広島 銀行員が被爆ピアノ演奏 原爆で亡くなった行員を慰霊

原爆で144人の行員が亡くなった広島市に本店がある銀行で、慰霊の思いを込めた被爆ピアノの演奏会が行われました。

広島銀行の前身の藝備銀行では、原爆で広島市内の本店と支店あわせて11店舗が焼けて、行員144人が亡くなりました。

演奏会は、広島銀行などを傘下に持つ「ひろぎんホールディングス」本社ビルの敷地に設けられた慰霊碑の前で初めて開かれ、およそ50人が出席しました。

はじめに部谷俊雄社長が「被爆80年のことし、被爆ピアノの音色を通じて過去の悲劇を心に刻み、平和の大切さを再認識する機会にしましょう」とあいさつし、全員で、原爆で亡くなった行員に黙とうをささげました。

演奏会では、広島市安佐南区の支店で勤務する川村菜々子さんがショパンの「ピアノソナタ第3番」など2曲を演奏し、犠牲者を追悼しました。

ピアノは爆心地からおよそ1.8キロの現在の中区千田町の民家で被爆したもので、爆風で飛ばされたガラスが突き刺さった傷あとなどが残っています。

演奏のあと川村さんは、「平和な世の中にするために1人1人がどうすべきか考えをめぐらせてもらうきっかけになったらいいと思います」と話していました。

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