熱中症対策を“見える化”
- 2025年6月28日
命にかかわる熱中症。去年の夏、東京23区で熱中症の疑いで306人が亡くなりました。そのうち86%が65歳以上の高齢者、95%は屋内で亡くなりました(東京都監察医務院調べ)。
そこで川崎市では対策の呼びかけを工夫しています。カギとなるのは“見える化”です。
一目で分かる!熱中症対策チラシ
川崎市内で開かれている高齢者の体操教室。6月下旬、保健師の麻生果歩さんが訪ねて、熱中症の対策を分かりやすく解説しました。しかも配ったチラシ、ただのチラシではないんです!
このテープは、室温によって色が変わって、温度が表示される仕組みです。28度以上になったらエアコンを使うよう、赤い枠で囲んで一目で分かるようになっています。体操教室の皆さんにも好評です!
エアコン、いつつける?訪問で確認
民生委員が高齢者の家をまわって直接、チラシを届ける取り組みも。実際に家でどのようにエアコンを使っているのか、状況を見てアドバイスします。厳しい暑さのこの日、民生委員の大沼洋子さんは、顔なじみの湯峯久美子さんを訪ねました。
エアコンをつけるタイミング、どうしてる?
自分で暑いなと感じたらつける。
自分の感覚もいいけれど、温度計もきちんと見てね。気温への感覚が変わってくると暑さの感じ方も変わってくるから。
高齢になると、のどの渇きや暑さが感じにくいので、注意が必要です。チラシの温度計で室温を確認できるよう、見やすい所に貼りました。
熱中症を予防できるなら、いいと思います。
熱中症対策を”見える化”実験
川崎市の環境総合研究所で、熱中症対策を“見える化”する実験をしていると聞いて、NHK横浜の市川苺子職員が訪ねました。
どんな実験をしているんでしょうか?
さん
日傘を差している人、帽子をかぶっている人、対策をしていない人、それぞれの頭の温度がどのように変わるかをサーモグラフィーカメラで測ります。
そして異なる色のTシャツを1時間半、外に置いたところ...
白い服は触っても熱くありませんでしたが、黒い服は、着ると熱がこもりそうでした。川崎市では実験の結果もチラシに掲載して、効果的な対策をとってもらうよう促しています。
さん
実際、数字で見えると“日傘を差してみようかな”とか“服を買うときに色を選んでみようかしら”と行動してもらえるのかなと。当たり前を“見える化”することをしています。
熱中症対策、これが効果的だ!と分かると、対策しようという気も強くなりますし、エアコンをつける基準が一目で分かるのも、行動に移しやすいですね。
そしてNHKの気象情報では“熱中症ぼうや”と呼ばれているマークを使って暑さ対策を呼びかけています。こちらも、ご参考にしてください。