参院選、もし高市首相なら自民票は増 参政党躍進を計量経済学者が分析 崩れた岩盤保守

参院選で躍進した参政党の神谷代表(中央)=22日午後、国会
参院選で躍進した参政党の神谷代表(中央)=22日午後、国会

与党の過半数割れとなった20日投開票の参院選で14議席を獲得し、躍進を遂げた参政党に投票したのは、自民党を支持してきた強い保守層とこれまで投票しなかった保守的な無関心層-。横浜商科大の田中辰雄教授(計量経済学)によるアンケートでそんな背景が浮かび上がった。政権によるリベラルな政策に不満を持った保守層が離反したと分析している。

調査は令和6年の衆院選時と、今回の参院選時にアンケートをとった20~79歳の男女2041人の回答を利用。投票先は比例区での投票をさす。

分析によると、今回、参政に投票したのは20~40代の若年層。これは国民民主党も同様で、自民は20代と30代では比較第一党にもなれていない。

また、「憲法9条を改正する」「夫婦別姓を選べるようにする」など10個の政治課題について回答してもらい、これにより回答者が保守よりかリベラルよりかを分析。参政に投票した人は、自民に投票した人よりも保守的であることも分かった。

また3年の衆院選で自民に投票した588人のうち65人が、投票に行かなかった678人のうち66人がそれぞれ参政に投票。いずれも先の分析によると保守的な有権者だった。

田中氏は保守層が自民から離れた理由について、自民がリベラルよりの政策をとり、保守層の不満が高まったからと分析。そのうえで、自民総裁選で石破茂首相に敗れた高市早苗衆院議員が総理だったら、今回の参院選で自民に投票したかと問うと、国民への投票者の23・1%、参政への投票者の27・4%が「自民に投票した可能性がある」と答えた。

田中氏は「投票率は上がったが、リベラル層ではなく、保守層が投票に行ったということ。自民党執行部も自分たちより保守的な党が出てくるとは思わなかったのだろう」と分析。その上で「参政党も支持基盤が強固なわけではない。これからの党運営を見て離れる支持者もいるのではないか」としている。

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