「御舟」華やか水上をゆく 和歌山・古座川で河内祭、河原では獅子舞

和歌山県の串本、古座川両町を流れる古座川で営まれた河内祭=27日
和歌山県の串本、古座川両町を流れる古座川で営まれた河内祭=27日

和歌山県の串本、古座川両町を流れる古座川で27日、のぼりやちょうちんで華やかに飾られた2隻の「御舟」が水上を渡御し、豊漁や五穀豊穣を祈る河内祭が営まれた。

ご神体の小島「河内島」に臨む河原で神事が営まれ、御舟がゆっくりと島を回った。河原では獅子舞がにぎやかに舞った。

御舟は江戸時代に盛んだった捕鯨用の船を模した小船で、祭は文化庁の日本遺産「鯨とともに生きる」を構成する文化財の一つ。源平合戦で勝利した熊野水軍の凱旋した姿が由来ともされる。

串本町の知野志保さん(65)は「昔は子どももたくさん参加した。人口が減り寂しくなったが、祭りを支えてくれる地域の人たちの姿が頼もしい」と話した。

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