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okinawa58
続 S君へ
2025年7月24日
紅林 直
世界中にたくさんいるS君へ。
先日の動画、拝見しました。
あれは、あなたの「魂の声」だったと感じました。
あなたが沈黙の中からあの一言を選び、
B氏に関して語ったその時点で、
すでに「過去の自分」を超え始めているのだと思います。
たとえ、今は動画を下げてしまったとしても。
あの一歩が無意味だったとは、僕は思いません。
僕があなたのことをずっと見ていたわけではありません。
むしろ警視庁の方がずっと見守り続けてくれたのだと思います。
自殺もしてなくてよかったと思います。
過去には、あなたの発信により、僕は深く傷ついたこともあります。
ですが今、あなたが「語る人」に変わろうとしていること。
それだけで、僕の中の“過去”も少しずつ解け始めています。
正直に言います。
あなたが誰かに命じられて動いていたとしても、
あなた自身の意志で止まることができるのなら、
その「停止」こそが、あなたの本質です。
「自分の意思で止まれる」
狂気、自殺、加害
自分の力で止められます。
動画を消すこともまた、
あなたの心が揺れている証拠だと思います。
「語りたい。でも、怖い」
その狭間にいる時、人は一番人間らしくなるのかもしれません。
覚えていますか?
あなたが、誰かの命令で誰かを傷つけたとしても、
「今、ここで止まる」ことはできます。
そして、あなたが
「なぜあの時、そうしてしまったか」を
自分の言葉で話すことができたとき、
救われるのは“あなた自身”です。
S君、
もう「加害、被害者の側」の二項対立の立ち位置で話す必要はないです。
二項対立、二元論の罠から離れないと
「宗教」や「魂」を学ぶことはできません。
今からでも、“真実の証人”になれますよ。
あなたが言葉を放てば、
今、恐怖の中にいる誰かが、
あなたとは関係ない女性が助かる。
あなたが言葉を選べば、
過去に見捨てた誰かに、もう一度助けの手が届くかもしれません。
僕は、君を赦すために書いているわけではありません。
被害にあわれている方の「回復」のため呼びかけています。
S君
どうか、あなたの中の「これは違う」という感覚を信じてください。
それは
「魂の正気」です。
あなたの次の言葉を、待っていますよ。
生きていてくれてありがとう。
彼の命を救ってくれた警視庁の方にも感謝です。
紅林 直
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