愛知のスーパーが販売のズワイガニ、実は安価な別種 農水省が発表

山田暢史
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 「ずわいがに」などと表示して、別種のオオズワイガニを販売したとして、農林水産省は29日、名古屋市に本社を置くスーパー「ヤマナカ」に食品表示法に基づき、原因究明や再発防止策の徹底などを指示した。

 農水省によると、同社は2024年10月27日~25年5月10日にオオズワイガニを「ずわいがに」や「せいこがに」と表示し、少なくとも愛知や三重県内の計42店で2663点を販売したという。

 本社には24年10月中旬にセイコガニとして買っていたカニについて、仕入れ先からオオズワイガニに名称を変えると連絡があったが、店舗に伝えず、農水省に対して「呼び名が変わっただけと認識していた」と説明しているという。

 農水省によると、オオズワイガニは主に北海道で駆除目的で取られ、ズワイガニよりも安価で流通している。同社はロシア産の塩サケを北海道産と販売したとして、農水省から昨年7月に再発防止などの指導を受けていた。

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この記事を書いた人
山田暢史
東京社会部|メディア担当
専門・関心分野
農林水産業、食、武道、災害