ジャングリア開業 山積みの課題と対策について
7月25日、沖縄県北部に「大自然没入型」をうたったテーマパーク「ジャングリア」が開業しました。
音頭を取るのは「日本最強のマーケター集団」と呼ばれる、森岡毅さん率いる株式会社刀で、これまで大規模テーマパークが存在しなかった沖縄の、観光分野における起爆剤として期待されています。
開業前から地上波テレビ番組で大々的に特集されたり、YouTuberのHIKAKINさんやホリエモンこと堀江貴文さんがいち早く体験する様子がSNSで公開されるなど大変に注目されています。
そして地上波テレビやインフルエンサーが施設について絶賛する一方、「乗り物に全然乗れない」「高すぎる」「沖縄なのに日除けが無い」などといったジャングリアのネガティブな口コミが殺到し、Googleレビューが一時非表示になるなど、「インフルエンサーは褒めてるのに一般客は酷評」という感じになっていて、何が何やらわかりません!
というわけで「実際のところ、どうなん?」と筆者が足を運んだのは7月28日の月曜日。25日のオープンから4日目ということで、かなりの混雑が予想される中での訪問ですが、体験価値はどれほどのものでしょうか。調査したいと思います!
最初に言っておきますが死ぬほど長いです。大変申し訳ありません。
【いざ、入場!】
というわけで当日、那覇市内からレンタカーを借りてジャングリアへ。
8時50分着と開場から1時間以上前に列に並べましたので首尾は上々、といったところでしょうか。
「那覇市内から北部は遠い」と良く言われますが、時間にして80分程度だったのでそれほど「遠い!」という実感はありませんでした。懸念していた渋滞もなく、この辺は事前の対策が功を奏していたのではないかと思います。
ゲート前にて。まあまあ前のほうに来れた!
そして時間を測っていたのですが、ゲートの開放から約12分で入場!
直後に整理券を取るべくスマホを操作します。
なのに整理券が全滅!
まじか!入場10分なのに!?
慌てて行列に並ぼうとしたのですがどのアトラクションも早々に60分~120分待ちと、みるみる行列が伸びていきます。
ちなみに、「ダイナソーサファリ」と「バギーボルテージ」に乗れるプレミアムパス2,970円は事前に2名ぶんゲットしていたので、並ぶのを諦めて少し時間をつぶし、「ダイナソーサファリ」に意気揚々と乗りに行きました。
アトラクション自体は普通に高クオリティだし楽しかったことは間違いないのですが、事前に放映されていたジャングリアのCMで見た「恐竜に追いかけられるシーン」みたいなのが無かったのは気がかりです。
映像を見た時に「あれを実現するのはめちゃくちゃお金かかりそうだけど、どうするんだろう。プロジェクターで投影するのかな」などと思ってましたが、そもそもこういうシーンは無かったのです。
【そしてレストランへ】
アトラクションが終わったタイミングで即座にレストランに移動。
「かなり混雑する」という噂を聞いていたのでレストランのオープン前から並んで即入店!
そしてレストランを出るころには死ぬほどの行列が出来ており、怒ってスタッフに詰め寄ってるお客さんも見かけました。
そして次に乗れる「バギーボルテージ」が14時~だったのですが、ここで困ります。「あれ?時間まで何をすればいいんだっけ?」と。
ジップラインなどのアトラクションはお伝えした通り、開始10分で全整理券の配布が終了しており、並ぶことすら出来ません。
そして、並ぶことが出来るアトラクションは待ち時間がえらいことになっております。
日差しがきついこともあり、長時間並ぶのはさすがにしんどい、という事でお土産屋さんを見てまわったり、買い食いしたりしながら園内を散策します。
それでも時間が余ったので、いったん駐車場に戻って車の中で昼寝をし、時間になったタイミングで「バギーボルテージ」に乗りに行きました。再入場できるのは良いことですね。
そしてバギーボルテージ後はまた「やることがない!」という状況になったのでスパでお風呂に入り、お土産を買って17時ごろにはそそくさと退散しました。なるほどね……!
まあ、オープン当初で混雑する事は想定内ですが、いろいろ重なった結果、「運営チーム、この対応はよくないのでは?」と思ったので筆をとらせて頂いた次第です。「これは問題だな~」と思うことをあれこれ書いておきます。
【前提として】
ただし、僕はもともと、「ジャングリア」については懐疑的な目で見ていたフシがあることは正直に書いておきます。
理由としては以下の通り。
①気候の問題
沖縄は風雨の強い地域で台風もしょっちゅう来ます。そんな中、ジャングリアのアトラクションは屋外型が大部分を占めることが予想されており、特に風に弱い気球なんかは「ほとんどあがらないのではないか」と思っていました。
気球はジャングリアのアイコン的な扱いをされており、キービジュアルにも必ず採用されておりますが、気球って、少しでも風が吹いてると飛ばせないんですよ。そのため日本国内においても気球に乗る体験が出来る場所は数えるほどしかありません。
その気球を、雨風の強い沖縄で果たして運行できるのか、という疑問を持っていましたし、ジップラインやバギーなど、用意されているコンテンツは全て雨風に弱そうなものです。それによって「せっかく来たのに雨風でアトラクションに全然乗れない」という事態が多発して顧客満足度が低下するのではないかと予想していました。
②コストの問題
更に、沖縄は紫外線がめちゃめちゃ強いです。沖縄の紫外線は年間を通じて本州の2倍以上とされ、歩いているだけで肌を刺すようなジリジリとした日差しは本州とは比較にならないほど強い!
「紫外線が強い」ということはそれだけ、あらゆるものが痛みます。東京ですら、アウトドアチェアをベランダに置いておくとだいたい1年くらいで日に焼けて色が変わり、布部分の劣化がはじまります。つまり、紫外線が強い地域だと紫外線から施設を保護するためのメンテナンスコストが高くなります。
更に更に、テーマが「ジャングル」なので当然森の中に作っているのだろうと考えていたのですが、森の中となると落ち葉対策や虫対策にも相当なコストがかかります。
更に更に更に台風です。沖縄はそもそも台風が多い地域な上、沖縄に接近する台風は強い勢力を保ったままのことが多いので暴風具合がハンパ無いです。
沖縄では過去に何度も台風に遭遇していますが、駐車していた軽自動車が風に煽られて片輪が「フワッ」と浮いたのを目撃した時は「沖縄の台風ハンパねえ!」と驚愕しました。当然この台風対策、台風被害からの復旧にコストがかかります。
更に更に更に更に、僕の予想ではジャングリアに導入されているバギーは相当壊れます。ああいうタイプの乗り物、本当にすぐ壊れるんですよ……!しかも雨風に晒されながら、慣れてない人の運転でジャングルを走るとなるとかなり故障してメンテナンス費がこれまた高くつくのでは……!
③観光客が沖縄に求めるものとのギャップ
そして首都圏人口3,700万人を抱えるTDRや関西圏人口2,000万人を抱えるUSJに比べて、沖縄県の人口は150万人、かつ独立した島です。必然的に集客のターゲットは地元民というより、年間1,000万人と言われる沖縄の観光客でしょう。
ですが、沖縄に観光に来る人達のイメージはやはり「海!」が強いのではないかと思っています。ジャングルや秘境を求める人は沖縄本島ではなく奄美大島や屋久島、西表島あたりに行くような気がするので、その辺のギャップも気になっていました。
以上、これらの問題から「本当に大丈夫か……?」みたいな目線を持っていたことは書いておきます。
ただし、私も沖縄は大好きな土地ですし、子どもが生まれる前は年に2~3回くらい、ほぼ毎年行ってましたし、特にジャングリアが出来た北部は南部に比べて「ザ・沖縄!」という感じの綺麗な海と森が広がっているのが好きで良く遊びに行っておりました。
沖縄は、いいぞ!
というわけで今日の本題、ジャングリアの問題点についてです!!!
①キャパの少なさ
入場直後に「スカイフェニックス」というジップラインや「ヒューマンアロー」という人間をゴムで飛ばすやつなど、体にハーネスをつけて体験するタイプのアトラクション整理券が一瞬で配布終了したことから、「これは1日に体験できる人数が相当少ないのではないか」と思い、時間を測りながら計測してみました。
「スカイフェニックス」はそこそこ回転が早く、1回あたり1~2人が体験出来ます。そしてだいたいの組が2人セットで体験しているので1回あたり1.8人、そして3分~7分くらいのサイクルで飛んでいたので、平均して「5分に1.8人」という消化スピードと仮定。
営業時間はざっくり9時間なので、
60分間に21.6人×9時間=194.4人
となり、1日あたり200人くらいの人が体験できる計算になります。
「ヒューマンアロー」はもっと遅く、見ている範囲では10分に1回のペースで1人が体験できるのみです。これですと、
60分間に6人×9時間=54人
となり、1日あたりせいぜい60人のキャパです。こんな感じで「スカイフェニックス」「タイタンズスウィング」「スカイエンドトレッキング」「ヒューマンアロー」「グラビティドロップ」「バンジーグライダー」あたりのアスレチック的なアトラクションを合計してもせいぜい1日500人くらいのキャパではないでしょうか。
あくまで僕が観測していたタイミングに基づいての計算なのでズレはあると思いますが、おおむねそんなものじゃないかと推測しております。ちなみに運休とかが入るともっと減ります。
残るは「ダイナソーサファリ」「ファインディングダイナソー」「やんばるフレンズ」「バギーボルテージ」ですが、外から計測出来た「バギーボルテージ」はだいたい、1~2人乗り×5台×2グループが1週5分を2週するサイクルだったので、「平均1.5人×5台が5分ごとに体験」と仮定すると、1時間あたり75人×9時間=675人となります。
一番回転が早そうなのはメインアトラクションである「ダイナソーサファリ」で、10人乗りの車×3台が10分間隔くらいで動くので1時間あたり180人。9時間で1620人。
これは予想ですが、全て合計しても3,000人くらいでは……?
プレミアムパスなんかを駆使していくつものアトラクションを体験する人がいることや、運休なんかも絡んで来ることを考えると、快適にめぐることが出来る1日あたりの来場者数はマックス2,000人くらいではないかと考えます。これは相当少ない。
ただし、「キャパが少ないのが悪い!」と言うつもりはありません。それはもうしょうがない。苦言を呈したいのはここからの話です。
②キャパオーバーが明らかなのに何故お客さんを入れるのか
そんな風にもともとキャパが少ないのに、端的に言えば「お客さんを入れすぎ」です。「USJやディズニーランドも開園当初はそんなもんだった」という声もありますが、ディズニーランドやUSJが開業した当時と違って、ジャングリアの入場券は全て事前にネットで購入するシステムです。
つまり「その日何人来るのか」は正確に把握できるはずだし、その人数次第で事前に入場制限をかけることも簡単です。ゲート前でチケットを手売りしてた時代とは違うんですよ……!実際、万博は入場者数にキャップを設けて人数をコントロールしています。
また、運営する「刀」はもともとUSJやネスタリゾート、イマーシブフォート東京といった施設の運営に関わっており、ネスタリゾートにはジップラインなど似たようなアトラクションがたくさんあるため、ああいったアスレチック的なアトラクションは回転が遅く、キャパが少ないことなどはとっくに把握済のはずです。
更に言えば「顧客満足度が下がるのは混雑率がどのくらいからか」といったデータもとっくに持っているはずなのに、明らかにキャパオーバーな人数を園内に入れてるということはつまり、「対策しようと思えば出来るのに、顧客満足度が下がることを承知で対策してない」という事になりけっこう印象が悪いです。そりゃあ怒る人も出る。
オープン当初の混乱や混雑なんかは仕方ない部分がありますし、一生懸命対策しての結果がそうであるなら「仕方ないな~」で済むのですが、こうなってくると「なんでやってないの?」という部分において懐疑的にならざるを得ません。
③上がらない気球
そして、「沖縄の気候ではほとんどあがらないのでは?」と懸念していた気球は、懸念した通りプレオープン以来ほぼあがっておりません。これも結構な問題じゃないかと思っています。
例えばテレビでジャングリアのCMを見かけた子どもが、「パパ、気球に乗ってみたい!」と騒ぎ始め、「じゃあ行くか!」と一念発起した父親が子どもを連れてジャングリアに来園、みたいなケースはそれなりにあるんじゃないかと思います。
それなのに気球があがらなかったらガッカリするでしょうし、もっと言えば「気球がほとんどあがらないことくらい最初からわかってるだろうに、なんで大々的に宣伝するのよ」と思ってしまいます。
僕みたいなド素人ですら「沖縄で気球あげられるの?」って思っちゃうくらいなのに、その、あがらないであろう気球を核に据えて宣伝するのは「気球はどうせあがらないけど、映えるから客寄せ用に作っておこう」くらいの、よこしまな考えで導入したのではないかと勘ぐってしまいます。
④実物と差のある宣伝用のビジュアル
こちらは1年前に公開されたジャングリアのCM(20秒あたりから)ですが、実際に訪れてから見返してみると「実物とは全然違う」と言わざるを得ないクオリティです。
これが、実際の工事などに着手する前に公開されたイメージ映像ならまだわかるのですが、開業1年前であるなら「完成してもこんな感じにはならない」という事はわかっていたはずです。それなのにあえてこれを公開し、集客するのはお客さんに対する欺瞞ではないでしょうか。
もちろん、ある程度「盛る」ことは許容の範囲内と言えますし、ディズニーにしろUSJにしろ、CMでは多少派手にしたり誇張した表現をすることもあるでしょうが「無いものをあるように見せる」レベルの誇大表現は流石にちょっとアレではと思わざるを得ません。
⑤やりすぎな課金前提
刀の森岡さんはインタビューで「入場チケットで全てのアトラクションを体験できるが、プレミアパスで行列を短縮することが出来る」という発言をしていましたが、開場前から並んだのに、入場した時点で全ての整理券が打ち切られていたことを考えると、「いや、並ぶことすら出来ないのにどうやって体験するの!?」と言い返したくなります。
アスレチック型のアトラクションは実質的に、「プレミアパスが無いと体験出来ない」という仕様になってるんですよ。これまた「事前情報と話が違うじゃん」という不信感の元になっております。
恐らく、元々の枠が少ないのに加えて、枠の大部分をプレミアパスで販売しており、普通の入場券だけで体験出来る枠が相当少ないことが原因ではないかと思っているのですが、USJやTDRなどテーマパークでこういった優先パスを売る事が今では普通になっているとはいえ、ジャングリアは「ちょっとやりすぎ」といった印象を受けます。
USJにしろTDRにしろ、早めに並んで入場したらひとつやふたつ、人気アトラクションにそれほど並ばずに乗れますからね……。
更に、「人気施設が長蛇の列」というのは万博にしろUSJにしろTDRにしろ「あるある」の話ではありますが、それらの施設では「アメリカ館は2時間待ちだから他のところ行くか~」とか、「ソアリン諦めて、夕方まではマーメイドラグーンで遊んどくか~」とか、次善の策があれこれ考えられるのに、ジャングリアでは他にやることが無いので一気に詰んでしまいます。これ、課金ナシで満足に遊ぶのはほぼ不可能な仕様では。
また、「バギーボルテージ」などサンダル履きでは体験出来ないアトラクションがあるのですが、靴をレンタル出来るのはプレミアパスを買った人だけという情報も飛び込んできており、やっぱり「ちょっとやりすぎでしょそれ」と思わずにはおられません。
⑥インフルエンサーの絶賛
そして最後にインフルエンサーの方々の絶賛です。
実際に行った人達が怒ってレビューが荒れたりしているのに、「行ってない人が叩いてる」とか、そもそも整理券が打ち切られて行列すら作れないのに「行列ほぼなし」と発言したり、こういうのが流れて来ると、実際に行ってひどい目に遭って怒ってる人達の神経を逆なでするじゃないですか。
インフルエンサーの方々はジャングリア側の配慮から行列なしで色々なアトラクションを体験してるんだろうし、一般入場客との意識に差が出るのは仕方がないのかもしれないけど、そもそも現時点でキャパオーバーで怒ってるお客さんが大量に出てることくらい把握してるだろうから、「ツイートして頂く際はその辺にご配慮を……」くらい説明しておきなよ、と思ってしまいます。
地上波メディアをあれこれ呼んで、インフルエンサーも呼んで大々的に注目を集める、というマーケティング的な手法は確かに上手だな、とは思うのですが、実際に来場しているお客さんからの不満が噴出してる状態では逆効果になり得る。
【まとめると】
というわけで、
・意図的にキャパオーバーの客を園内に入れ
・上がらない気球をメインビジュアルに据え
・実物と大きな差のあるプロモーション映像を流し
・課金しないと楽しめない設計にし
・インフルエンサーやテレビ取材のみ優遇する
と、ここまで揃ってしまったら「それ、長い目で見ると良くないんじゃないの……!?」と思わざるを得ません。一般のお客さんをないがしろにしすぎでは。
混雑は仕方ないとしても客を入れすぎだし、別料金取るにしてもやりすぎだし、CGで盛るにしてもやりすぎだし、メディアPRもやりすぎ。マーケティングとしては成功としても実態と離れすぎてしまってはそりゃあ反感も買うでしょう。
話は少し変わるのですが、僕は以前、「SPOT」というお出かけメディアを運営していたことがありまして、その「SPOT」の運営方針は「実際に現地に行って取材し、ウソを書かない」というものでした。
SPOTを立ち上げた当時はいわゆるキュレーションメディアが大手を振っていた時代で、「おすすめの観光地10選!(ただし行ってない、拾った画像を適当にまとめただけ)」みたいな記事が量産されており、画像も加工されまくっていて「行ってみたら違うじゃん」みたいな事態が多発していたため、それらに対するアンチテーゼとして現地取材必須のSPOTを立ち上げたのです。
そのSPOTの事業責任者が言ってた話をすごく覚えているのですが、その事業責任者はあまり治安のよくない所で育っており、父親はアルコール依存症のギャンブル狂いという家庭だったそうなのですが、一度だけ伊豆に家族旅行に行った事があったそうで、その時の体験が本当に一生忘れられないくらい楽しかった、と。
家族旅行の経験はそれっきりだったらしく、「旅行って、一生の思い出になり得るものなのに、そんな貴重な体験がウソや欺瞞で騙されることによって、暗い経験になってしまうのは許せない」という意気込みを語っておりました。僕もこれに関しては本当にそう思います。
ジャングリアだって、時間的な問題や金銭的な問題であまり旅行に行けない家族が「年に1度の楽しみ」くらいのテンションで来てるかもしれないじゃないですか。それなのにあの仕打ちを食らったらたまりませんよ。
僕はフリーライターであちこち行くのが仕事みたいなところがあるし、スケジュールも割と組みやすいので今回のような目に遭っても「まあこんなもんかんぁ~」で済みますけど、そうじゃない人達もたくさんいることを心に刻んで頂きたいなと思う所存です。
【「刀」に聞いてみた】
そんなわけで運営元である、「刀」に質問を投げてみました。
ざっくり言えばこんな感じの質問です。
・気球、ぜんぜん飛んでないのでは?
・明らかにキャパオーバーでは?今後どうするの?
・開業前のCMは盛りすぎじゃない?
これらにおける問題点と、対策について聞いてみた次第です。
返答を意訳して掲載します。
【気球について】
プレオープン以来、気球は何度か飛んでるが、最近は台風もあって運営を見合わせているのは事実。風に弱いのも確かにそうだが、一般的な熱気球ではなくより風に強いガス気球を使ってるので今後も天候を注視しながら安全なタイミングであげる予定。
【キャパオーバーについて】
ゲストからの声は真摯に受け止めている。例えば「待ち列開放サービス」という、並び時間が長時間になった時に整理券のようなものを配布し、列から離れられるような仕組みも作った。日々の改善はこれからも続けて行く。
【CMについて】
開業前のCMは、体験するお客様の感情をよりイメージしやすいような内容で描写した。開業後は実写のCMに差し替えている。
とのことでした。返答が返ってきたのは良かったのですが、現在進行形で公式HPには実写ではなくCGを多用したイメージカットがまだまだ掲載されてるんだよな……。
気球に関しては本当に「たまたまあがりづらい時期だった」という事で、今後はばんばん上がるようになるのかもしれません。「最初からほとんど上がらないことを知りながらキービジュアルに使ってるんじゃない?」っていう見方はちょっと意地悪すぎたかもしれないので反省します。すいません。
【早い対策を】
というわけでここからはジャングリア側への提案です。
まず真っ先に入場制限をかけ、現状について正しくアナウンスするべきでしょう。大行列が常態化していてアトラクションをスムースに楽しめないことを率直に認めた上で、入場パスを既に買ってしまった人については払い戻しを推奨するなど、これ以上の混雑を緩和するような措置を取るべきではないかと思います。
また、「夕方以降は混雑が緩和する」という話もありますので、朝からの入場券は発行数を絞りつつ、多少ディスカウントした夕方以降の入場券を発行するなどの措置も有効ではないかと。
今のところ公式から何のアナウンスも無いことがよりいっそうの不信感につながりますので、良くなかったことについては率直に認めてしまった方が良いのではないかと思います。
その上で、
・新たなアトラクションを随時投入して体験人数のキャパを底上げする
・アトラクション以外のコンテンツの充実
・風雨をしのげる場所の拡充
・熱中症対策のさらなる拡充
・何より、来園者ファーストの意識の徹底
らへんを継続的に行うことでより良いものへと進化していけるのではないでしょうか。
万博が良い例だと思うのですが、メディアでは批判一色だった万博が実際の来場者の好意的な声がうねりとなって今では大人気になっており、「メディアは絶賛、来場者からは不評」という現状のジャングリアとは真逆の道をたどっております。
これだけSNSが発達した今では見栄えの良い映像を流したり、メディアの取材をばんばん入れて短期的な集客を狙うことよりも、目の前のお客さんひとりひとりに向き合った方が、長い目で見て良い結果になるのではないかと思います。
冒頭で書いた通り、僕は「このままだとコケそうだな~」という予測は立てていますが、何度も言うように沖縄は大好きな土地ですし、ジャングリアが大人気になって地元にお金が落ちまくるようになることについてはもろ手を挙げて歓迎しますので、ここで踏ん張って頂き、現時点での悪い評判を全て払拭するような、素敵な施設になって頂くことを願っております。今後、何十年も愛されるテーマパークを目指すなら、目先の利益より大事なものがあるのではないでしょうか。
キャストの人達はめちゃくちゃ感じが良かったので、そういう現場で頑張ってる人が、運営方針の不備でゲストから怒られたりしている風景を見るのは心が痛いですし、外国人の人達も多く見かけましたので、この体験が日本全体の価値を損なうようなものにならないことを切に願います。
色々と大変な時期かと思いますが、「顧客ファースト」を大原則に日々改善に励んで頂ければと思います。
【おまけ】これから行く人に向けて
というわけでおまけです。
「これから行くぜ!」という人に向けてジャングリアを楽しむコツみたいなものを書いておきます。
・アーリーパークイン
JTBが発売しているジャングリアツアーのプランには15分前から入場できるアーリーパークインがついてるものがあります。このプランを使う事で早めに入場して整理券を抑えたり、それほど並ばずにアトラクションを体験できるようになります。
・プレミアパス
恐らく夏休み期間いっぱいくらいは「プレミアパスが無いと何時間も並ぶハメになる」「もしくは並ぶ権利すら無い」というのが常態化するかと思われますので、乗りたいアトラクションは最初から全てパスを買っておいた方が良いと思います。お金はかかるけど……!逆に言えばプレミアパスをゲットせず、手ぶらで乗り込むことは正直おすすめしません。
・駐車場は予約必須
車で行く際は必ず事前に予約してから行きましょう。1日2,000円です!
・必ず暑さ&雨対策を
園内は日差しを遮るものが少ないのでかなり暑いです。日傘や日焼け止めなど暑さ対策は万全にしておきましょう。特に子どもがいる家庭は要注意です。また、沖縄では天気予報を無視してスコールが降るのも当たり前にあります。全身ビショ濡れになっても問題ない恰好で行きましょう。モバイルバッテリーなんかは防水の袋に入れておくとグッドです。
・なるべく靴で
サンダル履きでは体験できないアトラクションもあります。沖縄ではありますがちゃんと靴を履いていきましょう。
・夕方から入るプランもあり
テーマパークとなるとどうしても「朝から行くぞ~!」みたいなテンションになりがちですが、夕方以降は行列が緩和されるという情報もありますので、朝は美ら海水族館あたりに出かけ、15時くらいからのんびりジャングリアに行くパターンも全然アリだと思います。このパターンならきつい日差しも避けられますし、いくつかアトラクション乗って花火見て~って感じでちょうど良いのではないでしょうか。
・スパ
夕焼けくらいの時間帯が綺麗です!!!夜は花火も見れます!
でもあそこ、なんで水着で混浴にしなかったんだろうな……。だいたいが男女混合グループなのでその方が楽しいし家族連れは楽だし写真だって撮れるのに……。
・ついでに沖縄のあちこちを楽しんでネ
そして、沖縄はとにかく「良い」ので、ジャングリアだけを目的にするのではなく、少し長めに滞在して南部から北部までぜひあちこち巡って欲しいな、と思います。
国際通りで三線の沖縄民謡聞きながらお酒を飲むとか、青の洞窟でシュノーケリングするとか、バイク借りて海岸沿いを走るとか、フクギ並木のカフェでお茶するとか、他の地域には無い魅力が沖縄には詰まりまくってますので、ジャングリアをきっかけに沖縄を堪能しまくって頂ければ幸いです。