フィギュアスケート、ルール改正 質の高い技へ~ISU技術委員に聞く~1/3

より完成された選手が勝つ

 フィギュアスケートのルールが2018~19年シーズンから大幅に改正された。ジャンプの基礎点は軒並み下がり、4回転は0.8点から2.5点の範囲で6種類とも全て下がった。ジャッジがジャンプ、スピン、ステップの技を評価する出来栄え点(GOE)は最高5点から最低でマイナス5点までの11段階になり、従来の7段階から拡大。特にジャンプに関しては、質の高いものを跳べば昨季までとほぼ同水準の高得点を得られるが、一方で失敗によるリスクはより高まった。

 プログラム全体では技術点が下がる。フリーで単発と連続ジャンプにより2度組み込める4回転は1種類に限定され、演技後半に跳ぶと基礎点が1.1倍になるジャンプの数はショートプログラム(SP)で一つ、フリーは三つに制限。男子はフリーの演技時間が4分に短縮されて、ジャンプの数が一つ減った。スケーティング技術、技のつなぎ、演技力、構成、音楽の解釈の5項目を評価する演技構成点の割合が相対的に上がり、表現力や芸術性をこれまでより問われることになる。

 国際スケート連盟(ISU)でルール改正に関わったフィギュアスケート技術委員の岡部由起子さんは「バランスが良く、より完成されたプログラムを滑った選手が勝てるようになっていくと思う」と語った。ルール改正の背景と狙い、今後の展望などを聞いた。(時事通信運動部・和田隆文)

◇ ◇ ◇

 18年平昌五輪までの4年間で、男子は4回転の種類と数を競うように増やした。トップ選手はクワッドアクセル(4回転半)を除く4、5種類を跳ぶようになり、SPとフリーで合わせて最大8本を組み込む選手も出てきた。技術と芸術を争うスポーツにあって、4回転争いが過熱した。

 「スポーツに限らず、常に前進し、進化する。14年ソチ五輪以降に一気に進化したかもしれないが、いずれはそこにたどり着く。その過程で何人かの選手がものすごい勢いで成し遂げてしまっただけだと思っている。ただ、そうなったときにやはり同じ種類(の4回転)を何回も跳ぶのではなく、バランス良く、いろいろな種類の4回転を見たい。そういう思いが技術委員会にあった」

◆改正前後の4回転ジャンプ基礎点◆
アクセル 15.0→12.5
ルッツ 13.6→11.5
フリップ 12.3→11.0
ループ 12.0→10.5
サルコー 10.5→9.7
トーループ 10.3→ 9.5

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