On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-07-17 03:51:00
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石破総理の来阪には反対でしたから同行しませんでした  柳本あきら候補は総理の隣で「減税」を明言しました



▼参院選の14日目、7月16日水曜はむしろ、自由民主党大阪府連の戦いにおいて大切な転換点となったと、この暮夜に思慮しています。

 柳本あきら候補は、自由民主党の党員、あるいは支持者のうち、わずか4割から5割の支持しか得ていません。
 柳本あきら候補者の公平な姿勢と誠実な人柄については、「しげちゃんとあきらの毎晩対話」 ( 最新放送はこれ/シリーズ全体はここ ) などの発信によって、主権者のみなさんの見直しと理解が進み、序盤戦では1位の世論調査結果が出たこともあります。
 ところが選挙戦が進むにつれ、当落線上に落ちています。その原因は、無党派の主権者のみなさんについての課題だけではなく、前述の「自由民主党の党員、支持者のうち半分から6割の支持離れという深刻な事態が起きている」ことにあります。

 では、それはなぜか。
 現政権の施策に、党をほんらい支持する主権者から強い異論があるためであると謙虚に考えるべきです。
 そのなかで石破総理が来阪されたいという話が数次にわたって、府連に持ち込まれました。
 わたしは党内で確認したところ、他の県連において総理の遊説を現にお断りしているところがあることを確認し、そのひとつの県連の会長に電話で詳しく話を聴きました。

 それらを参考にしつつ、府連の選対本部で良く議論したうえで、「総理遊説の警備が安倍総理暗殺、岸田総理襲撃の影響で厳しさを増しており、警察犬まで出動する警備の負担と、遊説を聴きに来られる主権者が手荷物検査を受けられたりする負担を考え、総理の来阪は辞退します」と党本部に伝えました。
 これで、いったん沙汰止みになっていましたが、突然、7月16日水曜の伊丹着、新大阪発の時刻まで内々に府連選対事務局に示したうえで再び「総理遊説」が伝達されました。

 あまりに急なことでもありました。
 そのため大阪市西成区の選対事務所において府連選対本部として深夜、緊急に議論したうえで、選対本部長であるわたしは翌朝、党本部側と電話で交渉を致し、「府連会長が反対を表明し、かつ総理遊説に同行しない」ことを総理来阪の条件として明示し、党本部側に諒解されました。
 そして府連選対本部で調整した日程にしたがって、わたしは選挙区内をいつも通りに辻立ち形式で遊説して歩き、一方、柳本あきら候補者は総理の演説の前に「所得をアゲル、大阪を護ル、そのためには減税を」と明言しました。

 そして柳本あきら候補は、わたしと合流し遊説を続けました。写真は、そのひとつです。
 柳本あきら候補の主権者の立場に徹した行動は、聴衆の熱い大きな拍手をいただきました。

▼柳本さんは、わたしと合流する前に、スマホにメッセージをくれました。
 もう、柳本あきら候補と一緒の街頭演説で何度も公開していますから、ここでもフルに公開します。それが柳本あきら候補と、広く主権者のためになると思慮します。

「総理の隣で拳を上げて『所得をアゲル 大阪を護ルために減税に取り組みます』と叫びました」

 そのあとに、こうあります。
「少し場が凍ったような気がしましたが、暑さ対策にはなったと思います」
 炎暑のなか辻から辻へと遊説していたわたしは「柳本さん、アキラよ、あんた漢 ( おとこ ) になったなぁ」と思いました。

▼マスメディアには、あくまでも報道の自由があります。
 ただし産経新聞が、7月14日の東京・有楽町の街頭演説について、わたしが「正直、日ごと自民の票は減っている。もっとはっきり言うと、首相と閣僚が回るたびに減っている」と発言したと記したうえで、「自民の青山繁晴参議院議員は(中略)そう吐き捨てるように語った」と書いたのは事実に反します。

 わたしはいついかなる時も、吐き捨てたり致しませぬ。ごく冷静に懸念を述べました。
 なぜこんな表現になったかは、18年9か月の記者経験から、ありありと分かります。
 ひとつには「吐き捨てるように」というオールドメディアの常套句を安直に使っています。しかしその常套句が出るには背景があります。煽りです。
 こうしたことはオールドメディアの尊厳をみずから傷つける、新聞界の悪しき、古き慣習だと考えます。民主主義社会には依然、公正な報道が必要ですから。

 それから細部で申せば、わたしは「自民」とは申しませぬ。
 結党の原点に帰れという意味で常に「自由民主党」と言っています。
 また「首相」とも原則、言いません。「総理」と言います。
 発言を直接引用するときにすら、オールドメディアの慣用句に勝手に変えるのも、悪しき慣習、メディアの驕りです。

 ちなみに「総理が回るたびに」と発言せず、「総理と閣僚が回るたびに」と発言したのは、石破茂総理ただひとりへの個人攻撃にならないようにという、不肖わたしなりの配慮です。
 すなわち、常に冷静に話しています。もう一度、申せば、わたしは吐き捨てたり致しませぬ。

▼わたしたち日本の国会議員の行動は、すべて主権者のためにあります。
 選挙も、党利党略ではなく、候補者の利益のためですらなく、ただただ主権者のためにあります。
 この原則は、いち参議院議員としても、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 )  代表としても、自由民主党大阪府連の会長としても、一貫して変わることがありません。

 護る会に組織的勧誘はありません。派閥では無いからです。柳本あきら候補は、自律して「当選すれば護る会に入ります」と公約されています。
 それが実現するよう、最後の最後まで、柳本あきらという候補と連帯して戦います。

▼きょう7月17日木曜はこの夜が明ければ、大苦戦が続く「改選1人区」のうち、非常に強く要請された青森県選挙区へ応援に飛びます。
 青森の滝沢求 ( たきさわ・もとめ ) 候補は、参院でわたしと同じ常任委員長です。わたしは環境委員長ですが、滝沢さんは外交防衛委員長です。
 外交防衛委員長になられる直前、わたしが委員長の環境委員会で自由民主党筆頭理事でした。
 現在、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 )  メンバーではありませんが、上記の委員会でのご縁から、そのお人柄を良く知っています。
「大阪府連会長のお立場はよおく理解しつつ、どうしてもお出でいただきたい」という要請を受容しました。

 青森で遊説して大阪へとんぼ返りし、「しげちゃんとあきらの毎晩対話」の放送はナマで、柳本あきら候補とおこないます。
 青森での遊説予定は、このエントリーをご覧ください。

▼そして明日、7月18日金曜は、これも非常に朝早く大阪を出て、苦しみ抜く護る会メンバーの加田裕之候補の応援に神戸で朝の街頭演説をします。

 
▽2025 年 7 月 18 日 (金) 08 時 00 分 ~ 09 時 00 分
 加田裕之候補 街頭演説@三宮交通センタービル前
(神戸市中央区三宮町1-10-1)
 
 そしてこれも大阪へとって返し、7 月 18 日金曜の12 時 15 分には、和泉中央駅南出口バスロータリー側で辻立ち演説を始めている予定です。

 この夜明け前も、みなさんに、すがすがしい朝が来ますように。





 

 
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