大使としての日常の仕事の一つに、国祭日レセプションへの出席がある。国祭日とは、1年に1回、その国を記念する日である。わが国については、天皇誕生日。その国の大使は、国祭日の当日か付近の日にレセプションを催して、コートジボワール政府の関係者、各国の在留者やビジネスマン、その国に関係するコートジボワールの人々を招待する。アビジャンに駐在の各国大使も呼ばれる。大使の出席には、わが国がその国に礼を払うという意味があるから、きちんと出席しなければならない。
レセプションでは、各国ともお国自慢の陳列や、時には生演奏や踊りなどの演目を用意して、お客さんをもてなす。まず入り口で、主催国の大使夫妻が、お客さんを出迎える。お客さんたちは、大使夫妻と握手をし、お祝いの言葉を述べた後、会場でグラスを傾けながら、人の輪を作って歓談する。およそ1時間くらい経ったところで、大使が演台まで出てくる。コートジボワールの国家演奏、次いでその国の国家演奏。そして、大使の挨拶演説、というところが定番の式次第である。その後、食事が、大方の場合はその国のお国料理が出て、ビュッフェ形式で頂く。
つまりパーティーである。楽しそうでいいですね、と言われそうだが、必ずしもそうでもないのだ。まず、お酒を手にしながらでも、何時間も立ちっ放しというのは、結構辛いものだ。大概は、大使の公邸の庭、つまり野外が会場であるので、夜とはいえ蒸して暑い。ネクタイまで汗がしみ出る。立ちながら蚊とも闘わなければならない。それから、毎回同じ大使連中の面々と出会うことになる。昨日もお会いしましたね、そういえば一昨日も。何度も話した話題で時間を潰しながら、大使の挨拶を待つわけである。
それでも、その国ごとにいろいろ違う分野のコートジボワール関係者を招待しているので、興味深く観察する。閣僚クラスでは、どの省庁の大臣が来ているかで、その国がどういう分野についてコートジボワールへの関心を持っているのかが分かる。ビジネス関係に力を入れる国もあれば、文化関係の招待者が多い国もある。
昨日で10月が終わった。10月は、国祭日レセプションの多い月であった。
10月1日:中国(国慶節)
10月1日:ナイジェリア(独立記念日)
10月3日:韓国(開天節)
10月3日:ドイツ(統一記念日)
10月12日:スペイン
ということである。サウディアラビアも、9月23日が国祭日だったのだが、大使の都合で10月に入ってからレセプションを行った。ということで、特に10月前半は、連日のようにレセプションが続く、国祭日ラッシュだった。
主催国の大使は、それぞれのお国事情やコートジボワールとの関係を踏まえて、挨拶を行う。中国大使は、中国の力強い経済発展を紹介し、今年のオリンピックの成功を謳いあげる演説を行った。韓国大使は、第二次大戦に続く朝鮮戦争で国土が破壊されたが、国民の努力で経済発展をした、コートジボワールも危機で国土が荒れたが、国民が団結すれば経済発展を遂げることが出来る、というような話をする。ドイツ大使も、長い間東西に分裂していた国が統一を果たした、コートジボワールも南北に分裂していたがようやく統一を回復した、共通の経験から協力できる、と言う話をする。
わが国祭日、天皇誕生日を記念してのレセプションは、12月初旬に行おうと考えている。そろそろ1ヶ月前になるので、招待者を決めて、招待状を作るとともに、会場の設営、警備の計画、食材の調達など、レセプションの準備を進めなければならない。挨拶にはどういう演説をするか、これもじっくり練り上げようと思う。
レセプションでは、各国ともお国自慢の陳列や、時には生演奏や踊りなどの演目を用意して、お客さんをもてなす。まず入り口で、主催国の大使夫妻が、お客さんを出迎える。お客さんたちは、大使夫妻と握手をし、お祝いの言葉を述べた後、会場でグラスを傾けながら、人の輪を作って歓談する。およそ1時間くらい経ったところで、大使が演台まで出てくる。コートジボワールの国家演奏、次いでその国の国家演奏。そして、大使の挨拶演説、というところが定番の式次第である。その後、食事が、大方の場合はその国のお国料理が出て、ビュッフェ形式で頂く。
つまりパーティーである。楽しそうでいいですね、と言われそうだが、必ずしもそうでもないのだ。まず、お酒を手にしながらでも、何時間も立ちっ放しというのは、結構辛いものだ。大概は、大使の公邸の庭、つまり野外が会場であるので、夜とはいえ蒸して暑い。ネクタイまで汗がしみ出る。立ちながら蚊とも闘わなければならない。それから、毎回同じ大使連中の面々と出会うことになる。昨日もお会いしましたね、そういえば一昨日も。何度も話した話題で時間を潰しながら、大使の挨拶を待つわけである。
それでも、その国ごとにいろいろ違う分野のコートジボワール関係者を招待しているので、興味深く観察する。閣僚クラスでは、どの省庁の大臣が来ているかで、その国がどういう分野についてコートジボワールへの関心を持っているのかが分かる。ビジネス関係に力を入れる国もあれば、文化関係の招待者が多い国もある。
昨日で10月が終わった。10月は、国祭日レセプションの多い月であった。
10月1日:中国(国慶節)
10月1日:ナイジェリア(独立記念日)
10月3日:韓国(開天節)
10月3日:ドイツ(統一記念日)
10月12日:スペイン
ということである。サウディアラビアも、9月23日が国祭日だったのだが、大使の都合で10月に入ってからレセプションを行った。ということで、特に10月前半は、連日のようにレセプションが続く、国祭日ラッシュだった。
主催国の大使は、それぞれのお国事情やコートジボワールとの関係を踏まえて、挨拶を行う。中国大使は、中国の力強い経済発展を紹介し、今年のオリンピックの成功を謳いあげる演説を行った。韓国大使は、第二次大戦に続く朝鮮戦争で国土が破壊されたが、国民の努力で経済発展をした、コートジボワールも危機で国土が荒れたが、国民が団結すれば経済発展を遂げることが出来る、というような話をする。ドイツ大使も、長い間東西に分裂していた国が統一を果たした、コートジボワールも南北に分裂していたがようやく統一を回復した、共通の経験から協力できる、と言う話をする。
わが国祭日、天皇誕生日を記念してのレセプションは、12月初旬に行おうと考えている。そろそろ1ヶ月前になるので、招待者を決めて、招待状を作るとともに、会場の設営、警備の計画、食材の調達など、レセプションの準備を進めなければならない。挨拶にはどういう演説をするか、これもじっくり練り上げようと思う。