「トンデモ」の蔓延を見逃してはいけない
しかし、どう分析して何を言おうと時間は元に戻せない。躍進してしまったものは仕方ないし、この後始末は他党やメディアの役割だ。ここから先は、何も知らなかった「ふんわりとした支持者」にちゃんと指摘し、よく調べず「参政党っていいかもな」と思っている人に「目を覚ましてもらう(本来の意味)」必要がある。
選挙期間中、新たな暴言や問題発言はあったものの、それまで延々と垂れ流してきた陰謀論やトンデモ的な言説は表向きに発することが多くはなかった。田んぼへのジャンボタニシ投入よろしく珍説を撒き散らした過去(そんなに昔ではなく最近だが)を知らずに投票した人はかなり多かったと思う。メディア各位は、今回の反省をもとに、これからは巷のトンデモの蔓延を見逃さないようにしてほしい。
一方の参政党側は、隠したい過去まで掘り起こされながら批判されまくる現状に「被害者ポジション」を確保して支持固めを図るしかなく、より一層、メディアや批判者との対立を煽るに違いない。そうなった時に、ついていける「ふんわりした支持者」は多くはないから、それでも支持したい者によってどんどん思想は「濃く」なる。内部崩壊のリスクは高まり、離反者も増えるだろう。
投票を自省したら離れていけばいい
よくいわれる「支持者を馬鹿にするだけでは何も解決しない」という論調は理解できる。政治に興味を持つことや投票行動を他者に非難されるいわれはない。実際、今回の選挙では若者の投票率が上がったそうだ。そこには参政党の功績もあると思う。
しかし改めて強調したいのは、参政党が国政政党になってからの3年間も、支持者向けの集会などで反ワクチン・陰謀論を堂々と流布し続けてきたこと。そして、さまざまなデタラメを言っては見つかって批判され、そのたびに言い訳と仮想敵づくりで支持固めに励んできたトンデモ集団だということだ。今は「差別助長」という公党にあるまじき問題も突き付けられて議論の渦中にある。
18人の国会議員を抱える一大勢力になったのだからなおさら、おかしなことは追及されて強く非難されるべきだ。それを見て、ふんわりと参政党を支持した人は「なんかやっぱり違った」とふんわり見切りをつけてもいいと思う。きっと誰もその判断を責めることはない。
参政党は今まさに連日のように批判を浴びている。既に投票したことを自省して距離をとった人も多いことだろう。それでも「大手メディアを信じるな」などと言いがちな陰謀論と親和性の高い人は残るに違いないが、そんな有権者ばかりではないと信じたい。

