【体験談】 広報で入社→製造に異動、給与カットにパワハラ……会社と戦った結果
「広報の仕事がしたい」
転職活動をしていた鈴木さん(20代後半・女性)は、ハローワークで見つけたある会社の「広報職」の求人に応募し、無事に採用されました。
しかし、入社からわずか1ヶ月で状況は一変します。
こんにちは!
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今回は組合員の体験談です。
個人の特定ができないように、かなり脚色しフェイクを入れております。
よろしくお願いします!
求人票と違う仕事、給与も減額
鈴木さんが最初に違和感を覚えたのは、突然の辞令でした。
「広報の仕事はなくなりました。今日から製造部門で働いてもらいます」
広報職として採用されたはずなのに、継続的な仕事は用意されておらず、突然製造の仕事を任されることになったのです。
さらに、面接で聞いていた給与よりも低いことにも気づきました。
「こんなはずじゃなかった……」
ですが、まだ入社して1ヶ月。自分から異動を願い出るのも気が引けるし、製造の仕事も別に嫌いなわけではない。何より、「いつか広報の仕事に戻れるかもしれない」という淡い期待もありました。
しかし、その期待はあっさりと打ち砕かれます。
仕事を教えない上司、繰り返されるパワハラ
異動先の上司は、部下の育成に全く関心がなく、「俺は仕事を教える気はない」と放言していました。
質問をしても冷たく突き放されるどころか、大きな声を出されることも珍しくありませんでした。
「何回同じミスするんだ!」
「お前、ほんとうに使えないな!」
(※というような内容を、もう少し荒っぽい関西弁にしてお読みください)
ただでさえ慣れない製造の仕事。
不安を抱えながら頑張っても、上司から返ってくるのは理不尽な言葉ばかり。
仕事を教えてもらえない上に、ミスをすると怒鳴られるという悪循環が続きます。
製造の仕事はいくつかの部門に分かれていましたが、他の部門の上司もそのようなタイプばかり。会社のどこにいても気が休まることはありませんでした。
幸い同僚とは協力できたので、同じ被害にあっている人たちと励まし合い、連携を取ってなんとか乗り越えてきました。
また、黙ってやられてたまるかと、上司の指示内容や暴言を時系列に沿った書面にして残すこともしていました。
トラブルの発生、悪化するメンタル
ある日鈴木さんは、隣の部門の仕事を手伝うことになりました。
同僚とふたりで作業していると、突然、そこの部門長が「やり方が間違っている」と怒鳴りこんできたのです。
人格を否定するような罵詈雑言を浴びせられ、防御本能からか、鈴木さんは途中から何を言われているのか一切分からなくなりました。
驚いた同僚は激しく泣いてしまい、このままでは仕事になりません。
しばらく介抱していると、部門長がさっきよりは冷静な様子で戻ってきました。
「怒ってしまった理由を説明する」
とのことだったのに、聞かされたのは自分が入社してからいかに努力したかの武勇伝と、「俺に比べてお前たちは努力ができていない」という内容でした。もちろん、怒鳴ったことに対する謝罪なんてありません。
鈴木さんは言い返そうとしましたが、部門長は言いたいだけ言って立ち去りました。
自分の部門に戻った鈴木さんですが、あまりのことに手の震えが止まらず、たまらず上司に訴えに行きました。
そもそも、直属の上司がきちんと仕事内容を教えていればこんなことは起きなかったのです。
断固抗議した鈴木さんに上司は、
「細かいことなんかいちいち教えてられるか」
「部門長の言っていることは正しい」
と言い放ったのです。
社長に相談したが……
鈴木さんのメンタルは限界でした。
言葉が出づらい、記憶を思い出せないといった、うつ病の症状が出始めます。
鈴木さんは一縷の望みをかけて、会社の社長に直談判することにしました。
そして、その望みは叶いませんでした。
いつも忙しくしている社長は、パソコンを見ながら適当な相づちを打ち、鈴木さんの顔も差し出した資料も見ようともせず、
「上司の言ってることは正しいよね」
「ちょっと言い方が厳しいだけ」
と言い切りました。
その日は連休前日の夜でした。
帰り道で鈴木さんは、突然涙が出てきました。
「もう無理だ」
会社に行きたくない。
家に帰ってすぐに退職届を書き、ネットで「休み明けから仕事に行かず辞めるにはどうすればいいか」を調べました。
そこで、兵庫労連の労働相談を知ることになったのです。
鈴木さんはすぐに現状をメールしました。
労働組合に相談、団体交渉で解決へ
とにかくすぐにでも辞めたかったため、会社に用があった鈴木さんは連休中でしたがその日に退職届を手渡しました。
アポイントも取れたので、その足で地域労組KOBE(以下、労働組合)の事務所を訪れることにしました。
休み明けすぐに辞めるのは難しいというのは理解していたので、退職の日付は民法に則りきっちり2週間後に。
つらい気持ちはまだまだありましたが、あんな状況を放置している会社への怒りは消えていません。
その怒りを原動力に、相談用の証拠資料をまとめることで気持ちも何とか先に進めました。
無事に退職届を手渡し、元町にやって来た鈴木さん。
緊張で固くなっていましたが、「頑張ってここまで来たんだ!」と自分を奮い立たせ、資料をドサドサ積み上げ現状を訴えます。
社長とは違って丁寧に資料を読んでもらい、相談してよかったと胸を撫で下ろしました。
労働組合では、会社の対応が不適切であることが確認できました。
- 広報職の求人で採用されたのに、仕事内容が製造業務に変更されたこと
- 求人票の給与より減額されていたこと
- 上司からのパワハラがあったこと
- 社長がなにも対応しなかったこと
これらを問題点として、団体交渉を申し入れることにしました。
会社は当初、「配置転換は会社の裁量」「パワハラの事実は確認できない」と強気の姿勢でしたが、労働組合は鈴木さんの証言や記録をもとに粘り強く交渉。
2回目の団体交渉は会社側の社労士も参加。木さんの資料を読み会社に提言していたのか、社長も強気の姿勢を改めました。
結果、かなりスムーズに話が進み、2回の団体交渉で鈴木さんの労働条件の不当性が認められ、解決金が支払われることになりました。
鈴木さんの声「一人で悩まないで」
現在、鈴木さんは失業保険をもらいながら、ゆっくり身体と心を休めています。
「あのとき、労働組合に相談して本当に良かったです」
「同じように『知らない』ことで困っている人たちの助けになりたくて、労働問題について勉強しています。いずれ発信もできればいいなと思います!』
「一人で抱え込んでいたら、本当にダメになっていたと思います。会社に不満を言っても変わらなかったけど、労働組合を通じて交渉したら会社も動かざるを得なかった。職場のトラブルに悩んでいる人は、一人で我慢せず、相談してほしいです」
鈴木さんのように、「求人票と違う仕事をさせられた」「パワハラに耐えられない」「会社に相談しても改善されない」という悩みを抱えている人は少なくありません。
しかし、一人で戦うのは大変です。
会社は個人の訴えを軽く扱うこともありますが、労働組合を通じた交渉なら、会社も無視できません。
「こんな働き方、おかしいのでは?」と思ったら、ぜひ労働組合に相談してください。
相談することで、状況を整理し、解決への道筋を考えることができます。
あなたの職場での悩み、一緒に解決していきましょう!
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※本記事は実際の相談をもとに脚色を加えており、個人を特定できる情報は含まれていません。労働環境や法的解釈は事例によって異なるため、あくまで参考情報としてご覧ください。



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