大分市のごみ収集運搬業務をめぐる官製談合事件について、大分地裁は22日、元環境部長の男に対し、罰金100万円の有罪判決を言い渡しました。
官製談合防止法違反などの罪で判決を受けたのは、大分市の元環境部長・池永浩二被告(62)です。

判決によりますと、池永被告は幹部職員2人と共謀し、2022年に実施された大分市のごみ収集運搬業務委託の指名競争入札で、非公表だった予定価格を業者側のワールド建設の男に漏らし、落札させました。
22日に大分地裁で開かれた判決公判で、辛島靖崇裁判長は「大分市ではワールド建設に業務委託を落札させる慣行や流れが形成されていたが、被告は前例を踏襲して本件犯行に関与した」と指摘。その上で、「入札の公正をないがしろにした意思決定について、役職に応じた非難は免れない」としました。
一方で、被告が反省の態度を示していることなどを考慮し、求刑通り罰金100万円の判決を言い渡しました。