新宿・歌舞伎町などのホストクラブ 20億円所得隠し 一斉税務調査

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 東京都新宿区歌舞伎町を中心にホストクラブを展開するグループの運営会社とホストらが東京国税局の一斉税務調査を受け、総額約20億円の所得隠しを指摘されたことが関係者への取材でわかった。

コロナ明けで売上高が急回復

 関係者によると、「冬月グループホールディングス」を展開する運営会社「FG」(新宿区)などグループ会社9社が、関連会社などに業務委託費を支払ったように見せかけるなどして所得を圧縮。同グループに在籍するホストら少なくとも20人も、所得税確定申告をしなかったり、収入を少なく申告したりしていたという。法人税の追徴税額は、重加算税を含め総額約2億円とみられる。

 ホームページによると、同グループは2012年以降、歌舞伎町のほか大阪や名古屋、札幌で約30店を展開。約1200人のホストが在籍しているという。民間信用調査会社などによると、グループの売上高はコロナ禍で一時的に下落したものの、最近は急回復していた。

FG側「申告漏れは事実。修正申告した」

 FGの代理人弁護士は31日、「意図的な所得隠しはなかったが、申告漏れがあったのは事実で、修正申告した。今後は従業員の納税も含め、コンプライアンスを強化する」とコメントした。

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