立命館守山中(滋賀県守山市)に通っていた男子生徒(15)が同級生5人からいじめを受けていたとして、学校がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と認定し、調査に当たった第三者委員会が6件をいじめに該当すると判断していたことが30日、分かった。被害生徒の母親が同日に滋賀県庁で会見して明らかにし、学校側の対応の遅れなどを批判した。
第三者委が今年3月にまとめた調査報告書によると、被害生徒は中学1年の1学期から中学2年の2学期にかけて、同級生の男子生徒らに倒れた状態で足を引きずられたり、体操服の半ズボンを膝くらいまで複数回下げられたりしたという。後ろから押されて壁に顔をぶつけ、上唇を負傷したことなども含む計6件の事案がいじめとして事実認定された。
報告書では、担任や学年主任の初期対応の拙さも指摘。2023年7月以降、母親が担任に頻繁に相談していたが、「いじめに対する感度やけがの背景を読み取る危機意識がともに低かった」と記した。
母親は会見で、男子生徒が中学2年の秋にいじめによる適応障害と診断され、現在も治療が続いていることを明らかにした。報告書の内容についても事実と異なる部分が多いとして、学校側が大幅に改変したと主張。「いじめや(対応を)放置されていたことだけでなく、報告書によって本人も家族も二次被害を負ったままでつらい」と訴えた。
学校法人立命館の広報担当は「当時は丁寧に対応したつもりだが、今思い返せばもっと対応できた部分があった。報告書を真摯(しんし)に受け止め、同じ事態が起こらないよう再発防止に努めたい」と述べた。
一方、報告書を改変したとの訴えについては「内容に変わりはなく、ありえない」と否定している。