世界中の企業がランサムウエアの脅威にさらされている。多くの攻撃を受けている国・地域はどこなのか、どのようなランサムウエアグループが活発な動きをしているのか。ダークウェブの分析に強い韓国S2Wが、最新動向をリポートする。
S2Wによると、2025年6月のランサムウエア被害はグローバル全体で515件に上り、451件だった5月に比べて約14%増加した。4月、5月と減少傾向が続いていたが、6月に入り増加に転じた形だ。今後の動向に注目していく必要がある。
国・地域別に見ると、1位は前月と同様に米国だった。被害件数は380件と前月の206件から170件以上増加しており、グローバル全体の73.8%を占める。6月は米国に攻撃が集中していたと言えそうだ。2位以下は件数が少ないこともあり、順位が大きく変動している。ドイツ(前月3位)やブラジル(同6位)、フランス(同8位)、インド(同10位)がトップ10圏外となり、イスラエルが9件で4位、オーストラリアが8件で5位、南アフリカが6件で7位にランクインした。東アジアでは台湾が6件で7位に入ったほか、日本は2件で10位となった。
東アジアに目を転じると、2025年6月のランサムウエア被害件数は合計12件で前月と変わらない。ただ、前月は日本を狙う攻撃が目立ったのに対し、6月は台湾を狙った攻撃が他の東アジアの国・地域よりも高い水準を記録した。被害件数は6件と前月の3倍となり、東アジア全体の50.0%を占める。
日本の被害件数は2件で、2025年に入ってから最も少なかった。ただ、この状況が今後も続くかどうかは予断を許さない。韓国と中国はそれぞれ1件と低水準だった一方、前月は0件だった香港は2件に増えた。
産業別に見ると、1位から3位までは前月と同じだ。1位は68件のビジネスサービス、2位は51件の製造、3位は36件の小売りだった。注目されるのは、6位にランクインした医療だ。被害件数は24件で、前月の10件から2倍以上の増加となった。前月7位だったヘルスケアも同じく6位につけている。






















































