桐生市元副市長ら逮捕 新庁舎建設めぐり加重収賄などの疑い

群馬県桐生市の元副市長が5年前、市役所の新庁舎の建設工事をめぐり、県議会議員を通じて入札に関する情報を漏らし、見返りに商品券10万円分を受け取ったなどとして、加重収賄などの疑いで逮捕されました。
県議会議員もあっせん収賄などの疑いで逮捕され、調べに対して元副市長は容疑を認め、議員は黙秘しているということです。

逮捕されたのは、桐生市の元副市長、森山享大容疑者(52)と、群馬県議会議員の相沢崇文容疑者(49)です。

埼玉県警と群馬県警の合同捜査本部によりますと、森山元副市長は5年前、桐生市役所の新庁舎建設工事の委託をめぐり、相沢議員を通じて設計会社に、入札の情報を漏らし、その見返りとして商品券10万円分を受け取ったなどとして加重収賄と官製談合防止法違反の疑いがもたれています。

相沢議員はあっせん収賄などの疑いがもたれています。

これまでに相沢議員ら3人が公契約関係競売入札妨害の罪で逮捕・起訴されていましたがその後の捜査で、設計段階での元副市長による不正がわかったということです。

元副市長は今月4日、市政に混乱を招いた責任を取るとして辞職していました。

警察によりますと調べに対して元副市長は容疑を認めていて、議員は黙秘しているということです。

元副市長の逮捕を受けて、群馬県桐生市の荒木恵司市長は記者会見を開き、「誠に遺憾であり、じくじたる思いだ。市政を預かる者として重ねて深くおわび申し上げます。市としては引き続き事件の真相究明に向けて、警察の捜査などに全面的に協力してまいります」と述べました。

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