最新記事
大学

トランプが「勝ち」、大学は「沈黙」した──コロンビア大が「320億円の和解金」と共に払う代償とは?

Columbia University Settles Legal Battle With Trump Admin: What To Know

2025年7月28日(月)16時40分
ソナム・シェト
トランプ政権の圧力を受け、和解金の支払いに合意した米コロンビア大学のキャンパス外観

コロンビア大学はトランプとの和解を選んだ DROP OF LIGHT/SHUTTERSTOCK

<トランプ政権がエリート大学への圧力を強める中、コロンビア大学は多額の代償を払うことで決着を図った。だが、それと引き換えに失ったものとは──?>

米コロンビア大学は7月23日、同大の反ユダヤ主義への対応が不十分だとして助成金を凍結したトランプ政権との争いに終止符を打つため、2億2100万ドルの和解金を支払うことで合意。キャンパス内での抗議活動や入学選考をめぐり名門大学に圧力をかけているトランプ大統領にとって、大きな勝利となった。

同大はこの合意により、助成金を再び受け取ることが可能になったと発表。人種を考慮した入学選考を禁じる連邦法を遵守するとともに、反ユダヤ主義への対策を強化することを約束。合意の前日には、イスラエルに抗議して5月に図書館を占拠した学生約80人を停学・退学処分にした。


トランプは「歴史的勝利だ。コロンビアはばかばかしいDEI(多様性・公平性・包摂性)を廃止することを約束した」とSNSに投稿した。

コロンビア大学がトランプ政権との和解に合意した直後の投稿 (7月23日当時)

言論の自由の擁護派らは、同大がトランプの要求に屈したと厳しく批判している。助成金を取り戻せても、信頼を取り戻せるかは定かではない。


ニューズウィーク日本版 トランプ関税15%の衝撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年8月5日号(7月29日発売)は「トランプ関税15%の衝撃」特集。例外的に低い税率は同盟国・日本への配慮か、ディールの罠

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
今、あなたにおすすめ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、核開発再開なら「再攻撃」と警告 イラン

ワールド

トランプ氏「ガザの食料供給急務」、イスラエルの飢餓

ワールド

ロシア・イスラエル首脳が電話会談、イラン情勢など協

ワールド

トランプ氏、米国と合意なければ関税率「15─20%
あわせて読みたい
今、あなたにおすすめ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 2
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 3
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心中」してしまうのか
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 6
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 7
    レタスの葉に「密集した無数の球体」が...「いつもの…
  • 8
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 9
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 10
    参院選が引き起こした3つの重たい事実
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中