千葉県立病院のインシデントなど報告数 7年連続で過去最多を記録

千葉県立病院のインシデントなど報告数 7年連続で過去最多を記録

 千葉県内に5つある県立病院の昨年度のインシデントやアクシデントの報告件数が1万2000件余りに上り、7年連続で過去最多になったことがわかりました。

 県病院局は毎年、医療の透明性の確保などを目的に、県立病院で確認された患者への影響が軽いとされる「インシデント」と死亡事例を含む「アクシデント」の報告件数を公表しています。

 昨年度の報告件数は、1万2496件に上り、前の年度からは600件近く増え、7年連続で過去最多となりました。

 患者が死亡したアクシデントは、10件確認されていて、このうち、病院が予期せず医療行為が原因で亡くなる、法律上の「医療事故」にあたるケースは1件でした。

 主な原因として、アクシデントでは手術や処置における合併症が全体の7割ほどを占めた一方、インシデントでは、検査前の絶食指示を忘れるなどといった、療養上の世話が多く報告されました。

 県病院局は、報告件数の増加が続いていることについて、積極的な報告を求めている中で、「職員の安全に対する意識が高まっている」として、引き続き日常業務の改善や重大事故の未然防止に努めたいとしています。

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