【考察】『忌録 : documentX』より『忌避(仮)』
私が『忌録 : documentX』をKindleで購入したのが2022年3月らしいんですけど、それからずっと虜なんですよね……
資料から滲み出る不穏さ。
隠されてる何かが見えそうで見えないもどかしさ。
色んな想像が頭の中を錯綜して面白い。Togetter(現 posfie)の考察まとめも何周もしてます。皆さん物知り!
集合知ってすごいよね。
寝る前に布団の中でぼーっと読みながら色々考えを巡らせてきたけれど、いつも思考がまとまらず(眠くなるから)堂々めぐりで頭の中が苦しくなってきたので、ちょっと外に解放しようと思いまして。
今回は、4作あるうちの『忌避(仮)』に焦点を当て、考察もどきをしてみます。
想像力を逞しくして文章のニュアンスや違和感から色々想像してみました。
文章のどの部分を切り取ってどう読み取るかによって、人それぞれ全く違う解釈が生まれる作品だと思ってますので、一個人の妄想だと思って軽く読んで頂けたら幸いです。
つまりは着地点に向かって都合の良い切り取り方をして、こじつけて、ひとつの流れにしてみる試みです!
本編を読んでないと何を言ってるのか分からないと思いますので、未読の方は是非この機会に……😊
盛大にネタバレしてますのでご注意⚠️
あと、沢山の資料を行ったり来たりしながら考察してるので、とっ散らかってるのはご容赦ください。
◉前提として
◎何の目的で作られたか?
・表立っては公表することのできない “何か” を、どうしても人に知ってもらいたくて作ったのが『忌避(仮)』なのではないかと考えてます。
一般に流通する書籍ではなく「Kindleで個人が発行した」という形式なのもモキュメンタリーホラーとしてのリアリティに寄与してますよね……
・まず冒頭にある【三つ首の猿】についてのエピグラフは、これ自体が創作されたもの。
これが謎を解くヒントのはず。
作者名バートン・О・フェリングスは、おそらく1976年の『家』というホラー映画の原題「burnt offerings」をもじったものである。
原題の意味は「燔祭」(はんさい=焼いて神に捧げる生贄)。
・総合的に考えて行き着いたのは、
“「糸満の幽霊屋敷」について記事を書いたことで【神】に首と足を切り落とされた【三つ首の猿】(=3人のライター)が残した資料を元に、【残された一本の足】(=編集者)が事の真相を公表しようとしたファイル群” だというものです。
・冒頭にあるPCのファイル画面の中身は、ライターたちが残したデータから編集者がチョイスして並べ直したものだと思う。
彼らのファイルを流用しつつ、不自然さを残すことで裏に隠された出来事を読者にあぶり出してもらう意図があるのでは?
・【三つ首の猿】たちが書いた記事は公表されてしまうと【神】にとって不都合がある内容だった。
ゆえに記事は発表されることなくお蔵入り。
・では、そんなことができる【神】とは何者か?
ライターの “首を切って” “記事を書けなく”させてしまえる人物……
例えば「編集長」などの社内で高い地位にいる人物なのではないか?
さらに具体的にいうなら「坂本康義」だと考えてます。
※坂本一家は仮名だと思われますが面倒なので、以下も仮名で通します。
・坂本夫妻は、オカルトライターМに伝手があり、その人脈(Fについて)も把握。
また、「でっち上げ」という褒められない行為の共犯関係にすることを厭わない関係性……
同じ業界で働く者、T出版社の社風を知っており、なおかつ人を使う側の立場なんじゃないか、という考察です。
そして夫婦のどちらがふさわしいかといえば康義の方でしょう。
◎三つ首の猿の内訳
【猿の首】は記事を書いたライターの顔というか名義。
【残された一本の足】は名義は無いけど書くことはできる人物。
【三つ首の猿】
①専門家のF②ツダマコト③信田
【残された足】
編集者
◎オカルトで糊塗する
・『忌避(仮)』では大まかに2つ、隠されている出来事があると考えてます。
①坂本夫妻の幽霊屋敷でっち上げ事件
②幽霊屋敷の土地の秘密
・直裁に真相を伝えようとしても、おそらく消えたライターの二の舞いになってしまう。
だから、残された「編集者」はフェイクやミスリードを多用し、表面をなぞっただけでは分からないような複雑な構造の『忌避(仮)』を作った。
イニシャルが誰を指すのか?
こっちを繋げるとあっちが繋がらず……と整合性が取れない内容なのは、わざと煙に巻いてるんだと思う。
・作品の全体に怪現象が多数見受けられますが、これらは基本的にライターたちによる誇張や捏造だと考えてます。
台風や地盤沈下、腐敗ガスなどの自然現象をオカルトテイストに味付けし膨らませ、なんならホラー映画からも流用。
・私はあまりホラー映画に詳しくないので、Togetterまとめの意見を参考にネットで情報を集めたんですが……
◆『ポルターガイスト』(1982年)
・家の中のものが勝手に動く
・庭の木が部屋の窓ガラスを破る
・嵐の晩に娘が行方不明
・霊媒師
・元墓地に建てられた家
・ナメクジのように生肉が這う
・遺体プール
◆『悪魔の棲む家』(1979年)
・娘にイマジナリーフレンド
・ハエ大量発生
・愛犬
・地下に地獄につながる井戸
・一家惨殺事件
坂本一家が体験したとされる怪現象とイメージが被る内容がわんさかありますね〜
元ネタ知ってる人からしたら、確かにこれはツッコミたくなる😅
◎口寄せ、御願は行われてない
・そもそも坂本夫妻が沖縄での生活を甘く見てて、しかも買った家の地盤に不具合があると発覚して「家を売って東京帰りたい〜!不動産業者と交渉しよ」からの幽霊屋敷でっち上げ騒動じゃないですか。
本物のユタ連れてきちゃいけないんですよ。でっち上げするんだから。
なので高村さんの存在もどうかな……
いなくても成り立つんだよね。
・「忌避.doc」によると、家財道具もそのまま放って退去してるのに、御願の祭壇だけ見当たらないのが不自然。
ならば最初から祭壇を設置していないのでは?儀式やってないでしょ。
・“電話繋がらないから自家用車で病院行きました” ってくだりも、本当は怪我なんかしてないから “救急車呼んだ” と書きたくなかったのかも。
→「20010907.doc」で血の海になったはずの台所や廊下が「忌避.doc」では、その形跡が残ってないのも、大怪我は狂言だということの裏付けでは?(泥水の跡は放置されているので、空き家を掃除・整備しようという気は無いはず)
◎大穴から出てきたもの
・「未)20010908b.doc」の最後が、“ゾンビが大穴から大量に湧き出て家が水に沈む” という、あからさまなフィクションになっており「本当は何があったのか」が判然としない。
・“地下の封印された井戸から「大量の動物の死骸」が出てきた” というメモはありましたが……
このメモが我々の目に入ってる時点で、「本当に隠したい事実」ではないはずなんですよ。
つまり坂本夫妻が遭遇したのは「動物の死骸」どころではないもの。
大穴からは「人間の死体」が出てきたんじゃないかな〜
嫌な話、屈葬されて石棺みたいなものに入っていたのなら臭いの元も残ってそう……
・作中で高村さんが、この土地を「ウタキ」だと指摘してましたが……
沖縄の「ウタキ」とは、“祖先の墓に宿る祖霊神を祀り、のちに聖地としたもの” だそうなので、ウタキに大昔の骨が埋まってるのは、まあおかしくもないんだよね。(そこに家を建てるのはもちろん禁忌)
ただ、大昔の骨はさすがに腐臭の原因にはならないと思うので別件の何かがあるのだと思います。
・幽霊屋敷騒動は坂本夫妻のでっち上げで根も葉も無いはずだったが、本当に曰く付きの土地に建てられた家だということが判明したのでは?
・2001年8月に沖縄近辺で大きめの地震が起きてるので、これにより地層が破壊。さらに、9月の台風の大雨で地下の水量が一気に増え「噴砂」が起きた。
→「液状化現象.txt」には “地中に埋められている中が空洞の構造物は、浮力がついて地表に浮き上がってくる。” とある。
「液状化現象、マンホール」で画像検索すると、牛乳ビンみたいな形の重いマンホールが浮き上がってる画像が沢山出てきます。
ならば石棺も同様に浮かび上がるでしょう。
・「噴砂」という決定的な出来事の前に、少しずつ地盤沈下が起こり、地下から腐敗ガスが漏れ出し、清美の喘息も悪化。
早く家を引き払いたい思いで、でっち上げ記事の相談してる時に仏間に穴が開き、地下に埋められていたものが泥水と一緒に出てきた……という感じかと。
・で、坂本夫妻は「墓地に建てた家だなんて知らなかったぞ!」と不動産業者をガン詰めして土地と家の代金を返してもらった……結果オーライ。
何なら清美の喘息悪化の慰謝料とか一連の出来事の口止め料とか上乗せしてもらったかも。
※以下、坂本夫妻は不動産業者を介して元の所有者と取り決めをしたということで話を進めます。
→元の所有者は、土地の曰くについて口をつぐんでもらう代わりに、坂本夫妻の購入契約を取り消す。
しかし、逆に口外した場合は、この取り決めは無効となり支払うべきだった代金を請求する。
また、その場に立ち会っていたМにも、この件を記事にしないことを約束させた。
結局、Мが幽霊屋敷でっち上げ記事を書く必要性は無くなった。
でも、「糸満の幽霊屋敷」の記事を書いてしまった人たちがいたんですよね。
それが【三つ首の猿】なのかと。
◉ライターの記事内容
◎専門家Fが書いたもの予想
・「01.doc」
・「20010907.doc」
・「20010908a.doc」
(・「未)20010908b.doc」の原型)
☆「01.doc」
・まず「01.doc」にて “大学で民俗学研究している”という自己紹介があるため、これは「専門家のF」が書いたものと見做します。
・書いた時期は、文章の感じだと事件直後ではなく1年くらいは経ってるのでは?
・「本稿の掲載にあたって.txt」にて “ネタを無断で盗んだ盗まれた” といったことはままあると書いてあるため(←編集者からのヒント)、Fの記事はМのフロッピーのネタを元に、自身の幽霊屋敷体験談として作成したもの。
・「01.doc」には “交霊会の二日間について” とあるので2001年9月7日と8日のルポを書く旨。
・ファイル名の似ている「未)20010908b.doc」は文末に明言されている通り、明らかなフィクションの展開になるので、ルポを書いてるFの作風とは合わない。
……が、Fが「未)20010908b.doc」の結末とは異なる別の記事を書いていたと予想。
「20010908a.doc」で終わるのは、さすがに尻切れトンボすぎるでしょ……
・そして “ある事情から絶対に公表することのできない、一つの事実が隠されている” という一文が指すのは、「坂本夫妻による幽霊屋敷でっち上げ事件」 だと思われる。
Fはその事実を知りながらも伏せて記事を書いたということ。
・この記事、軽いテイストなので実際に人死にとかはなさそう。
“体験者による証言をもとに” って書いてあるし。
もし真相がバレても坂本夫妻が赤っ恥をかくぐらいの感覚なのでは。
「幽霊屋敷騒動」って単語自体も、ちょっとしたお騒がせ事件みたいなノリを感じるんだよな。
・“本稿を読み進めるうちに様々な違和感を感じられる” とあり、この「違和感」がヒントである。
☆「20010907.doc」
・降霊会1日目。
怪奇現象をざっくり書き出してみると
【怪奇現象】
・腐臭がたちこめる。
・ロウソクの火が弱まる。
・巨大ナメクジが這いずるような音と人の息遣い
・台所から母を呼ぶ清美の悲鳴 & 布団で寝てた清美の消失→すぐさま出現
【被害】
・家が大きく揺れ、仏壇が浮かび高村さんに直撃。
・飛んできた木の枝で窓ガラスが割られ、真沙子の手に刺さる。
ガラスも刺さり大量出血。血の海。
・庭の大木が落雷により真っ二つに裂ける。
前述したホラー映画の演出を知ってしまうと、そのオマージュにしか見えない……😅
地盤沈下→ポルターガイスト
腐敗ガス→腐臭、死臭
としてオカルトに味付けか。
・さて、「違和感」あったのがこの記述。
“突然視界が真っ白になり、雷鳴が轟いた”
→この時は仏間の襖も雨戸も閉め切ってたので視界が白くなるほど光るのはおかしいんですよね。
その直後、“雨戸を閉め切った室内は、完全な闇に包まれていた” とありますし。
→実際にはやってない儀式を想像して書いたから矛盾してるよ〜、っていうFからのヒントかな?
☆「20010908a.doc」
・降霊会2日目の日付。
ここで注目したい「違和感」は怪奇現象に対する認識の相違。
→Fは “元の家を離れたことが今回の事件の原因だったのだろう” と「土地由来の霊障ではない」と述べる。
一方で、康義さんは “こんな家だと知っていれば、始めから買わなかったのですが……” と「土地に問題がある」と思っている口ぶり。
→ユタの高村さんから「土地に問題がある」と初めて知らされるのは、上記のやり取りの後のシーン。
つまり、康義さんは原因を聞かされる前に「土地に問題がある」と断定していて不自然。
☆「未)20010908b.doc」の原型(予想)
・降霊会2日目。
「未)20010908b.doc」は
「20010907.doc」「20010908a.doc」の流れをくんで書かれているので、執筆にFが携わってる可能性が高い。
→Fの書いた内容が【神】の検閲に引っかかったためお蔵入りになったと予想。
そして、Fが書いた原型を信田が手直ししたものが、「未)20010908b.doc」なのだと思う。
・高村さんは「ユタ」という設定のはずなのにいきなり「カミンチュ」と書かれている「違和感」。
このふたつは全くの別の職業。
・“立ち入った時点でウタキに気づけない霊能者” という不信感の吐露……
→本物のユタはいなかった、ということを示すFからのヒント?
★専門家のFについて
・“大学で民俗学の研究” をしてる人物らしいが、“信憑性に欠ける記事を書くことで業界では有名” なT出版社で記事を書いているあたり、本業だけで食っていくのは難しいくらいのポジションの人なんだろうな……と。
・МはFと親しい間柄でありそうだし、でっち上げに際して情報の共有や助言もあったのではないか。
それこそFの持つ民俗学の知識から、沖縄の信仰や儀式について教えてもらった可能性あるよね。
・Мがでっち上げ記事から手を引き消える。
ほとぼりが冷めたあたりでFがМのフロッピーを盗用。
民俗学研究で蓄えた知識を活用して、自身のルポルタージュとして記事作成。
→“坂本夫妻の狂言を仄めかしたこと” が原因で、お蔵入りにされてしまった感もあるけど……
「メール_83」「メール_84」では、夫妻の狂言については公然の秘密であるような口振りなので、隠したかった本命は「仏間の穴から出てきたもの」についてなのではないか?
たぶん「未)20010908b.doc」の原型で、地下の死体について直接的に書いてしまったのかと……
◎ツダマコトが書いたもの予想
・「跋文.doc」
・「新規テキストドキュメント.txt」
★ツダマコトについて
・「死体が埋まってた土地の秘密」を守るという約束で、坂本夫妻と不動産業者の間で交渉は成立。
当初の依頼の「幽霊屋敷でっち上げ記事」は必要なくなった。
しかし、その現場をしっかり目撃していたМは、それを新たな記事にしようとしたのではないか?
・私は「М=ツダマコト」で別名義の同一人物だと考えてます。
М名義で記事にしようとしたら【神】からストップがかかると踏んで失踪のフリ。
そしてツダマコト名義で素知らぬ顔で取材。(2001〜2002年くらい?)
・М名義の時に編集部で顔が割れてるので、ツダマコト名義の時は覆面ライターみたいなことをしていたのでは?
“編集部で誰一人ツダマコトのひととなりを知らない” という点から、編集部に直接出向くことは無かったんじゃないかと。
・ツダマコトは、“本当に曰く付きだった屋敷” として、坂本夫妻の前に住んでいた人たちや、土地の由来などを調べて、誰がどうしてここに家を建てたのかにフォーカスしていった。
・そしてフロッピーはМ名義のものとツダマコト名義のものとで2つある。
М名義のフロッピーを送付したのは、「もう使えないネタだからと、Fへの餞別のつもり」という理由づけにしておきます。(こじつけ)
☆「跋文.doc」
・「跋文」とは、本でいう「あとがき」のようなものであるからして、ツダマコトは記事を全て書き上げてるのだと思う。
しかし記事内容が【神】の怒りに触れたためお蔵入り。
→“坂本の勤める出版社” から、あの土地にまつわるあれこれを公表されたら取り決めを反故にしたことになりかねないから。
・「跋文」の雰囲気からして、ツダマコトは誠実そうなイメージが漂うんですが……
私の考察では関係者に死人は出てないので、H.T氏を「あの家に関わった最後のひとり」として書いているツダマコトは嘘をついているということになります。
・では、何のために嘘をついたのか?
→ツダマコトが記事を公開したことで、H.T氏が被るだろう迷惑を防止するためではないかと予想。
この記事がもし界隈で話題になれば、屋敷関係者の周りを嗅ぎ回る人間が多数現れるはず。
しかし、文中で「死んだ」ことにしておけば「私はH.T氏ではありません。人違いです」と突っぱねることができる。
☆「新規テキストドキュメント.txt」
・「メール_76」にて編集者が信田に教えた「糸満市史資料編7 戦時資料 」等は、元はツダマコトが使ってた資料なのでは。
ちなみに戦時資料の上巻は2003年12月発行 なので、 “上巻はない?” の記述もツダマコトの取材時期(2001〜2002年頃?)なら自然。
・“1996年3/16 記事2部コピーのこと” と東京都小金井市に住む誰かの住所と電話番号らしきものがメモされている。
→これは坂本一家の前の入居者であるH.T氏へツダマコトが取材したときに集めた情報ではないか?
◎時系列合わない問題
・ツダマコトが取材を始めたのが、坂本一家の事件(2001年9月)の後だとするならば、「跋文.doc」の日付は早くて2002年の2月13日。
そしてフロッピーを編集部に送ってツダマコトが失踪。(2002年)
2年後に信田たちが発掘。
すると信田たちの活動は早くて2004年以降となり、信田と編集者のメールの日付(2003年)と合わない。
さて、この流れでいくと時系列に齟齬が出て考察が破綻するので、こじつけをしていきます。
・そもそも、信田たちのメール内容が全て事実に即しているわけではないと思うんですよね。
『忌避(仮)』に載せるにあたり、【神】の目を気にしてるというか……
・メール4通の中で、信田のスタンスに違和感を覚える箇所があるんです。
「メール_83」「メール_84」ではО夫妻(=坂本夫妻)が狂言をしているという考えに自ら辿り着いてた様子なのに、他の2通では心霊現象を信じて怯える様子を見せている……
これ、【神】にとっては一連の騒動が “人為的な何か” ではなく “心霊的なもの” であるほうが都合が良いから、信田が霊障を信じてるポーズをとってるんだと思います。
エピグラフでいうところの「神と同じ言葉を用いて許しを請い、神のために、神を称える物語を記した」んですよ。
・で、Togetterでは前々から「メール_76」の日付の曜日が間違っているという点が指摘されていたんですが……
【本文】2003.3.3(木)
→【正】(月)
【本文】2003.3.1(火)
→【正】(土)
これらのメールはただの転載ではなく、「意図的に書いた “メール風” 文章である」という【残された一本の足】からのヒントなのでは?
本物のメールの書き起こしでないのならば、本当の調査年月日が2004年でも構わない……
これは読者を撹乱する要素……
(←こじつけ)
◎編集者が書いたもの
・「本稿の掲載にあたって.txt」
・「メール_76」「メール_83」
「メール_84」「メール_88」
☆「本稿の掲載にあたって.txt」
・この文章を書いた編集者を、信田と組んで検証記事を作っていた【残された一本の足】と同一とします。
・そしてこの人がT社の人なのか他の出版社の人なのか迷ったんだけど……
T社のほうが都合いいので、そうしておきます。
“使おうと思ってた大ネタの記事がネット上で既に有名” ってところからして、常に新しいネタを取材してるのではなく、今まで出した本のネタの焼き直しをしている……つまりは手抜きをしてるような気配がするんでT出版社の可能性高いと思うし。
・そして既存のネタではないものとしてお蔵入り記事からネタを探し、ツダマコトのフロッピーにたどり着く……という流れですが、記載はないけれどМが送ったものやFのお蔵入り記事も発掘してるんじゃないですかね。(←辻褄合わせ)
とりあえず、信田と編集者がМやFのファイル内容を踏まえて記事を書いてることは確実でしょう。
☆「メール本文.txt」4通
・メールは本来、 “信田の検証記事には含まれない内輪の内容” のはずなので、あえてこれを持ってきたのは、【神】の目を掻い潜って読者にヒントを与えるためだと予想。
つまり、信田と編集者の「何気ないやり取り」に見せかけた「意味のある内容」だということ。
・あくまでも「神を称える物語」に見えるように、信田が霊障に遭ったり、それに怯えまくってる描写を入れた。
・“台風が戻ってきてМの命を回収した” だの “フロッピーを送付してから足取りが消えた” だの、事件に関わったせいでМが死んだようにイメージ操作をしている感じ。
そしてМとツダマコトの失踪時の状況を似せることで、ツダマコトも霊障で死んだように印象づける……意図もある?
・「メール_76」と「新規テキストドキュメント.txt」の情報から誘導されるのは、1976年入居のデイビス夫妻が坂本一家の2つ前の住人で、そこから20年後の1996年入居が1つ前の住人でH.T氏。
→この2つの家族や土地の由来ついて最初に調べたのはツダマコトだと思われる。
そして信田と編集者はフロッピーで知った情報の裏取りや不足を調べ直して記事にしていった……?
◎信田が書いたもの、用意したもの予想
・「忌避.doc」
・「未)20010908b.doc」
・「ポルターガイスト.txt」
・「液状化現象.txt」
・「沖縄地方とその周辺の地震活動.jpg」
・「迷走台風16号の動き.jpg」
・「低酸素症.txt」
・「新規テキストドキュメント(3).txt」
・「DSC00037.jpg」
★信田について
・信田は「メール_84」で “ご同業ですからご存知でしょう” とT社について言われてるので、T社所属というよりかはフリーライターなのかな。
信田のカメラは編集者と違って会社からの貸与ではないようだし。
・自力で坂本夫妻の狂言に気づいてる描写から、信田は現実的な考え方の持ち主だと思われる。
→ゆえに、その印象とは真逆の霊障に怯える描写は【神】への忖度。
・当初は「お蔵入り記事の真相解明」を目的としていたが【神】の怒りに触れると察して心霊フィクション物語に舵を切った……が許されなかった?
☆「忌避.doc」
・“ツダマコトが残したお蔵入り記事を検証するための幽霊屋敷調査”、という名目のルポルタージュ。
→純粋なルポではなく意図的に「屋敷の土地の秘密」のヒントを散りばめていると思われる。
【神】におもねるフリをしながら、ちゃんと真相を伝えようとする努力をしている。
・「О夫妻」ではなく「坂本夫妻」と呼称して書いているのでFの記事を下敷きにしている。
・“一つの根に、二つの幹。結合双生児……そんな言葉が脳裏をよぎった。”
という記述も、一方はFによる捏造オカルトのフィクション。
(→エピグラフでいう「獣の言葉」)
もう一方はツダマコトによる取材のノンフィクション。
(→エピグラフでいう「人の言葉」)
根本は同じ「幽霊屋敷の記事」だが、「全く違う2つの話に育った」という暗喩な気がする。
・リフォーム作業員たちに起こった怪現象は捏造かな……
→地盤沈下と腐敗ガス中毒をカバーするための、ポルターガイストと死臭というオカルト演出。
・“信田が検証中に撮影した写真はPCごと御陀仏になってしまった” という話も、そういうテイで霊障に見せかけたんじゃないかな。
これなら “実状と違う内容を書いたとしても誰にも分からない” という利点もあります。
・さらに、フィクションと明言されている「未)20010908b.doc」の内容とリンクするような記述が散見されるのが気になる。
・血の海に子供の足跡
・「みんな死ぬ、みんな死ぬ……」等のセリフ
で共通するネタ
→出所不明で明らかフィクションである「未)20010908b.doc」を参考にして、信田が「忌避.doc」を書き上げたと思わせることができたならば。
信田の記事の信憑性を下げられるのではないか?
「本物っぽいけどフィクションですよ〜」という【神】へのアピールの可能性。
・あとバーニーの存在も怪しい。
喘息持ちで転地療養する家庭でアレルギー源になりそうなペット飼う〜?
飼い犬の話って、「忌避.doc」と「未)20010908b.doc」でしか出てないんですよ。本当に飼ってた?
→例のホラー映画に出てきた愛犬を意識した捏造かと。
・バーニーとの “衝撃的な再会” も腐敗具合が急激すぎるし「動物の死骸が埋まっていた」というメモの内容を伝えようとしていたとか。
→とすると、真沙子が見た蝿の話も、映画『悪魔の棲む家』からの流用に見せかけて「死骸・死体」に湧く虫を連想させる効果?
・バーニーの首輪の杭が抜けていたのは、地面がゆるくなっていたアピールで「地盤沈下が起こりやすい土地だった」というヒントなのかな?
・そして、デイビス夫妻の実在もまた怪しいんだよな〜
・ホラー映画『家』の公開年とデイビス夫妻の入居年の一致。1976年。
・映画出演者の名前に類似性。
『家』のオリヴァー・リードと作中の夫「オリバー」
『家』のカレン・ブラックと作中の妻「カレン」
『家』のベディ・デイヴィスと夫妻の名字「デイビス」
・デイビス夫妻の名前と自殺については「メール_88」、自殺の詳しい内容については「忌避.doc」でしか明記されてない。
また、“玄関と水洗トイレ、それにバスルームは、坂本の前の所有者が増築” と説明があるのに、二つ前の住人であるデイビス夫人はそのバスルームで自殺したことになっている矛盾。
→イギリス人夫婦の自殺は確かにあったが、名前や詳しい様子については捏造だとしたら……
悪魔憑きを思わせるような “夫の狂死” というオカルトめいた描写も、暗にガス中毒を連想させるためかも。
・清美の夢遊病の話に、さりげなく挟まれるポルターガイスト現象。
→これ、地盤沈下の原因となった8月の地震のことを遠回しに表現してるのでは?
この日を境に異臭や怪奇現象が起きてることになってるし。
・清美のイマジナリーフレンドとの真夜中の会話。夢遊病。
信田が地下から発見した『ROMAN RITUAL CHRISTIAN BURIAL,EXORCISM,RESERVED BLESSINGS,ETC.』というキリスト教の本。
→これも悪魔憑きのオカルト話の演出か。
・あと、家が傾いてることも薄っすら描写されてますよね?
“千切れた数珠の珠が縁側に向かって転がっている”
→縁側のほうが低くなってる。
仏間から水が出て、隣の居間も泥水に覆われ畳が腐ってるけど、元凶の仏間の畳は腐ってる描写がない。
→これも隣の居間のほうが縁側に近いので、そっちに水が溜まったのだと思われる。
信田が最初に仏間の穴で酷い眩暈を起こしたのも、家が傾いてて平衡感覚おかしくなったからじゃないかなぁ。
☆「ポルターガイスト.txt」
・“科学的考察” というメモがあるため、「20010907.doc」あたりの現象が本当に起き得るかどうか調べてたのかな。
そんで誇張した演出だと見抜いた。
・また「忌避.doc」を書くにあたってオカルト話を盛るときに参考にしてそう。
☆「液状化現象.txt」「沖縄地方とその周辺の地震活動.jpg」「迷走台風16号の動き.jpg」
仏間に穴が開いてたのは事実なので、“どうして仏間に大穴が出来たか?” を科学的に検証する用の資料か。
☆「低酸素症.txt」
・「忌避.doc」でのリフォーム作業員たちを襲った怪現象や、「未)20010908b.doc」での高村と清美の豹変ぶりの描写参考にしていそう。
……というか、このへんのtxt系のファイルがあることによって、「未)20010908b.doc」のオカルト描写が “誇張された演出” だと気づく仕組みですよね。
☆「新規テキストドキュメント(3).txt」
・怪奇現象の実体験のメモか。
これは坂本一家ではなくH.T一家が体験した内容では?
ツダマコトがH.T氏から聞き取りした内容を、信田が精査したメモ。
→そして「忌避.doc」にて坂本一家の体験談のようにして混ぜ込んである?
・そもそも、信田たちが坂本一家のヤラセを知ってる時点で地盤沈下については明白なので “ポルターガイスト現象は地盤沈下が原因?” とメモするのはH.T一家についてだと思う。
・また冷房についての話が不自然。
◈「新規テキストドキュメント(3).txt」
→ “冷房のため仏間を閉め切っていた”
◈「忌避.doc」
→ “八月になり、窓を閉め切って冷房を使うようになってから、悪臭はますます強くなった。”
坂本一家が越してきたのは8月なのだから、わざわざ “八月になり” と書くのは違和感がある。
これはH.T一家が7月以前から住んでたからこそ採れた内容なのではないか?
・あと、“香(一酸化炭素)→無関係?” とあることから、この家庭は仏壇で線香を焚く習慣があることを指してると思われるが……
私は坂本家に本当に仏壇があったのかも怪しいと思ってる。
“右手奥の壁には、仏壇が収まっていたと思われる窪みが見える。そしてその前には、仏壇のなれの果てと思われる、黒塗りの木片が散乱していた。”
「黒塗りの木片」の状態が不自然。
だって仏間の大穴が空いた衝撃で仏壇が壊れたとしたら、元から仏壇が部屋のど真ん中に置かれてないといけないでしょう。
また、「ポルターガイスト.txt」の科学的考察事例2によると「20010907.doc」にあった “仏壇が飛んだ描写” は起こりそうにないことがわかる。
つまり“仏壇が収まってた窪み” はH.T一家の時代のものであり、坂本家には仏壇は無かった。
……などの情報から、「新規テキストドキュメント(3).txt」の内容はH.T氏の体験談だと思うんです。
・そして1996年に “H.T一家が引っ越しを余儀なくされた何事か” が起きたと推測できるわけですが。
H.T一家が土地と家屋を購入した時も、地下の古井戸について説明があったのでしょう。
もし、ポルターガイストのような現象が起きて霊障を疑ったとすれば、真っ先に調べるのは「埋められた古井戸」では?
井戸の上に家を建てるって割とタブー視される印象だし。
そして “封じられた井戸に大量の動物の死骸” を見つけて気味悪くて退去……ならば話の辻褄合う?
→H.T氏は怪現象の原因を ”地盤沈下による自然現象” ではなく、“呪われた土地の霊障” だと思ってたのかも。
☆「未)20010908b.doc」
・Fが書いてボツを食らった「原型の記事」を信田が手直ししたものだと予想。
・“一度は沖縄本島を通り過ぎた台風は、反転してまっすぐにこちらに向かっていた。”
→この記述は、「メール_88」で編集者が信田に助言したことが反映されたのでは? (“原稿に使えそうな気がします” のとこ)
つまり信田が書いている証左になる。
・“家が浸水して浮島状態になってる” あたりからフィクション度合いが増していく。
【神】に首を落とされまいと、現実感のないオカルト描写の連発か。
・儀式途中からの、高村さんの痙攣や、清美の奇怪な表情は、重いガス中毒症状を悪魔憑きのオカルトでカバーしていると予想。
・最後のゾンビ大量発生のくだりは、映画からの流用に見せかけて、本当のこと(地下から遺体が出てきた)を示そうとしたものだった。
……が、【神】はこの描写もアウト判定。信田も首を切られる。
☆「DSC00037.jpg」
・これが「メール_76」に書いてあった “編集者のもとに1枚だけ送っていた写真” なんだろうけど。
ヒントなんでしょうね。
・おそらく天井を写したものかな。
赤い色は色々調べてみたけど見当もつかないのでわかりません!
「未)20010908b.doc」では天井まで泥水が噴き上げた描写があるが、この写真が天井だとするとキレイなもんですね……つまり、天井に届くほど盛大に水は出ていないことを示すもの?
◎T氏とは何者か?
・信田の取材に大きく寄与してるだろうT氏。この人誰なのか?
T氏は康義さんからたびたび「この家は呪われている」と愚痴を聞かされるほど親しい仲だと推測できる。
職場の人とか近所の人とか親類?
でもT氏は糸満の家のことを「自嘲気味に」幽霊屋敷と呼んでいたんだよね。
→「自嘲気味」って言葉選びのニュアンスから、「この家の持ち主」「住んだことのある人間」「深く関わった人間」なのではないかと予想。
登場人物の中で「女性」であり該当しそうなのは、この3人?
①坂本真沙子
②高村さん
③H.T氏
②高村さんは実在も怪しいが、康義さんとは口寄せ儀式が初対面のはずだし、③H.T氏に至っては東京住まいでこの時の生死もわからんので違うと思われる。
消去法で①坂本真沙子?
・「忌避.doc」から滲み出てくる夫婦間不和……取り繕って書いてあるが要は“夫が妻の意見も聞き入れず古民家を購入”した末での地盤問題からのアレコレであったことがわかる。
清美の喘息や夢遊病の対応も真沙子しかやってる描写がなく “娘のケアは妻任せ” であり、本棚の配分からも夫の自分本位さが窺える。
→「メール_84」にて、最終的に “夫婦仲が険悪になっていた” と書かれてることからも、この騒動のあとに夫婦は離婚してるんじゃないか……?
・もう一点気になるのは「忌避.doc」内で夫の康義のことを「坂本」と名字呼びしている箇所が散見される点。
夫婦両方ともが出てくる文章なら、「康義」「真沙子」と書き分けるのが普通の感覚だと思うんだけど。
→これは離婚した真沙子の名字がTであり、もはや他人である康義のことを「坂本」と呼んで信田の取材に答えていた(あるいは協力して捏造話を作った)からではないだろうか?
・当事者である康義が読めば「T氏=真沙子」だとわかるような部分まで切り込んで書いたのでは?
ゆえに面倒事を避けるために、H.T氏同様に、“T氏は死んだ” ことにしてもらったのかも。
康義から問い合わせがあったとしても、信田も「亡くなったと聞きまして……」で押し通せるし。
◉ざっくりまとめ
◎こんな真相かな〜?
・「神=坂本康義」であり、元の土地所有者との間で交わした「取り決め」を守ることに固執。大金が絡んでるので。
つまり、“「糸満の幽霊屋敷」の土地は本当に曰く付きであるという事実” を隠す約束を果たさなくてはならなかった。
・しかし、決定的瞬間に立ち会っていたМから情報が漏れ、自社のライターがこの屋敷について記事を書いてしまう。
それを社内権力でねじ伏せ(まあ、比喩そのままクビ切り、解雇でしょう)、世に出回ることを阻止していた。
・『忌避(仮)』は、数名のオカルトライターの継ぎ接ぎ記事。
最後に真相を究明しようとしたライターも霊障に怯える始末で、「本当に祟りがあるっぽいぞ……?」からの、フィクション感満載ゾンビ祭り落ちで有耶無耶にされる。
T社からの出版物ではないし。
「霊障によって関係者はみんな死んだ」ことになってるし。
結局、何が起こったのか理解できないつくりだからこそ【神】に見逃された……のかな?
◎あの土地は何だったのか?
・はっきりしたことは明言されてないので推測。
屋敷周辺は “地元民はいなくて移住者ばかり” であり、編集者に「そうとう死んでるでしょ、あそこ」と言わしめる土地であり、つまりは地元住民は住みたがらない「忌地」なんだと思う。
どういう由来の忌地なのかは、今回の資料からでは分からないですね。
もしかしたら2作目の『禁祀: occult』にまつわるあれやこれやかもしれないけど、今回は割愛します。
◎おまけの妄想
・「М=ツダマコト=坂本真沙子=T」だったら面白いな〜、とか考えてる。
名前にМとTが入るし。
・家で清美の世話をしながらでも、T社の “著しく信頼性に欠ける酷い記事” なら書くことはできそうよね。
・婚姻時に積もり積もってた鬱憤を晴らすために、ツダマコトとして取材して、T社から「あの土地」の暴露記事を出す。
成功してたなら、別れた夫への強烈な嫌がらせになっただろうなぁ〜
・ライターが消えてる “ヤバい” テーマなのに、それでも書こうとする者が現れるのは何故なのか?
事件を掘り起こしかねないフロッピーが残され続けたのは何故なのか?
考えたんだけど。
編集部のみんなも坂本のことを嫌ってて、「どこかで痛い目に遭えばいいのにな〜」と考えて、こっそり火種を隠してたのだとしたら面白いな。
そして晴れて結実したのが『忌避(仮)』!
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長々とここまで読んで頂いた方、ありがとうございます。
提示されたパーツを「これは花瓶だ!」と言い張って、矯めつ眇めつ、裏返してみたり回転させてみたり、足りないところに自作のパーツを嵌め込んでみたり。
なんとか花瓶らしい形になったけど水を注げば漏れて崩れてしまうような……
そんな心象で書き上げました。
最近は考察まとめの更新がめっきり無くて寂しいので……
考察勢の帰還お待ちしております……
| •ω•)<ホカノヒトノ コウサツ ヨミタイナー
あっ!
あとカクヨムに阿澄思惟さんの新作『カイダンドローム』も来てますよね!
未チェックの方はぜひ読んで〜



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