ガザ支援活動の一部職員も飢餓状態に、国際団体が窮状訴え
イスラエルは26日、パレスチナ自治区ガザで支援物資の空中投下を再開したと明らかにした。写真は5月、ガザで支援物資を運ぶ人々(2025年 ロイター/Ramadan Abed)
[ジュネーブ 22日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザ地区最大の独立支援団体の一つであるノルウェー難民評議会(NRC)は22日、物資が枯渇して一部職員が飢餓状態にあるとし、イスラエルが活動を機能不全にさせていると非難した。
NRCのヤン・エゲランド事務局長はオスロからビデオでロイターのインタビューに応じ、「最後のテント、最後の食料、最後の救援物資が配布された。もう何も残っていない」と述べた。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の代表もこの日、職員が飢えと疲労で勤務中に失神していると明らかにした。
NRCは過去145日にわたり、テント、水、衛生用品、食料、教材をガザに搬入できていないと訴えており、国連は飢餓危機の悪化を警告している。
エゲランド氏は「トラック数百台分の物資が倉庫やエジプトやその他の場所に滞留し、西欧の支援国が多額の費用を負担しているにもかかわらず搬入が阻止されており、われわれは非常に憤慨している」と述べた。
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さらに、「イスラエルは協力せず、われわれの活動を機能不全にしたいばかりだ」と訴えた。
援助物資の輸送を調整するイスラエル国防省傘下の占領地政府活動調整官組織(COGAT)は声明で、イスラエルは支援トラック進入を制限していないが、国際組織が国境検問所のガザ側でトラックを回収するのには課題があると説明した。
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