制作中のゲーム『いちばん美味しいゴミだけ食べさせて』につきまして、多くのご意見を頂戴いたしました。
その中でも「テーマや表現が一般流通にあたり不適切ではないか」というご指摘を真摯に受け止めております。
本作は「ゴミを食べることで知能が上がるラブドール《ミァリ》」を通じて、「望まない特徴を背負って生まれた存在が、どのように生きていくのか」を描くことを目的にしています。
特定の人々への差別や蔑視を助長する意図は一切ありません。
しかし、初報段階の情報不足や伝え方の拙さにより不快な思いをされた方がいることについては、深く責任を感じております。
制作側にそのような意図が無かったとしても、侮蔑・搾取的作品ととらえられた以上、実際にゲームが配信された後も同じ印象を世間に広げてしまう恐れがあります。
私達は女性が不当な扱いを受け、平等に生きられない世の中を望みません。
フィクションに救われているからこそ、フィクションが現実に与える影響の大きさ、その危険性を認識しています。
作者の手を離れた作品の印象を止められない以上、もっと発信時に気を遣うべきでした。大変申し訳ございませんでした。
今回の事を受けて、本作『いちばん美味しいゴミだけ食べさせて』については、より慎重に、真摯に制作を進めていきます。
ヒロインのミァリは、ラブドールとして製造され、命を宿し、学習の代償に食べたくないものを摂取して生きていかないとならない特異点を背負っています。
彼女が自分の受けた生にどうやって答えを出すのか、それを見守るようなゲームにしていきたいです。
私達の考えているテーマが正しく伝わるよう(そして搾取的な価値観が世間に波及しないように)、良い表現方法を模索していこうと思います。
ですが同時に、本作の描こうとしているテーマやメッセージ性に関しては、変更の予定はございません。
少しお時間をいただく形にはなりますが、続報をしばらくお待ちいただけると幸いです。
以下は本作のレーティングに関する追記です。
『いちばん美味しいゴミだけ食べさせて』の厳正なレーティング審査についてはゲームが完成したのちに配信サイト(steam)側から行われる予定です。
よって正式なお知らせは後日になりますが、決まった段階で改めてお知らせいたします。
(なお、アダルト製品の人形という特徴を持つキャラクターが登場しますが、成人向けのシーンはありません)
また、小説『アルジャーノンに花束を』が本作の発想のもとになっているのは事実なので、敬意を表して明記いたしました。
以上になります。よろしくお願いいたします。
ゲーム制作サークル・のがふに弁当