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怪しげな「新宗教」との連関

他のことが考えられなくなる状況の中で「参政党に批判的な内容の動画は見るな」といった指令が党内で出ることもあったという。

「参政党は『大企業や宗教団体から支援は受けていない』と言いますが、内部には新興宗教の信者さんやネットワークビジネスをやっておられる方もいらっしゃいます」(同前)

代表の神谷氏自身、スピリチュアルな思想との親和性を隠さない。胎内記憶を提唱する産婦人科医の池川明氏などと交流。怪しげな「新宗教」との連関も取り沙汰された。

ヤマト・ユダヤ友好協会の総会に参加する神谷氏(本人のFacebookより)
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「キリストの幕屋は聖書を独自に解釈し、国粋主義的な側面を持つ異端の信仰集団です。〈聖書を深く読めば読むほど、民主主義というものには反対です〉といった教義を持つ。その伝道師に師事した赤塚高仁氏が会長を務めるヤマト・ユダヤ友好協会は『神は歴史的使命を達成するためにヤマトとユダヤの民を選んだ』という独特の選民思想を説いています。神谷氏は'22年頃まで同団体の理事で、協会主催のイベントでも講演した」(参政党関係者)

この点を参政党に尋ねると、〈神谷代表がかつてヤマト・ユダヤ友好協会の理事を務めていたのは事実ですが、同団体は宗教団体ではなく、民間の友好団体〉などと回答した。

後編記事『まるで「劣化版」自民党…参政党に浮上した「政治資金規正法違反」疑惑!専門家から「裏金も疑われる」と指摘も』へ続く。

かわの・よしのぶ/'91年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、『サンデー毎日』『週刊文春』の記者を経てフリーに。主に政治を取材している

「週刊現代」2025年08月04日号より

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