参政党への批判的投稿への対応にも変化が

7月19日、東京・芝公園でのマイク納めには党発表で2万人が集まった(実際には、あの場所にそんな人数は入らない)が、「日本人ファースト」による差別助長に抗議のプラカードを出す人達に対し、ちょっかいを出す参政党支持者も多かった。「刺激しないで」との党スタッフの制止も無視されがちだった。

支持層の性質の変化が、もっとも分かりやすかったのはSNSのX(エックス)の投稿だ。参政党を批判する投稿に対し、「じゃあどこを支持するか言ってみて」「あなたはどこの国の人?」「そんなに言うなら参政党に投票するね(絵文字)」というような、挑発的だったり、皮肉を込めたりするようなリプライが数えきれないほど付いた。

もともとの支持者は、こうした行動は滅多にしなかった。なぜなら批判者を刺激したせいでダメージを食らうことになった苦い過去があるからだ。国政政党になった22年の夏以降、「アンチは議論しに来い」と神谷氏らが動画で煽ったせいで、演説の妨害が相次いだ。それは24年につばさの党が他陣営の演説を妨害して逮捕されるまで延々と続いた。

「人間にファーストもセカンドもない」と書かれたプラカード(7月13日 練馬駅前にて)
筆者撮影
7月13日 練馬駅前にて

参政党のアンチ対策は「反応しない」

そうして批判を受け続ける過程で、参政党はアンチ対策として「反応するな」「無視しろ」という指令を出すようになり、少なくとも今回の参院選前までは街頭演説でもX上でも徹底されていた。表向きは「参政党には、そんなものを相手にしている暇はない」みたいなプライドを感じさせる理屈だったはずだ(先に挑発したのは自分らだが)。

だから、どんなに党に批判的な投稿があっても仕返しのようなリプライはごくわずかで、せいぜい仲間内でアンチの悪口を言って傷を舐め合うぐらいだった。このほどの批判投稿への反撃リプライの急増は、スルー指令を見ていない党員以外が支持者として流れ込んできた証左である。

そしてそれらは「今回は参政党にしよう」程度の人が大半で、加えて勢いを察知して集まった「勝ち馬に乗りたいネトウヨ的な、あるいは反左翼的な人達」も混在していると私は見た。前者は自分が投票先に選んだ党を貶されていい気はしないだろうし、後者はもともと好戦的である。