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昨日、スマホの通知音が鳴った。私の記事を引用してくれた人がいるらしい。私は私の思想をどのように咀嚼してくれたのだろうと思って、わくわくを必死に抑えながらその記事を開いた。もう、とんでもなかった。冒頭の1文字目から最後まで、終始私の思想というか生き方というか、私の全てを否定しているような記事だった。しかもただ否定するだけにとどまらず、暴言に近いような言葉も多く用いられていた。私は落ち込んだ。

この世界では表現の自由が認められている。どんな思想を抱こうと、どんな言葉を用いようと、全てはその人の自由である。私からは何も言えない。

引用元の記事で述べていた私の思想と、それを噛み砕いて咀嚼した彼との解釈の間には大きな乖離が生じていた。私はその記事を読み終わり、ただ呆然としてしまった。あたかも私に死んでしまえと言わんばかりの言葉の羅列を目の前にして、私は何も考えられなくなった。時間が経つと少しだけ冷静なった。私は彼が用いている言葉を思い出し、そんな言われようをされてもいいわけがないと思って、数百文字程度の記事を書いて投稿した。でも、そんな私を俯瞰して見たときになんだか見窄らしさを覚えてしまって、余計に死にたくなったのですぐに消した。

私は別に彼の思想を悪く言いたいわけではない。この世界にはいろんな思想を持った人間がいるんだということは十分に理解している。私は心からみんなを愛している。平和な世界であってほしいと思っている。争い事なんて見たくない。彼はそんな私を見て、反吐が出ると言っていた。私は生きていてはいけない人間なのだろうと思う。

彼は私という人間をこのようにまとめていた。「口先だけの共感を要求する自己陶酔した偽善者」私は彼がそう言い表すに相応しい人間なのだろう。お前が悪い、気持ち悪い、話にならない、頭がおかしい、私はそう言われても仕方のないような人間なのだろう。そんな私が生きていれば周りに不利益しか与えない。それならばもう、消えてしまった方が周りのためにもいいんじゃないかなと思う。

でも、こんなに生きる価値のない人間にも、温かい言葉を送ってくれる人がいる。スキを押してくれる人がいる。フォローしてくれる人がいる。私はそんな人たちのために、生きていかなくてはならないと思っている。でも、正直今の私は揺らいでいる。あんなに私の全てを貶されてしまえば、もういっそいなくなってしまった方がこの世のためなんだと思ってしまう。

1度発された言葉はもう2度と取り消せなんてしない。彼が私に投げかけた言葉は全て、責任を持って私はその全てを受け止めなければならない。全てを飲み込むしかない。私が全ての責任を負わなければならない。

私は常に「みんな愛しているよ」と言い続けているように、全人類の幸せを願っている。それは本当に私は心から全人類を愛しているからであって、たとえどれだけ私を否定してきた人間であったとしても、私は愛していると断言できる。それは私という人間もあなたという人間も等しく愛されるべきだと思っているから、少なくとも私だけはそうするようにしている。全人類が幸せに生きられる以上に、望まなければならないものなんてないんじゃないかなって思う。

今日は1日憂鬱だった。死んでしまいたいと願い続けてしまった。そのせいもあって、今日もご飯は食べられなかった。一昨日と昨日の食事内容は、菓子パンを1つだけだった。そんな私ではダメだと思い、今日こそはちゃんと食べるんだと気合を入れてお弁当を作った。でも蓋を開けてみれば、お米を2口しか食べられなかった。私の好きな甘めに味をつけた卵焼きも、前日から仕込んでおいたハンバーグも、全部手を付けられずに残してしまった。捨てるのだけは嫌だから、隣に座っている友達に全部あげた。友達はこんな私を見かねて本気で心配してくれている。本当にごめんなさいって思っている。食べなきゃダメなんだって思っている。でもね、もう無理なんだと思う。だって私は頭のおかしな人間なんだから。

大泣きしながら書いてしまったから、読みにくいと思う。ごめんなさい。こうやって私は弱い人間なんですという文章を書いてしまうから、私は嫌われてしまうんだろうな。死んでしまえば世界のためなんだ。私は口先だけの共感を要求する自己陶酔した偽善者なんだから、死んだ方が世界のためなんだよね。このまま消えてしまえばみんなは幸せに思ってくれるかな。ご飯を食べようとしてごめんなさい。生きようとしてごめんなさい。本当に、ごめんなさい。


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コメント

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うそ
うそ

あなたの文が大好きです。
美味しいご飯をいっぱい食べていっぱい寝てください。
大好きです。

ぜんぶゆめ
ぜんぶゆめ

こんばんは。
なんで?って思いました。あなたの「あいしてる」が偽物なわけない。「しあわせになって」って願いだけではどうにもならないものが確かにあって、でも、たとえどこか現実離れした理想であったとしても、その願いはたしかに美しいものです。少なくとも私はそう思います。あなたはあなたの願いを、「あいしてる」って言葉を、どうか手放さないでください。
他者が発した言葉を切り捨てず受け入れることは、人として大切で、必要な行為ではあります。ある程度まではそれをすべきだけれど、受け入れない権利だって同時にあるんです。あなたを傷つける言葉、「生きていてはいけない」なんて思わせるような言葉、耳を塞いでください。あなたにそんな感情を抱かせた言葉があることが、私はとても悲しいし悔しいです。

ぜんぶゆめ
ぜんぶゆめ

私は以前、あなたに書いた文章を取り上げて頂いてとても、ほんとうに心から嬉しかったです。ずっと考えていたままお返事できなかったのですが、ほとんど憧れに収束しました。あなたみたいに、ひとをあいすることや自分の信じるものに、自分を懸けられるようで在りたいと思いました。そういう生き方は私にはあまりにも眩しくて痛くて、柔い部分もあって、⋯⋯私はあなたの思考や信じているもの、ひとをあいする姿勢、ひとと関わることへの執着、揺れながらそれでも生きていてくれていることで、月並みな言葉で申し訳ないのですが、あなたのことがとてもすきです。

生きてください。図々しく厚かましく、強くても弱くても、あなたはあなたを守り抜いてください。私は、あなたに生きていてほしいです。長々とごめんなさい!

蛇足ですが、お弁当を作るのとっても偉業だと思います。私は2週間ほどで挫折しました⋯
暑いので、お身体にお気をつけて。ご自愛くださいね。一緒にしあわせになろうね!

ぜんぶゆめ
ぜんぶゆめ

ごめんなさい、最後にです。私はあなたの言葉を、あなたの言葉を通して出会うことができたあなたを、ひとつだってほんの少しだって、きたないとか醜いだとか思いませんでした。あなたのことをあいするひとも、そうでないひとも、なんの関係もないひとたちもいて、私はあなたをあいしています。あなたさえ分からない部分も、あなたがきらいだと感じている部分も全部。

ながい、これでも考えたのです⋯拙い言葉でごめんなさい!

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あ|み
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