伊達貫太（27）　･･･　山田純大
新聞配達員。両親とともに暮らし、家業の新聞配達を手伝っている。世間の損得勘定に縛られず、どんな時も自分が正しいと信じた道を突き進む。新聞配達の途中でもおかまいなしに、ゴミを出す老人を助けたり、泥棒を追いかけたりするため、配達に間に合わないこともしばしば。地元のヒーローだった元野球選手の進藤正史を尊敬しており、進藤が事業に失敗して失踪した後、その妻あゆみと４人の子供たちの面倒を見始める。いつしかあゆみに恋心を抱くが、進藤への恩義から決してそれを表に出すことはない。年は若いが頑固親父のように自分の流儀や正義に一徹で、その姿は他人からすれば、単に利用されているように見えたり、押しつけがましいと感じられる事も多い。特にいまどきの計算高さを持つ進藤の子供たちは、そんな貫太をバカにする。だが、その親身な愛情と一徹な姿は、次第に子供たちに影響を与えていく。

進藤あゆみ　･･･　渡辺梓
進藤の妻。貫太の憧れの人。上品で清楚な美人。お嬢様育ちで世間知らずだったが、進藤が事業に失敗し、借金を残して失踪した後、借金返済と子供たちの養育のため、スナックで働き始める。失踪後も夫を愛し、信じて待ち続けているが、その一方で親身になって自分を助けてくれる貫太を意識し始め、そんな自分に戸惑う。

田島知花（25）　･･･　渋谷亜希
釣り舟「勇光丸」の船長。貫太の幼馴染み。気立てはいいが、サバサバした男まさりの性格。貫太とはケンカばかりしているが、内心好意を抱いており、何か問題が起これば必ず駆け付ける。

進藤円（16）　･･･　笹岡莉紗
あゆみの長女。兄弟と母親への愛情は人一倍だが、他人に対してはどこまでも計算高い。自分たちを捨てて失踪した父親を恨み、そんな父親を尊敬する貫太をバカにしている。だが、貫太と暮らすことで、少しずつ心を開き始める。

進藤周（12）　･･･　東海孝之助
あゆみの長男。秀才でハンサム、女の子にはモテるタイプだが、人付き合いは苦手で、自分さえ良ければ良いと思っている。円と同じく、貫太のことをバカにしている。

進藤率（10）　･･･　佐藤慶季
あゆみの次男。元は正義感の強い子供だったが、2年前小学校でのいじめが原因で心因性の難聴となり、家の引きこもるようになってしまう。

進藤零（5）　･･･　島綾佑
あゆみの三男。幼稚園の年長。ケンカが強く、小学生でも泣かす実力。思い込んだら突っ走るタイプで、さまざまなところでトラブルを引き起こす。

進藤正史　･･･　篠塚勝
あゆみの夫。甲子園の優勝投手でプロ野球選手となるが、肩を壊し引退。事業を立ち上げるが、慣れぬ商売で失敗が続き精神的に追い詰められ、あゆみと子供たちを残して失踪してしまう。

伊達春子　･･･　由紀さおり
貫太の母。伊達新聞店経理。想像力豊かで、トラブルを想像してはいつも心配している。だが、いざ実際に事件が起きた時には、一番タフに立ち向かう面も。

伊達信助　･･･　石倉三郎
貫太の父。伊達新聞店店長。配達に遅れる貫太を叱りつける厳しい一面もあるが、その一方で人の良さが災いして、騙されやすい部分も併せ持つ。