トークショーで金沢について語る野中さん(左)と葉山さん=26日午後7時15分

暑さ対策をしながら花火を見上げる観客=26日午後7時50分、金沢市大豆田本町

 光と声のショーに県都が熱狂に包まれた。26日、犀川緑地で行われた「北國花火2025復興支援大会in金沢」(北國新聞社主催)は、河川敷の協賛者席が満席に。金沢が舞台の作品「ラブライブ!蓮ノ空(はすのそら)女学院スクールアイドルクラブ」のキャストによるトークショーには全国のファンが詰めかけた。夜空には復興への希望を託した花火が輝きを放ち、来場者に唯一無二の感動を届けた。

 トークショーのために用意された「蓮ノ空コラボ席」は1千席が完売。村野さやか役の野中ここなさん、徒町(かちまち)小鈴役の葉山風花さんが浴衣姿で登場すると、歓声が沸き起こった。

 2人は何度も足を運んでいる金沢を「第二の故郷」と表現。方言や食のクイズで盛り上がった後、野中さんは「蓮ノ空の一歩が復興の一歩になってほしい」、葉山さんは「引き続き石川のことを盛り上げたい」と話した。花火終了後には再びステージに登場し、来年の再会を誓った。

 会場では「蓮ノ空」のグッズ販売も行われ、ファンが列をつくった。一番乗りした京都府の会社員坂本卓海さん(24)は「好きなキャラクターと一緒に花火を見られて幸せ」と喜び、志賀町出身で名古屋市の会社員坂野有沙さん(33)は「大好きなキャストが能登に思いを寄せてくれてうれしい」と感慨深げだった。

 大会は、文字が浮かび上がる仕掛け花火や趣向を凝らした北國芸術花火など、多彩な作品が打ち上げられた。金沢市の会社員山本敬之さん(57)は「唯一無二の夏の風物詩。これを見んと夏が始まらん」と光のショーに見入った。

 猛暑の中、暑さ対策をする人の姿も目立った。家族4人で3年ぶりに訪れた同市の主婦田邊美尾さん(36)は「良い思い出になる」と話し、長男の來依(らい)ちゃん(4)は携帯型の扇風機を手に「近くで見られてうれしい」と笑顔を見せた。

 スターマインパレードは金沢をイメージした花火が用意され、外国人客も魅了した。フィリピン出身のマリー・マーニットさん(32)は「日本の文化を満喫できた」と声を弾ませた。

 苦しい時でも前を向くとの思いが込められた嵐の人気曲「Happiness(ハピネス)」で締めくくられた花火大会。金沢市の会社役員野田樹さん(46)は「コラボ企画などに力を入れていて例年以上に楽しめた」と満足げに話し、打ち上げを担当した北陸火工(かほく市)の吉野広一工場長(47)は「少しでもあすへの活力になってほしい」と願った。

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