はじめに
最近 Markdown を触る機会、増えてますよね。 AI ツールの登場で、書いたり読んだりレビューしたりが日常的になってきました。
特に最近は Kiro なんかの登場もあり、Markdown がワークフローの中心になっている人も多いかと思います。
ただ、ローカルに溜まっていく .md
ファイルを 読む 体験には、あまり選択肢がありませんでした。
エディタで1ファイルずつ開くのは面倒だし、ツリー構造を見ながら全体を把握したいときにも不便です。
そこで今回 mdts を作りました。
ローカルにある Markdown ファイル群を、 npx mdts
のみでツリー構造のままブラウザで閲覧できるようなCLIツールです。
特徴
- ⚡ 1コマンドで即起動
-
npx mdts
を叩くだけで現在のディレクトリをブラウズ可能。
-
- 🌐 ブラウザベース
- 専用アプリ不要。Web ブラウザでそのまま閲覧可能。
- 📂 ディレクトリ構造のツリー表示
- Markdown ファイルをツリー構造で一覧可能。
.md
/.markdown
のファイルのみ表示。
- Markdown ファイルをツリー構造で一覧可能。
- 🔍 ナビゲーション
- 検索・自動展開・パンくずリストなど、必要なナビゲーションを搭載。
- 📝 GitHub Flavored Markdown や Syntax Highlight 、 Mermaid 、 Frontmatter 対応
- GitHub スタイルの拡張Markdownはもちろん、コードのハイライティングや Mermaid 記法で作成したフローチャートやシーケンス図なども対応。
- Frontmatter に関しては本文とは分けて別タブ表示。
使い方
以下のコマンドで、現在のディレクトリに対するローカルサーバーが立ち上がり、自動的にブラウザが開きます。
npx mdts
特定のディレクトリを指定したい場合はパスを与えます。
npx mdts ./docs
ユースケース
- AI 等が生成したドキュメントの確認、レビュー
- 新しく参加するプロジェクトのドキュメント群(README, ADR など)を構造ごとに確認
- Markdown による個人ドキュメント / Wiki管理
- Obsidian や Zettelkasten をもっと軽量な形で
- GitHub に push する前の、ドキュメントの構成や見た目の確認
なぜ作ったか
スタイル付きで Markdown のファイルを手軽に閲覧できるツールを探してたところ、以下のような問題がありました:
-
marksrv / md-fileserver / Grip などの、 mdts に似た CLI ツール
- ファイルツリーに対応していなかったり、ナビゲーションが限定的。
- モダンなUIではない場合が多い。
-
VSCode 等、エディタの Markdown Preview
- 他のソースファイルなども表示され、読むことに集中しづらい。
- デザインなどが最低限の場合がある。
-
Obsidian (などの Markdown エディタ)
- 高機能だが、vault の概念に依存しており、既存ディレクトリをそのまま開いて使うには適さず。
- 編集のUIが前提となっている場合が多い
-
Docsify / VitePress / Docusaurus などの Static Site Generator
- ドキュメントサイト構築には便利だが、構成やビルドが必要。
-
GitHub 上で読む
- リモートへの push が必要で、ローカルの一時的なドキュメント確認には不向き。
- 他のソースファイルなども表示され、読むことに集中しづらい。
どれも自分の要件に合うものがなかったため、今回 mdts
を作ることにしました。
参考にしたツールと謝辞
本ツールの開発にあたり、以下のプロジェクトから多くを学び、刺激を受けました。
-
difit
- Git の差分を1コマンドでで美しく確認できるツール。
- CLIの使い勝手や、見やすいUI設計の参考にさせていただきました。
-
zenn-cli
- Zenn のコンテンツ管理ツール。今回の
mdts
とかなり似た機能があり、参考にさせていただきました。
- Zenn のコンテンツ管理ツール。今回の
これら開発者の皆様に深く感謝いたします。
リンク
- LP: https://mdts.unhappychoice.com
- GitHub: https://github.com/unhappychoice/mdts
- NPM: https://www.npmjs.com/package/mdts
おわりに
Markdown を書く 環境は増えていますが、 読む ための軽量ツールはまだ少ないように思います。
mdts は、そういった用途を補うための小さなツールです。
気になった方はぜひ一度、 Markdown が含まれてるプロジェクトで↓試してみてください。
npx mdts
Comments
ものすごく痒いところにとどく孫の手のようなツールで非常に助かります。
VSCodeはエディターなので編集モードで開くのをデフォルト挙動としていて、いろんなMDを一気にパラパラ確認したいときにPreviewモードで開く一手間が微妙にめんどくさい…のが解消されました!
https://officieliptvsmarterspro.org
https://officieliptvsmarterspro.net
https://officieliptvsmarterspro.info
https://officieliptvsmarterspro.xyz
https://iptvsmartertv.fr
https://iptvsmarterstv.com
https://iptvsmarterstv.net
わぁ〜😍
いいですね!
最近、ほんとに悩んでたので嬉しいです!
MarkTextを使ってみたりもしてたのですが、最後に開いたフォルダを次回の起動時に開くとかいった機能がなく、アプリとしては使いづらかったので、このようなCLI作ってくださり、感謝です!
This is a fantastic solution to a common workflow bottleneck. Having a CLI tool like mdts that visualizes Markdown files with a clear tree structure directly in the browser is a game-changer — especially for those managing complex documentation or content libraries locally. It’s great to see tools like this enhancing productivity and simplifying review processes. Speaking of streamlined workflows, I recently wrote about a similarly structured challenge in BitLife that you might find interesting: https://bitlifeappspro.com/beach-vibes-only-challenge/.
Let's comment your feelings that are more than good