寝るときのエアコン冷房、風向きはどこにするのが正解? 専門家の答えは
▼設定温度は「25~28℃」を目安に
厚生労働省健康局が定めた「健康づくりのための睡眠指針 2014」では、睡眠に向く室温は13~29℃とされており、寝床内の温度が33℃前後が最適とのことです。冬の暖房は16~20℃といった温度設定で暖かい布団に入り、夏の冷房は25~28℃程度の温度設定で毛布やタオルケットなどを使うとちょうどいいでしょう。 快適と感じる温度は個人差が大きいため、25℃から始めて、少しずつ調整して自分に合った温度を見つけましょう。室温計を置くとより正確に管理できます。
▼運転モードは「自動」や「冷房」「快眠モード」などを活用
就寝時の運転モードは「自動」モードか「冷房」「快眠モード」がある場合はそちらを活用するといいでしょう。「除湿」モードは、弱めの冷房運転によって湿度を下げることを目的としているため、室温が高過ぎたり低過ぎたりと、快適な室温を保てない場合があるためおすすめしません。 多くのエアコンに搭載されている「快眠モード」や「おやすみモード」などのモードは、睡眠中の体温変化に合わせて自動的に温度を微調整したり、風量を弱めたりする機能です。これにより、寝始めの快適さと、朝方に向けての寝冷え防止を両立できます。
▼扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンと併用することで、冷たい空気を効率よく部屋全体に循環させられます。扇風機やサーキュレーターの風も、直接体に当てるのではなく、「天井や壁に向けて」運転させ、部屋の空気をかき混ぜるように使うのがポイントです。これにより、冷気のムラがなくなり、より均一で快適な室温が得られます。 これらのポイントを参考に、ご自身の体質や環境に合わせた最適なエアコンの使い方を見つけて、快適な夏の夜をお過ごしください。 この記事の筆者:安蔵 靖志 ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
安蔵 靖志