引き続き、バウレ族のことわざである。
「孤児の皿は自分の手のひら」
貧しい人は、結局は自分の手で働いて稼がなければならない、という意味だそうだ。自立を促しているのか、突き放しているのか、どちらか分からない。ちなみに孤児でさえなければ、親や親族が面倒を見てくれることを当てにできる、というコートジボワールの鷹揚な社会文化が背景にある。
「孤児死んで土固く、金持ち死んで土軟らか」
もうひとつ、孤児のことわざ。これは土葬のことを言っている。金がないと葬式があげられない。地獄の沙汰も金次第。孤児はよほど惨めな境遇なのだ。
「空腹と満腹は仲良くなれない」
やはり、境遇に余りに違いのある人どうしは、うまくいかないということ。
「唐黍の種では鶏は撃てない」
森の民である彼らは、木の又にゴムを張ったパチンコで石を飛ばして、鳥や猿を狩る。でも石のかわりに唐黍の種で撃っても、鶏は喜ぶだけ。適切な手段を選べという意味。まんじゅうこわい、という落語があった。
「朝の幸せは幸せにあらず、夜の幸せが真の幸せ」
最後の結果を見るまで分からないから、軽々に喜ぶことなかれとの戒め。
「ほろほろ鳥を村でどれだけ飼おうが、うるさく鳴くことを止めない」
どれだけ月日が経過しても、どんな高尚な環境においても、人は身についた習慣を変えないということ。
「蔵にはもう無くなったと言われても、唐辛子の香りは残っている」
倉庫にまだ唐辛子があることは隠しても分かっている、頭隠して尻隠さず、という意味かと思ったら、さにあらず。本によると、英明な部族長は、死んだ後も、権威や規律や教えを村に残しているものだ、という意味。
「鶏は、逃げ場所を見つけておいてから、禿鷹に挨拶する」
何事にも用心に越したことは無い。転ばぬ先の杖。
「黒い雛を育てるにも、まず白い卵を生まなければならない」
何事にも、避けて通れない手順がある。西洋のことわざに、卵を割らなければオムレツは作れない、というのがあった。
「蟹の頭を食べたいと言う子供は大成しない」
蟹に頭があるのか。子供は親に、難しい要求をしてはならない、という意味らしい。本には、例えば米国に留学したい、というふうなことを親に頼む子に対して使うことわざだ、と書いてある。米国に留学したいという向学心を持った子こそが、大成すると思うが。
(続く)
「孤児の皿は自分の手のひら」
貧しい人は、結局は自分の手で働いて稼がなければならない、という意味だそうだ。自立を促しているのか、突き放しているのか、どちらか分からない。ちなみに孤児でさえなければ、親や親族が面倒を見てくれることを当てにできる、というコートジボワールの鷹揚な社会文化が背景にある。
「孤児死んで土固く、金持ち死んで土軟らか」
もうひとつ、孤児のことわざ。これは土葬のことを言っている。金がないと葬式があげられない。地獄の沙汰も金次第。孤児はよほど惨めな境遇なのだ。
「空腹と満腹は仲良くなれない」
やはり、境遇に余りに違いのある人どうしは、うまくいかないということ。
「唐黍の種では鶏は撃てない」
森の民である彼らは、木の又にゴムを張ったパチンコで石を飛ばして、鳥や猿を狩る。でも石のかわりに唐黍の種で撃っても、鶏は喜ぶだけ。適切な手段を選べという意味。まんじゅうこわい、という落語があった。
「朝の幸せは幸せにあらず、夜の幸せが真の幸せ」
最後の結果を見るまで分からないから、軽々に喜ぶことなかれとの戒め。
「ほろほろ鳥を村でどれだけ飼おうが、うるさく鳴くことを止めない」
どれだけ月日が経過しても、どんな高尚な環境においても、人は身についた習慣を変えないということ。
「蔵にはもう無くなったと言われても、唐辛子の香りは残っている」
倉庫にまだ唐辛子があることは隠しても分かっている、頭隠して尻隠さず、という意味かと思ったら、さにあらず。本によると、英明な部族長は、死んだ後も、権威や規律や教えを村に残しているものだ、という意味。
「鶏は、逃げ場所を見つけておいてから、禿鷹に挨拶する」
何事にも用心に越したことは無い。転ばぬ先の杖。
「黒い雛を育てるにも、まず白い卵を生まなければならない」
何事にも、避けて通れない手順がある。西洋のことわざに、卵を割らなければオムレツは作れない、というのがあった。
「蟹の頭を食べたいと言う子供は大成しない」
蟹に頭があるのか。子供は親に、難しい要求をしてはならない、という意味らしい。本には、例えば米国に留学したい、というふうなことを親に頼む子に対して使うことわざだ、と書いてある。米国に留学したいという向学心を持った子こそが、大成すると思うが。
(続く)
去年4月に縁あってコートジボワール人(日本居住のバウレ族出身者)、日本人男性と私でアビジャンに1週間ほど滞在しました。初めてのアフリカで緊張しましたが、皆さんのおかげで無事?に過ごしました。
今年も彼らは渡航する予定ですが、私はギニアの予定です。
アフリカと日本の懸け橋となるようにと思っていますが、支援とは?援助とは?日々考えているこの頃です。
アフリカの状況を日々お伝え下さい。お体にお気をつけてご活躍お祈りしています。
ゆたに、辞典に載っていた「バウレ族の仮面」について質問されたのでネット検索して、たどりつきました。
まーは、仮面をみて「怖い」と感想。
ゆたは、「バウレ族がいると知らなかった。外交官も知らなかった。アフリカでお仕事するなんてすごい」と話しています。
3連休の中日の午前9時。ゾウのマークの国章があることは知りませんでした。お体に気をつけ、お仕事頑張ってください。
ブログにコメント書いたのは初めての40代の父親です。