路上で刃物で切りつけ 4人けが 殺人未遂の疑いで逮捕 水戸

水戸市の中心部の路上で男が刃物で近くにいた人を次々と切りつけ、消防によりますと4人がけがをしてこのうち2人が重傷だということです。警察は自称48歳の容疑者を殺人未遂の疑いでその場で逮捕しました。

28日午後6時10分ごろ、水戸市南町で「刃物のようなものを持った男と、血だらけの人がいる」と警察に通報がありました。

消防によりますとけがをしたのは4人で、上半身や頭を切りつけられたということです。

重傷の2人のうち、1人は65歳の男性、もう1人は70歳の男性だということです。また、いずれも搬送時には意識があり、会話ができる状態だったということです。

また、75歳の女性と54歳の男性が軽傷などを負ったということです。

病院に運ばれた際、全員、意識はあり、警察によりますと命に別状はないとみられるということです。

この事件で警察はいずれも自称で、現場近くに住む塩原弘和容疑者(48)を殺人未遂の疑いでその場で逮捕しました。

これまでの調べで容疑者は面識のない複数の人を無差別に襲った可能性があるとみられています。

警察は被害者や事件を目撃した人から話を聞くなどして詳しい状況を調べています。

現場はJR水戸駅から北西に700メートル余り離れたの水戸市中心部で、近くにはスーパーや飲食店、マンションなどが建ち並んでいます。

目撃した女性「通る人を殴りかかっていた それが包丁だった」

事件を目撃した女性は「男の人が棒みたいなものを持って、通る人を殴りかかっていたが、それが包丁だった。3本も持っていたようだ。7、8人がみんなして押さえていたみたい。街のど真ん中で、こんな事件があるなんて」と話していました。

現場付近にいた女性は「棒みたいなものを持って通行人に殴りかかっていた。『あれ』と思って見ていたらそれが包丁だった。まちのど真ん中でこんな大きな事件があるなんて考えもしなかった」と話していました。

また、別の女性は「サイレンの音が尋常じゃなかった。なにかあったのかなと見に来たらパトカーが止まっていて規制線がはられていた。ただごとではないと大通りに出たら人が倒れていてパトカーが来て運ばれていった。ふだん自分が歩いているところでこういう事件があるのは恐ろしい」と話していました。

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