女も「赤い女」として統一してます。
「あきら」は生前の息子、「アキラ」は蘇った息子を指す。



1988年 
・あきら生まれる。
・しばらくして夫は死去。

1991年 
・赤い女が『スピリチュアルスペース』創設当初に入信

1999年
・マンションの公園で、あきらが首吊り自殺。

2000年
・赤い女、カルト教団潜入レポの背筋氏と会う。
・黒い石を自宅に持ち去る。
・お札シールを書き換えて新生アキラ誕生。
・お札シールを家に貼ったり、近所に配ってまわる。
・自宅で(おそらく首吊り)自殺。

2000〜2003年
・(おそらく、あきらを『ましろさん』に身代わりとして差出した)女の子がマンションから飛び降り自殺。
→アキラへの供物となった?

・埼玉の一家に家族総出でお札シールを作らせる。
→アキラへの供物となった可能性

2003〜2006年
・関西の女子高で【了】のお札シールのチェーンメール

2000〜2009年
・子どもの家を覗く「ジャンプ女」として噂になる。
→自分の代わりにアキラに協力してくれそうな【母親】を探す。

2011 年
・関西軍曹の「お札屋敷凸スレ」
→軍曹に【了】のお札シールをスレに貼らせる。
あと、おそらく畳の下に隠してあった黒い石を運び出させている。

2012年
・呪いの動画経由で、卒業研究の大学生Aさんに取り憑く。
10年経過後もアキラがAさんをターゲットとして、追い続けている。

2015年
・賃貸物件の画像検索に乱入。
→見つけてもらうことで縁を繋いでいる?

2016年
・『ましろさま』のおまじないをした大学生に取り憑く。
(ネットに慣れてきた「ましらさま」かとも思ったが、彼女に「山に行こう」とは言ってないので「赤い女」の仕業としました。)

2019年
・元保養所に肝試しにきた息子を縁に、その母親に影響を及ぼす。
→赤い女の手伝いをしてもらおうとしている?

2022〜2023年
・背筋氏に取り憑き、『近畿地方のある場所について』を公表することを強要。


□入信の理由 想像

カクヨムの “作者近況” に、あきらくんの写真がアップされている。

そこのコメント欄で指摘されてる通り、口唇口蓋裂の手術痕と斜視らしき顔貌に見える。
ゆえに、それに悩んで宗教にハマったのかな〜、と思った。

子供生まれてすぐに旦那を亡くしているというのもあって、心細くて拠り所を求めたんじゃないかなぁ。



□赤い女の目的

・新生アキラの求める『生命』という供物をたくさん調達するため、至る所で縁を結ぼうと奔走する赤い女。

・あきらくんの死後、自殺したという女の子が「あきらくんの友達」だったとしたら……

→ “友達が供物になった”
→学校の怪談本の「あきおくんと友達になると食べられてしまう」というエピソードになったのかも。

・ここから、赤い女は「息子の友達=息子の食べ物」と認識していそう。

だから女子高のチェーンメールで「お友達」云々書いてあったのは本当はヤバかったんだろうなぁ……

・「赤い女」や「アキラ」に興味を持ったり、調べたりすると、それが縁となりアキラに狙われるのかな……

卒業研究の大学生なんか、そんな感じよね。



▣ましらさま

□ましらさまの影響力と行動範囲について


・マサル死亡直後。
遺体は近くの山に埋められ、殺害凶器となった黒い石も一緒に置かれる。

→村の女がその石に呼び寄せられるようにして死んでいく。

⇨山から村までの範囲くらいは影響あり

・神社横の祠で祀られるようになってからは、村人が気付くような影響はなさそう。

⇨こまめに人形や柿を「女」の代わりに供えていたためと思われる。

・1950年代
ダム建設に伴い、ましらさまを知る人が減っていく。

⇨供物がなくなり、悪さをするようになる。
再び、「女」を呼び寄せようと動き出す。

・1984年
奈良県行方不明女児のAちゃんを攫う。(おそらくダムで勤務していたという叔父Mさんを使った。)

⇨ダム付近に近づいた人間には影響を及ぼせると思われる。


・1987年〜
新しく建ったマンションでも子供を使って活動。
「まっしろさん」という遊びを通して「女の身代わりの供物」を集めて力を蓄える。
(嫁となった小学生Aちゃんに影響されて考えた方法かもね。)

⇨地元の大人子供が除外されてるのは、「ましらさま」を知っていながら信仰をやめてしまった層だからか。

また、マンションは大半がファミリー層なので、マンション住みの大人……既婚経産婦は、ましらさまの射程範囲外である。

・次は憶測だが、ダムや神社に近づいた人間に “山の付近にたくさんの女を集めて、己に捧げるよう指示”。

⇨ましらさまはあまり知能が高くなさそうなので、曖昧な指示しかできなそう。

宗教団体を興したのは、指示された人間が一番効率的に女を集められると考えた……とかじゃないかな。

・信仰の末に、供物となった女たちのお陰で力をつけた、ましらさま。
行動範囲を広げる。


・2004年。
「読者の手紙1」で、女性を追いかけて鳥取県まで行っている。

・2005年頃。
バイカーのブログ記事の話で、バイカーを呼び寄せ「インターネット」なるものを学習したかも。

「おかしな書き込み」にて、アダルト動画サイトに書き込めるまでに進化している。

□マサルについて

・文章から読み取るに、マサルは知的障害気味だったのではないか?

柿の木問答を吹き込まれて、変に鵜呑みにしちゃう感じ……あやしい。

・そしてマサルが犯人とされていた近所の女性の死亡だけど。
女が石で頭割って死んでたのは、“隕石が落ちてきたから”とかではない?

その土地では見かけない黒くてゴツゴツした石なんだよね?

それが、運悪くマサルの畑あたりでぶつかってさ……

マサルは口が達者でないので、うまく弁明できず冤罪でボコられたのかも。
自白の強要みたいな……

・隕石だったとして、この石には “人間の願望、欲望を叶えるような不思議な力がある” のかも。

マサルが渇望してた「嫁が欲しい」という思いに反応して、村の女をマサルのもとへ引き寄せていた可能性。

・「隕石=宇宙」ということで『スピリチュアルスペース』にも名前が絡みそうだよね。


・あと、ましらさまが経産婦を嫁取りの対象外としてるのは、自分の母親を重ねてしまうから……とかだったら、面白い。

『自分で子供を産んで育てた母』はダメなのかも。

義理の娘を育てた “母” は、ましらさまに捧げられたっぽいもんねぇ。(ダムで突き落とし事件起こした長野県の家族)



≡≡≡≡≡

書籍版では、書き下ろし部分で謎に迫りつつも、正体はぼんやり提示されて終わりましたね……
あの変な言語みたいな呪文みたいなのは何だったのか……

それにしても、オカルトの色んな題材を網羅してひとつの作品にまとめあげたんだから、すごいですよね〜

土着信仰、新興宗教、都市伝説、学校の怪談、オカルトスレッド、宇宙からの飛来物……

わくわくしないわけがない!

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【ふせったー】『近畿地方のある場所について』【考察メモ】|はづき
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