アニメ制作など専門職大学の誘致断念 建設費高騰など 彦根市

滋賀県彦根市は、大阪の学校法人と連携し再来年の開設を目指すエンターテインメントに特化した専門職大学の誘致を進めていましたが、建設費の高騰などで学校側の開設が難しくなったとして断念することになりました。

専門職大学は、実践的な教育に重点をおいた新たな教育機関で、彦根市は去年(2024年)、大阪市でアニメやゲーム制作の専門学校を運営している学校法人「吉田学園」と、専門職大学の設置に関する協定を結び再来年の開設を目指して、場所を駅近く市有地を基本とすることや地域活性化に向けた連携などを進めることにしていました。

これについて30日、彦根市で田島一成市長が会見し、学校法人側が建設費の高騰のほか、学生の確保が難しく国の認可がおりないことなどで、取り組みの継続は難しいと判断したことを受けて、協定を解除し、専門職大学の誘致を断念したことを明らかにしました。

田島市長は「計画の白紙は非常に残念だが、受け入れざるを得ない。期待する市民もいて心配をかけたことは事実で、ことあるごとに説明をさせていただきたい」と述べました。

吉田学園の吉田東吾理事長は「断念する結果になったのは誠に遺憾だが、今後も彦根市との協力関係を築いていきたい」とコメントしています。

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