2025-07-27

タコピー楽しい

僕は今、タコピーを楽しみながら見ている。

これを言うと、一部の人には幸せなやつだと思われそうだなと思う。

まあ、間違っちゃいない。

僕は毒親に勝ってしまたから。

記憶に残ってる限りでは、最初は僕が幼稚園の頃。

僕は昼ご飯時間父親を部屋から呼んでくる係だった。

父はその時ギターを引いていた。

父は僕に「ギター邪魔をするな」と怒鳴り散らしたのだ。

それを巡って、父と母は喧嘩を始めた。

あれが始まりだったように思う。

その後も父の愚行は止まらなかった。

母にすぐ政治文句を言い始め、母が嫌だと言っているのに聞かない。

それどころか、コミュニケーションをする気がないとキレる。

僕が割って入ると暴力沙汰に発展することもしばしば。

首を絞められたこともあった。

母は、うつ病の薬を処方されていたようだ。僕に話したことはなかったが。

そのせいだろうか、母は何にでも不安が先に出るようになっていた。

どのくらいかいうと、僕に大学生になるまでスマホを買い与えないほどだ。

ずっとガラケーで、ネット禁止されていた。

LINEも使えなかった。

まあ母も可愛そうだなとは思うが、同時に、僕より何十年も生きてるくせにリスクヘッジ能力はその程度なのか、と思う。

小学生の時の僕は隙を見てパソコンネットにつなぎ遊んでいた。

パソコンに詳しくなった。

いわゆる「パソコンオタク」のような感じになった。

散々馬鹿にされた。

今は、開発の仕事をしているのだが。

一度、父に「母と離婚してもいいのか」と言われたことがある。

僕は悩んだ。

気持ちとしては別に構わないのだが、お金を父に依存しているので、生活が困る。

結局どう答えたかは覚えてないけれど。

から大学生になった僕は父に依存してる部分を全て排除することから始めた。

一人暮らしを始め、自分にかかるすべての料金を自分で支払うようにした。

嬉しいことに、僕の開発能力評価され、かなり高い給料で働けるようになった。

去年の終わりのことだ。

父がDVっぷりを会社でも発揮したのか知らないが、クビになったらしい。

しばらくして、母に「転職先が見つかった」と報告。

その後しばらくして、「転職がなかったことになった」と言われたようだ。

母はそこで離婚を切り出したらしい。

まり、父はニートになっている状態だった。

ここで、僕は新卒二年目にして、家庭内で最高収入にまでなったのだ。

父は自分が一番偉いと思っているフシがある。

そこに具体的な数字を叩きつけられるようになった。

父がヨボヨボになったら墨を育てるのに使った分全額返金して黙らせようかなどと考えていた。

一人暮らしから久しぶりに実家に帰ってみたら父がいなかった。

誰も何も話さなかったが、多分別状態

これを子どもに一切話さないのは流石にどうかと思う。

そして、今年のはじめ。

日曜、僕は実家であるイベントに出かける準備をしていた。

母のもとに一報が届く。

父が自殺したという連絡だった。

「えぇ……。これからイベントなんだけど……。」

僕はそう思った。

しかしまあ、父は自分お金しか価値がないことを理解していたのだろうか。

無職になった瞬間これだ。

ある意味賢いとも言える。

忌引を取るので職場に連絡したのだが、みんなが心配してくれるのが辛い。

なんか申し訳ない気持ちになる。

棺桶メッセージを入れることになった。

僕は以下の文字を書いた。

「絆」

僕が古典国語で一番おどろき、そして印象に残った単語

「束縛・障害となるもの」という意味の、「絆(ほだし)」。

人のつながりとは表裏一体であると、突きつけられたような心地がした。

父は、きっとこの言葉真意を知ることはないのだろう。

かくして、新卒二年目なのに僕は家族を支えることになってしまったのだ。

はあ、人生ってままならないなあとも思うが、一方で吹っ切れた気持ちもある。

そして、僕はタコピーアニメを楽しんで見る。

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